MOVIE RECIPE
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- レシピ数:7
- 紹介映画:88
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『実際にあった様々な事件』
実話映画や歴史映画はたくさんあるが、その中でも『事件』に焦点を当ててピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『スキャンダル』
- 『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』
- 『リチャード・ジュエル』
- 『リリーのすべて』
- 『八甲田山』
- 『ハドソン川の奇跡』
- 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
- 『大統領の陰謀』
- 『ザ・シークレットマン』
- 『華氏911』
- 『華氏119』
- 『海にかかる霧』
- 『深夜の告白』

FOXニュースの創立者で元CEOのロジャー・エイルズのセクシャル・ハラスメントに対する女性職員の告発を描いている。

『ワンハリ』にも出てくるが、1969年に女優シャロン・テート殺害などの無差別連続殺人事件を起こしたカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーの主要女性メンバー、レスリー・ヴァン・ホーテンら3人を中心に、彼女たちのファミリーへの加入から、洗脳と狂信の果ての殺人、逮捕・収監までを描く。

1996年のアトランタオリンピックで爆発物を発見して多くの人命を救った英雄であるにもかかわらず、FBIやメディアに容疑者と見なされた実在の警備員リチャード・ジュエルを描いている。

世界初の性別適合手術を受けた人物・リリー・エルベを題材とした、デヴィッド・エバーショフによる小説『The Danish Girl』が原作。事件という解釈は今はしないが、当時で考えれば事件だった。

1902年(明治35年)に青森の連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材にしている。彼らは日露戦争に備えて、『寒さに負けないフィジカルとメンタル』を養うためにそのような修行をしていた。

2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”の実態を描く。この奇跡のパイロットは称賛されるが、やり方に疑問を持った者もいたようだ。

ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。アメリカはベトナム戦争を仕掛けたが、その理由を捏造していて、それを隠蔽した情報が極秘ファイルとして存在していた。

ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記を元にしたドラマ。1972年6月17日にワシントンD.C.の民主党本部で起きた中央情報局(CIA)工作員による盗聴侵入事件に始まった、1974年8月9日にニクソン大統領が辞任するまでの盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任のすべての経過を総称して「ウォーターゲート事件」という。

そのウォーターゲート事件で情報提供者「ディープ・スロート」として暗躍した、当時の連邦捜査局(FBI)副長官マーク・フェルトを描いた作品。

アメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画で、彼が『大量破壊兵器がある』と捏造して仕掛けたイラク戦争等の理不尽な行動を露呈させている。

「119」はドナルド・トランプが第45代大統領が当選を確実とし勝利宣言をした「2016年11月9日」を意味している。民主党等も批判の対象となっており、撮影当時の大統領であるバラク・オバマも、フリントで発生した汚染水問題でのいい加減なパフォーマンスや軽口などで痛烈に批判されている。また、トランプを筆頭とした白人至上主義の人々が、普通に黒人を殴りつける等の衝撃的な映像も。

2001年に起きたテチャン号事件を戯曲化したものを、映画監督のポン・ジュノのプロデュースにより映画化。衝撃的な死に方をする人々が描かれる。

原作であるジェームズ・M・ケインの小説『倍額保険』(1936年)は、保険会社勤務の経験を持つケインが、1927年に実際に起きた保険金殺人事件「ルース・スナイダー事件」に触発されて執筆したものといわれる。

アメリカは単なるキャスターのスキャンダルから、大統領の陰謀まで、すべてを映画にする映画大国です。さすが自由の国といったところでしょうか。銃で理不尽な事件が多発しているのに、銃を持つ自由を保持し続ける。日本とは異なった性格を持っています。根幹が、『アメリカ大陸という新天地での、新しい人生のスタート』ですからね。自由を求めて大陸に移動し、自由を求めてイギリスから独立。そうして常に自由を求めてきたアメリカ人はインディアンを迫害してまでその地に強引に根付いたわけですが、その性格的な特徴が映画を通して見えてきます。世界一強として圧倒的に咲き続けるエネルギーがある一方、どこか危なげでもあります。悪口ではありません。日本人だって同じように過ちを何度も犯してきました。
2.『犯罪編』
実際にあった犯罪的な事件をピックアップ。戦争の中で起こる事件とはまた違ったくくりとなる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『マッド・シティ』
- 『チャイルド44 森に消えた子供たち』
- 『ブリングリング』
- 『桜田門外ノ変』
- 『遠い夜明け』
- 『モンスター』
- 『狼たちの午後』
- 『凶悪』
- 『マイ・サンシャイン』
- 『ウインド・リバー』
- 『フローズン・グラウンド』
- 『完全犯罪クラブ』
- 『グッドフェローズ』
- 『11ミリオンジョブ』
- 『マルコムX』
- 『グローリー/明日への行進』
- 『私はあなたのニグロではない』
- 『ゴースト・オブ・ミシシッピー』
- 『ミシシッピー・バーニング』
- 『JFK』
- 『15時17分、パリ行き』
- 『キャプテン・フィリップス』
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
- 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
- 『ブギーナイツ』
- 『アミスタッド』
- 『フォックスキャッチャー』
- 『スパイ・ゲーム』
- 『J・エドガー』
- 『THE ICEMAN 氷の処刑人』
- 『チェンジリング』
- 『テッド・バンディ』

