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『子供<大人<??』(MOVIE RECIPE)

『子供<大人<??』
ここでまとめる映画は超専門的であったり、世界でも高名な識者や偉人たち、玄人が高い評価をつけている作品。人間は子供から大人に成長していく。しかし、『その次』はないのでしょうか。大人の我々は、『最終到達地点』にいますか?
MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

目次

MOVIE RECIPE

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このレシピの詳細

  • レシピ数:14
  • 紹介映画:123

 

当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

 

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1.『超専門的』

専門性が高くて他のジャンルの人が真似しようと思ってもそう簡単には真似できない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『レッドクリフ』
  2. 『奇蹟がくれた数式』
  3. 『8mile』
  4. 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
  5. 『博士と彼女のセオリー』
  6. 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
  7. 『キュリー夫人』
  8. 『インターステラー』
  9. 『ロレンツォのオイル/命の詩』
  10. 『尼僧物語』
  11. 『風の谷のナウシカ』
  12. 『手塚治虫のブッダ – 赤い砂漠よ!美しく』

 

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インドの数学者シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの伝記映画。純粋数学の正式な訓練をほとんど受けていないが、極めて直感的かつ天才的な閃きにより、数学的解析、整数論、無限級数、連分数などのほか、当時解決不可能とされていた数学的問題の解決にも貢献し、「インドの魔術師」の異名を取った。

 

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といった負の連鎖のイメージだ。この流れを事前に見抜き、大損害を防いだばかりじゃなく、大利益を上げた数人の人々にスポットライトを当てている。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

ニーチェは言いました。『私はお前たちに超人を教える。人間は超克さるべき何物かである。お前たちは人間を超克すべく何ごとをなしたか?』『超克(ちょうこく)』というのは、困難や苦しみに打ち克ち、それを乗り越えることを意味します。彼は宗教、特にキリスト教の布教によって『腐敗』してしまった人間の精神面に危機を覚え、世に啓蒙しています。

 

そして、既存の価値に囚われずに新しい価値を生み出す人間を意味する、『超人』であれと説きました。ニーチェが『この世に神は存在せず、人間だけが存在しているのだ(神は死んだ)』ということを強く主張したのは、こういう背景があるからですね。神に頼るな、自分の人生はたった一度しかない。その人生の主(あるじ)を誰かに委ねるな。悔いなく生きよ。ニーチェはそう言ったのです。

 

『子供<大人<??』。今回のレシピで言うと、一つの答えとしてここに『超人』が該当します。大人になるためには、成人すればいい。ただぼーっとしているだけで時間はあっという間に過ぎ、ある年齢を越えたら法的にも大人として扱われます。しかし、ルソーがこう言い、『生きるとは呼吸することではない。行動することだ。』オスカーワイルドもこう言ったように、『生活するとは、この世でいちばん稀(まれ)なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。』『大人』のその次の状態が存在しているのです。

 

2.『玄人評価の高い映画』

玄人が高く評価する映画は、必ずしも興行的に成功していたり、万人向けだったりするわけではない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『天空の城ラピュタ』
  2. ファントム・スレッド』
  3. 『花様年華』
  4. 8 1/2』
  5. 市民ケーン』
  6. チョコレート』
  7. ブロークバック・マウンテン』
  8. ゴジラ』
  9. 七人の侍』
  10. 『ファンタスティック・プラネット』
  11. 『風の谷のナウシカ』
  12. レディバード』
  13. フェンス』
  14. 『或る夜の出来事』
  15. 『スパルタカス』
  16. 『ベン・ハー』
  17. 『エンド・オブ・ウォッチ』
  18. 『キング・オブ・コメディ』

 

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イギリスの公共放送BBCが2016年に発表した「21世紀 最高の映画100本」で、2位。イギリスの新聞ガーディアンが2019年に発表した「21世紀 最高の映画100本」で、5位。英国映画協会が2022年に発表した「史上最高の映画100本」で5位に、「映画監督が選ぶ史上最高の映画100本」では9位に選ばれた。

 

ちなみに私は不倫が嫌いだから、全く価値を理解できなかった。

 

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8 1/2

 

 

この映画の評価はとても高く、ウディ・アレン、マーティン・スコセッシ、アンドレイ・タルコフスキー、ミケランジェロ・アントニオーニ、ロマン・ポランスキー、ロベルト・ロッセリーニ、イングマール・ベルイマン、他にも多くの映画監督のベスト映画になっており、映画の最高傑作と言われている。

