MOVIE RECIPE
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当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『英数字』
まずは英数字のタイトル。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『007』
- 『12モンキーズ』
- 『A.I.』
- 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

言わずと知れた、ジェームズボンドが活躍するイギリスのスパイ映画。『MI』と並んで世界2トップのスパイ映画だ。

ブラピの怪演が光るテリーギリアム監督の至極の名作。彼の作品は他にもほぼ観たが、ことエンタメ性で言えば『フィッシャーキング』以外はどれもこの映画の足元にも及ばない。

あのスピルバーグとキューブリックが実際に共作しようとしていた幻の映画。ラストシーンをめぐり『キューブリックならあそこで終わらせていた』という論争があったりして話題が尽きないが、私は後でキューブリックのことを知り、前に作品を観て、至極の名作だと感じたから、間違いない。

10代の頃に無駄に観たのでホラー映画は観ない主義だが、スティーブキングのホラーはただのホラーではなく至極のエンターテインメントなのだからすごい。

『AI』の件は私が『キューブリックと私は同じ価値観を持っているのだよ』と言いたいのではなくガチです。同じようなことが『パフューム』を観た時にありました。映画を観る前にいちいち事前情報なんて調べませんよね。特に私のようにたくさん観る人間はそうです。子供の頃はドラえもん等の映画をたまに観るからパンフレットを買ったりして、ワクワクしながら鑑賞しましたが、今ではネタバレを嫌いますから。キューブリックはこの映画にも目をつけていたようです。確かに、そこまでヒットしていない知名度もない、主演もまだ二番手が似合う俳優で、狂気に満ちた作品なのに、どこか卓越しているものがあったのです。『AI』にも同じ感覚を得ることができました。
2.『あ行』
あ行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『アバター』
- 『アベンジャーズ』
- 『アメイジング・グレイス』
- 『雨に唄えば』
- 『アレキサンダー』
- 『アンタッチャブル』
- 『インセプション』
- 『インターステラー』
- 『陰謀のセオリー』
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『エクスペンダブルズ』
- 『エクソダス:神と王』
- 『オール・ユ・ニード・イズ・キル』

12年間記録を保持していたキャメロンの『タイタニック』(1997年)を上回り、興行収入世界歴代1位の作品となった。その後、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に抜かれるも、2021年に中国での再公開によって興行収入が上乗せされ、歴代1位を奪還した。3D映画の世界的な波をうまく利用した例だが、作品の内容も斬新でインパクトの大きい映画だ。

上記にあるように2021年まで興行収入世界歴代1位の作品だった。たくさん展開があることに文句をつけようと思えばできるが、私は単純に映画好きとして、たくさんの展開が観れることがただただ楽しい。ドラマなど毎週一時間1クールやるのだから、この程度のボリュームなら何も問題はない。

奴隷制度が当たり前だった時代に、奴隷制度の廃止を訴えたイギリス人の物語。そして、あの『アメイジンググレイス』の作者も登場する。我々は最後、この曲を聴くとき背筋が無意識に伸びているだろう。

1952年の映画だが、異彩を放っている。ハリウッドを代表するミュージカル映画の傑作として知られ、批評家から「ミュージカル映画史上最高の作品」と評されることがよくあるなど、その実力は折り紙つきである。正直まだ観ていない人はなめているだろうが、それでいい。それが最高のスパイスになる。

紀元前4世紀のマケドニア王アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)の生涯を描く伝記映画。単純に、彼が堂々と主演で活躍する映画を観れるだけで極上のエンターテインメントである。

禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」の戦いの日々を描いた実録映画。テーマも内容も音楽も、すべて卓越している。

鬼才クリストファーノーランの名作の一つ。キャスト自体もかなり豪華なのだが、後になって振り返ってみると、俳優の演技よりもこの映画のシステムの方を思い出すあたりが、ノーラン節というところ。『メメント』も『テネット』も『インターステラー』も『ダンケルク』も、似たような印象となる。

