MOVIE RECIPE
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- レシピ数:10
- 紹介映画:69
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『得体の知れないもの』
得体の知れないものを見ると、不安になる。それをうまく突けば、映画になる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ミスト』
- 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
- 『ドリーム・キャッチャー』
- 『ノイズ』
- 『SUPER8/スーパーエイト』
- 『アライバル/侵略者』
- 『クワイエット・プレイス』
- 『ドニー・ダーコ』

平凡な一日になるはずだった。だが、急に謎の濃霧が街を襲った。霧が濃くてよく先が見えない。もちろん最初はそれを強行突破して家に戻ろうとする人が現れる。だが、『それ』は現れた。

『それ』というなら、これである。『IT』。それは、『それ』である。上記同様スティーブンキング作品。

スティーブンキングというのは得体のしれないものを描かせたらピカイチである。『IT イット』『スタンド・バイ・ミー』『トミーノッカーズ』といった作品群をごちゃ混ぜにし、軍内部の対立も描いたバディ・SFホラーアクションとしている。
NASAの宇宙飛行士の男が同僚とともに宇宙空間で作業を行っていた際、何らかの事故に巻き込まれ、2分間通信が途絶えたが、彼らは無事に帰還した。彼は事故のことについては妻の前でも一切語らなかった。だが、どこかこの男、様子がおかしい。

制作にいるスピルバーグの名作『未知との遭遇』や『E.T.』といったSF映画に対するオマージュないしはトリビュート的な作品でもあることから、内容がこのようなテーマとなっている。少年たちが自主制作のゾンビ映画を作るため、スーパー8mmカメラを持って撮影していた。だが、ある日の撮影の際、事件は起こった。

カリフォルニアの電波観測所で働く電波天文学者の男は、地球外からと思しき電波信号をキャッチする。信号を収めたテープをNASAの上司に聴かせたが、その者によって調査結果は握りつぶされてしまう。さらに、現政権が地球外生命探索に悲観的であるという理由から、解雇を言い渡される。何かがおかしい。

聴覚が超鋭敏な『何か』に支配された世界で、『それ』に見つからないよう音をたてずに暮らさざるを得なくなった家族が描かれる。一体彼女たちは何からにべているのか。

普通の高校生であるドニーダーコ。ある晩、奇妙な声に導かれてゴルフ場へと向かうと、そこにはフランクという名の銀色のウサギがおり、「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とドニーに告げる。

心理学者によると、人間は何かに追われているとき、その『何か』が得体の知れないものだった場合、より大きな恐怖心を感じるようです。しかし、その正体がハッキリと分かればそれだけで安心するわけですね。謎の小惑星が地球に衝突しそうであると聞いたり、謎の感染病が広がっていると聞けば恐怖を感じます。しかし、その正体が分かれば対策が打てたり、結果が鮮明になるのでそこで安心できるんですね。人間は『楽、得、安全』に支配されている生き物なので、こういう心の動きがよく見られるわけです。
2.『何かが放たれた』
『何か』が放たれた。こういうレシピでまとめられる映画もある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『エクスマキナ』
- 『ノイズ』
- 『ライフ』
- 『コン・エアー』
- 『悪魔を憐れむ歌』
- 『アナイアレイション -全滅領域-』
- 『アップグレード』

詳細は書けないが、グーグルを匂わす『検索エンジン大手』の大金持ちの男が、抽選で社員から人を選んだ。彼は喜んでいたが、呼ばれた家は妙な違和感を漂わせるところだった。そして男は、そこが人工知能の開発研究施設であることを明かす。
前述したように、これはその宇宙に行った者の話だが、詳細は書けない。

同じように、宇宙に行った者の話だ。上記作品と違ってこれは、火星で何かを発見したパイロットたちが、宇宙船の中で『それ』と遭遇するシーンが壮絶に描かれる。

詳細は書けないが、「コン・エアー」は、実在するアメリカ連邦保安官局の空輸隊JPATSの通称で、出廷、医療緊急事態、囚人輸送などを行っている。本作では、凶悪犯を護送する情況をリアルに再現している。