フィクションではあるものの、1993年に宗教団体ブランチ・ダビディアンが起こした事件などを背景としている。

ウクライナの猟奇的殺人者アンドレイ・チカチーロをモデルに、1950年代のソビエト連邦を舞台にした国家保安庁職員の行動を描いている。

パリス・ヒルトン等のハリウッドに住むセレブの豪邸に忍び込み、そこにある数々の高級品を奪い去っていくという、アメリカで実際に起きた空き巣・強盗事件をモデルにしている。

江戸幕府大老・井伊直弼が暗殺された桜田門外の変とその前後の顛末を、襲撃を指揮した水戸藩士・関鉄之介の視点から描いている。

1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における実話に基づいた作品。アパルトヘイト政権下の南アフリカ共和国で殺害された最も著名な黒人解放活動家スティーヴ・ビコと南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズとの交友をベースに描かれる。

実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化した。1991年の映画『テルマ&ルイーズ』は、日本ではアイリーンとティリアの物語をモデルとしているといわれるが、これは日本の映画会社が宣伝のために作った虚偽情報であり全くの事実無根。

1972年8月22日にニューヨークのブルックリン区で発生した銀行強盗事件を題材にしている。本作品の殆どのシーンは役者たちのアドリブによって撮影されている。

原作は、1999年に実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を基に、獄中の死刑囚が告発した殺人事件の真相を新潮45編集部が暴き、首謀者逮捕に至るまでを描いた犯罪ドキュメントで、2009年に文庫化されて10万部を超えるベストセラーとなり、『奇跡体験!アンビリバボー』でも紹介された。

1992年4月末から5月初頭にかけて、アメリカ合衆国のロサンゼルスで起きた大規模な暴動である『ロサンゼルス暴動』が軸にある。これは、アメリカにおいて異人種間の対立という形を取って現れる「人種暴動(race riot)」の典型的なものとして知られる。

MMIW(先住民女性や少女の失踪・殺人事件を認知させるための運動)を背景に、ウインド・リバーにおける問題への意識を高めるためにこの映画がつくられている。

シリアルキラーであるロバート・ハンセンが1980年代のアラスカ州で実際に起こした事件を題材にしている。

ニーチェの超人思想の信奉者でどちらも非常に知能指数が高く、完全犯罪(になると彼らは思っていた)を遂行することで自分たちの優越性を立証しようという動機の異様さが際立って話題となった、1930年代のレオポルドとローブによる事件を題材としている。

1955年から1980年にかけてのニューヨーク・マフィア界で生きた、ヘンリー・ヒルという実在の男を題材とした作品。例えば、1968年に近傍のクイーンズ区・ジョン・F・ケネディ国際空港でエア・フランス現金強奪事件を成功させ、42万ドルを手に入れたり、1978年に同じくケネディ国際空港でルフトハンザ航空現金強奪事件を起こし、600万ドルを手に入れたりした。

その事件の4年後に、更にその500万ドル以上多い強盗事件が起きた。これは、1982年に実際に起きた、当時のアメリカ犯罪史上最高額の1100万ドル強奪事件を基にした犯罪映画である。

黒人解放運動家として戦う革命家、マルコムXの人生が描かれる。この時代も黒人差別も過激だから、過激な事件が多数勃発する。そしてもちろん、彼の最期の事件にも触れる。

同じく、キング牧師の人生を描く。彼はガンジーに影響され、マルコムXとは違って融和的な対策をした男だった。

同じく、メドガー・エヴァースの一生が描かれる。60年代の時代は黒人指導者にこの3人がいたが、彼ら全員が暗殺されてしまった。

そのメドガー・エヴァースが、1963年に射殺された事件に特化した映画。犯人である白人至上主義者バイロン・デ・ラ・ベックウィズを30年後に有罪に持ち込んだ地方検事ボビー・デローターとメドガーの妻マーリーの闘いを描いた映画。