この映画は『ブラックホールを初めて視覚化した』とか、相対性理論がどうとかそういう理論物理学的な話も超専門的で卓越しているが、『それよりもすごいもの』が描かれている。私はそれを研究した立場だから目立って見えたが、ノーランなら『知っていたやった』ということがあり得るからすごい。

午後ローで3度ほど見かけたのだが、その雰囲気に引っ張られなぜかB級っぽさを感じてしまって、観ず嫌いになっていた作品。だが、いざ真正面から観てみるとこれはすごい。メルギブソンの怪演が見事に作品の軸となり、我々をミステリアスなエンターテインメントの世界に引き込んでくれる。

実際の元株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの波乱万丈の伝記映画。マフィアでも何でもないがかなりアウトローな作品で、パーティやドラッグに抵抗がある日本人には万人受けしないだろう。だが、世界規模で考えたらこれは至極のエンターテインメントである。ディカプリオの怪演がすごい。

これはもう映画ファンなら誰もが極上だと感じる作品だ。スタローンにステイサムはもちろん、シュワちゃんにブルースウィリスにメルギブソンにハリソンフォード。かつてのハリウッドを支えたメインタレントたちが共演するだけですごすぎる。

ユダヤ教の開祖モーセの伝記映画。旧約聖書の出エジプト記をもとにして、モーゼに率いられたヘブライ人がエジプトを脱出する過程を描写した作品である。こういう作品を作ると批判する人もいるが、アメリカ人の神であるイエスも元々ユダヤ人から始まっている。あまりにも重要なシーンを切り取った映画だ。

2004年に発表された桜坂洋のライトノベル『All You Need Is Kill』をもとにした脚本をもとにした映画で、トムクルーズがその主演を務める。それだけで日本人なら高揚するものを覚えるのだが、内容的に日本人のツボとでもいうのか、私はラストシーンなどが特に最高だったと感じた。

『インターステラー』の『それよりもすごいもの』というのは『愛』のことです。五次元の世界を見つけてマシューマコノヒーが娘に対してメッセージを送りますよね。この演出には当然あのノーベル物理学賞受賞者でもある理論物理学者のキップ・ソーン等が監修をしているはずだから蓋然性はあるわけです。時間を飛び越えて物を動かし、その不自然な物の落ち方などでメッセージを届けることができる。受け取る側が賢ければこれをただのラップ現象とは捉えない。しかし、どうしても説明できないシーンがありませんか?あれは一体なぜだかわかるでしょうか。偶然描いたのかもしれませんが、あのシーンは恐らく、人類が『認識』できる『最高の存在』を証明しているシーンです。
3.『か行』
か行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『仮面の男』
- 『きっと、うまくいく』
- 『キング・オブ・コメディ』
- 『キングダム・オブ・ヘブン』
- 『クライシス・オブ・アメリカ』
- 『グラン・トリノ』
- 『グリーンマイル』
- 『グレイテスト・ショーマン』
- 『グローリー』
- 『ゲーム』
- 『ゴースト/ニューヨークの幻』
- 『ゴーストバスターズ』
- 『ゴジラ』
- 『ゴッドファーザー』
- 『コラテラル』

アレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』をベースに作られた、『三銃士』のその後の話である。三銃士と言えば、ダルタニアンと共にルイ13世と戦ったフランスの騎士たちだが、これはその息子のルイ14世の話だ。この話は実によくできている。

インド映画の至高の名作。インドの悪い部分にもスポットライトを当てながら、しかし人間として生きていくために絶対に欠かせない『前向きさ』が作品に込められている。インド特有のダンスシーンもあるが、それが気にならないほど、インドの良い部分を観ることができる優秀な映画だ。

興行的には失敗したものの、黒澤明を筆頭とした業界関係者からの評価は非常に高い極上の名作。松田優作は『ペントハウス』誌(講談社)のインタビューで、主人公を演じたロバート・デ・ニーロについて『今世紀生きているうちは、とてもじゃないけど勝てっこねえ。何て言うか役者として誰も行かなかったところに、デ・ニーロはさわった気がするんだ。』と発言している。

