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『Film director』(MOVIE RECIPE)

『Film director』
『映画監督』に焦点を当てたレシピです。私は本来、映画を『人間の勉強』のために観ていて、あまりそういう裏方系の話には目を向けないようにしているのですが、そんな私でも(面白い!)と思った映画の監督が、いつも同じだったりするから不思議です。
MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

目次

MOVIE RECIPE

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このレシピの詳細

  • レシピ数:15
  • 紹介映画:82

 

当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

 

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1.『リュック・ベッソンの殺し屋』

リュック・ベッソンが描く殺し屋映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ニキータ』
  2. 『レオン』
  3. 『マラヴィータ』
  4. 『LUCY/ルーシー』
  5. 『ANNA/アナ』
  6. 『トランスポーター』
  7. 『ダニー・ザ・ドッグ』
  8. 『コロンビアーナ』

 

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ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と麻薬密売組織に家族を殺された少女の交流と復讐の戦いを描いている。リュックベッソンの最高傑作と名高い。

 

 

 

 

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ベッソンの女暗殺者シリーズ。個人的には、カトレア、彼女がその中で一番強いイメージがある。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

この中では『ANNA/アナ』は2019年で一番新しいわけですが、やはりこの映画が一番洗練されている印象があります。『ニキータ』の時にはまだ荒々しい印象が伝わってきますし、『レオン』もどこか世界の片隅の映画という印象が少し漂っています。しかし、確実に実力をつけてステップアップしていき、この映画の頃には余計な脂肪がそぎ落とされた筋肉質な映画を観たような、そんな印象を覚えました。もちろん、だからといって多くの人に受け入れられるのは『レオン』となるのですが、それを感じましたね。

 

ちょうど漫画家の話で言うと、鳥山明などを例に話せます。彼は『ドラゴンボール』連載時にやめたくて仕方がなかったのですが、あまりの人気に辞められない状況でした。やる以上は全力でということもあり、『フリーザ編』の時には『あれが全盛期』と誰もが言うほどの盛り上がりを見せ、数々の漫画家もその描写方法に感激し、後に『銀魂』、『ナルト』、『ワンピース』といった伝説の漫画に繋がっていきます。

 

しかし彼は当時『背景を描くのが面倒』といって戦場を荒野にしたり、べた塗りが面倒だからということで髪の毛を白くしたりと、節々に『手抜き』とも言える心の表れが出ています。『Dr.スランプ』の時や、連載当初のブルマがメインヒロインだった時などは細部まで楽しく漫画を描いている感じなのですが、そういう自分のエゴと、大衆の需要は無関係であることを痛感させられるわけです。

 

あれから何十年も経ち、『銀河パトロールジャコ』という短編漫画を見たのですが、もう一種の芸術作品でしたね。背景の壁にいる虫の様子まで、楽しくイラストを描いているということが伝わってきました。私ももう2000枚以上漫画のシーンを模写を描いていますから分かりますが、細部までこだわることは楽しんでいなければできません。つまり、

 

『ANNA/アナ』=『銀河パトロールジャコ』

『レオン』=『ドラゴンボール』

 

のような気がしますね。洗練されているのは前者でも、需要があるのは後者である。同じクリエイティブの話として、こういうことが関係しているような気がします。多分。

 

2.『デヴィッド・フィンチャーとブラピ』

この二人がタッグを組んだ映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『セブン』
  2. 『ファイト・クラブ』
  3. 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

 

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キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス。デヴィッドフィンチャーが監督で、ブラッドピットが主演。脇にモーガンフリーマンと役者がこれだけ揃っている。ケヴィンスペイシーも『カイザーソゼ』の影響もあるし、スキャンダルさえなければこの手のキャラクターで今もまだ最前線にいたトップ俳優だっただろう。

 

 

 

 

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80歳の状態で生まれ、年を取るごとに若返る人生を与えられた男の一生を描く。デヴィッドフィンチャーの映画はすべて面白い。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

