MOVIE RECIPE
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- レシピ数:7
- 紹介映画:56
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『護送』
護送とは、付き添って護り送ること等を意味するが、この場合は逮捕・捕獲されている。つまり、勾留されている被告人や受刑者などをある場所から他の場所へ拘束したまま送致することのそれを指す。
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- 『羊たちの沈黙』
- 『アイデンティティ』
- 『セブン』
- 『藁の楯』
- 『ミッドナイト・ラン』
- 『3時10分、決断の時』
- 『アパルーサの決闘』
- 『ピンク・キャデラック』

ハンニバル・レクターという知能指数の高い異常犯罪者を護送することになり外に出すシーンがある。だが、それは護送対象者にとっては千載一遇のチャンスでもある。

この作品がなぜここに該当するかはここに書かない方がいいだろう。

連続異常殺人の犯人を護送するシーンがあるが、護送される前、最中、後のすべてに見どころがあり、犯人から目が離せない展開となる。
藁の楯
「この男を殺して下さい。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」という衝撃的な広告が全国の主要な新聞に一斉に掲載された。警視庁SPの銘苅はこの広告を知った当初は侮っていたが、そんな銘苅に清丸を護送する任務が言いつけられた。

逃亡犯の懸賞金を稼ぐバウンティハンターと、彼に捕らわれた男が、さまざまな事情でともに追われる身となりながら、友情を通わせていくロードムービー。

南北戦争が終わってまだ間もない時代を背景に、西部の悪名高い無法者と、彼を刑務所行きの汽車まで護送しようとする牧場主の物語。

1882年のアメリカ西部。雇われ保安官である凄腕ガンマンのコンビが、とある町を警備していた。ある権力に支配された男と一人の女性が物語を複雑にさせていく。

クリントイーストウッド演じる追跡屋は、独特の方法で犯罪者を検挙する。保釈金支払いを請け負う会社の依頼で、保釈金を踏み倒して逃亡する被告を捕らえて検事局に引き渡すという仕事で生計を立てていた。ピンクのキャデラックが物語の一つの鍵となる。

その他にも『逃亡者』や『コンエアー』などもここに該当しますね。護送されている間に逮捕者の仲間や、生きていては困る敵対者などに護送車が襲撃されるケースは多く見られる展開です。日本ではあまりありませんよね。印象的には、『道が広く、銃がある』という違いが関係しているように見えます。特に東京の道は狭いですから、警察署で勾留した加害者を東京地方検察庁がある霞が関に連れていくまでの護送車は、東京の入り組んだ街を通ります。基本、渋滞している朝に出発しますから、逃走することは困難を極めます。また、銃があるとその時点で警察と対等の攻撃力を持ちますからね。気持ちが大きくなって、犯行に及びやすくなるのでしょう。
2.『男の二人旅』
男が旅をするというケースは女のそれより多い。女性の旅よりはリスクが低いからということもあるだろう。
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- 『サイドウェイ』
- 『ロング・トレイル!』
- 『レインマン』
- 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- 『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』
- 『モーターサイクル・ダイアリーズ』
- 『Mr.ダマー』
- 『センチメンタル・アドベンチャー』
- 『スティーブ・ジョブズ』

教師の男が主人公。彼はバツイチで小説家志望。ワイン通の彼は親友の結婚前、2人でカリフォルニア州サンタバーバラ郡のワイナリー巡りに出かける。独身最後のひと時を極上のワインとゴルフで楽しもうという彼の思惑をよそに、親友は女をひっかけることしか頭にない。

ノンフィクション作家であるビル・ブライソンの紀行本『ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験 北米アパラチア自然歩道を行く』を原作にしている。アメリカを代表する長距離自然歩道「アパラチアン・トレイル」の踏破に挑戦したい彼だが、もう70歳という高齢。妻からは同行者を一人付けることで納得してもらう。

自由奔放な青年と重いサヴァン症候群の兄との出会いと兄弟愛、そして人間としての変化を描いたヒューマンドラマである。また、ロードムービーとしての側面を備えた作品でもあり、彼らが二人でラスベガスなどに足を運んだりする。

『サイドウェイ』と同じ監督だから、似たような雰囲気が漂う。インチキな通知文を信じ込み、当っていない賞金を手に入れるために父子がモンタナ州からネブラスカ州リンカーンを目指すロードムービー。

人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人が、自身もトラブルを抱え人生の選択に迫られている心優しい青年との数日間の交流を通じて、自分の人生を見つめ直し、新たな希望を見出すまでを描いたヒューマンドラマ。盲目の元軍人を演じたアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した。