十字軍が聖地エルサレムを奪って約100年後、1184年のフランスが舞台となって始まる。1000年以上続く『パレスチナ問題』が最も加熱した、イスラムの英雄サラディンと、十字軍の英雄ボードゥアン4世が存命だった時代の物語。歴史を学んだ人間からしたら目を背けるわけにはいかない重要なシーンだ。

湾岸戦争で英雄視されている人物に違和感を感じ、その謎を解いていくミステリー仕立てのエンターテインメント。冒頭の音楽から異彩を放っていて、デンゼルワシントンが終始物語を最高に盛り上げてくれる。

クリントイーストウッドは演者としても監督としても大活躍している名優だが、『ダーティハリー』の勢いを知らない世代からしたら、彼のNo.1映画はこの映画と言うことになるだろう。

スティーブンキングの名作。彼原作の映画はほとんどが名作だ。この映画でも人間としてのギリギリのラインまで急降下して我々にスリリングな体験をさせてくれるが、しっかりとその後に上昇して、B級ホラーのような無意味な虚無感を与えず、むしろその真逆のインパクトを与えてくれる。

19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。特に映画館で鑑賞することで最大化できる映画だが、名作に欠かせない『前向きさ』が前面に出ているので、センシティブな内容を扱っていても、観た人の気持ちをスッキリさせてくれる力を持っている。

アメリカ南北戦争において実在したアメリカ合衆国初の黒人部隊を描く戦争映画。南北戦争の映画として最も推奨できるのがこの映画だ。

デヴィッドフィンチャーの映画は『すべて面白い』と私に『自然に言わせた』からすごい。この作品もそのうちの一つだ。マイケルダグラスのような頑迷に見える頑固なアメリカ人キャラクターだからこそ、この面白さが完成する。

90年代の不朽の名作。ウーピー・ゴールドバーグがアカデミー助演女優賞を受賞し、作品自体もアカデミー作品賞、編集賞、作曲賞にノミネートされたが、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』という強豪の存在のため他はアカデミー脚本賞を受賞するにとどまった。音楽、ドラマ共に、時が経っても名作と言わせる映画は限られている。

初期の映画もそうだし、女性版の映画も遜色なく面白かった。この映画はあの印象的なBGMの力も作品の大きな魅力の一つだ。映画館にいた外国の観客が、あの音楽が流れたら楽しそうに踊っていた。

海外版は全米のみならず世界50か国で上映されて人気を呼び、400億円もの外貨を得ると共に、怪獣「ゴジラ」の名を世界に轟かせた。スティーヴン・スピルバーグも少年時代に本作品を観て「どうして怪獣をあんなに滑らかに動かせるんだろう」と衝撃を受けたという。

この世界にマフィアがどうやってできたのかという話が根幹にあり、かつアメリカで暗躍する実在のマフィアたちの歴史なども混じっていることから、この映画は芸術性も高く、歴史的にも重要な映画である。

トムクルーズが悪役を演じたことで話題になった。タクシー運転手が主役で、タクシーの車内など地味な映像が軸となると思いきや、『メリハリ』がすごい。この映画はあのクラブのシーンがあることで、極上のエンターテインメントに引き上げられている。この映画のためにこのレシピを用意したようなものだ。

この中の作品を観て思うのは、確かに『映画に音楽は欠かせない』という王道の印象。しかし、特に音楽が目立つわけでもないのに極上だと言わせる映画もいくつもあることから、これらの映画の実力が超優秀であることが分かります。いい映画というのは、ノーガードで何気なく鑑賞した人間の心を、音楽なしにわしづかみにできるほどの実力を持っていますからね。しかし音楽ももちろん欠かせません。
4.『さ行』
さ行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ジャッカル』
- 『シャッターアイランド』
- 『ジャンヌ・ダルク』
- 『ジョーカー』
- 『ジョジョ・ラビット』
- 『スターウォーズ』
- 『セッション』
- 『セブン』

ブルースウィリスとリチャードギアの2トップが豪華に共演し、シドニーポワチエという名優がそれを陰で確実に支える。実力派が揃い、見事にシナリオをスリリングかつミステリアスに演じていて、最後のシーンは日常にすぐに戻ることができない異彩を放っている。