 

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ジョージ・ルーカスはUSCの映画学科で学んでいる時に、本作を見て大きな衝撃を受けた。後にルーカスは「『七人の侍』は私に途方もない衝撃を与えた。私はそれまであのように力強く、しかも映画的なものを見たことがなかった。私がその文化や伝統を理解していない事など問題にならないくらい、とても激しく感動した」と語っている。ジョン・ウーは映画を撮る前に必ず本作を見直しており、「あらゆるアクション映画の模範であり、私にとって教科書のようなものです」と語っている。

 

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「俺、『キング・オブ・コメディ』まではある程度とらえられる距離にいたつもりだったんだ。だけどあれを観てほとんど絶望感じたね。完全に落ち込んじゃった。今世紀生きているうちは、とてもじゃないけど勝てっこねえ。何て言うか役者として誰も行かなかったところに、デ・ニーロはさわった気がするんだ。もうとても、俺なんかとは比較になるようなもんじゃねえよ」と発言している。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

今回の場合、万人である一般層というよりは、映画を評価する批評家や、映画を作る監督、または各所の専門家等から高い評価を受けている映画となります。私は映画を作ることは一生ないので分からない領域となりますね。ですから、『市民ケーン』等のこのあたりの作品の良さは分かりません。しかし、とある映画を分析したyoutubeの海外の動画によると、『黒澤映画とアベンジャーズ』を比較して、後者を酷評しているものがありました。

 

『黒澤映画には、後ろに映りこむ雨の景色まで、意味がある。だが、このアベンジャーズで皆が座って会話するシーンのカットに、ほとんど意味なんて存在しない。』

 

どうやら映画の撮影方法の話になるということで、黒澤映画が世界中の名監督を虜にした理由は、クリエーターとしての黒澤明の完璧主義な性格とプライドに惚れたということになりそうですね。その意味で、キューブリックの『バリーリンドン』を観た黒澤明は、彼にファンレターを送っています。時代背景の考察が素晴らしいと感銘したんですね。彼らはお互いに認め合っていたようです。

 

3.『専門家が注目する映画』

前述した流れで、専門家が絶賛する映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『七人の侍』
  2. 『市民ケーン』
  3. 『バリー・リンドン』
  4. 『コンタクト』
  5. 『インターステラー』
  6. 『アポロ13』
  7. 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
  8. 『ガタカ』

 

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前述したように、世界中の名監督から絶賛されている。

 

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前述したように、キューブリックを含めた多くの専門家から高い評価を得ている。

 

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前述したように、黒澤明は『バリー・リンドン』における正確な時代考証を高く評価しており、晩年にはキューブリック宛にファンレターを送っている。

 

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第87回アカデミー賞作品賞をはじめとする数々の映画賞を受賞している。本作は『長回し』のような撮影方法が称賛されていて、演出・演技・音楽・撮影・脚本など全てが大いに賞賛された。中でも、マイケル・キートンの演技に対する称賛は並外れており、多くの批評家から激賞されている。

 

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意味深でメッセージ性が高いヒューマンドラマもさることながら、2011年、NASAにより「現実的なSF映画」1位に選ばれた。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

それで言うと『8mile』等はエミネム自身が役者を務めているだけあって、同業者からも称賛されることになりますね。警察が選ぶ『現実的な警察映画』や、NASAが選ぶ『現実的なSF映画』等という評価があると、一気にその作品の価値が引き上がる印象があります。ただの背景や衣装として見逃しているようなシーンにも『意味がある』と思うようになり、今まで以上に作品を楽しめる感じがしますよね。

 

4.『この情報の真偽はいかに』

情報の真偽を見極める見識が問われる内容を扱う映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
  2. 『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
  3. 『スノーデン』
  4. 『ザ・レポート』

 

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前述したように、あらゆる情報が飛び交い、その玉石混交の情報から真偽を見極めて大きな決断をする彼らにかかる重圧は、計り知れない。

 

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イラク開戦をめぐる「大量破壊兵器」捏造問題を実話を元に描く。映画ではブッシュ元大統領を始め、多くの政治家たちのテレビでの発言が引用され、その背後で新聞記者たちがどのように考え行動していたのかを描き出している。

 

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まずはこの映画でスノーデンがやったことについて考える。

 

