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『緊迫』(MOVIE RECIPE)

『緊迫』
『緊迫』とは、状況などが非常に差し迫っていること。緊張して、今にも何かが起こりそうなことを言います。ここでは、思わず息を吞む超絶アクションや、核やテロの脅威、鬼気迫る交渉など、ハラハラドキドキの臨場感溢れる映画をピックアップしています。
MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

目次

MOVIE RECIPE

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このレシピの詳細

  • レシピ数:14
  • 紹介映画:124

 

当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

 

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1.『桁違いのアクション』

まずは息を吞むアクションシーンがある映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『リベリオン』
  2. 『マトリックス』
  3. 『ボーン・アイデンティティ』
  4. 『ジョン・ウィック』
  5. 『グリーン・デスティニー』
  6. 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』
  7. 『酔拳2』
  8. 『ブレイド』

 

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王度廬の1942年の武俠小説『臥虎蔵龍』を原作とした武俠映画である。中国独特のワイヤーアクションが滑稽にも見えるが、アクションシーンが並外れているのでそれが問題視されない。あそこまで俊敏に動くことは容易ではない。

 

 

 

 

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マーベル・コミックの『ブレイド』の映画化。ウェズリー・スナイプの圧倒的なアクションが見もの。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

その他、『トランスポーター』等のジェイソンステイサム作品は大体入ってくるし、アクションスターが勢ぞろいした『エクスペンダブルズ』は色々な意味で伝説級の映画となっています。また、『マン・オブ・スティール』では、はじめてファンである私に(ついにドラゴンボールのクリリンほどの実力は描けるようになったか・・)と納得させました。フィクションの実写では、スーパーマンの周りにいるキャラクターたちが最も強いでしょう。『アベンジャーズ』のサノスや『ウォッチメン』のDr.マンハッタンはちょっと違う次元ですからね。また、違う意味での『圧倒的なアクション』で有名なのはスティーブンセガールですね。彼の映画では彼が無敵であり、圧倒的かつ一方的に追い詰めるのがお決まりになっています。ロシア問題でいろいろある人ですが、剣道・柔道・空手道など複数の日本武道と中国武術を学び、合気道は七段ですから、実際に強い人物と言えます。

 

2.『ギリギリのスパイ』

緊迫と言えば、スパイの活動が思い浮かぶ。もしばれたら命の保証がないかもしれない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ディパーテッド』
  2. 『スターリングラード』
  3. 『ワールド・オブ・ライズ』
  4. 『ソルト』
  5. 『マリアンヌ』
  6. 『Mr.&Mrs. スミス』
  7. 『ブリッジ・オブ・スパイ』

 

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ある程度冒頭から情報は隠されているのであまり書けないが、それも含めて緊迫のスパイ活動が描かれる。

 

 

 

 

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U-2撃墜事件でソ連の捕虜となったフランシス・ゲイリー・パワーズの解放のために動く弁護士のジェームズ・ドノヴァンを中心に描かれる。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

『エネミーライン』という映画を観ても分かりますが、敵地に入り込んでしまうということは死を意味するほどの緊張感が漂います。この映画の場合はスパイではありませんがNATOの一員として、NATOをよく思わない人たちのエリアに入ってしまい、命を狙われながらそこから逃げ出すという内容になっています。『ブリッジ・オブ・スパイ』でも常にそういう緊張感が漂うので、観ている側はハラハラしますね。現実の世界でも、捕虜にされた人がひどい目に遭うのを映像として発信されることがあります。実際にあるのですから、映画の世界ではもっとそういうことがあり得る可能性が高いわけですからね。

 

3.『鬼気迫る交渉』

『鬼気迫る交渉』としてまとめられる映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. プルーフ・オブ・ライフ』
  2. エアフォース・ワン』
  3. 『ジョンQ -最後の決断-』
  4. 『サブウェイ123 激突』

 

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運営者
運営者のIQから一言。

日本でも『踊る大捜査線』のスピンオフでネゴシエーターを主演にした『交渉人 真下正義』という作品がありました。彼の場合はキャラ的に飄々としているので緊迫したイメージは薄いのですが、人質を扱った作品には大体鬼気迫る交渉シーンがあるかもしれませんね。

 

4.『救出(奪還)せよ!』

緊迫の救出劇が展開される映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『アルゴ』
  2. 『96時間』
  3. 『スリーデイズ』
  4. 『コマンドー』
  5. 『エネミー・ライン』
  6. 『ブリッジ・オブ・スパイ』
  7. 『コロニア』

 

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『ブリッジ・オブ・スパイ』 レビュー(感想) 『ブリッジ・オブ・スパイ』 ポスター画像出典:『映画.com』 国民から『裏切者』と言われても、敵国であるロシアのスパイを弁護することができるか。『正義なんていら...