1964年に米ミシシッピ州フィラデルフィアで公民権運動家3人が殺害された事件をモデルにした映画。信じられない残忍な事件が坦々と行われる。

1963年にあったケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす地方検事ジム・ギャリソンを中心に描いた現代史ミステリー。大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判にいたる捜査を題材として描いている。このようにして60年代アメリカというのは、激動の時代だった。

2015年8月21日に高速鉄道タリス内で発生したタリス銃乱射事件と事件に立ち向かった3人の若者を描く。主演の3人は、実際にタリス銃乱射事件に巻き込まれた3人を本人役として起用している。

2009年に発生したマースク・アラバマ号乗っ取り事件でソマリア海賊の人質となったリチャード・フィリップスを描く伝記映画。ソマリアというのは海賊行為がビジネスとして蔓延していた。

前述したように、1969年にハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件を背景として、当時のハリウッドにスポットライトが当たる。

1990年代にフィギュアスケート界を揺るがしたスキャンダル「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の中心人物トーニャ・ハーディングの半生を描いている。

実在したポルノ男優であるジョン・ホームズをモデルにしており、1970年代末から1980年代にかけてのポルノ業界の光と影にスポットライトを当てている。1981年のワンダーランド殺人事件にも関与していて、この映画でその様子が描かれる。

1839年にスペイン籍の奴隷輸送船で起こった乗っ取り事件『アミスタッド号事件』を題材にしている。

詳しく書けないが、1996年に起きたある殺害事件を題材にしている。

軸はフィクションだが、1983年にあった、内戦中のレバノンにあったアメリカ合衆国の大使館が爆破された爆弾テロ事件『アメリカ大使館爆破事件』が描かれる。

FBI長官のエドガー・フーヴァーの人生が描かれる。1910年代から始まり、共産主義者や労働運動家の過激派によるテロ、1932年のリンドバーグ愛児誘拐事件等、様々な事件の様子が描かれる。

家族の前では良き夫、良き父親である一方で、逮捕されるまでに100人以上を手にかけた冷酷な殺し屋としての顔を持つリチャード・ククリンスキーが描かれる。

1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の被害者家族の実話を元に映画化された。

原題の「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)」は、被告人のテッド・バンディに死刑を言い渡す際、裁判長が読み上げた判決文の中に含まれていた文言である。この男こそ『シリアルキラー』の語源となった人物である。

正直、最後の2つについては常軌を逸しているので、調べることを推奨しません。映画自体は観ても問題ありません。なぜなら、『危険すぎて映画では詳細が描かれない』からです。
3.『未解決事件』
実際にあった事件の中には未解決事件もある。もちろんこれを『完全犯罪』とは言いたくない。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『フロム・ヘル』
- 『ゾディアック』
- 『殺人の追憶』
- 『ハイネケン誘拐の代償』
- 『アルカトラズからの脱出』
- 『ブラック・ダリア』
- 『愛は霧のかなたに』
- 『JFK』

19世紀末に起きた「切り裂きジャック」事件を題材としており、事件の核心を除けば内容は史実に基づいている。映画版は完成した映画は原作と大きく異なり、事件を追う刑事が軸となる。切り裂きジャックの正体や職業については様々な説があるが、当局が認めたものは何もなく、名前が挙がった容疑者の数は100人以上に達するこの事件に対する興味は現代にもなお続いているにも拘わらず、ジャックの正体は不明のままである。

アメリカで実際に起きた連続殺人事件(ゾディアック事件)を追う男たちを描いている。1968年から1974年にかけて、カリフォルニア州サンフランシスコ市内で若いカップルを中心に少なくとも5名が殺害されたが、これは現在も継続捜査中の未解決事件である。

軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代後半に発生し、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を巡る刑事たちを描く。2006年4月2日に、最後の事件の公訴時効が成立したことで、全ての事件で犯人を訴追できなくなった。だが、その13年後にあたる2019年に至ってようやく、犯人は1994年に起こした妻の妹への強姦殺人・屍体遺棄で無期懲役を受けている男性だと判明した。彼は義理の妹の殺害で20年後に仮釈放の可能性のある無期懲役の判決を受けていたが、他の殺人事件ではDNA鑑定と彼の自白にもかかわらず、時効を迎えていた為、起訴することが出来なかった。