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だがこの映画では、そのスノーデンを国賊扱いしていて、『あのやり方は犯罪者だ』と言い捨て、違うやり方があるとして、CIAの不正行為を『正当な方法で』問いただすという展開がある。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

スノーデンに関しては実態がよくわからないので何とも言えない状況です。恐らく彼がやったことは正しいのですが、確実にそうとも言い切れないような気配が漂っています。それはただ、情報を発信する大元であるアメリカの恣意的な意図が存在する可能性もありますが、何とも言えません。ただ、普通に真に受けて考えれば、盗撮や盗聴などをしていたアメリカの重要な組織は倫理的に一線を越えていることになり、越権行為として罰せられるべきです。念のため、下記のレシピからスノーデンは外しておきますが、もちろん彼もそこに該当する可能性があります。

 

5.『見抜く者たち』

そのスノーデンは置いておいたとしても、様々な実態や真相を見抜く人たちを描いた映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
  2. 『ダラス・バイヤーズクラブ』
  3. ハングリーハーツ』
  4. あまくない砂糖の話』
  5. 華氏911』
  6. 『華氏119』
  7. インサイダー』
  8. レッドクリフ』
  9. 『クイズ・ショウ』
  10. ジャンヌ・ダルク』

 

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前述したように、その玉石混交の情報の中から真偽を見極め、取るべき選択肢を見誤らなった数人の男たちが描かれる。

 

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2001年頃。アメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画。

 

 

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フィリップモリスで有名な大きなたばこ会社が、『ニコチンに依存性がある』という事実を知った上で、ビジネスを展開していたという『大企業の陰謀』的な不正行為に挑むジャーナリストだが、あまりにも相手が大きかった。

 

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1950年代に実在したNBCの人気テレビ番組『21(トウェンティワン)』をめぐるスキャンダルを、伝説の俳優ロバート・レッドフォードが監督して映画化した。当時の人気を考えると、ここで不正は行われてはいけなかった。それだけ影響力がある番組だったのだ。ハーバードを首席で出るような捜査官の男と、クイズショウの実力者が頭脳戦を展開するあたりが、見ものだ。

 

 

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運営者のIQから一言。

個人的にはこの『ジャンヌダルク』は衝撃的な映画でしたね。歴史の教師か何かがこの映画の歴史的な信憑性について文句を言っていたようですが、ドキュメンタリー映画ではないので私はそういうことは気にしていません。そういうことを一切度外視してエンタメ的な映画としてのこのシナリオを純粋に楽しんだとき、彼女が最後、牢屋で突きつけられる『ある話』は、何十年もクリスチャンの両親との間で衝突を繰り返してきた私のような人間にとって、衝撃でしたね。

 

どう衝撃だったかというと、(リュックベッソン・・やるやん)ということです。つまり、私はもうその激動の数十年の時間の中で、これ以上ないくらいにそれらのテーマについて無宗教の立場から考え抜き、答えを出すまでに至っていました。そしてこの映画で『神のお告げを聞いた』と言った彼女の『本当の姿』についてあのような形で言及したのを観た時、単純に嬉しかったですね。(自分と同じ結論に至っているのは、自分だけじゃない)ということでしたから。

 

6.『人間の教科書』

人間が観るべき教科書的な、教材的な映像作品がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『あまくない砂糖の話』
  2. 『ボヤージュ・オブ・タイム』
  3. 『THE 11 hour』

 

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『あまくない砂糖の話』 レビュー(感想) 『あまくない砂糖の話』 ポスター画像出典:『Amazon』     ドキュメンタリー映画で、「砂糖を摂取し続けると人体にどのような影響を及ぼすのか」という、『...

 

前述したように、砂糖の害悪性について証明している。よく見て馴染みのあるあの世界的大企業でさえ、このことを知っていながらも『依存』させ、継続的な収益源の確保のためにそれを隠蔽している。

 

 

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この映画を作ったテレンス・マリックという人物は、ハーバード大学で哲学を専攻し、1965年に首席で卒業しているということを先に知っておきたい。彼の作品は複雑すぎて全く理解できないものもあるが、これに関しては『全家庭で常に流れているべき』とさえ思わせる、啓蒙作品である。

 

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これに関しては内容があまりにも複雑すぎるので、詳細は感想記事を見てもらうしかない。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

この『THE 11 hour』という映画の感想文は、全3000作品の中で最も文字数の多いものとなっています。異例中の異例のため、他の記事とは一線を画すまとめ方となっていて、その教訓性の高さが群を抜いています。