どうして監督がいいと名作ができるのだろうか。マーティン・スコセッシという男もまた、『後で知ったらこの人だった』という実力者である。心の深奥までたどり着いたことがある人だけが、この映画の価値を本当に理解する。

フランスの英雄ジャンヌダルクを描いた伝記映画。スコセッシというなら、リュックベッソンもまた同じである。この映画を観た歴史の教師が『これはひどい』と史実と照らし合わせてそう言ったらしいが、違う。私は映画とドキュメンタリー映画の違いを理解している。これは、すべての『宗教を持つ者』に衝撃を与える作品だ。衝撃すぎて、おそらく隠蔽するだろう。

これは本人も認めているように、まずヒースレジャーがいて価値が出ている映画だろう。だが、監督が『ハングオーバー』等も作っていることからエンタメ性が優れていて、ジョーカーという男にきちんとスポットライトが当たっている。ゆえに際立ち、素材が素材なだけに観る人に強いインパクトを与える。

色々な要素が盛り込まれていて、その総合点で評価が高くなっている。スカヨハは可愛いし、子供たちはキュート、ワイティティはユニークで面白く、サムロックウェルは渋い。そこに、ヒトラーという稀代の人物が一時的でも天下を獲った時代背景が加わるわけで、見ごたえがたっぷり詰まった作品だ。

あ行に『インディジョーンズ』を入れなかったが、私は少し世代がずれるからだ。だがあの映画と音楽で胸を躍らせた記憶はある。俯瞰的に見て、ハリソンフォードの代表作を一つしか挙げられないのなら、私はハン・ソロが登場するこの映画を選ぶだろう。ダースベイダー然り、主役以外の要素がここまで光る映画も珍しい。

一流ジャズドラマーを目指す青年の物語で、主演のマイルズテラーが鬼教官によって流血するまでドラムを叩くシーンがあるのだが、あれは実際の彼の血だという。その狂気とガチの真剣さが画面から伝わってくる、至極の名作。

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス。デヴィッドフィンチャーが監督で、ブラッドピットが主演。脇にモーガンフリーマンと役者がこれだけ揃っている。ケヴィンスペイシーも『カイザーソゼ』の影響もあるし、スキャンダルさえなければこの手のキャラクターで今もまだ最前線にいたトップ俳優だっただろう。

どれも名作中の名作ですよね。個人的にはこの中では『シャッターアイランド』と『ジャンヌダルク』のような深奥まで潜り込んだ映画が好きです。私自身が人生でたくさん深く考え込んできた、本棚にある500冊のほとんどが哲学、宗教、心理学、脳科学、人体の仕組みといった『人間』についての本ということもあり、こういう映画がストライクなんですよね。ですから、『セブン』はもちろんここに該当するほどの名作ですが、彼が完全犯罪者というのは甘い。世界規模で考えれば『たとえのこぎりで手足を切断されても、自分を見失うな。』(中部経典『鋸喩経』)という教えを説いた人もいるくらいですからね。
5.『た行』
た行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ダークナイト』
- 『タイタニック』
- 『ディパーテッド』
- 『TENET テネット』
- 『テルマ&ルイーズ』
- 『ドラゴンタトゥーの女』
- 『トロイ』

『バットマン ビギンズ』(2005年)、『ダークナイト』(2008年)、『ダークナイト ライジング』(2012年)の3作品で完成するダークナイトトリロジーだが、特に異彩を放っているのがヒースレジャーがジョーカーを怪演するこの作品。この先どんなことがあっても必ず、このジョーカーと比べられることになるだろう。

アカデミー賞では『イヴの総て』(1950年)と並ぶ最多ノミネート作品となり、作品賞と監督賞を含む11部門を受賞し、『ベン・ハー』(1959年)と並ぶ単一作品での最多受賞作品となった。2010年にキャメロンが監督した『アバター』がこれを超えるまで、史上最高の興行収入を記録。この映画がすごいのは、3Dパワーもヒーローの総合パワーも使わず、単体でこの結果を出しているということだ。