 

前述したように、U-2撃墜事件でソ連の捕虜となったフランシス・ゲイリー・パワーズの解放のために動く弁護士のジェームズ・ドノヴァンを中心に描かれる。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

これも先ほど同様、人質がいる場合はすべて緊迫の救出劇になります。誘拐・人質に関する映画は他のレシピにもまとめています。実話映画もいくつかありますから、緊張感のレベルが違いますよね。やはり、本物の人の命がかかっているかどうかということは大きな要素です。

 

5.『この緊迫感を体験せよ』

観る人が思わず固唾を飲んで見守る、圧巻の緊迫感を醸し出す映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『クワイエット・プレイス』
  2. 『一命』
  3. 『96時間』
  4. 『ワルキューレ』
  5. 『ホテル・ムンバイ』
  6. 『羊たちの沈黙』
  7. 『アルカトラズからの脱出』
  8. 『キャプテン・フィリップス』
  9. 『パトリオット・デイ』
  10. 『ハート・ロッカー』
  11. 『1917 命をかけた伝令』
  12. 『サンクタム』

 

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一命

 

太平の世の江戸時代、庭先に押しかけ自ら切腹を迫り金銭を強請る「狂言切腹」が流行っていた。そんな時期、名門井伊家に切腹を願い出た侍、津雲半四郎が現れる。市川海老蔵が『騒動』の後に出した映画で注目度も高かった。この緊張感がすごい。

 

 

 

 

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前述したように、続編が出るのが納得するほど、刺激的な緊張感に包まれる映画となっている。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

今回のメインレシピがここになるかもしれません。特に『一命』のような映画はどこかで紹介したいと考えていたのですが、すべてを通してここでしか掲載していません。映画館で観たこともよかったですね。極めてと言っていいほど緊張感が張り詰めていて、映画館が別空間になったのを覚えています。また、『96時間』に使用されているBGMは『ドライヴ』などでも挿入曲として使用されていますが、あれがまた雰囲気を出していていいんですよね。『Sound track』というレシピでまとめているのでぜひご覧ください。

 

6.『緊迫のテロ』

『緊迫のテロ』としてまとめられる映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. パトリオット・デイ
  2. 『ホテル・ムンバイ』
  3. パラダイス・ナウ
  4. ゼロ・ダーク・サーティ
  5. 『15時17分、パリ行き』

 

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前述したように、2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件の事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を描く。『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』という実際の被害者を主人公にした映画もある。

 

 

 

 

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前述したように、2008年に起きたムンバイ同時多発テロの際、タージマハル・ホテルに閉じ込められ、人質となった500人以上の宿泊客と、プロとしての誇りをかけて彼らを救おうとしたホテルマンたちの姿を描いている。

 

 

 

 

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2011年5月2日。ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害に至る経緯と、作戦に挑む特殊部隊を描いた。テロリストにとどまるこの人物だが、アメリカを筆頭にした世界に与えた影響は大きい。

 

 

 

 

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2015年8月21日に高速鉄道タリス内で発生したタリス銃乱射事件と事件に立ち向かった3人の若者を描く。主演の3人は、実際にタリス銃乱射事件に巻き込まれた3人を本人役として起用している。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

テロリストの映画というものは意外とたくさんあるのですが、よく目を凝らさなければ分からず、思い出せない現象が起こります。シュワちゃんの『トゥルーライズ』などもそうなのですが、なぜあれらの映画を『テロ映画』として思い出せないかというと、味方陣営のインパクトの方が大きいからです。『テロと戦う側』の方が完全に味方であり、正義であり、ヒーローとして描かれるので、あまりそういう印象がないのです。

