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ピタゴラス『この人生劇場において、観客たるべき神と天使のためにのみ勢力を蓄えておくべきなり。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

人生を、劇場に例え、それを見ている神と天使がいるとする。だとしたら当然、主演は自分だ。人間一人一人が主演を務める演劇を、神と天使が観客として見るのだ。

 

 

ちなみにピタゴラスは、紀元前580年頃の人物だ。

 

孔子よりも50歳上。

孔子

ブッダよりも100歳上の人間。

ブッダ

 

そう考えると、この言葉の解釈に少しばかりの柔軟性が問われることになることは、想像にた易いはずである。『勢力を蓄える』というのはどういう意味だろうか。『勢力』というのは、普通、軍隊とか、そういう支配下を増やそうとする、野心溢れた人間や、企業に対して使うことが多い。

 

例えば、今の日本を、『今の日本の勢力は侮れない』という風には表現しない。フランスも、ドイツもそうだ。しかし、企業ならある。それはやはり、『支配下(シェア)』を広げようとする、野心があるかないかということが、その言葉のカギになる印象を受ける。それなのに、『観客』という位置づけで、しかも『神と天使』という、その時代の人間にとって圧倒的に厳かな存在である者に対し、『勢力を蓄えておく』ということは、いささか腑に落ちない。

 

だが、もしこの『神と天使』が、『厳かな存在ではなかった』、あるいは、『厳かだが、厳かな存在に対する対応の仕方が当時独特のものがあった』のであれば、『観客』として位置付けているところに、意味が含まれるようになる。

 

普通、『観客』は、『演技』を見に来ている。『演技』とは、『演出されているもの』であり、『実際の姿』ではない。だとしたら、そこにあるのは『誠実さ』というよりも、『巧みさ』。『巧みさ』の背景にあるのは、『意図的な感情』。『意図的』であるということは、そこには『エゴ』が介入していることになり、ただ、実直にありのままの姿で、無私無欲で恬淡としているのではなく、『意図的』で、『野心的』で、まるで『騙そうとする、やりくろうとする、支配しようとする』という様な、そういう人間心理が、そこに浮き彫りになるわけである。

 

だとすると、そこに必要なのは『圧倒的な勢力』だ。『誠実さ』ではない。その圧倒的な勢力によって、堂々と最高の脚本と演出で演じ切り、観客である神と天使を魅了する。すると、天国に行けるというわけだ。

 

 

 

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