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『”2”』(MOVIE RECIPE)

『”2”』
この世界ではNo.1が一番注目されるようになっていますが、No.2も同じくらい重要な位置にあります。また、『プランB』という意味や、『もう一つの視点や選択肢』という意味でも、『2』に注目してみましょう。
MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

目次

MOVIE RECIPE

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このレシピの詳細

  • レシピ数:12
  • 紹介映画:136

 

当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

 

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1.『2』

『2』が関連する映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ノイズ』
  2. 『高地戦』
  3. 『バイス』
  4. 『ラウンドヘイ・ガーデン・シーン』
  5. 『キラー・エリート』
  6. 『ジキル&ハイド』
  7. 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
  8. 『仮面の男』
  9. 『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』
  10. 『王になった男』
  11. 『THE ICEMAN 氷の処刑人』
  12. 『LUCY/ルーシー』
  13. 『ダークナイト』
  14. 『オール・アイズ・オン・ミー』
  15. 『パッセンジャー』
  16. 『ノウイング』
  17. 『NEXT -ネクスト-』
  18. 『アバター』
  19. 『風の谷のナウシカ』
  20. 『A.I.』
  21. 『博士と彼女のセオリー』

 

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ラウンドヘイ・ガーデン・シーン

 

『ラウンドヘイの庭の場面』はフランスの発明家ルイ・ル・プランスの監督による1888年の短編無声映画である。この作品は一秒あたり12コマで記録されており、上映時間は約2秒である。この作品はギネス世界記録で認定された最古の現存する映画フィルムである。著作権はないので下記からそれを確認できる。

 

 


MOVIE
『ラウンドヘイ・ガーデン・シーン』

1888年にルイ・ル・プランスが制作。『世界初の映画』となる。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

これは面白い着眼点ですよね。世界で私しかまとめていないのではないでしょうか。今後もここにガンガン『2』に関する映画をまとめていきます。『2ガンズ』とか、『リーサルウェポン』のように破天荒コンビが活躍する映画を入れればもっとありますが、ここはそういう王道を外して、よく観なければ分からないという映画だけをピックアップしています。

 

 

2.『側近の人』

側近の人は、往々にしてNo.2であり、あるいはどんなに重要な人物でも数えられるのが『2番目』になる。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『バイス』
  2. 『ジキル&ハイド』
  3. 『女王陛下のお気に入り』
  4. 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
  5. 『大統領の執事の涙』
  6. 『マンデラの名もなき看守』
  7. 『マグダラのマリア』
  8. 『ザ・シークレットマン』
  9. 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
  10. 『奇跡の人』
  11. 『奇跡のひと マリーとマルグリット』
  12. 『ダンガル きっと、つよくなる』
  13. 『トゥー・ウィークス・ノーティス』
  14. 『パウロ 愛と赦しの物語』
  15. 『アメリカン・スウィートハート』
  16. 『プラダを着た悪魔』

 

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前述したように、ディックチェイニーの伝記映画。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

意外と側近の人から見た映画は多い印象です。ディックチェイニーなどの映画は別ですが、その人本人よりもその人のことを正当に評価できるという客観視効果も狙っているのか、確かにその方が本人が際立つということがあります。例えば『13日の金曜日』は、彼目線よりも彼じゃない、彼に襲われる人の目線から描いた方が恐ろしさが際立ちます。『チャイルドプレイ』も『エルム街の悪夢』もそうですね。また、斬新さを考えたら、今度は逆にそうした人物の主観で描いたホラー映画なんかも面白いかもしれません。チャッキーやジェイソン目線ですね。

 

 

3.『もう一つの目線』

神の視点とまとめてもいいのだが、とにかく非日常的な視点がカギになる映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. ハミングバード』
  2. 『マイル22』
  3. 『イーグル・アイ』
  4. ドローン・オブ・ウォー』
  5. ザ・サークル』

 

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イーグル・アイ

 

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運営者
運営者のIQから一言。

上からの視点を見ると『一方的かつ圧倒的』という印象を覚えないでしょうか。これは手元にある参考書をそのまま書きますが、共産主義ソ連と資本主義アメリカが第二次世界大戦から学んだことは、より高く飛行できる方が敵の行動を監視する優位を得て、兵器の力を制御して、ついには世界の軍事的覇権を勝ち取れるということでした。第三次世界大戦すなわち『冷戦』においては、ドイツのロケット工学に刺激された米・ソは地球外宇宙空間に砲台をもっとも多く保持する者が、全地球上の軍事力を制御できると考えていたといいます。月は、まさに『永遠の』空の優位性をもたらす星だったのです。

