2020年代おすすめ映画ランキング
1.劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
炭次郎(たんじろう)は、鬼にされた禰豆子(ねずこ)を治したくて、鬼の親玉を倒すために鬼殺隊に入った。炭次郎は努力家で、人の悪口を言わず、殺した鬼にも慈悲をかける、そういう男だった。努力し、努力し、仲間と共に彼は強くなった。だが、鬼殺隊の最高幹部『柱(はしら)』たちはそのはるか上の実力を持っていた。
ある日、その柱の中でも『炎の柱』に該当する彼よりも真っ直ぐに、炎のように熱く生きる煉獄(れんごく)と共に、鬼退治へ向かった炭次郎。彼はそこで、煉獄という男の、大きな大きな、背中を見た。彼ら後輩は、この煉獄という男の存在を、生涯忘れることはない。忘れられるわけが、ないのだ。
2.TENET テネット

私も考えたことがある。なぜなら、人間のこの技術の進歩は、ある種感動的である。このたった20年で考えただけでも、けた違いの進歩を見せている。例えば、Windows95で感動していた死んだ父親は、この現代の技術力のすごさを知らないのだ。しかしおかしい。どう考えてもこの先に行けば行くほど、過去の人間が大きく上を見上げるべく圧倒的な技術がそこにある。だが、例えばその道の中で、タイムマシンが発明されるのであれば、その未来の人間が過去である今我々が生きている現在にやってこないことがおかしい。
3.クルエラ
ディズニーのアニメーション映画『101匹わんちゃん』の悪役クルエラ・ド・ヴィルの若き日の姿を描くオリジナルストーリー。この映画の為にその作品を再鑑賞したのだが、ここまで名作だとは思っていなかった。大人になり、『システム2』を駆使するようになり、3000本の映画を観た私が見て、そう判断できる映画だったのだ。
その映画の感想文にも書いたが、『クルエラ』は、あの作品からこの展開があることは一切想像できないほど底の浅い脇役に仕上がっているが、それは80分しかない時間と、当時のアニメ映画の描き方なども影響しているだろう。
だが逆にそれが想像力をかきたてる材料になっていていい。あの二人の小物たちと、この悪の親玉にだって過去があり、こうなった理由があった。そこにスポットライトを当て、ディズニーの名作映画に更に奥行きが作られた。『マレフィセント』と同じく、ディズニー・ヴィランシリーズのヒット作と言えるだろう。
特に、『当時のイギリス』を知っている人は更に楽しめるだろう。世界の人が必ずしもそれを知っているわけではない。例えば、シド・ヴィシャスが何者で、彼らが生きている時代にどういう音楽や、カルチャーが流行したか。
だがそう考えれば妙にお洒落である。例えば当時の日本で考えると、音楽で言えばまだ『御三家』の西城秀樹だとか、『関白宣言』などのさだまさしとか、松山千春や、クリスタルキング、アリス、山口百恵などが流行していた。演歌も今以上に根付いていた。
だが我々はそれをよくテレビの映像で見て、(古いなぁ、ダサいなぁ)とか思えない。この感覚はイギリス人にもあるのだろうか。
世界の人が日本に求めるのは、『日本にしかない美や文化』だという。京都、侍、着物、そして演歌も、世界の人からすると『お洒落』な文化だというのだ。あるアフリカ人は、
『日本にしかない文化を大切にするべきだよ。例えば演歌は世界でも有名だが、それを大事にするべきだ』
と言う。我々が当時の日本人の姿を映画で観てもなんとも思わないが、世界の人からすると、このクルエラを見ているようなお洒落さを感じるのかもしれない。そして逆にクルエラには、古臭さを覚えるのかもしれない。
こういうアメリカンジョークがある。
21世紀、世界はグローバリゼーションの世の中になった。では、グローバリゼーションとはいったい何のことだろうか。
アメリカの子供の夢がサッカー選手で、イタリアの子供の夢が漫画家で、日本の子供の夢がメジャーリーガーだということ。
人間というものはないものねだりをし続ける生き物なのかもしれない。
4.モンスターハンター