 

7.『この哲学の行方』

この世界を生きた様々な哲学者が関係する映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『完全犯罪クラブ』
  2. 『マルクス・エンゲルス』
  3. 『危険なメソッド』
  4. 『ヴィレッジ』
  5. 『青い珊瑚礁』
  6. 『はじまりへの旅』
  7. 『リベリオン』

 

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1840年代。ドイツの思想家カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの若年期を描いている。ヨーロッパでは産業革命により資本家の元、労働者たちは過酷な生活を強いられていた。その現実を受け、彼らは『共産主義』という思想を提唱。これがのちの『冷戦』等に繋がる。結果、彼は現実世界に最も影響を与えた哲学者となった。

 

 

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精神科医カール・グスタフ・ユングジークムント・フロイト、そしてザビーナ・シュピールラインの3人のドラマを描く。心の奥底に眠る感情をあぶり出す“言語連想テスト”やユングとフロイトが意見交換する“夢分析”シーンなど知的好奇心を刺激するエピソードも数多く描かれている。

 

 

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ほとんどの人がこの映画のテーマを勘違いしているが、これは老子が言った『小国寡民(しょうこくかみん)』の実態を想像させる映画となっている。意味は、『小さな人数であれば統治しやすいが、規模が大きくなるとそれは崩れやすい』ということ。果たして、その真偽や善悪はどうかということについて考えさせられる。

 

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これも同上であり、続編の『ブルーラグーン』とこの3作品は併せて楽しむことができる。彼らは『社会』で暮らすべきか。それとも無人島で生涯を過ごすべきか。そのどちらが人本来の姿として正しいのか、という裏テーマを突きつけられることになる。

 

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資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅した夫婦が、子どもたちにサバイバルの技術と哲学を教え込み、森の中で10年生活していた。これは様々な哲学的要素が含まれた作品で、例えばエコロジー思想の創始者と言われるヘンリー・デイヴィッド・ソローにの『ウォールデン 森の生活』は、作者ソローがウォールデン池のほとりで、1845年に約2年に渡って小屋で送った自給自足の生活を描いた回想録だが、彼は『パンを得る過程においておのれの潔白を失うようなら、むしろひと思いに餓死する方がいい』と言っている。

 

彼らも彼のような高潔な生き方をしているように見えるが、この映画の家族は社会に出た時、スーパーで大量に万引きしてしまう。つまり、彼らは正しい生き方をしているように見え、しかし『社会』不適合者である側面も持つ。易きに馴染まず難きにつく。同調・追従の思想がなく主体的なのはいいが、『社会』にいる我々から見ると明らかに間違っているというこのコントラストが見どころ。

 

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これも圧倒的なアクションに目が行く人が9割以上を占めてしまっている。だが実際には最も重要な見どころは『圧倒的な外圧によって支配(統治)する国の在り方』についてである。これは、孔子韓非子の思想が関係している。孔子は『人間全員が主体的であれば為政者など必要ない』と説いたが、韓非子は『そういうことがまかり通るのは古代の時代だけだ。人間は孔子が言うほど崇高な存在ではなく、法律、罰則等の外圧によってでしか統治できない』とした。

 

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運営者のIQから一言。

韓非子は異を唱えました。人間は孔子の言うような高潔な存在ではない。『利己』に走り、損をすることを回避しようとする。それが人間の本性というものである。従って、法律によって刑罰を整えれば、人はそれを回避しようとして、犯罪を予防できる。法さえ完備していれば、国の秩序は保たれるとして、法の重要性を説いたのです。

 

 

韓非子
孔子の夢見る徳治で秩序が保てたらそれ以上のことはない。しかし世の中はそうではないのだ!荀子の言うように人間の本性は悪だから、これに合わせて現実政治を行わねばならない!
韓非子
孔子、孟子の言っていることは、古代の人口が少ない時代なら可能だったかもしれん!人口が増え、経済が盛んな時代にはそんなのは絵空事じゃ!

