経営学や、事業の専門書を読み、仕事に直結する学びのことを『有用の学』という。一方、『必ずしもすぐに仕事には直結しない学び』のことを『無用の学』という。古典、哲学、心理学。芸術や文化遺産に触れたり、社会貢献をすることもそのうちの一つである。前述した『グッドカンパニー』になるために、避けては通れないのがこの『無用の学』なのだ。どうも野心家には、この無用の学をおろそかにする人間が多いと見受けられる。そしてそういう人は決まって、大きな試練を突き付けられたときに解決する能力がないから、試練に背を向けて逃げ回る ことしかしない。『傲慢な野心家』では、寿命も長くあるまい。『謙虚な野心家』でなければならな いのだ。
参考文献
経営の教科書