詳細は書けないが、デンゼルワシントン演じる刑事がある犯人を逮捕し、死刑に立ち会う時、その謎の現象は起こった。

エリアXと呼ばれる謎の空間の調査に向かい、様々な理解不能な事象と危険に見舞われる女性だけの調査隊を描いている。『アナイアレイション』は『全滅』を意味する。

詳細は書けないが、体内に埋め込まれたAIチップの力によって四肢の麻痺を克服し、人間を超越した身体能力を手に入れた男が妻を殺害した謎の組織に復讐する姿を描いてい。

この場合も前述のレシピ同様に『得体の知れないもの』ですから怖いですね。しかし、例えば『スノーデン』を見てもわかるように、我々の関知しないところで盗聴や盗撮が行われていたり、個人情報が抜き取られて売買されていたり、強盗事件で有名になったように、宅配や家電設置業者などが売却した個人情報を闇組織が高値で購入し、そこに強盗に入る画策をしていたりと、我々の知らないところでもいかがわしい闇の動きが展開されているし、コロナ禍で考えたように、目に見えない脅威というものもたくさんあるわけで、そう考えると、もう最初から『生きてるだけで丸儲け』と明石家さんまさんのように考えた方が得策かもしれませんね。ちなみにその言葉は彼の師匠の受け入りであり、師匠はブッダの教えとしてそれを説いたそうです。
3.『妙な境遇』
何だか分からないが、なぜかこうなってしまった。世にも奇妙な境遇のお話。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ノイズ』
- 『フェイス/オフ』
- 『ジョーブラックをよろしく』
- 『君の名は。』
前述したように、宇宙に行った者の話だが、最後まで彼の実態が明かされないため、終始違和感を持って彼を見届けることになる。

ひょんなことからFBI捜査官とマフィアの男の顔が入れ替わってしまい、元に戻れなくなってしまう。マフィアはその顔と立場を利用してやりたい放題やるし、捜査官は元に戻ろうとしてもマフィアの顔だから信用されない。見ている我々としてはニコラスケイジとジョントラヴォルタが入れ替わった不自然な状況を、受け入れるしかない。

死神がある人間の青年の体に入り込み、数日間人間世界で休暇を取るという。そのガイド役にホプキンス役の中年が選ばれ、その娘に一目ぼれする。だが姿はブラッドピットそのものなので、不思議な状況を目の当たりにする。

東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧は、ある朝、目を覚ますと飛騨地方の山深い田舎町である糸守町に住む女子高生で宮水神社の巫女を務める宮水三葉になっており、逆に三葉は瀧になっていた。2人とも「奇妙な夢」だと思いながら、知らない誰かの一日を過ごす。

ネタバレになるのでここにはあまり書かないようにしましょう。大体わかってしまうのですが。
4.『怪しい宗教』
マルクスは言った。『宗教とは、民衆の阿片である。』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『コロニア』
- 『リグレッション』
- 『ザ・マスター』
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』

チリ・クーデターの際の実話を基にした作品で、ピノチェト軍事独裁政権下でナチスの残党パウル・シェーファーと結びついた拷問施設「コロニア・ディグニダ」(尊厳のコロニー、後のビジャ・バビエラ)の実態を描いた。

1980年代以降にアメリカ合衆国各地で悪魔崇拝者たちによる儀式が執り行われたとして社会問題となった実話から着想を得たホラーサスペンス映画。

トムクルーズで有名な宗教団体サイエントロジー『にそっくり』という団体の成長の姿が描かれる。

「鎮護国家」を建前に過激な排外活動を繰り返して国家掌握を目論む新興教団『白蓮教』が広州を席巻する様子が描かれる。

白人至上主義団体である『KKK』については別レシピでまとめましたし、宗教についてはまた違うレシピできちんとまとめています。トムクルーズはサイエントロジー問題や過剰な家族愛などがなければ、人格者としてもビジネスマンとしても、俳優としても超一流と全世界から太鼓判を押される存在です。娘さんの洋服に2億円使うくらいなら、お金は中流階級くらいの使用に留め、後は寄付するウォーレンバフェットのような人こそが、お金を持つ資格がある人だと言えますね。ただ、12歳のときに両親が離婚して経済的に苦しい生活を送っているので、その反動があるのは仕方がありません。そのエネルギーがあったからこそ、頑張れたのですからね。
5.『望まない訪問』
ホラー映画を覗けばたくさんあるだろうが、私はほとんど観ないのでこのあたりをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』
- 『サプライズ』
- 『来る』
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者
1981年に実際に起きたおきた「ケディ殺人事件」を題材にしているというのだから怖い。