前述したように、デヴィッドフィンチャーの映画はすべて面白い。私は監督で映画を観るということはやってこなかったのですが、面白いと思った映画を後で調べたら、(またデヴィッドフィンチャーだ)ということが実にたくさんあり、結局彼の映画すべてを面白いと評価することになりました。また別のランキングレシピの方で彼の映画のランキングもまとめていますので、併せてご確認ください。

 

3.『リチャード・ヒューコンビ』

『Mr.ビーン』等のリチャード・カーティスとヒュー・グラントがタッグを組んだ映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. フォー・ウェディング』
  2. ノッティングヒルの恋人』
  3. ラブ・アクチュアリー』

 

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この後、『ノッティングヒルの恋人』 などでヒットを飛ばす脚本家リチャード・カーティスとヒュー・グラントのコンビの第1作で、当初の予想に反して世界中でヒットした。友人の結婚式で偶然出会った女性に一目惚れした男性が、本当の愛を見つけるまでを描く。

 

 

 

 

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その『ノッティングヒルの恋人』がこれ。

 

 

 

 

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映画は、ロンドン・ヒースロー空港の雑踏に、デイヴィッド(演:ヒュー・グラント)によるナレーションがかぶせられる形で始まる。アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者が最後に遺したのは、憎しみではなく愛のメッセージだったことが語られ、登場人物たちの恋物語が始まる。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

監督と演者は、作品がヒットするとその後も共演する傾向があります。中にはヒットなどは度外視している場合もあるかもしれません。例えば黒澤明の映画には、三船敏郎や志村喬がよく出てきます。マーティンスコセッシとディカプリオ、その他このレシピにあるようなタッグもそうですね。ただ、必ずしもその采配が好転するとは限らず、中には『執着』や『癒着』に近いような『無意味な共演』に見えることがあります。

 

例えば『ゲド戦記』から『コクリコ坂から』で共演した宮崎吾郎と岡田准一ですが、岡田准一自体はいい俳優なのですが、彼にこだわる必要はないという印象を受けましたね。リベンジしてやるという気持ちがあったのかもしれないし、裏事情は知りませんが、必ずしもそのタッグでやる必要はないということがあります。また、神木隆之介はある種のカリスマ性がある声優で、彼が出演する映画はすべてヒットするジンクスがありますが、『メアリと魔女の花』の時には、シークレット声優として最後まで隠されていたのにも関わらず、作品力が弱いので彼も一緒に失敗した印象になってしまいました。

 

米林監督は、『魔女の宅急便』ではじめて黒字になったジブリの恩恵をあやかろうと魔女の話にし、『アリエッティ』でも共演した彼を頼るつもりでやったかもしれませんが、そういう裏事情や目論見が見えてしまうと冷めてしまうのが観客の本音。『サマーウォーズ』も『アリエッティ』も『君の名は。』も、結果的にヒットしたのであり、あまりそこにあやかりすぎると裏目に出るということがあるかもしれません。

 

4.『ジェイソン・ライトマンのちょっとこじれた世界』

ジェイソン・ライトマンという監督は才能がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『JUNO/ジュノ』
  2. 『マイレージ、マイライフ』
  3. 『ヤング≒アダルト』
  4. 『とらわれて夏』
  5. 『セッション』
  6. 『タリーと私の秘密の時間』

 

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37歳の主人公の女性は、都会でヤングアダルト小説の作家として暮らしていた。そこからはあまり書けないが、ある一通のメールによって地元に帰ることにした彼女とその人間関係の間で、様々な問題が発生する。

 

 

 

 

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2児の母で、第3子を妊娠中の女性が主人公。だが、どうも様子がおかしい。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

彼の映画は、観る前は(うーむ)とあまり期待していなかったりするところがあるのですが、そういう状態の私を実力でねじ伏せる力を持っています。(おお、いい映画だった!)と納得した私が後で調べると、彼の映画だった、ということが何度もあり、(また彼か!)となるんですね。これは彼が実力があるとしかいいようがありません。

