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『1940年代』のおすすめ映画一覧

目次

1940年代おすすめ映画ランキング(11作品)

1.キュリー夫人

放射線の研究で1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞し、パリ大学初の女性教授職に就任した偉人、マリ・キュリーことキュリー夫人を描いた映画ということで、貴重な作品だ。専門的な会話がいくつも出てくるが、天才の会話を見ているようで見ていて楽しい。もちろん、80年も前の映画であり、これが特に名作というわけでもないわけだから、現代版にリメイクされるか、違う形でキュリー夫人を描いてくれたらもっと嬉しいだろう。

何かの映画に『才能とは続けることじゃないかな』というセリフがあったが、その言葉の重みをよく理解できる話だ。ダイソンは5126回、エジソンは1万回。この言葉の意味がわかる人であれば、この映画で出てくる『5677』という数字の意味に圧倒されるだろう。



2.素晴らしき哉、人生!

1946年、戦後すぐの映画としては、展開が読めずに見応えがある。現代人が見ればもちろんチープさが目立つし、クオリティは低い。だが、それはクリエイティブな部分の話で、内容、そして作品で訴えるメッセージそのものは、普遍的かつ不変的である。これは間違いなく時代を飛び越えて生き続ける映画と言っていいだろう。

ちなみに私が1960年以前の映画で『超えてきた』と感じたものは、

  1. 素晴らしき哉、人生!
  2. 雨に唄えば
  3. 西部戦線異状なし
  4. 赤ちゃん教育
  5. ローマの休日
  6. ティファニーで朝食を
  7. 禁じられた遊び

ぐらいしかない。



3.第三の男

何しろ1949年の映画だ。70年も前の映画に現代人を喜ばせる要素はそうは多くない。通用するとしたら有名なBGM、そしてこの舞台となる第二次世界大戦後の米英仏ソによる四分割統治下にあったオーストリアの首都ウィーンという時代背景である。基本的に、こういう古い映画は映画自体がすでに歴史の一部となっている。例えば写される景色や、ファッション、流行、その時にあった規制や、口癖。そういった部分を楽しむ方向に切り替わっていくだろう。



4.深夜の告白

1944年の映画にしてはかなりよくできていると言える作品だ。ここまで古いと正直何もかもが低クオリティに見えてしまうが、そういうことを考えてもなかなか見応えのある映画である。いつの時代も、金と女には注意が必要だ。なぜか。それはそもそも、男が金と女を過小評価してしまうからである。自業自得というものだ。例えば相手がマフィアの大ボスであれば、安易に近づくだろうか。近づかないのなら、人は差別している。だからそれらをきちんと正当評価している人間には当てはまらないのである。

では万人はどうか。その意味で、多くの人の背筋を凍らせることになるだろう。



5.カサブランカ

戦前の米国映画は、「ボーイ・ミーツ・ガール」という典型的な法則に支配されていたという。つまり、一人の青年が一人の少女に会い、恋に落ちる。そこへごたごたが起きて二人の仲はピンチになるが、その危機は克服され、二人はめでたく結ばれる。というハッピーエンドである。

これもその「ボーイ・ミーツ・ガール」という法則で考えてみると、確かに傑作というわけでもないが、当時からするとかなりシビれたはずだ。そういう雰囲気が漂っている。きっとこの頃はまだ娯楽がそう多くなく、映画のパターンも少なく、これが相当イケてた。古い映画を観る際は、少しそういった心構えで観た方がよさそうだ。

だが、これはその法則で考えると少し角度が違ったパターンの映画だ。この時代にしては、なかなか格好いい。



6.奥さまは魔女

『奥さまは魔女』の魔女には、どこかキュートな印象がないだろうか。『うる星やつら』とは、浮気者の高校生・諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人美少女・ラムちゃんを軸に描かれる物語だが、魔女や宇宙人といった恐ろしげな存在も、『人間の男性を一途に愛する』という健気なポテンシャルを持っていて、かつ容姿が人間の好みの範囲内に収まる場合、なぜか許せてしまうものである。それどころか、愛らしい。それは、拒絶するこの彼にも伝わるだろうか。そこが一つの見どころである。



7.自転車泥棒

やっとのことで仕事を得た失業労働者が、仕事に必要な自転車を盗まれてしまい、息子とローマの街を歩き回って自転車を探すだけの話だ。だが、ドキュメンタリー的撮影手法を用いて戦後の貧困にあえぐ当時のイタリア社会をリアルに映し出しているということなので、その歴史的シーンだけで貴重だ。最後は何とも言えない哀愁に包まれる。自転車を泥棒しなければいけない状況。そして、それだけで人生の窮地に陥るような当時の人の心境を想像しながら観たい。