これに★3を付けた人は、ゲームしたことないだけだろう。ディアブロスの硬さや、リオレウスのエグさを知らないだけ。世界観の再現やアクションも何の問題もない。エリアチェンジの感じなどは感動だ。『肉を焼くシーン』など、笑わない人はいないだろう。全員が心の中で例の言葉をつぶやいたはずだ。恐らく、『最後』のことを言ってるんだろうが、まず、バイオなりこれなりの時点で、ゲームでさえそうなんだからそこに『半永続性』があることは予想できるはず。
『続く』感じになるわけだ。それがわかってれば何も問題ないし、この映画でしか見られないゲームの世界とのコラボもあるし、またこの映画だけで終わってしまってもいいようになってるし。何の問題もない。ゲーム・映画鑑賞経験がない人が評価しただけ。550円の有料動画だけど文句なしだった。よかった!映画館で観たかった。
バイオもそうだけが、新トゥームレイダーもゲームやってたら滅茶苦茶面白い。この映画に低評価つける人はトムホの最新作『アンチャーテッド』も観ない方がいい。それか先にゲームをやることをお勧めします。
5.Fukushima 50
この映画で重要なやり取りはこれだ。
『俺たちは何か間違えたのか?』
ある男のこの問いかけは一事、聞き流される。だが、それはこの映画全体で『逃げた』わけではなかった。それはこの映画の最後に、思い知ることになるだろう。戦争を経験する祖母が、まだ幼かったその戦争時代以外で人生で一番驚いたニュースが、この東日本大震災だった。
6.ファーザー

この映画の見方はいくつかあるように見えるが、実際には認知症の人の話なので、一つにしておいた方がよさそうだ。要は、『ミステリー』のように見る見方もあるのだが、そこは一つ、誠実にこの病気と向き合いたいのである。私の祖母もまだ95歳で存命中で、10年ほど前から軽く認知症が始まっている。実は一般的に
- 「怒りやすい・短気な人」
- 「小さなことを気にすぎてしまう人」
- 「協調性のない人」
は認知症にかかるリスクが高いと言われる。それは簡単に言うと、『わがままな人』だ。協調性があり、人の為に自分を『環境』の一つにでき、エゴを押し殺して、武勇伝を語らず、縁の下の力持ちに徹することができる。そういう誠実な人は、認知症にかかりにくい。
7.ロックダウン
なんでこれが★2.5になってしまうんだか。これで確信したが、やっぱり映画を『動画』程度にしか見てない人が増えた。私が観てきた数千本の映画の中で、コロナの映画はこれだけ。それだけで貴重なのに、ロックダウン中に撮影したというのだから余計に貴重である。
- ズーム
- フリーズする
- 閉塞感
- 巣ごもり
- ストレス
- ハグ文化の反応
コロナネタがたくさんあって、全世界の現代人が共感する映画だ。過去、人類のあらゆる疫病を描写した映画がある中で、リアルタイムの感染の歴史を撮っただけで、本当に貴重。
監督のダグリーマンだが、彼の映画で好きな映画がたくさんある。
- ボーン・アイデンティティー
- Mr.&Mrs. スミス
- オール・ユー・ニード・イズ・キル
- バリー・シール
素晴らしい監督だ。
8.魔女がいっぱい
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバートゼメキス監督で、アンハサウェイが注目を引く魔女メイクをしたことで話題になったが、結果としては『子供向けの映画』として少しがっかりする人がいるだろう。だが、アンハサウェイの魔女の演技は見もの。あれだけのクオリティを見せてくれれば、彼女がメインでこの映画のスピンオフが撮れると期待できる。
9.クライシス
オピオイドの流行を背景に描かれる作品。オピオイドというのは私は知っていたのだが、それは2017年に出た『SLEEP』にこう書いてあったからだった。
電子機器はドーパミン製造機だ
(省略)ところが近年になり、ドーパミンは快楽と無関係であることが明らかになった。快楽の感情は、オピオイドという物質の作用がもたらす結果として生まれるという。ドーパミンは、探究という行為にのみ関係する物質だったのだ。獲物を探す、先がどうなるのかを知る、といったことをするだけで、ドーパミンは分泌される。脳波ドーパミンがじわじわ分泌される状態が大好きだ。そんな脳が、インターネットにハマらないわけがない。
実際には快楽を感じるのはドーパミンではなく、『オピオイド』という物質だという。したがって、私がこのあたりの事実を分かりやすく説明するときにはいつもこう話している。迷路でゴールを探しているときに出ているのがドーパミン。ゴールしたときに出ているのがオピオイド。