 

5.『ロバート・ゼメキスとトム・ハンクス』

この二人がタッグを組んだ映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『フォレスト・ガンプ/一期一会』
  2. 『キャスト・アウェイ』
  3. 『ポーラー・エクスプレス』

 

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クリスマスイブの夜、サンタクロースを信じられなくなった少年のもとに大きな蒸気機関車が突如現れる。それは北極点へとむかう汽車だった。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

ロバート・ゼメキスと言えば何と言っても『バックトゥザフューチャー』ですね。日本人から大人気で、すべての映画を押さえて人気No.1に輝き続ける至極の名作です。映画に欲しいエンタメ要素が盛りだくさんなんですよね。彼のすごいのは、そのほかにも『フォレストガンプ』や『キャストアウェイ』のような映画があるということ。ジェイソン・ライトマンは何となく映画の作風が似ていますが、『コンタクト』や『ベオウルフ』といった全く違う内容の映画があることです。

 

6.『ロバート・レッドフォードの着眼点』

伝説の俳優ロバート・レッドフォードは監督の才能もあった。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 普通の人々
  2. リバーランズ・スルー・イット
  3. クイズショウ
  4. シビル・アクション
  5. モーターサイクル・ダイアリーズ
  6. 大いなる陰謀

 

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1910-1920年代のアメリカのとある家族がメインとなるのだが、舞台となったモンタナ州の雄大な自然(特に川)とフライ・フィッシングの美しい描写で、第65回アカデミー賞では撮影賞を受賞。自然を感じる映画である。

 

 

 

 

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1950年代に実在したNBCの人気テレビ番組『21(トウェンティワン)』をめぐるスキャンダルを、ロバート・レッドフォードが監督して映画化した。ピューリッツァー賞、ハーバード大学、クイズ大会優勝者等、卓越した頭脳が集うこの集団の中で、トップを獲る者も、それを見破る者もみな、稀有な存在である。

 

 

 

 

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1980年代にマサチューセッツ州ウーバンで起きた環境汚染に対する損害賠償訴訟に関わった弁護士ジャン・シュリクマンの活動をまとめたジョナサン・ハー原作のノンフィクションを映画化。

 

 

 

 

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注目すべきなのはこの映画が2007年に公開されているということである。上記作品同様、『イラク戦争の是非』について問う内容となっている。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

レシピタイトルを『ロバートレッドフォードの着眼点』と思わずつけたくなるほど、彼はいい目をしています。いいところに目をつける。例えば、がっぽり儲けることを第一に考えたような、エンタメに特化した刺激的な作品も世の中にあるし、簡単に人が死んでいくホラー映画のようなものもあります。宮崎駿は、『この一本で世の中を変えようと思ってやんなきゃいけないんだから。変わりゃしないんだけど。変わらないけど、そう思ってやるのがね、映画を作るってことだから。』と言いました。とても深いですね。

 

彼の映画の共通点は『内向性』です。これに関しては私も8000の名言を内省している人間ですから、断言できます。アメリカ人には珍しい気がしますね。『密かに燃える人の気持ち』など、そういうところを表現するのがうまい。

 

7.『スティーブ・ジョブズ』

監督ではないが、スティーブジョブズ関連の映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『トイ・ストーリー』
  2. 『スティーブ・ジョブズ』
  3. 『スティーブ・ジョブズ』
  4. 『バトル・オブ・シリコンバレー』

 

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ピクサーのCEOであるスティーブ・ジョブズの資産がなければ、本作の制作は不可能に近かった。公開までの4年間の投資額は5000万ドルにも及び、ジョブズは「こんなに金がかかるなら投資しなかった」と語っている。しかし本作のヒットによりピクサーの株は高騰し、結果的にジョブズの資産は4億ドル増加する事となった。