チェ・ゲバラの若き日の南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに作られている。先輩の「放浪科学者」こと生化学者のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク(ポデローサ(怪力)号)にまたがり、12,000キロの南米大陸縦断旅行へ出かけるチェは、ここで何を見て、革命家になったのか。

ジムキャリーともう一人のコンビで面白二人旅をする映画。続編は観ない方がいいかもしれない。この若さだから大笑いできたが、正直続編の年齢でやってしまうと『痛い』となってしまう不思議な現象が起きてしまっている。

世界恐慌を背景に、中年歌手の姿を描いたロードムービー。クリント・イーストウッドの実の息子カイル・イーストウッドが甥の役で出演している。途中、妹のエミーの家に寄ったところ、その息子ホイットは伯父レッドに憧れて歌手を志し、彼と行動を共にするようになる。

大学時代のジョブズは創造神・ユダヤ・キリスト教・イスラム教・アニミズム・太陽神・思想・坐禅・食事・ヒッピー文化に心酔し、裸足で校内を歩き、一時は風呂に入らない時期もあったという。のちに友人のダン・コトケとともにインドにたどり着いたが、すぐに赤痢にかかって苦しむことになったうえ、放浪の末に想像とあまりにもかけ離れたインドの実態に失望したようだ。この映画では旅をしたシーンだけが流れる。

私もそうですが、男というのは旅が好きなんでしょうか。3人以上集まると『旅行』になるような気がしますが、そうした旅行もよく悪友たちとしていました。スキーや温泉、海水浴などがそうですね。ただ、そのうちそういう同じことの繰り返しが時間の浪費に思うようになり、世界遺産等を観に行く旅に変更しました。ついてこれるのは半ば強制的でもある部下だけであり、悪友たちはやはり今までの娯楽要素が強い旅行から、急に切り替えることができなかった印象です。今では、あの切り替えは正しかったと判断できます。思い切って視野を広げたおかげで、自分がいた場所が『井戸』だったことに気付けました。
3.『不思議な二人旅』
旅というのは計画的に始める場合もあるが、偶然かつ強制的に始まる旅もある。
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- 『第九軍団のワシ』
- 『涙するまで生きる』
- 『スケアクロウ』
- 『菊次郎の夏』
- 『パーフェクト・ワールド』
- 『SF超人ヘラクレス』
- 『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』
- 『バレット』
- 『ファーザーズ・デイ』
- 『バッファロー’66』

紀元140年。ローマの軍団の指揮官彼である主人公は、20年前に父親が率いていた第九軍団が消息を絶ち、軍団の象徴「ワシの黄金像」の行方が分からなくなっていたことから、一家の名誉を挽回するためにブリテンへとやって来た。途中、かつて命を救ったブリトン奴隷と二人連れで、黄金の鷲を取り戻すためにハドリアヌスの長城を超え、北へ向かった。

舞台は1954年のアルジェリア。『アルジェの戦い』としても有名なアルジェリア独立戦争が起きたとき、その渦中で生きる非戦闘員はどのように葛藤したか。映画『アルジェの戦い』と併せて鑑賞したい映画だ。

正反対の人格を有する二人の男が次第に友情を深めていく過程を描いたロードムービー。暴行傷害の罪で服役し、6年間の刑期を終えたばかりの男(ジーン・ハックマン)と、5年越しの船乗り生活から足を洗った男(アル・パチーノ)が出会うところから物語は始まる。

離れ離れになった母親に会うために旅に出ようとした少年の護衛に、近所のおじさんが抜擢された。彼は何という名前で、何者なのか。この謎の変なおじさんとの不思議な二人旅が始まる。

刑務所から脱走した二人の凶悪犯。まだ10歳にもなっていない少年を人質にとり、やがて犯人は一人に。なぜ一人になるか、どうやって少年を人質にしたかは映画で確認したい。そしてこの二人の奇妙な逃亡生活が始まる。

アーノルド・シュワルツェネッガーの映画デビュー作。ギリシャ神話の神々が暮らすオリンポスでの退屈な生活にうんざりしていたヘラクレス。彼はしつこくゼウスに地上へ行く許可を求めるので、とうとう懲らしめる意味も込めて地上へ来た。ニューヨークへ上陸した彼は、一人の男と出会い人間の生活を満喫する。

妻の出産に立ち会うため飛行機でロサンゼルスへ帰ろうとする男。だが、俳優志望の男とのトラブルに巻き込まれ飛行機の搭乗拒否リストに載ってしまう。その男のせいで移動が無駄に困難になり右往左往するが、その男がいることで、何か新しい人生の気づきもありそうな予感もある。いや、やっぱりないかも。