 

ある時、『イスラム国』と呼ばれたISILの過激集団は、自分たちの配下を増やす為にまるで映画のように仕立て上げたPVを作り、それを宣伝し、人々を洗脳させたといいます。恐らく、テロリズムをメインとした作品を創ってしまうと、こういう方向に傾くのです。映画に憧れてテロリストになってしまう人が出ないように、考えられているのではないでしょうか。そういうことも一つはあるでしょう。

 

『ミュンヘン』等もテロの映画ですが、それと戦う者たちが9割以上メインで映りますからね。また、『ダークナイト』シリーズなんかもジョーカーや敵対するキャラクターたちがテロ行為をしますが、バットマンの印象が強すぎて、テロ映画という印象がありません。まあ、ジョーカーほどになると、大量に奪い取ったお金をすべて燃やしてしまうような男ですから、テロリストの枠すらも超えてしまっているんですけどね。

 

7.『核の脅威』

アインシュタインは言った。『第三次世界大戦がどのように行われるかは私にはわからないが、第四次世界大戦で何が使われるかはお教えできる。石だ!』

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ピース・メーカー』
  2. 『トータル・フィアーズ』
  3. 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
  4. 『13デイズ』
  5. 『クリムゾン・タイド』

 

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1964年のイギリス・アメリカ合作のブラックコメディ映画。冷戦時代のソ連とアメリカの核戦争を風刺している。この映画は、これまでに作られた最高のコメディ映画の一つであると同時に、史上最高の映画の一つであると考えられている。

 

 

 

 

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1962年のキューバ危機を題材にしたサスペンス映画である。同じケネディ大統領を扱った映画『JFK』でも主演を務めたケビン・コスナーを大統領特別補佐官役として迎えた。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

この中で最も緊張感があったのは『13デイズ』の時期でしょうね。『キューバ危機』のあの時、実は日本の沖縄基地からもミサイルがいつでも発射できるように準備していたといいいます。昨今のロシアによる『ウクライナ侵攻』や北朝鮮が連発させるミサイルの発射もそうですが、特にこの時期は、いつでもそういうことが起こる可能性があるとして、本当に生きた心地がしなかったでしょう。また、水面下にあった『クリムゾン・タイド』のような事実も、驚きですね。

 

 

 

8.『現実世界に影響を与えた問題作』

現実世界に過激な影響、あるいは多大な影響を与えた作品がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『遠い夜明け』
  2. 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
  3. 『ジョーカー』
  4. 『JFK』
  5. 『パッション』
  6. 『イワン雷帝』
  7. 『時計じかけのオレンジ』
  8. 『天国と地獄』
  9. 『アメリカン・ギャングスター』
  10. 『ダークナイト・ライジング』
  11. 『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』
  12. 『ロスト・イン・トランスレーション』
  13. 『コンテイジョン』
  14. 『ゴッドファーザー』
  15. 『バトル・ロワイヤル』

 

 

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1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における実話に基づいた作品で、撮影は隣国のジンバブエで行われた。南アフリカ共和国でも公開されたが、攻撃的な白人右翼勢力によって上映劇場が爆破される事件が多発した。

 

 

 

 

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公開後、中華人民共和国政府は、映画の中で中国人民解放軍の士官が意図的に無礼で傲慢な人物として描かれている、また中国人民解放軍兵士がチベット人に対し虐殺したかのような演出がされたとして強く非難した。このため『セブン・イヤーズ・イン・チベット』は中国で上映禁止となった(言論統制)。また、映画の監督および主演者のブラッド・ピット及びデヴィッド・シューリスは中華人民共和国支配地域への立ち入りを無期限で禁止された。

 

 

 

 

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主として、リー・ハーヴェイ・オズワルド、CIA、マフィアや大物政治家がケネディ暗殺の犯人あるいは黒幕らしいとして語られるが、この映画は独自の説に基づいて展開されている。この独自の説の材料となるバッジ・マン説は1980年代に発表されていたものの、この映画により一躍知名度を高めた。

 

 

 

 