 

と主張したのです。更に、孔子の考え方に対立した者は、道教の創始者と言われる老子や、その教えを継いだ荘子です。儒教にある『人為』を否定し、『無為自然』を思想の根本に置きます。『天』に行きつく『道』を示したのです。

 

老子は『小国寡民』という考え方を主張します。『小国寡民』とは、『小さい世界なら平和になるよ』ということ。韓非子同様の方向で、孔子の儒教と対立しました。対立といっても『孔子の教え』では孔子が老子に教えを乞うシーンがあったりします。

 

このあたりの哲学者の思想を知っていると、ここで挙げたような映画の『設定』から得られる教訓を見逃すことがありません。制作者は『そこまで考えて作っていない』かもしれません。しかし、偶然でも重要な的を射ていて、それをテーマにしている。我々鑑賞者はそうして完成された『奇跡的な教材』を見てこれらのテーマについて熟考させられ、新たな見地と確信を得て、次に繋げていくのです。

 

 

 

8.『あなたにこの答えを明言できるか』

明言できるということは、答えが分かっているということになる。だが恐らくその答えが正しいと明言できる人は、そう多くはない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ヴィレッジ』
  2. 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
  3. 『ブレイブワン』

 

 

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前述したように、老子の小国寡民が関係している話になる。『彼ら』の心境を理解できない人は、この人生でぬるま湯に浸かってきた経験しかないだけだ。

 

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最後、我々は突きつけられることになる。『本当にこの選択は正しかったのか』ということを。

 

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この映画のキャッチコピーはこうだ。『あなたはジョディフォスターを許せるか』。この映画以上に規範意識を揺り動かされた映画はない。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

例えばこの『ブレイブワン』を勧めた人の感想で、『でも、人を殺すのはいけない』というものがありました。すかさず私は『じゃあもしあなたが戦場にいて、敵に銃で撃たれていて、隣の仲間が撃たれた。自分が次に何かをしないと、次の瞬間にはいよいよ仲間も自分も全員死んでしまう、という状況の時、あなたは今と同じセリフを言うだろうか』と問うと、『確かに・・』と口をつぐませていました。

 

その方はそうしてすぐに理解してくれたからいいのですが、ほとんどの人はそのようにして、深く潜ってまで映画のテーマを考えたりしません。あるいは近年の動画配信サービスによる『観放題状態』という状況も手伝っているでしょう。テレビとyoutubeの関係同様、『自分に合わなければさっと違うチャンネルに変える』という考え方がまかり通っています。

 

それが問題視されたニュースもありました。『Twitterによる短文慣れで、読解能力が低下している』とか、『自分のフォローしている人等の好きな情報だけを偏って注目してしまう』等の問題がそれです。それはまるで、貧乏時代を生き抜いた人が、生き抜くために非常に強力な免疫力を手に入れるかのような、そういう『逞しさ』が失われる風潮に似ています。

 

『ブレードランナー 2049』では、免疫不全のためガラスの無菌室内で暮らす女性の姿が描かれますが、赤ちゃんがハイハイして床の埃を吸ったり、様々なばい菌付きのおもちゃをしゃぶって免疫力をつけ、この生物多様性の世界でたくましく生きていく土壌を築いていくように、またホイットマンがこう言ったように、『君が教訓を学んだ相手は、君を賞賛し、親切をほどこし、味方になってくれた人々だけだったのか?君を排斥し、論争した人々からも大切な教訓を学ばなかったのか?』そのような『恣意的選別』は、必ずしも人の未来を明るいものにしません。

 

 

9.『神はいない』

『神はいない』ということについて、考えさせられる映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』
  2. 『パシフィック・ウォー』
  3. 『ワイルドガン』
  4. 『アウトポスト』
  5. 『早熟のアイオワ』
  6. 『チェンジング・レーン』
  7. 『7月4日に生まれて』
  8. 『ラリー・フリント』
  9. 『沈黙 -サイレンス-』
  10. 『ALI』
  11. 『ホテル・ルワンダ』
  12. 『ビーン』

 

 

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基本、どの場面でそれが出てくるかも含めて楽しんでもらいたいが、ここに挙げるすべての作品で『神はいない』とぼやくセリフが出てくる。

 

 

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ルワンダ虐殺というのは、あまりにも恐ろしい事件である。例えば、核爆弾で死亡した人は10~20万人で、もちろん数で人の命を考えることはできないが、この事件で死んだ人は100万人を超えるのだ。エンディングテーマの歌詞に注目である。

 

『天も泣く イエスも泣く 神様 聞こえましたか?私の叫びが聞こえましたか?救ってくれますか? ルワンダのことを話したい・・』

 

 

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最後はおふざけ。『神はいないよ本当に』とぼやいて諦めるシーンがあるが、前述したような作品で真剣にそのテーマについて考えた後に観ると、気が抜けて思わず笑ってしまう。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