スタローン演じるベテラン殺し屋の男が、ワシントンDC警察の元刑事グリーリーを殺害する。だが、どこか違和感がある。何かがおかしい。彼を捕まえる為に、元相棒の警察がやってくる。彼らはもちろん立場上拒絶反応を示すが、この事件の裏にある陰謀を目標にして、目線が一致し始める。

『あなたがあのこの父親だ』という電話を受けた二人の男が、行方不明になった子供を探す旅に出かける。彼らは『自分こそが』と自負しているからして、対面したときに謎の対立をする。だが、目的は同じのため、不思議な二人旅が始まる。

たまたまた目の前にいたというだけで誘拐された女性と、刑務所から出てきたばかりの謎の男。彼は一体何のために誘拐し、そしてどこへ向かうのか。彼に変なことをする様子はないようだが、果たして。

私のように、すべて計画して時間を無駄にしたくないと考える人もいますが、反対に、『行きずりの旅』を謳歌する人もいます。行き当たりばったりが他の死因だ。それが旅の醍醐味なんだということですね。どちらも一長一短があるでしょう。どんなことでもそうですね。前者なら計画次第で濃密な旅行体験ができますが、ハプニング的な思い出はには出会えないかもしれません。後者は運次第で、内容がすっからかんになるリスクがありますが、運が良ければ何年経っても大笑いできる楽しい思い出に出逢えるかもしれません。ただ、海外の場合は気を付けた方がいいですね。国内旅行とは少し次元が違いますので。
4.『一人旅』
本当の旅は一人でするものだ。ということを言う人もいる。何かを探すために旅に出るなら、一人の方が効果を得やすいからだ。
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- 『ザ・ビーチ』
- 『LIFE!/ライフ』
- 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
- 『奇跡の2000マイル』
- 『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』

何かを求めるように、一人旅でタイにやってきた青年。だが、新しい事をしようとしても、結局、同じ事の繰り返し。だがそんなある日、『謎の孤島』の話を聞きつける。そこはどこか、今の自分に新しい何かを与えてくれるような気がした。

「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というスローガンを掲げる伝統的フォトグラフ雑誌『LIFE』編集部で働く男。だが、廃刊の話と大規模なリストラが行われ、事態は急展開する。彼は、カギを握る一人の男を見つけるべく、エア・グリーンランドのヌーク行きの飛行機に飛び乗った。

アイガー初登頂で知られるオーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの自伝の映画化。彼がチベットで過ごした7年間、彼と若きダライ・ラマ14世との交流を描く。

1977年、ロビン・デヴィッドソンは一匹の犬と4頭のラクダを連れて、アリススプリングスからインド洋に向かってオーストラリアの砂漠地帯を踏破した。その距離は2700km(1700マイル)だった。ロビンの旅をナショナルジオグラフィック協会のカメラマン、リック・スモランが描き出していく。

スティーブジョブズが何かを探しにインドへ旅したように、釈迦もまた『ブッダ(悟りを開いた者)』になるために一人で旅に出た。その時彼は29歳で、その後6年の苦行を積み重ねる。想像を絶する修行が続く。だが、それでも彼は悟りの境地を得られなかった。では、一体どうして彼はブッダになれたのか。

一人で旅をすると前述したように、効果を得られやすいと言えます。二人以上いると、ああだこうだと話をしあって、そこである種の結論が出てしまいます。往々にしてそれは、『その会話が終われば結論が出た』という錯覚を生んでしまいます。しかし実際には、結論が出たから会話が終わったのではなく、ほとんどの場合では『時間がない』とか『次のスケジュールに追われる』とか、そういう物理的限界や、不可抗力の環境に押されて終わっている場合が多い。一人で旅をし、何かを体験すると、その体験の『処理』を一人で行うことにより、一人の時間でいつまでもそのことについて考えることになります。ブッダの場合、その究極の例だと言えるでしょう。彼がブッダになったのは、ある木の下でしたが、もちろん石の下でも、崖の下でも、どこでもよかった。『一人になって自分の心と向き合う』ことがカギだったのです。
5.『遠い道のり』
想像を絶する非常に長い道を歩くと、それだけで映画になる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ロング・トレイル!』
- 『奇跡の2000マイル』
- 『ザ・ハント ナチスに狙われた男』
- 『ウェイバック -脱出6500km-』

前述したように『アパラチアン・トレイル』に挑戦した高齢者の話。要した期間にかかわらず、全区間を踏破した者は、総延長が2,000マイル余りであることに因んで2000 Milerと呼ばれる。およそ、3000km程度だ。