両親の結婚35周年を祝うため、人里離れた別荘に集まった家族10人。突如クロスボウの矢が飛んでくる。動物のマスクをかぶった不審者たちが侵入し、現場は壮絶な状況に。一体この者たちは何者なのか。
来る
第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を、『告白』などの中島哲也監督が映画化。謎の訪問者をきっかけに起こる奇妙な出来事を描く。

その他、ジェイソンの『13日の金曜日』も含めたホラー系は、『逃げる』対象として、『追う』人がいるわけですから、それは『望まない訪問者』ということになるでしょう。ホラーは映画というよりは違うジャンルのクリエイティブだと考えていますので、ほとんど観ません。ジェットコースターとかお化け屋敷みたいな感じで。
6.『怪しい集団』
宗教団体とは少し違うが、KKKのように怪しい集団が登場する映画がある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』
- 『ザ・ビーチ』
- 『イージー・ライダー』
- 『彷徨える河』
- 『青い珊瑚礁』
- 『アポカリプト』
- 『アイズワイドシャット』

『ワンハリ』で有名な、1969年に女優シャロン・テート殺害などの無差別連続殺人事件を起こしたカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーの主要女性メンバー3人を中心に、彼女たちのファミリーへの加入から、洗脳と狂信の果ての殺人、逮捕・収監までを描く。

何かを探し求めてタイに一人旅にやってきた青年。だがそれでも、自分自身が変わらないことから何も日常に変化は起きない。そんな時、『ある孤島』の話を聞きつける。そこに行けば何かが変わると信じて青年は島に辿り着く。だが、そこにいたのは謎の集団だった。

反体制的な若者2人がコカイン密売で儲けた大金をタンクに隠し、真のアメリカを求めてオートバイで放浪の旅に出る二人のヒッピーを描いたもの。彼らはその旅の途中で、謎の小コミュニティと出会うが、それは『ザ・ビーチ』の集団と似たような集団だった。

実在の学者リチャード・エヴァンズ・シュルテスとテオドール・コッホ=グリュンベルグの手記を基にしたドラマ映画で、20世紀初頭のアマゾンを訪れた学者と原住民の奇妙なロードトリップを描く。彼が途中で遭遇したのは、『衝撃的』な文化を持つ集団だった。

事故によって無人島で2人で生きることになった子供たち。もう1人いたがすぐに死んでしまい、結局男女の子供だけが残る。何とか最低限のサバイバル術は覚えたことで生き延びるが、数年後、10代後半になった彼らはその島に『謎の民族』がいることを発見する。どこか、異様な気配を漂わせる彼らに見つかったら命の保証はできない、そう本能的に悟った。

スペイン人侵略直前のユカタン半島を舞台に、生贄にされそうになった捕虜の脱走と生き残りを掛けた逃走を描く。この『生贄』というのがもうすでに異常で、当時マヤ文明等のメソアメリカ文明では、上記作品のように生贄を捧げて人の首を切り落として神にささげる、という類の衝撃的な文化が根付いていた。

ニューヨークの開業医ビルとアリスの倦怠期を迎えている夫妻が主人公。キューブリック、トム・クルーズ夫妻という豪華共演というだけで見もの。倦怠期ゆえにお互い疑心暗鬼になる人間心理をうまく突き、ミステリアスでエロティックな世界が展開される。これを観ればキューブリックが鬼才と言われる理由がわかる。

下記のイラストはWikipediaで見られるものですが、メソアメリカでは太陽は消滅するという終末信仰が普及していて、人間の新鮮な心臓を神に奉げることで太陽の消滅を先延ばしすることが可能になると信じられていました。そのため人々は日常的に人身御供を行い生贄になった者の心臓を神に捧げました。映画ではこのあたりのイメージを見ることができます。しかし、こんな光景が広がっていたら誰だって正気を失いますよね。マヤ人は天文学の能力がずば抜けて卓越していましたが、真理から逸れた人間は世界から淘汰されるのがこの世の掟です。
[生贄の儀式。石器のナイフで胸を裂き、心臓を取り出す]
7.『アンノウン』
『アンノウン』とは、身元不明、あるいは未知のもの、という意味がある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『アンノウン』
- 『ボーン・アイデンティティ』
- 『ポワゾン』
- 『ユージュアル・サスペクツ』
- 『メメント』
- 『ビューティフル・マインド』