1983年11月に発生した、世界的なビール製造会社「ハイネケン」の経営者でオランダ屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが誘拐された事件を題材としており、誘拐した者と誘拐された者の両者の視点から実話の真実に迫る内容となっている。だが誘拐事件は解決している。では、なぜこの映画がここに入るのか。

脱獄不可能と言われたアルカトラズ刑務所から脱獄したフランク・モリスの実話を基に制作された。大規模な捜索が行われたにも関わらず三人の生死は不明のままとなり、1年後にアルカトラズ刑務所は閉鎖される。

1947年にアメリカ合衆国で発生した殺人事件『ブラック・ダリア事件』が描かれる。エリザベス・ショートという女性がカリフォルニア州ロサンゼルス近辺のレイマート・パークで遺体となって発見された。ショート殺害事件はアメリカの歴史上、最も有名な未解決殺人事件の一つである。映画自体はこの事件というよりも、その周りにいる人々が軸となる。

ルワンダの森林で18年間にわたりマウンテンゴリラの生態系の調査を行ったアメリカの動物学者、動物行動学者、生物学者ダイアン・フォッシーの生涯を描いた作品。内容は映画で確認したいが、この事件現場の小屋の壁には穴が開き、貴重品も現金も盗まれてはいなかった。

前述したように、1963年にあったケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす地方検事ジム・ギャリソンを中心に描いた現代史ミステリー。大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判にいたる捜査を題材として描いている。

完全犯罪を狙う人は大勢いますが、やはり残忍な内容だけに、人間側のメンタルがぶれるのでしょうか。現実に何らかの歪みが起き、それを手がかりとして捜査の手が及び、発覚することが多々あります。前述したテッド・バンディやチェンジリングのケースの場合、完全犯罪というよりは『衝動を抑えられない』という状態があります。ただ、『万引き』や道路交通法のある種の軽犯罪をしてそれが明るみになっていないケースは多々ありますが、それは何なのでしょうかね。
4.『ゾディアック』
前述した『ゾディアック事件』に関する映画をまとめることができる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ゾディアック』
- 『ダーティハリー』
- 『エクソシスト』
- 『エクソシスト3』
- 『ブリット』
- 『猟奇島』

まずはこれ。

登場する犯人スコルピオのモデルが、ゾディアック事件の犯人であり、また担当捜査員もキャラハンのモデルである。

事件当時ゾディアックは沈黙を続けていたが、3年ほどの時間が流れてようやく新たな手紙が送られてきた。1974年1月29日付けの消印が押された手紙がサンフランシスコ・クロニクル社に届いた。それは、映画『エクソシスト』が今まで見た中で最高の風刺喜劇だと評価する内容だった。

マックイーンは実在の連続殺人事件ゾディアック事件を担当したサンフランシスコ市警のデビッド・トスキ刑事を役作りの参考にしている。つまり、ダーティハリーと同じである。

ゾディアックが犯行声明文と共に送った暗号を解読したものにはこうあった。「私は人間を殺すのが好きだ、森で獣を狩るよりも楽しいからだ。なぜなら人間は最も危険な動物だからだ」。これは、孤島の領主による人間狩りゲームを描いた、この1932年のスリラー映画『猟奇島』の台詞から引用したとみられる。

『殺人の追憶』はしばしばこの『ゾディアック事件』と比較されてきたといいますが、こうして近年になって犯人が発覚しただけでも、善いことですよね。もちろん時効がなければもっと良いし、最善は事件が起きない現実こそそうなのですが、こうして未解決になってしまうと、ある種の神格化が行われる風潮がありますから、それがまた次の事件を生んだりする可能性もあります。その連鎖を考えても、事件を起こす責任は重いですね。
5.『本当にあった暗殺』
暗殺事件は歴史を遡れば数えきれないほどあっただろう。だがその中でも、知名度と注目度の高い事件がある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『JFK』
- 『マルコムX』
- 『グローリー/明日への行進』
- 『ゴースト・オブ・ミシシッピ』
- 『愛は霧のかなたに』
- 『桜田門外ノ変』
- 『遠い夜明け』
- 『始皇帝暗殺』
- 『ミュンヘン』
- 『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』
- 『マイケル・コリンズ』
- 『ジェシー・ジェームズの暗殺』
- 『KCIA 南山の部長たち』
- 『ガンジー』
- 『ヒトラー暗殺、13分の誤算』
- 『ワルキューレ』

