MOVIE RECIPE
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- レシピ数:5
- 紹介映画:49
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『深刻な社会問題』
様々な社会問題をテーマにした映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ジョンQ -最後の決断-』
- 『告発の行方』
- 『クレイマー、クレイマー』
- 『あまくない砂糖の話』
- 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
- 『大いなる陰謀』
- 『ロックダウン』
- 『1941』
- 『ペリカン文書』
- 『シビル・アクション』
- 『風の谷のナウシカ』
- 『プロミスト・ランド』
- 『THE11hour』
- 『華氏119』
- 『華氏911』

お金のない人は大勢いる。アメリカは資本主義だ。お金がないならレスキューすら助けてくれない話もある。だから自己破産の原因の第一位は医療費の未払いだ。今回、彼の息子が治療を必要としている。それができないなら死んでしまうかもしれない。だが、お金がないから諦めろと言われている。では、彼はどうするだろうか。

アメリカで深刻な社会問題となっているレイプにスポットを当てた問題作。レイプ被害者であるサラを演じたジョディ・フォスターが第61回アカデミー賞主演女優賞、第46回ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞した。

原題は「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」の意で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判を題材にした物語である。当時のアメリカは離婚率が50%ほどだとも言われていた。

砂糖依存の人間の実態を解き明かすドキュメンタリー映画。大企業が平然と世に売り出している様々な飲食物には大量の砂糖が含まれているが、それを摂取することでどうなるのか、摂取しないとどうなるのか、という興味深い内容を自身の体を使って証明した貴重な資料である。

1964年のイギリス・アメリカ合作のブラックコメディ映画。冷戦時代のソ連とアメリカの核戦争を風刺している。この映画は、これまでに作られた最高のコメディ映画の一つであると同時に、史上最高の映画の一つであると考えられている。

注目すべきなのはこの映画が2007年に公開されているということである。上記作品同様、『イラク戦争の是非』について問う内容となっている。

コロナ問題を扱った映画で、コロナ禍の最中に撮影している歴史的な映画。内容自体は現実世界同様に閉鎖的かつ閉塞的な息苦しさがあるが、まさにそれこそがコロナ禍の問題とも言える現実だった。

モチーフとなったのは、伊17によるカリフォルニア州サンタバーバラのエルウッド製油所攻撃や、伊26によるカナダのバンクーバー島攻撃など、太平洋戦争中に遂行された日本海軍潜水艦による一連のアメリカ本土砲撃、日本軍の攻撃に対するアメリカ人の恐怖が引き起こしたロサンゼルスの戦いである。

石油採掘のために環境保護地区の開発を推し進める拝金主義者と、反対する環境団体との衝突。絶滅寸前のルイジアナ・ブラウン・ペリカンを軸にして環境保護を訴えるも、背景にある利益に目が眩んだ人間にそれを隠蔽され、強行突破されてしまう。

1980年代にマサチューセッツ州ウーバンで起きた環境汚染に対する損害賠償訴訟に関わった弁護士ジャン・シュリクマンの活動をまとめたジョナサン・ハー原作のノンフィクションを映画化。

水圧破砕法の問題を無視して、天然ガスの採掘権を買うことに躍起になる拝金主義者と、それに反対する住民たちとの衝突を描く。これも、環境保護の問題を取り上げた映画である。

1972年に『日本列島改造論』が発表され、更なる改造、開発が推進された。やがて『Japan as No.1』と称されるほど、経済は強くなっていった。一方、70年代はまた、『公害・環境問題』が沸点を超え、爆発した年代でもあった。『腐海』誕生の原因は、人間のそんな無責任な行動の後始末をした、有機水銀分解菌の存在だった。

これに関しては語る内容が超膨大すぎて、感想文を見てもらうしかない。ただ最も大きな軸になるテーマは、この宇宙船『地球号』で人間はどう生きていくべきか、ということである。

「119」はドナルド・トランプが第45代大統領が当選を確実とし勝利宣言をした「2016年11月9日」を意味している。民主党等も批判の対象となっており、撮影当時の大統領であるバラク・オバマも、フリントで発生した汚染水問題でのいい加減なパフォーマンスや軽口などで痛烈に批判されている。

アメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画。イラク戦争の捏造や、戦地で理不尽に家族が殺された人の悲痛な叫びが撮影されている。

今回挙げたような映画は、映画を真剣に観ているような人が楽しめる映画です。楽しむというか、熟考し、内省できる。『システム2』を使用できる人々ですね。その記事にも記載してある通り、ここで言うなら『システム1』向けの映画とは『あまり深く考えないで済む映画』です。『ワイルドスピード』や『スターウォーズ』、『アベンジャーズ』などの娯楽に特化したエンタメ映画。しかし、システム2を起動させている人からすれば、映画興行収入ランキングの上位を占める作品のほとんどは、システム1向けの映画である事実は、極めて興味深い内容です。
2.『ブン屋ジャーナリスト』
「聞屋」ぶんやとは「新聞屋」の略であり、新聞記者をいう俗語である。ブン屋やジャーナリストが活躍する映画をピックアップ。上記レシピとほぼセットで考えたい映画である。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ペリカン文書』
- 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
- 『スポットライト 世紀のスクープ』
- 『ゾディアック』
- 『ペーパーボーイ 真夏の引力』
- 『ナイトクローラー』
- 『インサイダー』
- 『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
- 『ニュースの真相』
- 『大統領の陰謀』
- 『ドラゴンタトゥーの女』