国際学会に出席するために妻とともにベルリンを訪れるた一人の医師。だが、気が付いたら記憶喪失となっていた。その流れや理由については、映画で確認したい。

銃で撃たれて負傷した男が漁船に救助される。船医に手当された男は記憶を失っており、手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたスイス・チューリッヒの銀行の貸金庫番号を記したマイクロカプセルのみ。男は複数の言語を操り、海図の判読やロープワークまでこなせたが、一体何者なのか。

コーヒー輸出商社を共同経営する裕福な事業家独身の彼は、アメリカから花嫁を迎えることにした。幾度かの文通のあとに、彼女はやってきた。だが、港でみつけた彼女は、もらっていた写真とは別の美人だった。
ユージュアル・サスペクツ
回想を効果的に用いた脚本で、謎多き事件を描いた作品。脚本を担当したクリストファー・マッカリーは本作でアカデミー脚本賞を受賞した。また、ケヴィン・スペイシーは本作でアカデミー助演男優賞を受賞している。キーワードは『カイザーソゼ』である。

気づいたら過去の記憶がない。だが、体には無数のタトゥーが彫ってある。異常な数のタトゥーだ。そしてよく見たらこれは『メッセージ』だった。過去の自分が記憶を失う未来の自分に残したメッセージなのだ。ただ、なぜこういう状況になっているのか分からない。一体何があったのか。

ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く物語。これがなぜここに該当するかは、映画で確認したい。

『何者』という日本映画があります。これは自分に自信がない若者たちの物語です。SNSを気にして人に何と言われるか、どう思われるかを気にして生きている現代を生きる人たちにスポットライトを当てています。例えば、サッカーの本田圭佑さんはネットで誹謗中傷による事故が起きた時、『どうしてもやりたいなら俺にやってこい』と言いましたが、これはその対極の例です。イチロー等世界で活躍する人たちにも通じるものがありますが、彼らは自分の敵が『自分』たった一人だということを知っている。自分はいったい何者で、このたった一度の人生で何をするべきなのか。しかし、それを探して奮闘するのもまた、人生の醍醐味ですね。
8.『この飛行機に気を付けろ』
異常な乗り物シリーズ。まずは飛行機から。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『エアフォース・ワン』
- 『フライトプラン』
- 『フライト』
- 『ハドソン川の奇跡』
- 『フライト・ゲーム』
- 『キャスト・アウェイ』
- 『パッセンジャーズ』
- 『パニック・フライト』

テロリストにハイジャックされたアメリカ合衆国大統領専用機「エアフォースワン」を取り戻すため、大統領がテロリストたちと攻防を繰り広げるアクション映画。ハリソン・フォードは友人でもあるビル・クリントン大統領(当時)の誕生パーティーで、「エアフォースワンを取材させてほしい」と直接交渉した。
ある親子が飛行機に乗っている。突然の事故で夫を亡くした彼女は、少し意気消沈気味で、精神的に不安定だ。だがどうもおかしい。『娘がいない』のだ。そして乗務員にこう言われる。『お客様、お客様は最初から一人でしたよ?』

オーランドからアトランタに向かっていた航空機が、突然急降下を始めてしまった。機長のウィップ・ウィトカーは制御不能となった航空機を背面飛行させた後に地上への胴体着陸を試みた結果、乗客・乗員102名のうち96名が生還を果たした。普通、そうなればパイロットは救世主だ。だが、どうも様子がおかしい。

上記作品に似ているが、これは実話である。2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”と、その後の知られざる真実を映画化。彼は運転中に不具合を起こした飛行機を、やむを得ず眼下に流れるハドソン川に機体を着水させることを決断。だが、その判断が後に問題を引き起こす。
フライト・ゲーム
「指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺害する。」という恐ろしい内容のメールが航空保安官の主人公の男に届く。自分もその飛行機の中にいる。一体どうすれば。