『ジャンヌダルク』もここに挙げられるかもしれません。とにかく、『沈黙』で考えられるように、いくら天に向かって何かを問いかけても、返事は何も帰ってこないわけです。未だかつて誰も神の姿を見たことはないため、その実態は『人間の想像し放題』の状況が存在します。ゆえに、日本の哲学者三木清などは『人間が宗教を造るのであって、宗教が人間を造るのではない。』と言うし、マルクスも『宗教とは、民衆の阿片である。』と言い、

 

フランスの哲学者ヴォルテールは『あらゆる宗教のうちでキリスト教は、疑いもなく最も寛容を教えたはずの宗教である。しかし、現在までのところキリスト教徒は、すべての人間のうちで最も不寛容な人たちであった。』と言い、ニーチェは『キリスト教徒はただひとりしかいなかった。そして、その人は十字架の上で死んだ。』と言いました。

 

しかし極めて注意深く見る必要があるシーンとして、『エクソダス:神と王』で、モーセが会話する『謎の少年』が、『私は、ある』と発言することです。もちろん聖書を参考にしているわけです。彼は神と会話しているわけで、その後にシナイ山で十戒を掘り、紀元前1300年であるそこからユダヤ教が始まって、30年頃にキリスト教、600年頃にイスラム教が始まっていくわけです。『神はいない。しかし、わたしは、ある』。これがどういう意味か分かるでしょうか。

投稿が見つかりません。

 

 

10.『深いセリフがある』

非常に傾聴に値する、深いセリフを言うシーンがある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ダラス・バイヤーズクラブ』
  2. 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
  3. 『ソウル・サーファー』
  4. 『フォレスト・ガンプ/一期一会』
  5. 『シャッターアイランド』
  6. 『ア・フュー・グッドメン』
  7. 『人生はシネマティック!』
  8. 『プリデスティネーション』
  9. 『マグノリア』
  10. 『ムーラン・ルージュ』
  11. 『ウシジマくん』
  12. 『ウォール・ストリート』
  13. 『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』
  14. 『コラテラル』
  15. 『禅 ZEN』
  16. 『ガタカ』
  17. 『それでも、愛してる』
  18. 『ブレグジットEU離脱』
  19. 『キルトに綴る愛』
  20. 『ジェミニマン』
  21. 『沈黙 -サイレンス-』
  22. 『地球が静止する日』
  23. 『ジャンヌ・ダルク』
  24. 『インベージョン』
  25. 『キック・オーバー』
  26. 『ポワゾン』

 

 

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前述したように、彼が食事を選別するシーンがあるのだが、そこに注目である。

 

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これも同じように、ブラッドピット演じる男性が、食事の有害性について語るシーンがある。識者でなければ出てこない発言となる。

 

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『End・・それは、始まりである』。というセリフが最後にある。とても深い言葉である。

 

 

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人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」。この台詞は、「アメリカ映画の名セリフベスト100」において第40位となっている。

 

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ラストシーンに注目である。『彼』が最後に言うセリフを聞き逃すと、この映画の印象が180度変わってしまう。

 

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ジャック・ニコルソン演じるネイサン・R・ジェセップ大佐が放つセリフ「You can’t handle the truth!(『おまえに真実は分からん!』)」は、アメリカ映画の名セリフベスト100において29位にランクインされている。

 

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作中の映画のシーンで『どんなに強く望んでも手に入らないものはあるか?俺にはある。それは生きる力を奪うか、燃え続ける炎を与えるかだ』という深いセリフがある。

 

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時間が関係する映画で、『卵が先か鶏が先か?』という極めて興味深い問いかけがある。

 

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全体的に『確率』が一つのテーマになっていて、冒頭のテレビのシーンから最後のあのシーンに至るまで、決して無下にできない意味深なセリフがある。

 

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映画の意味が分からないという人もこの魔法の言葉を聞いた後に観れば、この映画の深さが分かるはずだ。絶対に見逃してはいけないのは、ラスト10分前の、『海で泳ぐシーン』。ここで『生まれつき心臓が弱く30歳までの寿命と宣告されている』イーサンが言うセリフに、この映画の深層メッセージの全てが詰まってる。

 

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この映画で出てくる広告のキーマンとの会話の中で、『マッチング広告』というキーワードが出てくる。例えば街宣車で街中を走ってスピーカーで宣伝すれば、『全く興味がない人』にも強制的にその広告をしてしまうが、この手段であれば、『その人に適した適切な広告』を提示することができる。