 

つまり、米ソがあのようにして宇宙開発競争に躍起になっていた背景には、そういう『空の支配権の強奪戦』の側面もあったわけです。2023年の最近でも、気球に監視機能がついた機械が取り付けられていてそれがなんだかんだと、問題になりました。上空からの目線はまさに、『神の視点』です。

 

 

4.『覇権争い』

ここで言う覇権争いは、トップの座に君臨する者は誰が相応しいのかを決める、とかそういうことである。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『エリザベス』
  2. 『ニュースの真相』
  3. 『クロムウェル』
  4. 『清須会議』
  5. 『スターリンの葬送狂騒曲』

 

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1953年の独裁者スターリンの死によって引き起こされるソビエト連邦内の権力闘争が描かれる。スターリンの死後のソ連をどうするかということは、大きな問題だった。

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

覇権争いとか、遺産相続といった類のものは見ていて醜いですよね。一方で、自分の力だけで成り上がった人の一生は見ていて気持ちがいいものです。例えばアスリートなんかは大体がそうですね。いくら親が良くても、本人の実力が問われる世界です。長嶋一茂さん等はそのことをよく理解している人の一人で、彼も一般から考えたら相当フィジカルも強いしタフなのですが、長嶋茂雄を越える結果は出ませんでした。ただ、アスリートに関しては実は親が用意する環境がかなり大きなカギを握る事実も同時に存在しています。

 

イチロー、吉田沙保里、福原愛、石川遼、浅田真央、朝倉未来等の選手たちは皆、3歳とかそこらへんから親が環境を用意しています。その時期から自我を持って練習をストイックにできる人間など存在しません。やはり、その時期からフィジカルの基礎を作っている人と15歳から初めて始める人との間には大きな隔たりがありますからね。

 

 

5.『今日から暗殺者』

今日から急に『もう一つの人生』を送ることになった人物を描いた映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ウォンテッド』
  2. 『マトリックス』

 

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運営者
運営者のIQから一言。

『今日から俺は!!』という漫画は1990年代にヒットした漫画でしたが、2018年から2020年にかけてテレビドラマ・実写映画化され、リバイバルヒットしました。この漫画の内容も、それまではごく平凡な学生生活を送っていたが、高校1年の時の転校をきっかけにツッパることを決意し、いわゆる『高校デビュー』の形で不良人生を始める二人の男を主人公に描かれます。

 

 

6.『ヴィランになった者』

あの有名なヴィラン(敵キャラ)は、こうして今日からヴィランになった。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. マレフィセント
  2. クルエラ
  3. ジョーカー
  4. スター・ウォーズ
  5. 『ハンニバル・ライジング』

 

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更に有名なヴィランに『ダースベイダー』がいる。このシリーズのどこで彼の誕生の原因が分かるシーンがあるかは伏せるが、凄惨な事件現場に慟哭するある男を映すシーンの背景で、こっそりと『あのテーマ曲』が流れ、観客は鳥肌を立てた。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

ヴィランシリーズは前述した『ホラーヴィランの主観視点』の発想に近いかもしれませんね。このようにしてヴィラン主観の映画を作る動きが見え始めた今、前述したようにチャッキー目線やジェイソン目線等、ホラーヴィランの主観で作品を展開しても面白いかもしれません。

 

また、もし『ファイナルファンタジー』シリーズが好きな人は『ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン』というゲームがおすすめです。なぜこれをこのタイミングでお勧めするかは書けませんが、私はほとんど無知の状態ではじめて、圧倒的なゲーム体験に感動しながらクリアすると、この作品の謎の部分が明らかにされ、感動しました。私はああいうラストシーンがツボなので、最高のゲームでしたね。断片的なムービーについて『分かりづらい』という人がいたようですが、そもそも『分かりづらくしている』のであり、映画『バベル』同様、それが狙いであるということを理解する必要があります。

 

 

 

7.『力を持った弱者の逆襲』

弱者が力を持つと何をするか、想像できるだろうか。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『キャリー』
  2. 『クロニクル』
  3. 『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

実は私は弱者側の気持ちがよくわかり、子供の頃は彼女たちのように窮屈な思いをして育っていました。例えば両親にクリスチャンになることを強要されて育ったり、泣き虫ですぐに泣いたりすると、軽蔑に近い形で怒られたりして、そのたびにプライドが踏みにじられたり、逆に反骨精神が強化されていく感覚を得ていましたね。歪んでいたときは、(必ず仕返ししてやる)とかそういう形で自分を鼓舞していたものです。ですから、彼のように超人的な能力を持ったら、それで気に入らない人を全員倒して、とか、そういう妄想はよくしていました。よって、他人事ではないのです。