前述したように、一人の女性が一匹の犬と4頭のラクダを連れて、アリススプリングスからインド洋に向かってオーストラリアの砂漠地帯を2700km(1700マイル)踏破した。これもおよそ、3000km程度だ。

この場合は体感距離だ。ナチスに追われる男が治外法権を目指してスウェーデン国境を目指すが、その旅は極寒の雪山であり、体感距離は恐ろしく遠い。この地域に住む人であっても寒さに凍え死にそうになるのだからやばい。

第二次世界大戦中にシベリアのグラグ(強制労働収容所)から逃れる一行を描く。バイカル湖、モンゴルとの国境を超え、ソ連を脱したのを喜んだのも束の間、そこはソ連と密接な関係をもつ共産主義国家だと知る。モンゴルも、その南に位置する戦時中の中国も安泰ではない。それならばと、灼熱のゴビ砂漠、世界の屋根ヒマラヤ山脈を越え、自由を求め彼らはイギリス領インド帝国を歩いて目指す。

私もこれくらいの経験をすれば何かを得られる、と10代の頃なら考えたかもしれません。しかし、恐らくですがこういう経験をしても、特に何もありません。これが旅と『ひたすら歩く』ことの違いです。ひたすら歩くのは、ジョギングに近いことです。ジョギングというのはメンタル系の本にもありますが、精神安定のために推奨されている行為。料理、縄跳びなどと同じで、『それをやっている間は何も考えずにすむ』という特徴があります。逆に言うと、『他のことは考えられない』わけで、だとするとその行為をするだけでは何も得られません。私も富士登山をしましたが、それだけで何か変化はありませんからね。それさえ覚えておけば、その旅に意味を見出せるでしょう。人生、無意味なことはありませんからね。
6.『親を探して』
親を探して旅に出る、というケースの映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『奇跡のシンフォニー』
- 『ANNIE/アニー』
- 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
- 『耳に残るは君の歌声』
- 『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
- 『プルートで朝食を』

ニューヨーク近郊の孤児院で暮らす少年。両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事は無かった。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまう。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経て彼は音楽の才能を開花させる。

10歳の少女アニーは、4歳の時に両親にレストランに置き去りにされ、現在は他の子供たちと共に落ちぶれた歌手ハニガンの元で暮らしていた。彼女は毎週金曜日に置き去りにされたレストランに通い、いずれは自分を迎えにくるはずの両親を見付け出そうとしていた。

アスペルガー症候群を抱える11歳の息子のオスカーと一緒に「調査探検」という遊びをやり、オスカーに人と関わることを経験させていた父。だが、9.11のテロで帰らぬ人になってしまう。息子は彼亡きあとも、調査探検に繰り出す。それはまるで、父の幻影を追いかけるような様子に見えた。

第二次世界大戦のナチスの影響で、ユダヤ人として生きる自分たちの境遇が悪くなり、言語が分からないイギリスに逃げるようにやってきた女性。彼女は環境の違いゆえに苦しい生活を強いられるが、持ち前の歌声を軸に、人間関係を好転させはじめる。だが、やはり彼女の国はソ連なのだ。

サルー・ブライアリーのノンフィクション本『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を原作としている。5歳の時に両親とはぐれてしまい、オーストラリア人夫婦に引き取られたサルー・ブライアリーがGoogle Earthを使って本当の家族を探し出す。

アイルランドの小説家パトリック・マッケーブの同名小説を原作とし、数々の困難に直面しつつも明るく生きる女装青年の流転の人生を描いている。彼(彼女)は実の両親ではない者に育てられたが、成長して、本当の親に会いたくなった。

私の場合で考えると、もしこういうケースでも会いに行かない可能性があります。親と離れても10年以上会わない期間があったりしましたし、考え方が少し変わっています。『親と宗教が違う』という決定的な事実もあるでしょう。私は無宗教ですからね。また、墓参りなどの習慣もありません。キリスト教徒だからなのか、初詣もなければ、『あけましておめでとう』も特にない家庭でした。この基礎土台があるからなのか、(生きているなら別に会っても会わなくてもいい)という考えを持つようになりました。私のようなケースは特殊かもしれませんね。
7.『訳ありの帰郷』
今、帰郷の話がちょうど出たが、私じゃなくても帰郷にはある種の抵抗を持つ人もいるようだ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ジャッジ 裁かれる判事』
- 『エリザベスタウン』
- 『ボルベール〈帰郷〉』
- 『みんな元気』
- 『ヤング≒アダルト』
- 『クーパー家の晩餐会』
- 『ラブ・アゲイン』
- 『マイ・ハート、マイ・ラブ』
- 『シンクロナイズドモンスター』
- 『君がいた夏』
- 『晩秋』
- 『バッファロー66’』
- 『しあわせの帰る場所』
- 『ネブラスカ』