だがこの映画ではオピオイドを『薬の名前』だと言っている。私が知っていた物質と、ここにある薬の名前と、両者とも『報酬系物質』ということで一致しているが、まあ似たようなものだろう。『オピオイド』という名前の、オピオイドが含まれた薬のことなのだろう。
確かに、オピオイドそのものにドーパミンのような報酬系物質が含まれているなら、それは麻薬にも近い存在と言えるだろう。薬品やサプリメントの先進国であるアメリカで、この新しい物質・薬がどのように浸透し、また弊害をもたらしているか、見ものである。
10.バッドボーイズ フォー・ライフ
ウィル・スミスらが演じるこの警官たちは、『バッドボーイズ』という名前がよく似合う、破天荒な性格だった。だが、どうやら彼(マイク・ラーリー)のこのギャング風のスタイルには理由があったらしい。今回、マイクの過去がついに明かされることになる。一体彼は何者なのか。
11.女王トミュリス 史上最強の戦士

これは歴史的に非常に価値がある作品だ。トミュリス(Tomyris)は、紀元前530年頃の人物で、中央アジアのカスピ海東岸に勢力を有していたマッサゲタイ族の女王である。トミュリスを最初に書いた歴史家がギリシア人であったため名前はギリシア風に呼ぶことが多い。その最初の歴史家であるヘロドトスは自著歴史でトミュリスに関して、
マッサゲタエ族の国を侵略したアケメネス朝ペルシアの王キュロス2世率いるペルシア軍を破り、キュロスを殺害した
と記している。紀元前5世紀に、証拠を集めて解釈することによって過去への問いかけをはじめておこなったのが、古代ギリシャの著述家ヘロドトスとトゥキディデス。『歴史(ヒストリー)』という言葉はヘロドトスが初めて使ったもので、これはギリシャ語で『探究』を意味する。まさに、当サイトにうってつけの名前だ。彼の存在は大きい。
12.ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
複雑な心境である。いや、実に単純に、何も考えずに観られるようになったのは利点だ。だがそれ故に浅くなり、一部のファンだけが喜ぶ結果になったかもしれない。 彼女の魅力が最大限に発揮されるのは、ここで脇役化された『男』たちがメインで、しかしそれに囚われずに自由に躍動するときだった。だが、これはこれでいいだろう。彼女の世界観は個性であり、これがまた次の物語の奥行きを一層深くする。
13.スピードキルズ
ジョン・トラヴォルタが製作総指揮と主演を務めた実録クライムアクションで、1960年代、パワーボート界のゴッドファーザーと呼ばれた実在の人物ドン・アロノウの波瀾万丈の人生を描いている。
彼もニコラスケイジ同様、第一線から落ちてしまった印象がぬぐえない俳優だが、私は両者ともまだまだ第一線で主演を張るだけの実力がある人だと評価している。よって、この映画がwikipediaにも存在しなく、皆の評価が★2.5だからといって、それに影響されることはない。この映画は見応えのある映画だった。
やはり、どんな業種でも道を究めた者の話は面白い。だが、往々にして『成功』とは、『破滅』の道に等しい。なぜなら『成功者』という言葉自体が『敗北者』に対する差別的な概念から生まれるものであり、この世に『敗北者がいる』と考える人間に、『成功者などいない』からだ。
14.ドクター・ドリトル
ドクター・ドリトルと言えばエディマーフィという人も大勢いるほど、彼がコメディタッチで動物たちと触れ合う映画が印象的だ。この場合、『アベンジャーズ』以降のロバートダウニーJr.ということで注目を浴びたが、確かに『新しい一面』は切り開いたが、これがシリーズ化されたところで、彼のその後にあまり興味がわかない。
もとよりそういう事情もなく、ただこの世界観を現代の技術でもう一度展開したかったのかもしれないが、それだけじゃなく、ロバート・ダウニー・Jrのウェールズ語訛りの演技が特に批判されていて、日本人ではわかりずらい、英語の中の訛りにも問題があるという。だが、もしこの作品からこの世界に触れる人がいるなら、全く問題ないのではないだろうか。
15.AVA