8.第三の男

何しろ1949年の映画だ。70年も前の映画に現代人を喜ばせる要素はそうは多くない。通用するとしたら有名なBGM、そしてこの舞台となる第二次世界大戦後の米英仏ソによる四分割統治下にあったオーストリアの首都ウィーンという時代背景である。



9.誰が為に鐘は鳴る

これはもちろん翻訳された日本語だが、これで『誰がために(たがために)』と読むわけだ。だが、現代人が『たが』などと言うだろうか。『だれ』としか言わない。したがって、こういうグローバリズムを無視したガラパゴス的な邦題をつけた作品にはすべて『古臭い』先入観が漂ってしまうのが事実だ。普通に原題通りにしてくれれば今そう感じることはないだろう。

だが、80年も前の話だ。このポスターを見れば分かるように、1943年、つまり第二次世界大戦真っ最中の映画なのだから、そこにあるのは『大日本帝国』だ。この世界に日本語を蔓延させようとしていた当時の考え方からすれば、こうなってしまうのも無理はないだろう。そういう歴史的な意味でも、考えさせられる作品である。

また、1936年から1939年まで実際にあった『スペイン内戦』が舞台で、あのヘミングウェイの名作を映画化したのだから、注目せざるを得ない。それでも、80年も前の映画のアクションやクオリティに大きな期待はせず観るのが正解だ。



10.イワン雷帝

1944年から1946年にかけて制作されたソ連映画で、“イワン雷帝”ことイヴァン4世の生涯を描いた作品。古すぎるから、それが玉に瑕だ。内容がスターリンの気に触れたので上映禁止となったりと様々な問題があるが、彼の存在は歴史の専門書にもロシアの歴史として必ず大きく出てくるほどなので、もっと後になってゆっくりと映像化してほしいものだ。

だが、彼の圧倒的な存在感はこの役者の怪演から伝わってきた。世紀末、ロシアの原型となる『キエフ公国』が建国される。キエフ大公ウラディーミル1世は、ビザンツ皇帝のバシレイオス2世の妹と結婚し、ロシア正教の洗礼を受け、キリスト教化によって国家を統一し、同時にビザンツ文化も導入した。

キエフ公国のあと、ロアはモンゴル帝国の一部となったが、モスクワ大公国が成立すると再び独立し、シベリアへの領土を拡大して大国への道を歩み始める。イヴァン3世が分裂していたロシアを統一し、モスクワを中心とした中央集権国家をつくりあげ、2世紀半も続いたモンゴルによる支配を終わらせたのだ。

更に、『雷帝』と呼ばれたロシア史上最大の暴君イヴァン4世の時代に絶対君主制を導入し、大帝国ロシアの基盤を築いた。この映画では1546年頃からの彼が描かれる。



11.市民ケーン

英国映画協会が10年ごとに選出するオールタイム・ベストテンでは5回連続で第1位に選ばれ、AFI選出の「アメリカ映画ベスト100」でも第1位にランキングされている。現在を席巻する世界の監督もこの映画に影響を受けたという人が多く、期待値は高くなる。だが、現代人がどこまで理解できるかだ。少なくとも私には、あまりよく分からなかった。おそらく、玄人にしか分からないようなその他の要素があって、そういう評価なのだろう。

事実、wikipediaにはこうある。

主人公のケーンがウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにしていたことから、ハーストによって上映妨害運動が展開され、第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまった。しかし、パン・フォーカス、長回し、ローアングルなどの多彩な映像表現などにより、年々評価は高まり、英国映画協会が10年ごとに選出するオールタイム・ベストテン(The Sight & Sound Poll of the Greatest Films of All Time)では5回連続で第1位に選ばれ、AFI選出の「アメリカ映画ベスト100」でも第1位にランキングされている。1989年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。



作品一覧(50音順)

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  • 『イワン雷帝』
  • 『奥さまは魔女』
  • 『カサブランカ』
  • 『キュリー夫人』
  • 『自転車泥棒』
  • 『市民ケーン』
  • 『深夜の告白』
  • 『素晴らしき哉、人生!』
  • 『第三の男』
  • 『誰が為に鐘は鳴る』
  • 『マルタの鷹』




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