またもマーティン・スコセッシである。そこに、ディカプリオとジャックニコルソンという二大巨頭が加わるのだからこれはすごい。かつ脇を固めるのはマットデイモンにマークウォールバーグで全員が主役級だ。そしてシナリオが香港で歴史的な記録を作った秀逸な脚本なのだから、まさに映画界のエリート作品といえる。

コロナ禍にあって低迷した映画界の救世主となったノーラン作品。デンゼルワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンとロバートパティンソンという次世代を担うキャストを使ったところもいい。色々と論争が巻き起こったが、映画界が盛り上がったのが事実だ。

こういう映画に出逢えるから、映画鑑賞は忘れられない。「90年代の女性版アメリカン・ニューシネマ」と評されており、また、ブラッド・ピットの出世作としても知られる。

デヴィッドフィンチャーだ。おそらく私はこの映画以外でリスベットを知っていたら、その特徴的な外見のインパクトから、好きになれなかっただろう。そういう個性的なキャラクターを万人向けにカスタマイズするために、華奢な可憐さを隠せないルーニー・マーラを選んだあたりがすごい。

古代ギリシアのトロイア戦争を元にした歴史戦争映画で、そこを切り取っただけでも素晴らしい歴史映画だ。事実かはさておき。人類が最初に記録した戦争は、紀元前1285年頃のカデシュの戦い(古代エジプトとヒッタイト)で、これは『エクソダス』で描かれる戦争である。だが同時期の紀元前12世紀頃にこのトロイア戦争があった。

物作りで世界の頂点に立つ実力がある日本は、特に『車、アニメ、漫画、ゲーム』などが優れていて世界から称賛されています。同じようにクリストファーノーランが、『アメコミ』という伝家の宝刀に違った角度からスポットライトを当て、崇高な存在に引き上げます。主演のクリスチャンベールは最初ヒーローものが嫌いだったようですが、どうもこの作品は様子が違うと思い、真剣にこれを演じます。そして、そのストイックな彼の演技に呼応する形でヒースレジャーが参戦。彼もまた、ヒーロー映画を好むような人ではなかったようですが、天才が呼応しあって創られた奇跡の作品、それこそがこの『ダークナイト』なのです。
6.『な行』
な行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ニュー・シネマ・パラダイス』

中年を迎えた映画監督が、映画に魅せられた少年時代の出来事と青年時代の恋愛を回想する物語。主人公の少年期は「トト」と呼ばれていたが、彼がキュートで素晴らしい。もちろん、彼のことを息子のように扱うアルフレードもまた、素晴らしい。

『ニュー・シネマ・パラダイス』は、作曲家のエンニオ・モリコーネの挿入歌も最高です。『アンタッチャブル』のBGMでも有名な彼で、両者では全く違う系統の音楽を聴かせてくれます。どこかで一度は聴いたことんじゃないでしょうか。私なども、作業BGMなどで使用する癒し系音楽として持っていたアルバムに、たまたまこの音楽が入っていたということがありました。この映画のポスターは私のデスクの真正面にある『お気に入り映画』の5つの中に入っています。
7.『は行』
は行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン』
- 『はじまりへの旅』
- 『バタフライ・エフェクト』
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
- 『パトリオット』
- 『パピヨン』
- 『パラサイト 半地下の家族』
- 『ヒート』
- 『羊たちの沈黙』
- 『ブーリン家の姉妹』
- 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
- 『ファイト・クラブ』
- 『フットルース』
- 『ブラック・スワン』
- 『ブラック・レイン』
- 『フラッシュダンス』
- 『ブレイブハート』
- 『ボディガード』
- 『ボヘミアン・ラプソディ』

資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅した夫婦が、子供たちと森の中で暮らしているところから始まる。この映画はかなり奥が深く、特に『妻の遺骨がどこに撒かれるか』というところを、論理的に説明できたとき、それはこの映画の価値を理解していると言える。