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映画は興行的には成功を収めたものの、公開された3月以降、吉展ちゃん誘拐殺人事件など都内を中心に誘拐事件が多発した。映画の公開は中止されなかったが、国会でも問題として取り上げられ、1964年の刑法一部改正(「身代金目的の略取(無期または3年以上の懲役)」を追加)のきっかけになった。

 

 

 

 

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ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス

 

内容は湾岸戦争後のアメリカの覇権を意識したものであるが、カルト教団が予言に従って自作自演のテロを行うというストーリーが、結果的にオウム真理教事件と同時進行する形となって一部で話題になった。本作はそうした空気の中で制作と公開が行われ、後年発売されたビデオグラム『ルパン三世 Master File』では、この状況について「阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件といった、現実の出来事と奇妙なシンクロを見せる結果になった」と評している。

 

 

 

 

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中学生同士が殺し合いをするという原作の内容から、青少年への悪影響を危惧され、また上映開始年となった2000年は西鉄バスジャック事件を初めとする少年犯罪が社会的注目を集めている時期でもあったことから、当時の衆議院議員の石井紘基が中心となりこの映画の規制を求める運動が行われ、石井は2000年11月17日、国会(第150回国会文教委員会)で大島理森文部大臣にこの映画に対する政府の見解を求める質疑を行った。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

『時計じかけのオレンジ』が公開された1972年、アメリカ人のアーサー・ブレマーという男は5月15日に民主党から大統領選挙出馬を狙っていたアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの暗殺を謀り、逮捕されました。ブレマーは自らの日記に「『時計じかけのオレンジ』を見てずっとウォレスを殺すことを考えていた」と書いていたようです。ブレマーの日記は後に出版され、日記を読んだ一人にポール・シュレイダーがいました。シュレイダーはブレマーの日記をモチーフに映画『タクシードライバー』(マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演)の脚本を書いたんですね。

 

そしてそれがさらにレーガン大統領暗殺未遂事件を生み出してしまうのですから、これは負の連鎖と言っていいのでしょうか。影響があったことは確実ですね。また、『デスノート』関連の話もあります。2007年9月に起発見された被害者の遺体の一部の脇に、ローマ字で「Watashi Wa Kira Dess(わたしはキラです)」と書かれた日本語のメモが見つかったんですね。

 

また、ダウンタウンの松本人志もある異常殺人者に『影響を受けた』と言われていますが、彼はワイドナショーで『色々な人に影響を与えるようにやっていたんで、中にはそういう人もいるでしょうね』というような内容を発言。これは別に犯罪者を擁護する発言でもなんでもなく、単に『同じ時代を生きればそういうことはあるだろう』という話をしているだけです。クリエーターは決して犯罪者を誘発するためにジョーカーなどのヴィランを生み出しているわけではありませんが、それを受けてどう解釈するかは鑑賞者全員の手に委ねられているということですね。

 

私も、私の文章を読んだ人の中に、『さすがに中二病がすぎる』とコメントした人と『先生、いつも勉強になります』と言う人がいましたよ。

 

 

9.『内容事実を否定された映画』

あまりにも核心を突くことを言うと人は自己防衛のために事実を隠蔽したり、否定する。そういうケースの話もあるし、影響力を考えてのケースもあるし、様々な理由で内容を否定された映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『THE PROMISE/君への誓い』
  2. 『エクソダス:神と王』
  3. 『パッション』
  4. 『スリーパーズ』
  5. 『パール・ハーバー』
  6. 『ミュンヘン』
  7. 『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
  8. 『不屈の男 アンブロークン』

 

 

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パール・ハーバー

 

本作の偏見的な描写はアメリカ国内でも注目され、アメリカの有名な映画評論家であるロジャー・イーバートは「この作品は真珠湾攻撃を知らないか、第二次世界大戦さえも知らない観客を対象に作ったのだろう」と批評した。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

歴史の専門家からすると、歴史映画の大体に文句があるのではないでしょうかね。アウンサンスーチーの神格化問題で考えてみましょう。別に神格化はしていませんが、前述したテロリスト主体の映画の影響ということで考えた時、彼女を主役にしていいかどうかという意見が割れるわけです。また、『エリザベス』では、最後に『こうして有名なあの白塗りの女王が誕生したのだ』と、半ば神格化した表現がありますが、あの白塗りの正体は、『鉛入りのおしろい』で、あのせいで肌が荒れに荒れて、それを誤魔化す様に更におしろいを塗り、厚化粧になる、という滑稽的な一面なわけです。