これは映画で確認したい。
パッセンジャーズ
飛行機墜落事故の数少ない生存者全員のカウンセリングを受け持つ女性が主人公。後は映画で確認したい。

これも映画で確認したい。

内容がどう展開するか分からないものは、詳細を一切書きません。宣伝も含めて内容があらかじめ大体分かっているものは、ここで途中までのあらすじを書きます。しかし、飛行機というものはすごいし、同時に怖いですね。あまりにも便利になりました。しかし、そのせいで戦争では大惨事が起きました。ライト兄弟の弟オーヴィルは、第二次世界大戦で飛行機が戦争に使われ、自分の人生を後悔しました、彼らだけではありません。ノーベルは自分の作ったダイナマイトが殺人に使われ、『生まれてすぐに殺された方がマシだった』と言い、オッペンハイマーは日本に原爆が使われてしまったことを悔い、アインシュタインは自分の生み出したエネルギーの公式で原子爆弾が作られたため、日本に来日したとき、泣いて謝りました。人間はどこまで探求するべきなのでしょうか。
9.『この電車は普通じゃない』
異常な乗り物シリーズ。次は電車だ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『トレイン・ミッション』
- 『サブウェイ123 激突』
- 『アンストッパブル』
- 『ミッション: 8ミニッツ』
- 『ポーラー・エクスプレス』
- 『オリエント急行殺人事件』
- 『レイルウェイ 運命の旅路』
- 『スノーピアサー』
トレイン・ミッション
前述した映画のある種、シリーズのようなものである。監督はジャウム・コレット=セラ、主演はリーアム・ニーソンが務めたが、これは『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』に続く4度目のタッグ。キャッチコピーは「この謎(ミッション)が、解けるか?」。

ニューヨークの地下鉄がハイジャックされる事件が発生する。車両の乗客19人を人質に、1時間で1,000万ドルを用意するよう要求される。何をするか分からない異常犯人を、ジョントラヴォルタが見事に怪演している。

2001年5月15日にオハイオ州で発生したCSX8888号暴走事故を題材に制作された。これは、『電車が暴走して止まらなくなった』という事故だった。早く止めないと大事故に発展する。だがこの場合、一体どうやって止めればいいのか。

アメリカ陸軍パイロットの大尉が目を覚ますと通勤列車の中だった。しかし周りの光景にも、自分に話しかけてくる同席の女性にも全く見覚えがない。鏡に映る自分の顔も別人であり、所持していた身分証には教員ショーン・フェントレスと書かれている。そして8分後、列車は大爆発を起こして乗客は全員死亡する。

クリスマスイブの夜、サンタクロースを信じられなくなった少年のもとに大きな蒸気機関車が突如現れる。それは北極点へとむかう汽車だった。その蒸気機関車「ポーラー・エクスプレス」は、少年のほかにもサンタを信じる少年少女を乗せて、さまざまな大陸、海上を走り続ける。

1934年にアガサ・クリスティが発表した小説で、知名度の高い『オリエント急行の殺人』を原作としている。エルサレムで事件を解決した私立探偵のエルキュール・ポアロが乗車していたオリエント急行の車内で殺人事件が発生する。

電車のシーンは流れない。だがこれは、エリック・ローマクスの自叙伝『泰緬鉄道 癒される時を求めて』を原作として、第二次世界大戦中、タイとビルマ間を往来する泰緬鉄道の建設に捕虜として従事させられたイギリス人将校と当時施設にいた日本人通訳・永瀬隆の姿を描く「事実に基づく映画」である。

2031年。世界は地球温暖化を食い止めるべく散布された化学薬品によってすべての陸地が雪と氷に覆われ、極寒に耐えられない生物は死に絶えてしまった。生き残ったわずかな人類は永久機関によって動き続ける列車「スノーピアサー」の内部にて暮らしていたが、そこでは前方車両に住む富裕層がすべてを支配し、最後尾に住む貧困層は赤子すら共食いの対象にせざるを得ないという悲惨な扱いを受けていた。

電車がこの世に生まれはじめるのは、1800年前後のことです。ジェームズワットが蒸気機関に関する発明をして、産業革命が起き、世界のあらゆる技術が飛躍的に進化しました。1804年にイギリスで蒸気機関車を走行させ、鉄道史上初とされています。1825年9月27日、イギリスのストックトンからダーリントンまでの61キロメートルを、ジョージ・スティーブンソンが自分の考案した「蒸気機関車ロコモーション号」で、90トンの列車を時速16キロメートルで運転したのが世界で初蒸気鉄道の開通した日となります。日本でもその45年後頃に鉄道ができます。
10.『違和感を感じる』
何かがおかしい。何か違和感を感じる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『トゥルーマン・ショー』
- 『ヴィレッジ』
- 『バニラ・スカイ』
- 『シャッターアイランド』
- 『ゲットアウト』
- 『マシニスト』
- 『悪魔を憐れむ歌』
- 『シークレット・ウィンドウ』
- 『シックス・センス』
- 『オブリビオン』
- 『アイランド』
- 『トレーニングデイ』
- 『ドリームハウス』
- 『マン・ダウン 戦士の約束』