 

 

 

 

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このアシュトンカッチャーの方は、ジョブズの人生の全体図が見れる。

 

 

 

 

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1975年頃。ビルゲイツが世界最大のパソコン用ソフトウエア会社マイクロソフトを設立。1976年、スティーブジョブズがApple Computer Company(アップルコンピュータ・カンパニー)を創業。今、ほとんどの人の手元にあるパソコンはスマホの軸となっているのが、彼らの商品である。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

彼が生まれた1955年というのは面白いんです。

こういう面々がいるんですよ。彼らは皆、この年に生まれました。天才クリエーターが集まってますよね。偶然かもしれませんが、そういう偶然が奇跡の力を生むことってありますからね。例えば、自分の名前が珍しいとか。そういうことだけでも人の一生を左右することになったりします。

 

8.『フランク・ダラボンとスティーブン・キング』

フランク・ダラボンという監督とスティーブンキングの相性もいいようだ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『グリーンマイル』
  2. 『ミスト』
  3. 『ショーシャンクの空に』

 

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スティーヴン・キングが1996年に発表した、1932年の大恐慌時代の死刑囚が収容されている刑務所を舞台とするファンタジー小説。

 

 

 

 

 

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スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした、2007年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。深い霧に包まれた街で巻き起こる怪異と徐々に秩序を失う人々が描かれる。衝撃のラストに注目。

 

 

 

 

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原作はスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。冤罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

実際に相性がいいかは分かりませんが、少なくともこの3つの作品は私も大好きな映画です。ただまあスティーブンキングの作品はどの監督の映画でも素晴らしいので、監督がいいのかどうかは分かりません。ただ、彼の作品にはもう一つだけあって『マジェスティック』というジムキャリーの映画があるのですが、実はそれも好きなんですよね。ということは、彼の監督作品は全部好きということになります。また、脚本、制作に関わった作品に『GODZILLA ゴジラ』や『コラテラル』もあり、それも大好きです。

 

9.『マーク・ミラーとマシュー・ボーンの爽快な映画』

マーク・ミラーという原作者と、監督のマシュー・ボーンの爽快な映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『キック・アス』
  2. 『キングスマン』

 

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イギリスの諜報機関キングスマンの一員が、スーツを着た英国紳士を装い、かつジェントルマンに華麗に与えられたミッションをこなしていく。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

こうして並べてみると、マシューボーンは爽快な映画を作るのがうまいことがわかりますよね。ですからオーシャンズシリーズやワイスピシリーズなどと相性がいいかもしれません。キングスマンは全作担当していて、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』なども手掛けています。

 

 

10.『マーティン・スコセッシとディカプリオ』

巨匠マーティンスコセッシとレオナルドディカプリオの名タッグ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ギャング・オブ・ニューヨーク』
  2. 『アビエイター』
  3. 『ディパーテッド』
  4. 『シャッターアイランド』
  5. 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

マーティン・スコセッシもすごい監督ですね。彼の映画もほとんどが面白いと思わせてくれるものばかりです。面白いと思ったものが結果的に彼の作品だった、ということが何個もありますから。黒澤明やキューブリックのラインに、スピルバーグやスコセッシが並んでいない理由は、『系統』じゃないでしょうか。雰囲気的に、前者の方が細部までこだわり抜く完璧主義者のような雰囲気があり、後者の方はエンタメ性を強化している印象があります。よって、後者の方が利益を稼いでいる。

 

例えば、宮崎駿も『風立ちぬ』のような方向で作ろうと思えばいくらでも作れる。しかし、あの作品は最も彼のファンタジーファンが幻滅した作品ですからね。『もう宮崎駿にファンタジー作品を求めるのはやめた』という意見も多くありました。稼ぐためには『ある範囲』を守ってエンタメをしなければなりませんが、彼ほどになると、『もう別に浮世離れしていていい』と言って、その範囲を超える境地にいますからね。