 

 

8.『シンデレラストーリー』

今日から暗殺者やヴィラン、と同様に、今日からシンデレラ、のような展開もある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『シンデレラ』
  2. 『マイ・フェア・レディ』
  3. 『プリティ・ウーマン』
  4. 『マリー・アントワネット』
  5. 『はじまりのうた』
  6. 『パリの恋人』
  7. 『プリティ・プリンセス』
  8. 『ラブポーションNo.9』

 

 

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プリティ・ウーマン

 

その『マイ・フェア・レディ』を下敷きにした現代版ストーリーである。「ウォール街の狼」と呼ばれる実業家と売春婦が出会い、次第に惹かれ合う姿を描いたアメリカ的シンデレラストーリー。

 

 

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ある日異性を夢中にさせる媚薬を発見して、人生を思い通りにさせることができるようになる男女が描かれる。だが、そのうち違和感を覚えだし、人生を再考し始める。

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

女性が『白馬の王子』を求める心理は、ディズニー作品を筆頭とした世界に浸透しているフィクションの物語の影響もさることながら、その『受け身』の態勢に理由があると言えます。例えば男は狩りに出て、女性は家で子供を育てたり料理をして、それぞれが役目をはたして生きてきたという原始時代からの流れがあり、『腕力』を持っている男と、そうじゃない女との役割は違っていました。

 

最初、子供は労働力でしたから『母系社会』だったのですが、そのうち個人が部族となり、集団化することでルールが必要となり、『自由な発想の神話』から『統一を求める宗教』に心模様も変わってきます。そして、集団がより強い集団になって生き残るために、父系社会へと変わっていきます。部族が国家に、国家が帝国に変化していく中で、女性の立場はどんどん奥へ奥へと追いやられていき、今なら『女性差別』と言われるまでの立ち位置で生きることを余儀なくされます。

 

結婚して苗字を変えたり、子供が授かるかどうかの確実性がなく、権力のあるオスに選ばれて人生を生きることが当たり前になってきて、女性は『受け身』の人生を確立させていきます。他にもたくさんの事情があるでしょうが、こうした流れが一つ、ここに関係してきそうですね。

 

 

9.『移住・惑星移住』

この星は宇宙船『地球号』であり、いずれ物理的限界がくる惑星である。では、もしその時が来たらどうするか。我々にとっての『第二の宇宙船』に引っ越す以外には選択肢はないのだ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『2012』
  2. 『オデッセイ』
  3. 『エリジウム』
  4. 『オブリビオン』
  5. 『クラウドアトラス』
  6. 『アド・アストラ』
  7. 『ブレードランナー』
  8. 『アフター・アース』
  9. 『インターステラー』

 

 

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詳細は書けないが、これも惑星移住の展開がある。

 

 

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21世紀初頭、遺伝子工学技術の進歩により、ロボットに代わるレプリカントと呼ばれる人造人間を発明した。彼らは優れた体力に、創造した科学者と同等の高い知性を持っていた。環境破壊により人類の大半は宇宙の植民地(オフワールド)に移住し、レプリカントは宇宙開拓の前線で過酷な奴隷労働や戦闘に従事していた。

 

 

アフター・アース

 

2025年、人類は自らの故郷である地球の自然環境を破壊してしまい、遠く離れた惑星ノヴァ・プライムに移住せざるをえなくなった。だがそこには先住民がいて、人類と衝突してしまうことになる。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

『宇宙について知っておくべき100のこと: インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス』にはこうあります。『乾燥して、氷におおわれた火星では、現在のところ人間の命を維持することはできない。でも、火星を温めることで、何百年も何千年もかかるけれど、人間は火星を居住可能にすることができる。このプロセスは、テラフォーミング(地球化)と呼ばれている。』

 

火星には8カ月間かけて宇宙旅行することになるので、映画のような冬眠カプセルに入り、交代制で栄養などを点滴で補給したりして、緻密な戦略を持って向かう必要があります。しかし、そうしてようやくたどり着いた火星は、『オデッセイ』の描写にあるように、荒野、荒野、荒野。ですから、まずああして農業をして自足自給をすることが強いられるので、あの描写は正しいと判断されます。

 

ただし、前述したようにテラフォーミングにそれだけの時間がかかりますからね。テスラやSpaceXの創業者であるイーロン・マスクは、核を使ったテラフォーミングを語ることがありますが、NASAは『火星のテラフォーミングはそう簡単にできるものではない』と彼の計画を否定しています。

 

 

10.『選択肢』

『トリアージ』とは医療用語で、例えば災害時においては医療スタッフや医薬品などの医療資源が限られるため、治療や搬送の優先順位を決定する際に用いられる判断基準である。軽症の人より、治療が不可能そうな人より、すぐ治療すれば助かりそうな重症な人が優先される。では、このトリアージは正しいのか?