資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅した夫婦が、子供たちと森の中で暮らしているところから始まる。この映画はかなり奥が深く、特に『妻の遺骨がどこに撒かれるか』というところを、論理的に説明できたとき、それはこの映画の価値を理解していると言える。

謎の能力を持った青年が人生をやり直そうとする物語で、途中までは若者らしく、誰もが考えつくような展開が続く。だが、彼が最後に取る選択肢によって、この映画が至高の名作に引き上げられている。それはこの映画がとか、脚本が、俳優が、ということではなく、『彼が触れた要素』が至高の存在だからだ。

映画好きの人が集まるTwitterアカウントで大規模なアンケートを取って、見事に1位を獲得した至高のエンターテインメント。何を隠そうこの私も、この映画のおかげで映画が好きになったと言っても過言ではない。それを知らない7つ年が離れた妹もこの映画に夢中になっていたし、時代を飛び越えて幅広い人を実力で認めさせる最高のエンタメがここにある。

アメリカがイギリスから独立して『アメリカ合衆国』になる時代を切り取った映画だから、それだけで見ごたえは十分だ。主役のメルギブソンはその戦争のメインキャラクターではなく、あくまでも個人的な戦いとして戦争に参加するところもいい。そっちの戦争も十分見ごたえがある。

この作品に出逢うまでは、長い間『孤高編』のランキングNo.1は『ダークナイト』だった。だが、彼が実在する人物であり、この想像を絶する体験を本当に経験し、生き貫いたたことを考えたら、ランキングを交代しないわけにはいかないと悟ったのだった。

今後、韓国映画の代表作でこれを挙げないわけにはいかないだろう。第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した。非英語作品の作品賞受賞は史上初めてのことである。『ジョジョラビット』同様、総合点が高い映画だ。

アルパチーノのデニーロが共演するだけで豪華。スリリングで緊張感のある両者の駆け引きは見ごたえ十分。実在の人物をモデルにしているところもいい。ノーランは『ダークナイト』の際この作品を参考にしたと語っていて、ここで重要な役を演じたウィリアム・フィクナーがその作品にカメオ出演している。

主役である精神科医で殺人鬼のレクターはホプキンスが演じ、アカデミー主演男優賞を受賞。もう一方の主役のFBI訓練生、クラリスを演じたジョディ・フォスターもアカデミー主演女優賞を受賞するという、俳優の演技力がずば抜けていることが分かる作品。しかも、続編で「同じ役は引き受けない」としてジョディが断っているのがまたこの作品を引き立てている。

『英国国教会』という歴史的にあまりに重要な要素が描かれる映画で、それを切り取っただけでもすごい。更に、あのエリザベス女王の母であるアン・ブーリンというだけでもすごい。かつこの家族全員が生きた波乱に満ちた人生もすごい。そして、彼女の最期もすごい。

一介のセールスマンだったクロックが、マクドナルド兄弟が営んでいたマクドナルドを世界最大のファーストフードチェーンに成長させ、兄弟の持つ経営権を手中に収めるまでを描いている。この作品がビジネスではなくここに該当するところがポイントだ。

挙動不審な男が、謎の男と出会って人生を変えていく。

流れ的には『サタデーナイトフィーバー』から来ているが、あまりにも有名なこの音楽と、軽快で楽しいダンスシーンがこの映画の価値を最高に盛り上げている。何かのCMでこの曲を聴いたことがあっても、この映画を通して聴くこの曲には到底かなわない。

恐らく、『白鳥の湖』をここまで意味深に聴くことになるのは、これが最初で最後だろう。絶世の美女としてよく名前が挙がるナタリーポートマンだが、『それだけ』にとどまらないことを思い知らせてくれる、彼女にとっての代表作と言える。

マイケルダグラス、アンディガルシア、高倉健、松田優作という豪華なメンツ。この高倉健についてドキュメンタリー映画『健さん』では、マイケルが『カークダグラスのように自分を存在させ、フランクシナトラのように人生で2つの顔を持っていて、イーストウッドやマックイーンの佇まいと似ていて、ジャックニコルソンのように決して影の努力を言わない。』と絶賛した。