 

スコセッシやスピルバーグは、そのあたりをよく理解し、稼ぐところは稼いで、こだわるところはこだわって、ということが器用にできる人のような印象があります。ちなみにスコセッシは、黒澤明の映画を名画座に通い続け鑑賞し、実際にフィルムを手にし、カットの構成を研究し尽くしたといいます。『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『キング・オブ・コメディ』『グッドフェローズ』『カジノ』。彼の作品には名作が揃っています。

 

11.『ティム・バートンとジョニー・デップ』

この二人の鬼才も相性がいい。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『シザーハンズ』
  2. 『エド・ウッド』
  3. 『スリーピー・ホロウ』
  4. 『チャーリーとチョコレート工場』
  5. 『ティム・バートンのコープスブライド』
  6. 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
  7. 『アリス・イン・ワンダーランド』
  8. 『ダーク・シャドウ』

 

 

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これもティム・バートン。『2』もある。『不思議の国のアリス』を原作に、その後日談的なストーリーとして再構成されていて、不思議の国での冒険から13年後の話だから、原作を知る人も楽しめる。

 

 

 

 

ダーク・シャドウ

 

ヴァンパイアにされて生き埋めにされた男を、ジョニー・デップが怪演する。ティムバートン監督作品。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

この2人に加え、ヘレナボナムカーターも相性がいいですよね。ただ、コモディティ化(同じような作品が多くなって、どれも似たような価値に見える現象)している印象がありますけどね。『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などはそうで、面白いと言えばそうですが、2回目を見たいかとなると、そうはならない感じがします。彼の場合ホラーテイストの才能があるので、『スリーピーホロウ』のような、世界の伝説的なバケモノや怪奇現象などを仕立て上げる方が面白そうですけどね。そうなれば、(次はどんな世界の伝説かな?)って彼の作品を待ち望む人が続出するでしょうし、ネタはたくさんありますからね。

 

『バットマン』を3部作手掛けていて、それに目を付けたのは素晴らしいのですが、ノーランの『ダークナイトトリロジー』にはかないませんでした。人には向き不向きがあり、素材の活かし方にもその人にしかできない個性がありますから、自分の個性たる武器を存分に生かして戦ってほしいと願う今日この頃です。ティムバートン作品は『ワンピース』の尾田栄一郎も大ファンで漫画に世界観を取り入れるほどですから、武器の威力は折り紙つきなのです。

 

11.『ジャウム・コレット&リーアム・ニーソン』

この二人のコンビも相性がいい。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『アンノウン』
  2. 『フライト・ゲーム』
  3. 『ラン・オールナイト』
  4. 『トレイン・ミッション』

 

 

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フライト・ゲーム

 

「指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺害する。」という恐ろしい内容のメールが航空保安官の主人公の男に届く。自分もその飛行機の中にいる。一体どうすれば。

 

 

 

 

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トレイン・ミッション

 

これは『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』に続く4度目のタッグ。キャッチコピーは「この謎(ミッション)が、解けるか?」。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

彼は『エスター』の監督でもありますが、この4作品はすべてヒットしたと言っていいでしょう。エスターの頃には35歳という年齢で、50歳になる前にこれだけの作品を残しましたから、今後も楽しみですね。ミステリー方向に強い印象があるのでそういう個性がある映画を楽しみにしています。

 

12.『ジョン・ウーのヒット作』

ジョン・ウーのヒット作を見てみる。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『レッドクリフ』
  2. 『ミッション:インポッシブル2』
  3. 『フェイス/オフ』

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

ジョン・ウーは高倉健を憧れの映画スターの一人に挙げていて、チョウユンファ、ジョントラボルタ、ニコラスケイジ、トニーレオンそして、トム・クルーズを指導する時に、高倉健を想像しながらするのだといいます。マイケル・ダグラスも、『カークダグラスのように自分を存在させ、フランクシナトラのように人生で2つの顔を持っていて、イーストウッドやマックイーンの佇まいと似ていて、ジャックニコルソンのように決して影の努力を言わない。』として高倉健を絶賛しました。