 

また、『ジャンヌダルク』や『ブレイブハート』は名作として断言できますが、史実に忠実かどうかということは別の話になります。最近では『クンドゥン』の主役であるダライ・ラマ14世が、少年に性的虐待のように見える行為を強要した動画が出回り、著しくその価値と評価を落としてしまった事件がありましたが、『そのような人や事実を映画化するな』という声が上がるのも無理はないかもしれません。

 

ただ一方で、それ以外の一面で確実に世に大きな影響を与えたことも事実。『イミテーション・ゲーム』のアランチューリングは同性愛者として逮捕されているし、『エジソンズゲーム』のエジソンや『ファウンダー』のレイクロックも、シビアすぎるほどのビジネスマンでした。彼らのことをよく思わない人も大勢いるでしょう。ミュージシャンの映画で主役になる人は大体ドラッグをやっていますからね。しかし、世界に良い影響を与えた事実の方が大きいと映画化されるのかもしれません。

 

 

10.『アメリカよ目を反らすな』

アメリカと日本が目をすらすべきではない作品を順に紹介する。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ジェロニモ』
  2. 『ラストサムライ』
  3. 『西部開拓史』
  4. 『遥かなる大地へ』
  5. 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
  6. 『華氏911』
  7. 『グアンタナモ、僕達が見た真実』
  8. 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
  9. 『プラトーン』
  10. 『ロード・オブ・ウォー』

 

 

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この映画のポイントは、まずアメリカが南北戦争をしていて、罪のない無抵抗のインディアンを殺して、『神』を見失う男が描かれるというところ。ここを見落としてはならない。

 

 

 

 

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まずこの映画で、アメリカが西部を開拓していった事実を淡々と理解する。

 

 

 

 

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19世紀のアメリカ・オクラホマ州で実際に起こったランドラッシュをベースに、アイルランドから夢をもってアメリカにやって来てランドレースに参加した青年の生き方を描く物語。上記作品同様、まるで『開拓して当然』のように描くが、そこには『ラストサムライ』や『ジェロニモ』等の問題が潜んでいる。

 

 

 

 

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1863年頃。『狼と踊る男の決断』『狼と踊る男』。なんだか不思議でよく分からないニックネームだ。だが、それが非常に重要なキーワードとなる。彼にそんな名前をつけた人間は誰か。そして彼らはアメリカ人にとってどういう存在なのか。

 

 

 

 

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2001年頃。アメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画。途中で出てくる中東の人々の悲痛の叫びが脳裏に焼き付いて離れない。

 

 

 

 

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2001年、アルカーイダのメンバーと間違われ、キューバにあるグァンタナモ米軍基地に送られたパキスタン系イギリス人の青年達に起こった出来事を、本人達へのインタビューを基にしてマイケル・ウィンターボトムが映画化したノンフィクション。

 

 

 

 

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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 レビュー(感想) 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 ポスター画像出典:『映画.com』   1964年の『トンキン湾事件』では、当時のジョンソン大統領がベトナムのトンキン湾を...

 

ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。

 

 

 

 

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「プラトーン」は、軍隊の編成単位の一つで、30名から60名程度で構成される小隊の意味。無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、虐殺や強姦が行われたり、米兵たちの間で麻薬汚染が広まったり。あるいは仲間内での殺人、同士討ち、敵兵に対する死体損壊など『常軌を逸した行動』に出る現実が描かれる。誤爆などのトラブルも。

 

 

 

 

ロード・オブ・ウォー

 

複数の武器商人への取材を元に作られた、ノンフィクションに基づくフィクション映画である。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

『ロード・オブ・ウォー』を考える前に、こういう基礎情報が必要です。1932年の大統領選挙で『ニューディール(新規まき直し)』を掲げた民主党のフランクリン・ルーズベルトが当選し、『ニューディール政策』を進めます。しかし、この政策自体いまだにその効果があったかどうかについて議論がされているといいます。一番有力なアメリカの景気回復の決め手となる話は、1939年の『第二次世界大戦』で武器生産体制が強化されたからということ。つまり、アメリカは戦争ビジネスに乗っかって莫大な利益を得て、大不況を乗り越えた可能性があるのです。