前述したように、1963年にあったケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす地方検事ジム・ギャリソンを中心に描いた現代史ミステリー。大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判にいたる捜査を題材として描いている。

前述したように、黒人解放運動家として戦う革命家、マルコムXの人生が描かれる。この時代も黒人差別も過激だから、過激な事件が多数勃発する。そしてもちろん、彼の最期の事件にも触れる。

同じく、キング牧師の人生を描く。彼はガンジーに影響され、マルコムXとは違って融和的な対策をした男だった。

前述したように、メドガー・エヴァースが、1963年に射殺された事件に特化した映画。犯人である白人至上主義者バイロン・デ・ラ・ベックウィズを30年後に有罪に持ち込んだ地方検事ボビー・デローターとメドガーの妻マーリーの闘いを描いた映画。

前述したように、ルワンダの森林で18年間にわたりマウンテンゴリラの生態系の調査を行ったアメリカの動物学者、動物行動学者、生物学者ダイアン・フォッシーの生涯を描いた作品。

前述したように、江戸幕府大老・井伊直弼が暗殺された桜田門外の変とその前後の顛末を、襲撃を指揮した水戸藩士・関鉄之介の視点から描いている。

前述したように、1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における実話に基づいた作品。アパルトヘイト政権下の南アフリカ共和国で殺害された最も著名な黒人解放活動家スティーヴ・ビコと南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズとの交友をベースに描かれる。

残虐な暴君として描かれがちだった始皇帝を、一人の悩める人間として描いた作品。だが、荊軻(けいか)という刺客が彼を襲う。実際にどうなったかは、映画で確認したい。

映画は1972年に起きたミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエル諜報特務庁(モサッド)による黒い九月に対する報復作戦を描く。この映画に登場する暗殺チームは実在した集団であるとされるが、モサッドの元高官らはこの証言を否定している。

第二次世界大戦中、ユダヤ人大量虐殺の実権を握り、その冷酷さから「金髪の野獣」「プラハの屠殺者」と呼ばれたナチス親衛隊の大物幹部ラインハルト・ハイドリヒを暗殺したエンスラポイド作戦を描いた映画。ハイドリヒはナチスのNo.3と言われた男。No.2はアイヒマンである。

アイルランドの独立運動家であるマイケル・コリンズの生涯を描いている。アイルランドの話には欠かせない重要人物で、誰が暗殺されたのかは映画で確認したい。

アメリカ西部開拓時代のガンマンであるジェシー・ジェイムズ。1866年2月13日に、アメリカで彼が世界初の銀行強盗に成功したことから、2月13日は「銀行強盗の日」となっている。敬虔なキリスト教徒、甘いマスクの美男子、フロンティアの郷愁を漂わせる名前。極悪非道の重罪人にもかかわらず、その悲劇的最後は人々の同情を集め、強者に立ち向かうロビン・フッドのイメージに重ね合わせる者もおり、伝説化した人物である。

1979年の朴正煕暗殺事件を基にキム・チュンシクが手がけた原作を基にしているが、登場する人物は別名に置き換えられたフィクションとなっている。

イギリス領インド帝国を舞台に非暴力・非協力運動を展開したインド独立運動の指導者マハトマ・ガンディーの生涯を描いた伝記映画。彼はキリスト教的な考えも持つヒンズー教徒で、イスラム教への理解もあって融和を目指していたが、過激なヒンズー教原理主義によって暗殺された。

1939年11月8日にヒトラー暗殺未遂事件を起こしたゲオルク・エルザーの人生を、1932年までさかのぼって描いたドラマ映画。

同じくヒトラー暗殺未遂の映画。1944年に起きたドイツ国防軍将校によるヒトラー暗殺計画「7月20日事件」と、その指揮を執った実在の将校クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を描く。トムクルーズ出演ということもあり、そのスリリングなエンタメ性は群を抜いている。