 

13.『キューブリックの目』

鬼才スタンリー・キューブリックの目には何が映っていたか。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ロリータ』
  2. 『スパルタカス』
  3. 『ワーテルロー』
  4. 『A.I.』
  5. 『バリー・リンドン』
  6. 『シンドラーのリスト』
  7. 『パフューム ある人殺しの物語』
  8. 『ブギーナイツ』
  9. 『パルプ・フィクション』
  10. 『市民ケーン』

 

 

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彼が選ぶ映画ベスト10の中に、これがある。これに関してはマーティン・スコセッシなども該当させている。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

同じ完璧主義者のクリエーターとして、黒澤明とは認め合う関係だったといいます。また、写真雑誌の見習いカメラマン時代に数多くの映画を観て過ごし、ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテイン、チャールズ・チャップリンから影響を受けますが、「どちらかを選ばなければならないとしたら、チャップリンだ」とコメントしています。チャップリンは映画の歴史の源流にいるということもあり、実に多くの映画人が彼に影響を受けていますね。

 

ただ、時代ということもあるでしょう。マーゴット・ロビーなどは、『市民ケーン』を見てないことでディカプリオに驚かれたと言いました。『それでよくこの業界でやってるな』と。ブラッドピットも『俺も見てないからもうこのままいく』と発言。ただ、これはその前に発言している『サウンド・オブ・ミュージック』や『風と共に去りぬ』のことだったかもしれません。

 

14.『映画界のシェイクスピア、黒澤明』

スピルバーグは黒澤を「現代の映画界におけるシェイクスピア」と評した。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ゴッド・ファーザー』
  2. 『荒野の七人』
  3. 『荒野の用心棒』
  4. 『マグニフィセント・セブン』
  5. 『バリー・リンドン』
  6. 『スター・ウォーズ』

 

 

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『荒野の七人』が『七人の侍』、マーティン・リット監督の『暴行』(1964年)が『羅生門』を公式にリメイクし、それぞれ舞台を西部劇に移し替えている。

 

 

 

 

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上記は公式だが、非公式のリメイクもあった。巨匠セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』(1964年)は、『用心棒』を非公式でリメイクした作品で、黒澤は東宝とともに著作権侵害で告訴し、和解に応じた製作者側から日本などの配給権と世界興行収入の15%を受け取っている。

 

 

 

 

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1954年の日本の映画『七人の侍』を基にした、1960年の映画『荒野の七人』のリメイクである。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

また、2020年発売のPlayStation 4用ゲームソフト『Ghost of Tsushima』は、黒澤の時代劇映画から強い影響を受けており、敬意を込めてゲーム画面をモノクロで表示し、1950年代の黒澤作品の質感を再現した「Kurosawa Mode(黒澤モード)」という機能を搭載しています。映画界の巨匠たちにこれだけ支持されるのは、彼が本物のクリエーターである証拠ですよね。コッポラ、ルーカス、スピルバーグ、スコセッシ、彼を尊敬する大監督が大勢いるのです。キューブリックも認めていましたからね。

 

では私はどうかというと、こういうことがありました。『七人の侍』は、音がモノラルだか訛りで聞き取りずらいかで、正直よくわかりませんでした。そうして素直に判断していく中で、ある時『蜘蛛巣城』を見ていた時のことです。私は映画を一日に4本以上観ることもあるので、正直言ってあまり面白くない映画の時もあり、だれないために『ながら観』をすることがあります。しかし、この映画のあるシーンで急に気配が変わり、思わず私は画面にくぎ付けになりました。それは『本物の矢を射るシーン』とは、別のシーンでした。

 

こういうことがあるのが、彼の映画なのです。

 