 

本来、戦争の道具になる武器を作ったり売ったりしてはいけません。アメリカは9割がキリスト教徒で構成されている国ですが、マザー・テレサやヨハネ・パウロ2世、マーガレット・サッチャーなど著名な宗教家や政治家が演説の中で引用や朗誦を行い、公共の場で聴衆と共に唱和するなどして有名な『フランシスコの平和の祈り』の中に、「私を平和の道具としてください」というものがあります。

 

『戦争の道具』は『平和の道具』ではありません。

 

 

11.『日本よ目を反らすな』

アメリカや他国だけ批判する日本人に大した人間はいない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ラストエンペラー』
  2. 『戦場のメリークリスマス』
  3. 『レイルウェイ 運命の旅路』
  4. 『東京裁判』
  5. 『父親たちの星条旗』
  6. 『不屈の男 アンブロークン』

 

 

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この映画で日本が日中戦争等において、『細菌兵器』や『生き埋め』等の非道行為をした実際の映像が数秒間だけ流れる。あのような映像は日本国内で見たことがないので、戦争の被害国である事実だけをテレビで流すのはやめた方がいい。

 

 

 

 

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まずはこの映画を観る。

 

 

 

 

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そして続けてこの映画を観る。すると、上記だけでは見えてこなかった一つの事実が見えてくる。両方とも実話なので見ごたえがある。

 

 

 

 

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前述したこの問題作だが、問題になったことはさておき、『あった事実』から目を逸らすことは隠蔽行為である。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

特に、この日本にいると中々『日本が悪』という話は入ってきませんからね。もっと世界から見て平等で公明正大な意見を持ちたいですよね。ですから、『抗日』とかして偏っているところも同様にダメです。どちらか一方ではだめ。そうではなく、『モンゴル』や『ラストエンペラー』のように、様々な国が集まって合同で作ったような映画であればより公明正大な観点から真実を見ることができます。例えば日本は韓国、北朝鮮、中国、ロシアと、隣国のほとんどと何かしらの問題を抱えていますが、こうした話もどちらか一方だけの話を聞いてるだけでは永遠に解決しませんからね。

 

 

12.『Mel  Gibson’s world』

メル・ギブソンの映画は緊張感が漂う見ごたえがある映画が多い。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ハクソー・リッジ』
  2. 『アポカリプト』
  3. 『パッション』
  4. 『ブレイブハート』
  5. 『パトリオット』

 

 

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前述したように、イエス・キリストの伝記映画。

 

 

 

 

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アメリカがイギリスから独立して『アメリカ合衆国』になる時代を切り取った映画だから、それだけで見ごたえは十分だ。主役のメルギブソンはその戦争のメインキャラクターではなく、あくまでも個人的な戦いとして戦争に参加するところもいい。そっちの戦争も十分見ごたえがある。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

色々と問題視されることも多い彼ですが、見ごたえがある映画を作ることは事実なので、次はどんな映画を作るのか楽しみですね。『アポカリプト』みたいに、予想していなかったところを突いてほしいですね。『ハクソー・リッジ』の戦争の臨場感はえぐいものがありました。『パッション』では前述したように、心臓発作でショック死してる人がいますからね。『ブレイブハート』のあの哀愁あるBGMは、心に刻まれます。キューブリックもそうでしたが、とにかく人に深く突き刺さる映画を作れる人は、名監督として名を刻むことになるでしょう。

 

 

13.『追い詰められた人』

追い詰められた人を描いた映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ブラック・スワン』
  2. 『HUNGER/ハンガー』
  3. 『無言歌』
  4. 『ガンジー』
  5. 『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
  6. 『マンデラの名もなき看守』
  7. 『ザ・ハリケーン』
  8. 『メメント』
  9. 『マシニスト』
  10. 『ブレイブワン』
  11. 『ジョーカー』
  12. 『思い出のマーニー』
  13. 『サムサッカー』
  14. 『それでも、生きていく』
  15. 『戦場からの脱出』
  16. 『シンドラーのリスト』
  17. 『戦場のピアニスト』
  18. 『心が叫びたがってるんだ』
  19. 『普通の人々』
  20. 『フィッシャーキング』