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ブレイブワン』
  2. 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
  3. 『ヴィレッジ』
  4. 『ローン・サバイバー』
  5. 『HANA-BI』
  6. 『エネミー・ライン』
  7. 『ハドソン川の奇跡』
  8. 『フライト』
  9. 『マイ・ブラザー』
  10. 『ラビング 愛という名前のふたり』
  11. 『トイストーリー4』
  12. 『シュガーラッシュ・オンライン』
  13. 『レールズ&タイズ』
  14. 『2012』
  15. 『インセプション』
  16. 『デンジャー・クロース 極限着弾』
  17. 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
  18. 『ダークナイト』
  19. 『白鯨との闘い』
  20. 『シークレット・アイズ』
  21. 『シャッターアイランド』
  22. 『インターステラー』

 

 

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ネタバレになるのでここにはあまり書かないが、ここで出るいくつかの重要な選択肢の是非について、我々は断固として明言することはできない。

 

 

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ネタバレになるのでここにはあまり書けないが、最後まで観ると『この選択肢は正しいのか』という今回のテーマと接触することが分かる。

 

 

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この映画で彼が取る『最後の選択肢』に注目だ。内容が衝撃的で、謎が多いため、その部分を私は長い間誤解して解釈してしまっていた。『彼の最後の言葉』と、彼の結末を考え、今回のテーマを考えたい。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

いくつかの選択肢がある、というイメージを連想させると、大体『道が二つある』とか、『二つのものを両手に持ち、?マークを浮かべる』といったイラストなどが当てはめられます。例えば、二人の男性を気になっていて、どちらか一人を選ばなければならないというときも、人生を決める運命の選択肢が目の前に広がっているわけです。先日離婚したある芸能人は、『こういう感じになるとは思わなかった』としてコメントをしましたが、それは言うなれば『選択肢を間違えた』と言っていることになります。自分が今日選ぶ選択肢は、本当に自分の幸せにつながっているのか、それを見極める目を持ちたいですね。

11.『もう一つの視点』

前述した『神の視点』とは違い、『もう一つの視点』というまとめ方で映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『仮面の男』
  2. 『真珠の耳飾り』
  3. 『もう一人のシェイクスピア』
  4. 『帰ってきたヒトラー』
  5. 『イングロリアス・バスターズ』
  6. 『ポンペイ』
  7. 『トロイ』
  8. 『キングダム』
  9. 『キングダム・オブ・ヘブン』
  10. 『エクソダス:神と王』
  11. 『マグダラのマリア』
  12. 『マリリンとアインシュタイン』
  13. 『ジョーカー』
  14. 『マレフィセント』
  15. 『クルエラ』
  16. 『ダークナイト』
  17. 『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
  18. 『父親たちの星条旗』
  19. 『硫黄島からの手紙』
  20. 『戦場のメリークリスマス』
  21. 『レイルウェイ 運命の旅路』
  22. 『ラストサムライ』

 

 

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『太陽王』と呼ばれ、歴代最高の名君とさえ中国の皇帝も見習ったルイ14世は、ヴェルサイユ宮殿を建てたとき、お金が余っているわけではなかった。そしてその後ルイ16世とマリー・アントワネットの時に『フランス革命』が起きる。それは、皇族だけが贅沢をし、貴族や聖職者は課税を免れ、第三市民と言われた一般庶民だけにしわ寄せが来たことが原因で起きた、必然的な革命だった。

 

では、ルイ14世というのは本当に歴代最高の名君だったのか?そう疑問がよぎる人がこの映画を観ると、なるほど、いささか単なるフィクションに見えないところが面白い。

 

 

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帰ってきたヒトラー

 

2010年代のドイツに蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描く。ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したが、ヴェルメシュ自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、リアルなヒトラー像を表現するためにあえてその優れた面も描き出したと述べている。

 

 

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手塚治虫が独特の視点でブッダの生涯を描く。彼は『手塚治虫の旧約聖書物語』というものも手掛けていて、イタリアの国営放送協会RAI側が『手塚のアニメ技術を信頼しているので個人の思想による自由な解釈で構わない』としたことで、許諾したという。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