15.『伝説の始まり』

私が実際に観て、面白いと思った名監督たちの最初の映画などを観てみよう。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『その男、凶暴につき』
  2. 『レザボア・ドッグス』
  3. 『ピースメーカー』
  4. 『続・激突!/カージャック』
  5. 『恐怖のメロディ』
  6. 『エイリアン3』
  7. 『ターミネーター』

 

 

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エイリアン3

 

デヴィッド・フィンチャーの映画初監督作品。今作ではシガニー・ウィーバーは坊主頭にするなど、強い印象を残した。

 

 

 

 

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この前に短編映画と『殺人魚フライングキラー』がある。だがそれは低予算で製作されたいわゆるB級映画。また、それの撮影中は様々なトラブルを抱え、途中解雇の憂き目にも遭っていることから、キャメロン自身はデビュー作と見なされることに不満を抱いている。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

短編映画やB級映画などの作品があったりするので一概には言えませんが、そんな中、タランティーノやデヴィッドフィンチャーは一作目から最後に至るまで厳選された感じがしますね。タランティーノはかねてより、長編映画を十作撮って映画監督を引退すると公言していて、2018年の情報では、監督第十作目は映画『スタートレック』になる見込みでした。しかし最近情報が加わり、2023年秋より撮影開始の『The Movie Critic』(原題)が10作めで引退作となる見込みとなっています。彼は2023年現在60歳で、スコセッシなどは80歳ですからまだまだこれからが期待できそうなのですが、自分のルールがあるのでしょう。

 

この二人も偶然似ていて、同じ1962年生まれで初めての映画が29歳、つまり1992年に公開されています。映画本数も厳選された10本程度と似ているので、何だか思うところがありますよね。しかし、キューブリックも

 

  1. 『突撃』(1957年)
  2. 『スパルタカス』(1960年)
  3. 『ロリータ』(1962年)
  4. 『博士の異常な愛情』(1964年)
  5. 『2001年宇宙の旅』(1968年)
  6. 『時計じかけのオレンジ』(1971年)
  7. 『バリー・リンドン』(1975年)
  8. 『シャイニング』(1980年)
  9. 『フルメタル・ジャケット』(1987年)
  10. 『アイズ ワイド シャット』(1999年)

 

と有名どころは最後の10本ですから、これくらいできれば十分なのかもしれません。『フルメタルジャケット』で共演したR・リー・アーメイはキューブリックとは友人でしたが、キューブリックは死の直前に彼との会話で自身の遺作『アイズ ワイド シャットは駄作だった』と告白していたと言います。その年に70歳で亡くなった彼ですから、そうなるとその前の『フルメタルジャケット』が58歳。大体今のタランティーノたちと同年齢となります。

 

つまり、『映画は60歳くらいまでに10本くらいヒット作を出せればもうそれ以上は出ない』というような、そんな気配も漂いますよね。実は、宮崎駿も2001年に60歳なのですが、その年に出たのが『千と千尋の神隠し』。それ以降は、ハウル、ぽにょ、風立ちぬなどがあるわけです。そのあたりは少し賛否が分かれるのが現実。

 

私は以前『アニメージュとジブリ展』に行ってグッズを見ていたのですが、近くの女性ファンがぽにょのバッジか何かを見て、『ぽにょか・・』とがっかりしていたのを見ました。また、ハウルに関しては「一番トゲのように心に残っている作品」「ゲームの世界なんです。ゲームではなく、ドラマにしようとした結果、本当に格闘しましたな。スタートからきっと間違っていたんだろうな」と発言しています。そうしたことも考えつつ数えると『カリオストロの城』なども入れて、彼の名作はやはり大体が10本くらいになるんですよね。やはり何かこのあたりの事情が関係しているのでしょうか。

 

ただ、マーティンスコセッシなどになると60歳以降の映画に『ディパーテッド』『シャッター アイランド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『沈黙 -サイレンス-『アイリッシュマン』といった名作がずらりとありますから、一概には言えませんね。

 

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