 

 

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1981年に発生した北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキを中心に、刑務所内での囚人に対する暴力と囚人たちの人としての尊厳のための抗議運動を、ほぼ台詞なしで描いている。

 

 

 

 

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前述したように、アウンサンスーチーの映画だが、彼女もガンジーらのようにハンストを行ったり、軟禁生活に追い込まれている現状がある。

 

 

 

 

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『それでも、生きていく』

 

父、夫が鬱病になった。彼は死も考えた。自殺だってしようとした。追い込まれるだけ追い込まれた彼は窮地で何とか『命綱』を掴んだが、そのいびつな命綱は、周囲の理解を得られなかった。果たしてこの家族の行く末はいかに。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

『フォーリング・ダウン』の心境はよくわかりますね。映画で観ると、ただのイカれた中年男性の暴走というインパクトが強くなりますが、こうしてテキストにしてみると見えない些細な部分が見えてくるものですね。

 

『真夏の太陽にさらされた灼熱のハイウェイで、道路工事による大渋滞が発生。これに巻き込まれた中年男性は、エアコンや窓の故障、車内に入り込み飛び回る蝿に苛立ちを募らせる』

 

私も10代の頃、エアコンが効かない真夏の8月に、服装の着崩れが許されない場所で過ごさなければならず、耳には虫の羽音、抱えている家庭問題等の様々な総合要素で頭がおかしくなりそうな時がありました。そういう時、人はいくつかの選択肢が目の前に現れます。彼のような選択肢も私の前にぶら下がっていました。私の場合は『ノートに自分の今の心境を書きなぐる』という行為によって、そこから『脱出』できました。それは後に『内省』という行為だと知ります。

 

『反省』が後始末的に気持ちを整理するのに対し、『内省』とは前始末。この時の経験が私の人生を大きく変えました。今では人一倍自律心が強い人間になりましたよ。しかし、この映画の彼と当時の私がいた環境が酷似していることを今、テキストを見て再確認しましたね。

 

ちなみに、そんな経験があってメンタルに自信がある私が(これは・・)と真似できるかどうか心で即答できなかった映画が『パピヨン』です。これもこのレシピに該当する映画ですね。この映画は私の中で『ダークナイト』を超え、『孤高編』の1位に選ばざるを得ないほどの、衝撃的な映画でした。

 

 

14.『潜入捜査』

おとり捜査、潜入捜査官を描いた映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ディパーテッド』
  2. 『フェイス/オフ』
  3. 『土竜の唄』
  4. 『フェイク』
  5. 『レザボア・ドッグス』
  6. 『潜入者』
  7. 『THE INFORMER/三秒間の死角』
  8. 『キング・オブ・ハーレー』
  9. 『ゴリラ』
  10. 『スキャナー・ダークリー』
  11. 『デンジャラス・ビューティー』

 

 

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前述したように、至高の名作の一つ。マフィアと警察に、それぞれ『ネズミ』がいる状態。お互いそれに気づいていないところから始まり、展開がスリリングで、衝撃的な見どころもたくさんある。

 

 

 

 

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前述したように、顔が入れ替わってしまう奇天烈な展開で、ジョン・ウーの大ヒット作の一つだが、それに違和感を覚える人は低評価をつけるだろう。

 

 

 

 

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前述したように、有名漫画の映画化。モグラというのがまさに『潜入捜査官』を意味する隠語である。

 

 

 

 

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これは詳しくここに書けないが、何らかの形でこれが関係してくる。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

潜入捜査は、最初から分かっていてハラハラするパターンと、こちらも分からない状態で楽しむパターンとあります。後者の場合はネタバレになるので紹介することができませんが、どちらもスリリングで楽しいですよね。特に麻薬捜査官になると、途中で麻薬をやらないといけないシーンもありますし、マフィアのふりをして豪傑に振る舞ったり、女性やお金、様々な誘惑がありますから、遂行するのは相当な覚悟と、不撓不屈の強い意志が必要になります。その意味で、『潜入者』は見ごたえがありましたね。地味なおじさんに見えて、やっていることは簡単にまねできない。

 

 

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