同じく流れ的には『サタデーナイトフィーバー』から来ているが、ほとばしる若いエネルギーをモロに感じる名作。ちょうどこの時代のファッションや流行は『ダサい』と感じやすくなってしまっているが、この作品はそうしたくだらない要素をすべて吹き飛ばす力を持っている。

スコットランドの独立のために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史映画。これもまた史実云々と文句を言う人もいるようだが、エンタメ作品として優れていて、『スコットランドが独立のために戦った』ということを世に知らしめるだけの力を持っている。あの哀愁ある笛の音色が、忘れられない。

『ゴースト』や『プリティウーマン』らとともに90年代の映画を代表する至極の名作。ちなみに、明石家さんまはこの映画のケビンコスナーに憧れ続けていて、彼と同じ髪型にするよう、美容師に伝え続けているという。

イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、1970年のクイーン結成から1985年のライヴエイド出演までを描いた伝記映画。彼の人生は様々な『乱れ』があったのにも関わらず、そうした要素に抵抗を持つ日本人の多くが、この映画を愛した。

この極上のエンターテインメント全体のレシピの中に、映画好きの人が集まるTwitterアカウントで大規模なアンケートを取って選ばれた『至極の映画トップ4』がすべて含まれています。その中でNo.1に輝いたのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でした。私は食事や漫画など様々なアカウントを持っていてアンケートを取ったから分かるのですが、多くの人が集まれば集まるほど、結果は『王道』に着地します。お菓子の王様は『ポテトチップスうすしお』でしたし、漫画なら『ワンピース』でした。BTTFはジブリやディズニー映画のように、老若男女に愛される極上のエンターテインメントですね。
8.『ま行』
ま行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『マトリックス』
- 『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
- 『マルコムX』
- 『ミッション・インポッシブル』

当時ハリウッドで一般的でなかった哲学的要素や東洋的なワイヤーアクションやバレットタイムが導入された事で「驚異の映像革命」などと評された。

ダーク・ユニバースの1作目ととして製作されたが、本作の失敗により続編の計画は白紙となった。だが『キンコメ』でも見たように、興行的な失敗などほとんど映画の価値に影響しない。私は単純にこの映画を映画館で観て、時間が止まったのを覚えた。

黒人解放運動家として60年代のアメリカで活躍したマルコムXの波乱万丈な人生を描く。この映画がキング牧師の『グローリー』、メドガーエヴァースの『あなたのニグロではない』、『ゴーストオブミシシッピ』と比べても群を抜いているのは、単純に彼の人生がひと際波乱に満ちているからということと、デンゼルワシントンという名優がそれを見事に好演するからである。

言わずと知れた、イーサンハントが活躍するアメリカのスパイ映画。『007』と並んで世界2トップのスパイ映画だ。

『マルコムX』は『ジャンヌダルク』と同じレベルの教訓力を持っています。彼がなぜあのような過激な活動家になってしまったのか、何が彼をそうさせたのか。そして、彼はなぜイスラム教に改宗し、人はなぜ宗教を持つのか。人の生きるエネルギー源は何か。そのエネルギーは、あってはならないのか、それとも、このエネルギーの充満は、『能力の顕在化』を考える際に着目すべき重要な要素なのか。このような深いテーマが、60年代のあの過激なアメリカの時代を背景にしながら、描かれるわけです。
9.『ら行』
ら行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ラ・ラ・ランド』
- 『ラストサムライ』
- 『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』
- 『リベリオン』
- 『レオン』
- 『レッドクリフ』
- 『レディプレイヤー1』
- 『レ・ミゼラブル』
- 『ロード・トゥ・パーディション』

これも映画館で観ることが前提かもしれないが、観る者を魅了する力強く、それでいて切ないロマンティックな物語を堪能することができる。エマストーンは『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の際には脇役レベルだが、『女王陛下のお気に入り』、『クルエラ』等を通して確実にキャリアアップしている。