依頼人のためにはダーティな手法も辞さないやり方で人生を謳歌する息子と、堅物の父の再会の物語。このたび、母が亡くなってしまったということで、彼は実家に帰郷することになった。仲違いしていた彼らだが、ある事件をきっかけに協力しなければならないことになる。

何百億円という損害を会社にもたらせた青年が、自殺すら考えるほどの人生の窮地に追い込まれる。だがそこへ訃報が。この場合、上記と違って父親の方が亡くなってしまったということだ。(先に死なれた)とわずかでも思っただろうか。彼は地元エリザベスタウンに帰郷し、そこである一人の女性を通して人生を再考することになる。

ある家族の生活が、急展開する。その事件は衝撃的だからここで伏せるが、そのためにとにかく実家に戻ることになった。果たして彼女たちは今後、どうやって生きていくつもりだろうか。

妻に先立たれたデニーロ演じる老人。毎年自分の家にやってくる子供たちを楽しみに待っていたが、今年は全員が来るのをやめてしまう。父である彼は、子供たち一人一人のところに会いに行くことにした。途中まで、何だかよく分からないものを見せられている気がするが、最後にはなぜか感動してしまう。そんな映画である。

37歳の主人公。ヤングアダルト小説の作家として暮らしていたが、連載が打ち切りに。そこへかつての恋人だった男性から赤ちゃんの誕生パーティへの招待が届く。彼女の中では『年齢、仕事の限界』などがよぎっていたのかもしれない。彼との復縁を夢見て、地元に戻ることにしたのだが・・。

クリスマス・イヴ。毎年この日には一族全員が集まり晩餐会を開くのがクーパー家の習わしとなっていた。しかし、集まった家族にはそれぞれ抱えている秘密や問題があり、それが原因で晩餐会は思いもよらぬ展開へと発展する。

この映画は詳細なしで、そのまま鑑賞するほうがいい。

これも同様に詳細なしで、そのまま鑑賞するほうがいい。

アル中の女性が主人公。このたび、度重なる暴挙で仕事も首になり、恋人にも見放されて地元に戻ることになった。そこからの展開はおよそ想像して当てられるものではない。『松本人志と共演した』といっても過言ではないという、奇天烈すぎる展開が待っている。

再起を果たした野球選手が、奔放で魅力的な年上の従姉と過ごした、甘くほろ苦い少年時代を振り返る。プロ野球選手としての生活が終わったビリーの元に、従姉のケイティが自殺したとの知らせが届く。ビリーにとってケイティは初恋の女性であり、青春のすべてだった。ビリーはケイティの面影を求めて、彼女と過ごした思い出の地を旅する。

母親が心筋梗塞で倒れ、急いで帰京する息子。今度は父親ががんを患い、とにかく自分が一緒に暮らし介護しようと決意する。そのうち家族全員が集まるようになるが、母よりも父の容態の方が悪化し始め、解離性同一性障害のような症状も出始める。波乱な生活が始まってしまうが、最後には哀愁がある。

不器用な男が家に帰ろうとするが、刑務所にいたことをどう話すか葛藤している。そこで、不器用にもほどがある行動に出る。近くにいた女性を誘拐するのだ。だが、物語が進むと彼が妙な家庭環境で育ったことを知り、彼女同様、視聴者は妙な哀愁を彼から感じることになる。

17年振りに帰郷し、親族たちと久しぶりに再会する男。幼い頃から厳格だった父に対しては今も反発心を抱いていた。母が鍵だった。だがその母が不幸にあう。溝は深くなる一方だ。だが、この映画はわずか100分程度の作品の中で、十分観る者にメッセージを与えてくれている。

『サイドウェイ』の監督が描くもう一つの世界。同じ監督だけあって、不思議な哀愁がある。インチキな通知文を信じ込み、当っていない賞金を手に入れるために父子がモンタナ州からネブラスカ州リンカーンを目指す。その道中に立ち寄った父の故郷で、昔の共同経営者だった父の友人や親戚、知人と出会う。

前述したように、なかなか帰郷しないのは私だけではないようですね。ただ、もし私に墓参りの習慣があったなら、その墓はきっと地元にあるのでしょうから命日に実家に寄ったり、墓参りに行くついでに寄ったりしますけどね。両親が存命でも、祖父母はお墓にいるということはあるでしょうから。まあでも、このように色々なケースを覗いてみると、私だけが特殊ではないということがわかります。私は冠婚葬祭すら行かない極めて稀な人間ですが、その代わりに(これが最後になるかもしれない)として、あいさつはきっちりしますからね。
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