前述したように、環境保護をテーマにした映画で、デンゼル・ワシントンがワシントン・ヘラルド紙の高名な敏腕記者を演じた。

ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。

映画は2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞した『ボストン・グローブ』紙の報道に基づき、アメリカの新聞社の調査報道班として最も長い歴史を持つ同紙「スポットライト」チームによる、ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を描く。

1968~1974年頃のアメリカで実際に起きた連続殺人事件(ゾディアック事件)を追う男たちを描いている。実際の事件に基づいていることもあって、サスペンスよりも人間ドラマに重点が置かれている。

父親の会社で新聞配達を手伝うだけの退屈な日々を送っていた青年。ある日、新聞記者の兄が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が実は無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきた。

ロサンゼルスで起こる事故、犯罪や火事をフリーランサーのジャーナリストとして撮影する社会病質者を描いている。彼の場合、事件を捏造してまでスクープを撮ろうという異常犯罪者の側面を持っていて、全体的にその狂気が蔓延している映画となっている。

CBSの人気ドキュメンタリー番組『60 Minutes』のプロデューサーがアメリカのタバコ産業の不正を告発する内容。TVプロデューサーと大手タバコ会社副社長を描いた社会派ドラマで、実話が基になっている。煙草の依存性について、それを知っていて販売していたかどうかが、論点となる。

イラク開戦をめぐる「大量破壊兵器」捏造問題を実話を元に描く。原題の「衝撃と畏怖」は米軍の作戦名から採られている。映画ではブッシュ元大統領を始め、多くの政治家たちのテレビでの発言が引用され、その背後で新聞記者たちがどのように考え行動していたのかを描き出している。

CBSの人気番組『60 Minutes II』のプロデューサを務めるメアリー・メイプスが部下たちと共に、ジョージ・W・ブッシュ大統領が従軍中に有利な扱いを受けていたという疑惑を追いかける。大統領の不正について追及する実話映画となっている。

1972年の、ニクソン大統領によるウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記を元にしたドラマ。

記者ミカエル・ブルムクヴィストは大物実業家ヴェンネルストレムの武器密売をスクープし、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴し全財産を失う。失意のミカエルに、別の大物実業家から電話がかかってくるところから物語が始まる。

私はジャーナリストのような仕事に魅力を感じますね。大統領やカトリック司祭等の権力の頂点にいる人たちをも暴いていくその信念の姿は、称賛に値します。色々な圧力がかかって前に進むことが困難になるかもしれませんが、だからといってその道が間違った道ということにはならない。時に正道には、中々前に進めないような歩行困難な沼地だってあるのです。楽して『用意された舗装された道』を歩くか、『悔いの残らない道』を歩くか。そういうテーマを胸に抱えて正義を遂行する姿は、神々しくさえ見えてきます。
3.『ニュースの真相』
人々が気になるニュースの真相に迫る映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ニュースの真相』
- 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
- 『インサイダー』
- 『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
- 『ザ・シークレットマン』
- 『ニュースの天才』

前述したように、ジョージ・W・ブッシュ大統領が従軍中に有利な扱いを受けていたかどうかについて迫る。

前述したように、アメリカがトンキン湾事件の捏造でベトナム戦争を仕掛けたのかどうかについて迫る。

前述したように、フィリップモリスの会社がニコチンに依存性があることを知っていて販売していたかどうかについて迫る。

前述したように、イラク開戦の際に「大量破壊兵器」捏造問題があったかどうかについて迫る。

ウォーターゲート事件の情報提供者「ディープ・スロート」こと、当時の連邦捜査局(FBI)副長官マーク・フェルトを描いた作品。彼の情報が本当なのかどうか、また彼がどのような人物なのかということについて迫る。

知らない人のために書かないが、1998年に起きたアメリカの権威ある政治雑誌『ニュー・リパブリック』の記者スティーブン・グラスの、ある事件について描いた作品となる。

アメリカは何でも映画にしてくれますからね。日本も何だかよく分からないことで時折もめているのを見かけますが、政治も含めたその他の業界に興味がない人は深追いしません。映画という形で展開してくれれば観る人も出てくるかもしれませんよね。ただ、この日本の現状を見ているとタブーが多すぎて、企業や自衛隊、皇族や国家の不祥事や陰のトラブルなどを映画化することはなさそうですね。あっても世界的なエンタメに仕上げる実力はないように見えます。『何でもかんでもエンタメにする必要はない』という思想を重んじているところもありますからね。
4.『このニュースは危険』
緊張感が漂う、あるいは異常な状況といった様子があるニュースを取り扱った映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ニュースの天才』
- 『グッドナイト&グッドラック』
- 『マネーモンスター』
- 『22年目の告白 -私が殺人犯です-』
- 『俺たちニュースキャスター』