時代背景的に重要だ。まずアメリカが南北戦争をしていて、罪のない無抵抗のインディアンを殺して、『神』を見失う男が描かれる。日本も明治維新のど真ん中で、侍たちは命のように磨いてきた『刀』を置くよう命じられる。トムクルーズのような世界トップ俳優がこうして日本を正当に描く作品に出るのは嬉しい。

オスカー・ワイルド、マーク・トウェイン、ロバート・ルイス・スティーブンソン、ハーバード・ジョージ・ウェルズ、メルヴィル、錚々たる偉人たちがこの世に生み出した伝説のキャラクターたちが時空を超えて集結。興行的には失敗しても、内容的にはあまりにも贅沢な至高の作品である。

この話は深すぎてここに書ききることができない。一つ言えるのは、ほとんどの人がこの痛快なアクションに目がいき、この『設定』と『プロット(話の流れ)』の重要性を理解できていないということだ。

ジャンレノ作品がすべて最高なわけではない。他の映画では、たとえリュックベッソンと組んだとしても、この映画を超えることができていない。最後の音楽までもがセットで作品の一部という映画は、そう多くはない。

中国映画過去最高額の投資と言われた、中国映画の頂点にふさわしい映画。中国には例えば始皇帝のようなアイコンがいるが、『始皇帝暗殺』ではこの域に達していない。その他のワイヤーアクションも一歩間違えればコメディだ。カンフーはすごいが、知性や教訓といった意味でこの映画に比肩する映画はない。

着眼点や発想が『わかっている』。さすがはスピルバーグといったところである。このようなジャンルはブルーオーシャンだし、誰もやっていないからこそ差別化になって競争優位性を得る。かつ、ただの天邪鬼な差別化ではなく容易にはまねできない内容で構成するのだから、これは文句なしの一流エンタメ映画だ。

ミュージカル映画がいくつか挙げられているが、どれもやはり映画館で観ることで最大化できる印象を得る。稀代の名作だけあって教訓も詰まっている。例えば、世界の全クリスチャンは、あの牧師と同じ行為が出来ているか自問するべきである。できていないなら、クリスチャンを名乗る資格はない。

トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグといった新旧実力派スターを揃え大恐慌時代のシカゴを舞台に、マフィアの世界の掟と、父と息子の絆を描いた人間ドラマ。この豪華なキャストだけで見ごたえがあるが、演出が見ごたえがある。

このうち、『レオン』と『ロードトゥパーディション』が日本の『子連れ狼』をモデルにしているというのだからすごいですね。『キル・ビル』『シン・シティ』にも影響を与え、松本人志もコントでパロディするこの映画ですが、黒澤明も評価する『グロリア』という映画も、この作品と関連性があるとどこかで観たことがあります。そしてそれが『レオン』に繋がったと。これらの名作の軸に『子連れ狼』があることを考えると、日本のモノづくりは世界に通用することが分かりますよね。
10.『わ行』
わ行の極上のエンターテインメントをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ワイルド・スピード』
- 『ワルキューレ』

その他の深みのある映画と比べれば浅い映画の代表だが、それでも、人間の8割というものはその浅瀬で暮らしているものだ。ゆえに、こういう映画がヒットするし、需要がある。それならばこうした映画は極上のエンターテインメントだ。悪口ではなく実際に私も、映画館でいつも楽しく鑑賞している。

トムクルーズが演技をするとこうも作品の輝き方が違ってくるのか、ということを思い知る。ヒトラー暗殺という重いテーマを彼が演じると、そこにある『エンタメ性の高いスリリングな要素』に確実にスポットライトを当て、見事に至高のエンターテインメントに作り上げる。

『コラテラル』、『アウトロー』、『ラストサムライ』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。トムクルーズの演技は間違いなくトップクラスですね。もちろん、演技ということで言えば専門家たちはシビアに見るでしょう。彼自身アカデミー主演男優賞は一度も受賞していません。ですが、映画というのは演技力だけで作り上げるものではなく、彼のようなエンタメ力も強い武器になる。宣伝、演出、様々な部分を見ても、彼はトップクラスのエンターテイナーです。もちろんチームのようなものがいて、それが活躍しているのかもしれませんが、軸にいるのは彼ですからね。
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