その他、『ジャンヌダルク』もある歴史の教師から言わせると史実と全く違うと言いますし、メルギブソンの代表作『ブレイブハート』も、同じようなことがあると言います。ただ、それを言うなら『エリザベス』の最後の、『こうして白塗りの伝説の女王、エリザベスは誕生したのだ』という締めくくりは、専門家から笑われる結果になります。あの白塗りは『やむを得ず』そうしていたのであり、当時のおしろいには鉛が含まれていて肌は荒れ、髪の毛も剥げてしまった人もいる、という裏事情があります。

 

よって、厚化粧をしてごまかすしかなく、すると悪循環になる。そのため、決してあの白塗りのエリザベスは、『威厳ある伝説的な状態』ではなく、『滑稽な姿』ということになってしまうのです。まあ、細かいことは言いっこなしですね。ドキュメンタリー映画ではないのですから。

 

12.『実話だったら面白かった』

映画には(何か惜しい)と感じる映画がいくつかあり、もし実話だったら、と考えると、これは『それと比べて二番目』ということになる。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『パフューム ある人殺しの物語』
  2. 『アンダーカヴァー』
  3. 『夜に生きる』
  4. 『スリーパーズ』
  5. 『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』
  6. 『プライド&グローリー』
  7. 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』
  8. 『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
  9. 『オン・ザ・ロード』
  10. 『サウスポー』
  11. 『セインツ -約束の果て-』
  12. 『ドリームランド』
  13. 『ナインイレヴン 運命を分けた日』
  14. 『パーフェクト・ストーム』
  15. 『マイ・プレシャス・リスト』
  16. 『マスター・アンド・コマンダー』
  17. 『ザ・タウン』
  18. 『孫文の義士団』

 

 

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超人的な嗅覚を持つ香水調合師が究極の香水を生み出すために犯したタブーを描いている。この男の個性がかなり強く、しかし香水作りのために手段を択ばないその執念深さと狂気が、ある種の芸術性を生み出していて、あのキューブリックも目をつけていた作品である。多くの人が『実話』と検索して疑うほどリアル。

 

 

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警察とマフィアの争いに巻き込まれる兄弟を描いているのだが、この手の映画は実話だから面白いのであり、そうじゃないから微妙な評価しかできない。『アメリカンギャングスター』や『LAギャングストーリー』等、その手の実話には勝てない。

 

 

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『夜に生きる』 レビュー(感想) ポスター画像出典:『映画.com』 レビュー とても惜しい映画で、内容はいいのに、これが『実話じゃない』から、(なんで実話じゃないのにこの内容なの?)という気持ち...

 

禁酒法時代末期のボストンでマフィアの暗躍等を描く映画だが、上記同様のことが言える。『欲望のバージニア』 では、同じ禁酒法時代にバージニア州フランクリン郡で密造酒を売るボンデュラント兄弟が描かれ、それは実話ベースだから、比較されてしまう。

 

 

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原作(および映画)は当時、ノンフィクションと謳われ、著者のロレンツォ・カルカテラが少年院で体験した仕打ちと復讐を綴った小説とされ、ベストセラーになった。だが、実際には本にあるような看守殺害の裁判の記録は一切なく、マンハッタン地方検事局、彼の通った聖心キリスト教会、学校は事実無根であると声明を出した。ニューヨーク弁護士会も調査に乗り出し、ロレンツォが学校を長期欠席、または退学した事実はなく、少年院へ行っていないことが判明した。

 

 

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これも『アンダーカヴァー』同様で、『アメリカンギャングスター』や『LAギャングストーリー』等、その手の実話には勝てない。

 

 

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これも同じことが言える。実話だったら面白かった。

 

 

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これも、フィクションにしては渋すぎて、実話じゃないのに実話っぽいから違和感がある。だが批評家は「『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』はリアリズムに徹しており、観客の心を掴んでその思考を触発する作品だ。J・C・チャンダー監督の印象に残る作品群にまた一つ名作が加わった。」と言っている。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

実話じゃないのにさも実話っぽく見せて、しかも内容がかなり渋い作品を観ているとき、私は正直に、(何を見せられているんだこれ・・)という心境になります。これがもし実話なら、実在する人物をリスペクトするべきという発想のもと、注意深く作品を観るのですが、そういう作品は基本的に興行的にも失敗してますね。キューブリック作品は大体がフィクションですが、至高のエンターテインメントに仕上がっています。黒澤明だってそうですよね。また、コッポラなら『ゴッドファーザー』はフィクションですが、実在する人物がモデルになっていたりして、見ごたえがあります。このあたりを誤解すると、制作費の無駄遣いになってしまうような気がしますけどね。しかし、こういう映画はこれからもまだまだ出てくるでしょうから、ここにも追加されていきます。

 

 

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