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

また前述した『エクソダス』の『わたしは、ある』というセリフも極めて深いセリフとなります。それは先ほど張ったリンク先の記事を観れば分かるのですが、『わたしは、いる』だと、人間の姿をした神様のような人を想像してしまい、それがあらゆる問題を引き起こす原因となってしまいます。しかし、『ある』だと、それは『人』に限定されません。このあたりのポイントが、極めて重要です。

 

11.『真理の明暗』

この世界で最も重要なテーマに触れた映画がある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『砂と霧の家』
  2. 『ベリー・バッド・ウエディング』
  3. 『チェンジング・レーン』

 

 

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まずは前述したように、『張った記事』を読む。

 

 

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そして、上記とこの作品を観る。そこに広がっているものが『虚無』であることに気が付く。

 

 

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そして最後にこれを観る。同様に、まず虚無が広がっていることが分かる。だが、途中からその虚無が晴れ始める。では、その理由はなぜか。彼らはどのような行動を取ったのか。そこが極めて重要である。

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

法則や真理は、目に見えないところが難しい問題ですよね。ちなみに、『スーパーカミオカンデ』という宇宙素粒子観測装置があるのですが、それは『人間の目に見えない物質』をキャッチするための装置です。その装置だけがその物質をキャッチできるということで、もちろんそれは人間の目に見えません。そうした科学技術によって、宇宙の実態を解明していく研究が最前線で行われています。

 

12.『神レベルの卓越した教え』

『神』とは上記のテーマでもあるこの世で最も威厳がある『言葉』だが、例えばあるエリアでは極めて威厳がある人間を『ブッダ(悟りを開いた者)』と言ったりする。ここでは、『宗教の根幹を本当に理解している人の生きざま』、『卓越したブッダの教え』などに触れている映画をまとめる。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ガンジー』
  2. 『マザー・テレサ』
  3. 『ハクソー・リッジ』
  4. 『レ・ミゼラブル』
  5. 『はじまりへの旅』
  6. 『空海』
  7. 『禅 ZEN』

 

 

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この映画で観られるようにガンジーは『非暴力』を貫いたり、自己犠牲の精神で真の教えを説く。彼はキリスト教の教えにも強く共感し、ヒンズー教とイスラム教の融和を求めた。自分の人生を何よりも真理(Satya)探究という目的のために捧げた彼は、自分の理念をまとめ、初めは『神は真理である』と述べていたが、後になると『真理は神である』という言葉に変えている。この言葉は恐らく、極めて重要な言葉である。

 

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この世で成仏できなくて、なぜあの世で成仏できる。この世で逃げては、あの世でも成仏できない。この世から目をそらさず、考え方を最適化し、最後まで人生を諦めてはならない。ブッダの教えは様々な人間を通じて解釈が分かれたが、忘れてはならないのは、真理は正しく、人間は間違えるということだ。

 

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前述したように、この映画で道元の母が言う『世間では、阿弥陀様にお願いをすれば死んで浄土に行けるという教えが流行っているようですが、本当にそうでしょうか。浄土とは今ここ。生きているこの世こそが浄土でなければならないのです。』という言葉は、真理である。

 

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運営者
運営者のIQから一言。

私は無宗教ですが、宗教について徹底的に考える人生でした。そのうえで徹底的に無宗教を貫くと覚悟した人間です。しかし、宗教には高潔な教えがたくさんあります。だからこそこんなにも多くの人たちの心を支え続けている。80億人中、65億人以上が何らかの宗教に関係した人生を送っています。『はじまりへの旅』のその遺灰の考え方ですが、『手塚治のブッダ』を観れば通じるものがあることが見えてきます。

 

弟子かお供か名前は忘れたのですが、登場人物の一人が動物に食べられてしまうシーンがあります。それを見つけたシッダールタ(のちのブッダ)は、慟哭します。それはそうです。ついさっきまで自分の仲間だった人間が、目の前で動物に体を食いちぎられている。普通の人間はそれを見て、彼のように泣き叫び、悩み苦しむのが当然ですよね。しかし、その食べられている本人は、とても穏やかな顔をしています。

 

それは一体なぜでしょうか。まさに、今回のレシピのタイトル通りのテーマですね。

 

 