生まれてから1度も島から出たことがない男がいる。子供の頃、父と一緒にヨットに乗って海へ出ていた時に父の警告を無視して船を進め、父を亡くしたことで水恐怖症を患ってしまったことが原因だった。彼の人生は何かがおかしい。『彼だけ』が妙な違和感を感じている。

ある村(ヴィレッジ)に人々が暮らしている。小規模な団体だ。小規模なコミュニティが信仰にも敬虔深い感じで、そこにいる。子供たちも暮らしている。彼女たちは、『村の外に通じる森には魔物がいる』と言われて育っている。つまり、この村を一度も出たことがない。ここだけが世界のすべてなのだ。

キャッチコピーは「あなたが想うあなた自身は幻に過ぎない…」。

ある連邦捜査官の二人が謎の孤島にやってくる。そこはある種の精神病院だ。この島でレイチェル・ソランドという女性が、「4の法則。67番目は誰?」(The law of 4. Who is 67?)という謎のメッセージを残して行方不明となった。だが、どこかおかしい。上陸してすぐに、妙な違和感が全体を包む。

黒人の男が、白人の恋人の実家に挨拶に行くことになった。彼はもちろん緊張していたが、そのうちその緊張感は違和感へと変わっていった。何かがおかしい。

重度の不眠症で痩せ衰えた男が周囲で起きた奇妙な事件を何者かの陰謀と疑うようになっていく姿を描いている。彼は実に、一年もの間、睡眠をとっていないというのだ。冷蔵庫に増えていく謎のメモも妙だ。幻覚のようなものも見る。彼の身にいったい何が起きているのか。

連続殺人犯が刑事によって逮捕され、裁判で死刑の判決を受けて処刑されることになる。だが、その死に際が妙だった。妙に自信ありげであり、何かがおかしかった。

売れっ子作家男は、妻との離婚問題が遠因でスランプに陥っていた。そんな彼の前に、「自分の作品を盗まれた」と盗作を告げる謎の男ジョン・シューターが現れる。盗作を世間に公表しろ、と執拗な嫌がらせを受けるうちに、彼は次第に憔悴していく。

謎の現象を目にする少年がいる。その少年をカウンセリングする第一線で活躍する小児精神科医の男がいる。だが、何かがおかしい。

西暦2077年。60年前に起きた異星人からの侵略を食い止めたものの、核兵器によって荒廃してしまった地球。人類の大半は、土星の衛星であるタイタンへの移住を余儀なくされていた。地球で監視する役目を担っていた男は荒廃した地球を警備するが、ある日、『異常な光景』を目にしてしまう。

2019年。地球の大気は汚染され、生き残った人々は、徹底管理のゆき届いたハイテクなコロニーで暮らしていた。ここに暮らす全ての住人の夢は、唯一汚染を免れた自然豊かな美しい島「アイランド」に移住すること。しかし、どうもこのアイランドに違和感を覚える人が現れる。

ベテラン捜査官とコンビを組むことになった新米捜査官。彼はもちろん先輩である彼を尊重して話を聞くが、「狼を倒せるのは狼だけ=悪を倒すには悪になる必要がある」という先輩の言葉に、正義感の強い彼は次第に不信感を募らせていく。

家に入ろうとしている男がいる。それは、当然のことに見える。これは自分の家だ。そして彼には家族がいる。だとしたらその家族がいる家に入るのはごくごく自然のことで、そんなことをいちいち粒立てて人に話す人はいない。だが、『この場合』は違う。

一見すると、国のために戦争に行く男の物語である。だが、この話には奥がある。

『直感』もある種の違和感となりますが、羽生善治は、『決断力』という著書の中で言っています。『一流のプロスポーツ選手は、 自分がボールを手にしたとき、次にどこへ進めばいいか、その道が光って見えるときがあるという。将棋も同じだ。 まるで、そこに置くべきだと言わんばかりに、駒とマスが光って見えるときがある。』この場合の直感というのはある種の『経験則(実際に経験する事柄から見いだされる法則)』であり、積み重ねの基礎や圧倒的な経験があってこそのものだと言えますが、時に『違和感』というのは人生を大きく左右する決断に繋がっているため、興味深い現象です。
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