ジェシカチャンティンも女の殺し屋も好きなのだが、これはその中ではありきたりの内容になっていて、彼女らしさが出ていない。確かに彼女は他の作品でも常に『強い女』とか『自立した女』の役が多いが、いざこうして『THE』を演じてみると、少し違和感を覚えてしまう不思議なところがある。
もしかしたら彼女は『ハーレイクイン』同様、あくまでも『男の中で女として自由にふるまう』ことで活きるようなところがあったかもしれない。
あるいは評論家が言うように、
「『AVA/エヴァ』は娯楽スパイスリラーの要素を全て備えているように見えるが、この豪華キャストでさえ、彼らに与えられた退屈で陳腐なストーリーを救い出すには十分ではない。」
ということで、シナリオに問題があるのか。
16.アウトポスト
アフガニスタン紛争における屈指の激戦、カムデシュの戦いが描かれる実話映画である。これはwikipediaの説明ページをそのまま載せた方がいい。
私も見る前にこれを見たかった。
キーティング前哨基地はパキスタンとアフガニスタンを結ぶ米軍の補給線を維持すると共に、地元民に必要な物資を供給して懐柔する任務を担っていた。ただ、この基地には致命的な弱点が1つ存在した。基地は3つの険しい山に囲まれた場所に存在し、包囲する側からは丸見えだが、包囲される側は包囲する側の動きを確認しにくいという問題を抱えていたのである。基地は度々ターリバーンの襲撃に遭ってきたが、相手方が少数だったため事なきを得ていた。しかし、少数での襲撃は計算されたものであった。ターリバーンは襲撃を通して基地の防衛能力に関するデータを集め、それを基に攻略のための作戦を練っていたのである。
『橋頭堡(きょうとうほ)』とは、戦争で優位に立つために必要な場所のことだ。『あそこを占領して橋頭堡にすれば、戦争が有利になる!』という感じで話をするときに使用する。
その為、基本的に戦争映画は橋頭堡の奪い合いを描くことが多い。『あの丘』とか『あの山』とか、それを奪い合って激しい戦いが繰り広げられるからだ。そこを獲る為に軍人たちが知恵を絞って、命を懸けながら戦っていく。
今回タリバンは、ついに300人程度の精鋭部隊をこのエリアにぶつけてきたわけだ。『300VS53』という不利な状況を、どう覆すか。そこがこの映画の見どころとなっている。
17.リズムセクション
ブレイクライヴリーが美女なのは誰もが分かるが、彼女がこのように『戦う女』を演じられるのかどうか、厳しい目で見られることになる。彼女は彼女のニーズがあり、路線がある。それを引き受けてきたからこそ成立していた。
例えばマイケル・ジョーダンがバスケの神と言われ、圧倒的にその世界で受け入れられるが、野球界では違ったように、人には人の舞台がある。だが俳優としてはそこが一つの鍵となる要素で、『同じ役ばかりになってしまう』ことは、役者としてマイナスとされる。例えばアンハサウェイは『プリティプリンセス』で王女様の印象が抜けきれず、徐々に下火になっていった。
せっかく浸透した『自分らしさ』を壊す必要があるというのは、日本で言えばダウンタウンがよく言っている『大阪と東京で、二度売れないといけない』ということに近いかもしれない。
だがジョーダンの例で見て分かるように、彼はバスケと野球で二度売れる必要はない。また、アンハサウェイも王女の役が永遠に続けられるのであれば違う役をやる必要はない。しかし、役者というのは毎回違う作品に出演し、毎回違う役になり切る必要があるので、言うなれば『二度』ではなく、むしろカメレオンのようにその都度その都度役になりきって、それらで全く違う顔を見せなければならないのだ。
オードリー・ヘプバーンは、70年という月日が経った今でも圧倒的1位の人気で、『美女No.1』に選ばれる実力を持つ。だが、それは決して彼女の容姿だけを評価しているのではない。やはりそれだけ時間が空き、人生の幕も閉じていれば、評価もしやすいし評価するだけの情報がたくさんある。だが、彼女の場合、その豊富な『評価しやすい要素』が揃う中で、それを全て整理して総合的に考えても、『彼女は美しい女性だった』と言わざるを得ないのである。
ヘプバーンの言葉にこういうものがある。
『女性の美しさは、身にまとう服にあるのではなく、その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。』