13.『極めて重要な宗教の話』

映画の中に、稀に『極めて重要な宗教の話』が含まれているときがある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ガガーリン 世界を変えた108分』
  2. 『ジャンヌ・ダルク』
  3. 『ホテル・ルワンダ』
  4. 『ショコラ』
  5. 『アレクサンドリア』
  6. 『沈黙 -サイレンス-』

 

 

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宇宙から帰還したガガーリンの歓迎パーティにロシア正教のモスクワ総主教アレクシー1世が列席しており、ガガーリンに尋ねた。

 

総主教
宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか。
ガガーリン
見えませんでした。
総主教
わが息子よ、神の姿が見えなかったことは自分の胸だけに収めておくように。

 

しばらくしてフルシチョフがガガーリンに同じことを尋ねた。総主教との約束を思い出したガガーリンはさきほどとは違うことを答えた。

 

ガガーリン
見えました。
総主教
同志よ、神の姿が見えたことは誰にもいわないように。

 

レーニン主義は宗教を否定しているからだ。『神がいるならドイツ人はいない』など、需要なキーワードがいくつも出てくるが、地球平面説、天動説が常識だった時代から、人類はまたこうして一歩真理に近づいていった。だが、間違えてはならない。『宇宙に神がいる』と考えた総主教も、真理から逸れたドイツ人の一時的な暴走も、『神=真理=愛』の図式への理解ですべて解決するといことを。

 

 

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この映画で彼女が最後、牢屋で言われるセリフに注目である。あまりにも核心を突きすぎていて、多くの人が目を逸らし、隠蔽するだろう。

 

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『天も泣く イエスも泣く 神様 聞こえましたか?私の叫びが聞こえましたか?救ってくれますか? ルワンダのことを話したい・・』

 

 

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『ショコラ』 レビュー(感想) 『ショコラ』 ポスター画像出典:『映画.com』   中々面白い、Happyな映画だなあ。チョコレートで人を幸せにするんだな。‥途中までそういう感想が頭をよぎっていた...

 

中世ヨーロッパの1000年間の暗黒時代というのは、すべては神の為にあった1000年間だった。しかし、600年頃からイスラム教が登場し、1095年にはエルサレムを奪回しようとキリスト教が『十字軍の遠征』を始める。しかし十字軍はイスラム軍に敗北。そしてキリスト教の権威が衰退していく。『神の国⇒人の国』へと移り変わっていくようになり、『ルネサンス時代』へ突入するのだ。

 

腐敗と停滞の原因とも言えたキリスト教が衰退していくことで、新たな動きが見られるようになった。ラファエロ、レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ。彼らのような偉大な芸術家が出てくるのもこの時代である。更なる詳細はこの記事にまとめている。

 

さて、この映画では最後に『古い因習からの解放』という状況が描かれ、殺伐かつ鬱屈とした状況は一変し、皆の心が晴れやかに解放されているのが分かる。神父がこう言う。『神の神性について語るよりも人間性について語りたい。人間の価値とは何を禁じるかで決まらない。何を否定し、抵抗し排除するでもない。むしろ何を受け入れるかで決まるのでは?』

 

この映画は、宗教の話である。ルネサンスの話であり、人が生きるべき道を教える啓蒙の話であり、とても興味深い映画だ。だが、表層はチョコレート屋の話だ。

 

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時のローマ皇帝テオドシウス1世は、キリスト教徒以外の人間を迫害し、ローマ帝国においてキリスト教の地位を絶対的なものにしようと画策。実は、これは歴史的には非常に重要なシーンだった。414年、キリスト教徒の集団により、アレクサンドリアからの違法で強制的なユダヤ人の追放がなされ、緊張がその頂点に達した。こうした状況の中で415年、暴徒によってヒュパティアは殺害された。

 

彼女はただ、『真実を言っただけ』だ。だが『聖書に書いてある』し、勢いのあるローマがキリスト教を国教にしているし、それに逆らうことは死を意味した。『逆らうと殺される』のが『宗教(人を救う教え)』?いや違う。断じて違う。

 

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そして、『偶像崇拝を禁止する』と言っているのに、人々はそれにすがる。では、『なぜ神は沈黙しているのか』、そして『なぜ偶像崇拝はいけないのか』、それについて答えることができるだろうか。

 

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運営者のIQから一言。

これらのテーマについては至る所に掲載している私の記事によって深く掘り下げていますから、ここではあまり書かないようにしておきましょう。

 

 

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