前述したように、この主人公の青年の行動に注目である。

「赤狩り」の猛威が吹き荒れる1950年代のアメリカを舞台に、実在したニュースキャスターであるエドワード・R・マローとCBSの番組スタッフが、真実の報道のために「マッカーシズム」に立ち向かう姿を描いたノンフィクションドラマ。

ニュースではないが、「マネーモンスター」という番組内で株を使った資産運用の方法を紹介する。数日後、アイビス社の株が暴落して膨大な損失が生じたことが報じられ、その情報を信用した男が凶行に出る。
22年目の告白 -私が殺人犯です-
「NEWS EYES」という番組を軸に、時効を迎えた殺人犯が登場して社会を騒がせる。全体的に、『殺人の時効』や『事件の被害者、加害者は誰か』というテーマについて考えさせられる内容となっている。

見てのお楽しみの激やばニュースキャスター。

最近では、ロシアのウクライナ侵攻の際に、“NO WAR”を掲げて乱入したキャスターのニュースが話題になりました。ロシアの国営テレビの生放送中、突如、キャスターの背後に乱入し「反戦」を訴えた彼女の行動は世界中から称賛されました。ああいう風に内部から声を上げることで、『ロシア人全員が戦争に賛成しているのではなく、逆らえない空気を作られているのだ』という状況が伝わってきます。戦争を起こしたことで、スポーツ界やあらゆる面でロシア人が差別される流れがありましたが、こういう勇気ある行為によって、『それとこれとは違う』という見解を人の中に植え付けることができた。小さな行動でも、大きな範囲に影響を与える勇気ある行動でした。
5.『犯人は誰だ』
犯人が誰か分からない状態で、真犯人を暴いていく映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ゾディアック』
- 『殺人の追憶』
- 『JFK』
- 『ユージュアル・サスペクツ』
- 『顔のないスパイ』
- 『トゥルー・クライム』
- 『プリズナーズ』
- 『冷たい月を抱く女』
- 『逃亡者』
- 『追跡者』
- 『チャイナタウン』
- 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

前述したように、ゾディアック事件を描いている。犯人がどうなったかについては、ここに書かない方がいいだろう。

そのゾディアック事件と比較されることが多い事件を取り扱っている。韓国において、軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代後半に発生し、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を巡る刑事たちを描いている。DNA鑑定570名、毛髪鑑定180名、指紋鑑定40116名もの大規模な操作が行われた。

ケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす地方検事ジム・ギャリソンを中心に描いた現代史ミステリー。大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判にいたる捜査を題材として描いている。
ユージュアル・サスペクツ
『カイザーソゼ』なる謎の人物が軸となり、最後の最後まで引っ掻き回すミステリー。

『カシウス』という旧ソ連軍の暗殺部隊「カシウス7」の首領が久しぶりに動いて暗躍してしまっている。この男は一体どこにいるのか。それがこの映画の大きなカギになる。

コンビニの女性アルバイト店員を射殺した罪で死刑判決を受けていた。殺された女性は妊娠していた。容疑者は彼女に金を貸しており、その返済を巡ってトラブルになり、犯行に及んだものと見られていた。

幸せな家庭。だがある日、娘が行方不明になる。血相を変えて周囲を探し回る両親。すると、怪しい人物を発見した。こいつが犯人に違いない。計り知れない恐怖と憤りから、この男を徹底的に突き詰める。だが・・。
冷たい月を抱く女
ある夫婦と友人の医師の3人が織りなす、奇怪な事件の顛末を描いている。意表を突くドンデン返しや自分が神だと錯覚する心理現象「ゴッド・コンプレックス」が話題となった。

無実の罪を着せられながらも妻を殺害した真犯人「片腕の男」を追う医師と、彼を逃亡犯として追う連邦保安官補の逃亡と追跡が展開される。

その連邦保安官補サミュエル・ジェラードを主演にしたスピンオフ。この映画でも、誰が犯人だか最後まで分からない展開となる。

1930年代後半のカリフォルニア州ロサンゼルスを舞台に、私立探偵が偶然にも関わってしまった殺人事件を通じ、誰にも変えられない運命の綾に踊らされる姿を描いたフィルム・ノワールである。

裕福な犯罪小説家ハーラン・スロンビーがマサチューセッツ州の邸宅での85歳の誕生パーティーに家族を招待する。翌朝、ハーランの家政婦フランがハーランが喉を切られて死んでいるのを発見する。警察はハーランの死因を自殺と認定するが、正体不明の者が私立探偵ブノワ・ブランを雇い捜査を依頼する。

ここには探偵ものの『オリエント急行殺人事件』等も入れてもいいのですが、違うレシピをたくさん用意しているので、今回は除外しています。しかし、映画のエンタメとしては最後まで犯人が分からない展開の方が面白いですよね。コロンボや古畑のような展開もそれがあってこその斬新な設定です。海外では映画館であってもつまらないと感じたら席を立って帰る、という人がいるようですから、そういう構図にすることで最後まで観るしかなくなりますからね。そして、映画というものは最後まで観なければ面白さが分からないところがありますから。
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