このような言葉を口に出せるほど、彼女は容姿以外にも洗練されたものを持っていた。そして、
- ティファニー
- ローマ
- シャレード
- 暗くなるまで待って
- マイフェアレディ
- パリの恋人
と、シリアスからコメディ、難しいダンスや盲目の人など、実に様々な映画で違う役になり切って、見事に作品を完成させ続けた。では、ブレイクライヴリーはどうか。彼女の容姿が美しいのは分かっている。『アデライン』ではそれがハマった。だが、いつまでも容姿頼みでは通用しない。そこで、今回のような映画が彼女にとっての試金石となる。結果、どうなったかということは、各々の感想に任せたい。
18.透明人間
ハーバード・ジョージ・ウェルズが1897年に発表した小説『透明人間』を原作としており、1933年に公開された映画『透明人間』を現代風にリブートした作品である。その次の年の1898年には『宇宙戦争』があり、トム・クルーズ主演でも映画化されている。この作品は『インビジブル』というケビンベーコンの映画が有名だが、そこにはウェルズのそれを原作としているとは書いていない。
2014年に『ダークユニバース』として過去のホラー映画に登場した怪物たちを集結させる大プロジェクトがあり、第1作目となるトム・クルーズの『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が全米公開されたが、批評家から酷評され、興行収入もユニバーサルが想定していた数字を下回るものとなり、計画がおじゃんになった。
ファンとしては、トム・クルーズにジョニー・デップという豪華な絡みが見られる可能性があったことから興奮を隠せなかったが、失敗したなら切り上げるしかない。損切りもビジネスの大事な要素だ。
よって、本来『透明人間』はジョニー・デップが主演をするらしかったのだが、それらの話は流れてしまった。もしここでその話が盛り上がったなら、『アベンジャーズ』に対抗する一大プロジェクトにもなった可能性もある。
マミーもいて、透明人間もいて、ジキルとハイドに、等、『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』以上にアベンジャーズ的な、面白い流れができたかもしれないのに残念だ。私は、『マミー』は大好きだった。個人的には一流映画のように見えたし、今でもそう見える。
さてこの映画だが、もし女優がジョディ・フォスターであればもっと秀逸な映画になっただろう。もしジョディ・フォスターの名演技を知らず、過去の話もそう大して知らない場合は、何の先入観もなく、この映画を楽しめるかもしれない。
19.野性の呼び声
これはハリソン・フォードのイメージにある冒険映画ではなく、犬が主人公だ。最初からそれがわかっていればこの世界に入りやすいだろう。1903年に出されたこの物語はこれで6度目の映画化だという。また、『ゴールドラッシュ』という当時の歴史も押さえておきたい。アメリカ大陸を白人が開拓したとき、金の採掘に躍起になったのだ。そんな時代の物語である。
20.KCIA 南山の部長たち
『部長』というのはあまりにも地味なワードで、大企業に勤めていてその役職に満足している人はいるだろうが、普通は『部長』を求めて生きることはない。現在満足している人も、いきなり部長ではなく、係長、課長などと昇進し、現在そこにあるだけかもしれない。最終目的という人は少ないはずだ。それくらい地味な役職である。
だがもちろん、重要な仕事だ。また、私は社長だが、規模が違えば部長の方が遥かに報酬が多いし、権利も増えることがある。一見すると地味だが、そこで部長でも、違うところでは会長クラスの長であることもある。
だが、この映画における部長とは、『大韓民国中央情報部(KCIA)』の責任者のこと。韓国のCIAの責任者となれば地味どころかその対極、あまりにも派手な仕事である。見た目がメガネのサラリーマン風のスーツの男。日本では完全に『部長』そのものだが、やっていることは『殺人、革命』、あまりにも普通ではない。1979年の朴正煕(パク・チョンヒ)暗殺事件である。当時の韓国大統領朴正煕が、KCIAの誰かに暗殺される。一体、この事件の真相はいかなるものだったのか。
21.カムバック・トゥ・ハリウッド!!
ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンという名優たちが見れるだけで見どころがある映画だ。だがまあ『ラストベガス』などと同様、老人たちの行動範囲内を超えないから大きな衝撃もなく、のんびりとしていて、そこに退屈さを覚える人もいるだろう。
22.グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
デニーロを知る人が楽しむ映画だ。デニーロのことを知っている人は十分楽しい。このエド・マリーノというキャラクターの向こうに、ロバートデニーロの奥行きを見るからだ。そうじゃない人がどこまで楽しいかは分からない。逆に、子供くらい年が離れれば楽しいのかもしれない。
個人的に、ユマサーマンはこういう役を演じていくべきだと感じた。この2年前の『Mr.&Mrs.フォックス』のように、若い頃の自分から抜け出せないような役よりは、年相応に、そして化粧も自然に、というこっちの方が遥かに印象がいい。
23.レット・ゼム・オール・トーク
この映画を楽しめる人は相当な映画玄人か、彼女らのファンだ。(シザーハンズの彼女、随分年取って、太ったなあ)とか、(メリルストリープは相変わらずワンステージ上の役が多いなあ)といったことが頭をよぎる。その程度だ。内容もかなり渋い。多くの鑑賞者は、途中でお手上げするかもしれない。だが、評論家がこう言っているのだ。
「スティーヴン・ソダーバーグ監督は才能豊かな俳優たちを起用し、彼/彼女らに即興で演技をさせたが(Let Them All Talk)、それは賢明なことであった。『レット・ゼム・オール・トーク』が軽めの作品であることは否めないが、それでも期待以上の物を見せてくれる作品である。」
『即興』?そんなこと、この説明文を見ないと絶対に分からない。一体どこで、いつそれが行われたのか。そう考えたら、彼女らはとても高度なことをしていて、素人の我々には見抜けないのだ。
24.愛と闇の物語
ナタリー・ポートマンが監督・脚本・主演を務めているが、残念ながらあまり見る価値はない。難しすぎるか、ニッチすぎるか、世界に刺さるような映画ではないのだ。
25.バルカンクライシス
1999年にコソボ紛争で実際に起きた、セルビア系住民のジェノサイド事件や、ロシア特殊部隊による空港制圧作戦を描いたものである。1999年、泥沼の内戦により、地獄の戦場と化したバルカン半島空港を制圧したロシア精鋭特殊部隊は、圧倒的多数のコソボ解放軍を迎え撃つ敵に殲滅されてしまう。実話をベースにしているが、格好良く描写されているためどこまでが実話かわからない。雰囲気はかなり良く、ロシア映画がアメリカ映画に並ぶ日もそう遠くはないと思わせる出来だが、2022年のウクライナ侵攻によって、ロシアは完全に進む方向を間違えた。
26.ブラック・ウォリアーズ オスマン帝国騎兵隊
この映画の説明も野蛮である。『15世紀のオスマン帝国を舞台に、暴虐の限りを尽くす権力者に立ち向かう7人の精鋭部隊を描いたトルコ発の歴史映画』。そして意味不明の『黒い天使の羽』をつけた兵士に、格闘家を遥かに超越したような漫画のような格闘シーン。そしてブラック・ウォリアーズという、まるで『無知な少年が思わず格好いいと思ってしまう』ように仕向けられて、相手のことを『暴虐の限りを尽くす権力者』とする。相手をとことん下げ、自分たちをとことん上げる手口は、稚拙である。
だが、時代としてはとても重要だ。メフメト2世と、『ドラキュラ』のモデルとも言われた『串刺し公ヴラド3世』のいた時代で、両者が対立する。ブラック・ウォリアーズはオスマン帝国側の兵士たちだ。
- メフメト:オスマン帝国
- ヴラド:ワラキア公国
だからこれはぜひ『ドラキュラZERO』と合わせて観たい。そっちでは今度『ヴラド目線』であり、英語だから見やすい。別にアラビア語(かわららないが)を批判するわけではないが、どうしてもその言語の人たちがこういう美化正当化をしてしまうと、ISのこともあって勘違いされる。彼らの手口も同じように、自分たちを映画のような映像で美化してSNSを使って人を洗脳して集め、『敵』を悪人に仕立て上げて知らぬ間にテロリストに仕立て上げてしまうのだ。
だからこういうやり方はやめた方がいい。もし事実だとしても、もっと多くの説明がいるし、中東がもう少し安定してから発表した方がいいだろう。『ドラキュラZERO』ではオスマン帝国が兵力増強のため『支配下にある国々に奴隷として子供1000人を差し出させる』という鉄の掟(デヴシルメ)をヴラドに強要するシーンを見ることができる。最も、彼も人を串刺しにしてドラキュラの元になった人物だから正当化できないが。
こちらはただオスマン帝国の歴史を正当に評価したいだけだから、そこにイスラム教があって何も文句はないが、美化正当化はやめた方がいい。それはもちろん、違う国の違う時代を切り取った違う映画の、キリスト教や、その他の一切にも当てはまることで、この映画だけに限った話ではない。
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