監視カメラもなく、もちろんスマホもなく、法整備も甘く、道路整備もインフラ整備も、情報管理も何もかもが脆弱な時代に、水死体である『どざえもん』等を含めた野に放置された遺体は、今では想像を超えるほどありました。ただ、それは一見すると恐ろしくも見えますが、他の一切の動物や昆虫たちに目を向けると、いささかそうとも言えなくなります。旧石器〜縄文時代(2500年前以前)には、日本人の平均寿命は13〜15歳だったと考えられています。環境に左右され生活が安定していなかったこと、狩猟での事故死、病気や栄養不足による乳幼児の死亡率が非常に高かったために、平均の寿命が短くなったのだとか。しかし、『早死にの自然死』と『50年生きた人だが人為的な死』を比較すると、後者の方が残酷な印象がありますよね。
6.『実際にあった大事故』
事件ではなく事故についても観てみよう。実際にあった大事故である。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『バーニング・オーシャン』
- 『FUKUSHIMA50』
- 『タイタニック』
- 『オンリー・ザ・ブレイブ』
- 『127時間』
- 『パーフェクトストーム』

2010年メキシコ湾原油流出事故をモチーフとした災害パニック映画。ラストには実際の事故映像が使用されている。メキシコ湾沖約80kmにある石油掘削施設“ディープウォーター・ホライゾン”で海底油田から逆流してきた天然ガスの引火による大爆発が起こり、施設内に126名の作業員が火の中に閉じ込められてしまう。

東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まって対応業務に従事した約50名の作業員たち・通称「フクシマ50」の闘いを描く物語。地震の備えは当然だという常識もあるが、それでも『今までただの一度も起こらなかった』事実が存在していた。

タイタニック号沈没事故とは、1912年4月14日の夜から4月15日の朝にかけて、イギリス・サウサンプトン発アメリカ合衆国・ニューヨーク行きの航海中の4日目に、北大西洋で起きた海難事故である。当時世界最大の客船であったタイタニックは、1912年4月14日の23時40分(事故現場時間)に氷山に衝突した時には2,224人を乗せていた。事故発生から2時間40分後の翌4月15日の2時20分に沈没し、1,514人が亡くなり、710人が生還した。これは1912年当時、海難事故の最大死者数であった。

2013年にアメリカのアリゾナ州で発生した巨大山火事「ヤーネルヒル火災」に立ち向かった精鋭消防部隊、グラナイト・マウンテン・ホットショッツの実話を基に描く。

登山家のアーロン・リー・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』を原作としている。何が起きたかはここで書けないが、『それ』が起きる確率は極めて低いと言える。

1991年秋の大嵐で行方不明になったアンドレア・ゲイル号を巡る人々を描く。乗っていた20歳代から30歳代の漁師らがどのように育って漁師となりどのように生活を行ってきたかが描かれ、航海の背景、大嵐、アメリカ・カナダの沿岸警備隊による捜索活動が描かれる。

『大事故』じゃなければもっとたくさんあります。例えば、『セッション』で主演したマイルズテラーは映画内で事故に遭いますが、これはフィクションでも、彼は同じように交通事故に遭った経験があります。戦場なんかでも頻発しますからね。『プラトーン』では爆発物が暴発するシーンなどもあります。また、地雷源であるエリアで足を失ってしまった人が描かれる『カンダハール』とか、その手の映画もそうなります。
7.『世界の地獄絵図』
地獄絵図としかいいようがない凄惨な現場があった。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『キリング・フィールド』
- 『ラストエンペラー』
- 『シンドラーのリスト』
- 『サウルの息子』
- 『戦場のピアニスト』
- 『カンダハール』
- 『ホテル・ルワンダ』

この映画は私が見た歴史映画の中でもかなり衝撃的なものだった。実は、このカンボジアで起きた大量虐殺の犯人である『クメールルージュ』という団体は、ベトナム戦争時における『アメリカのカンボジア爆撃』に対する反発で誕生した。

この映画で日本が日中戦争等において、『細菌兵器』や『生き埋め』等の非道行為をした実際の映像が数秒間だけ流れる。あのような映像は日本国内で見たことがないので、戦争の被害国である事実だけをテレビで流すのはやめた方がいい。

第二次世界大戦のナチス・ドイツ台頭時代において、ユダヤ人やそれを匿う者たちは『粛清の対象』だった。街中で平気で銃殺されるユダヤ人。あまりにも衝撃的な映像の連続に、我々はただ固唾を飲んで見守るしかない。

第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に描かれる。背景でボケて映っている光景ほど悲惨な光景はこの世にない。この映像は『背景でボケて映す』ことが限界なのだ。

第二次世界大戦におけるワルシャワ。ユダヤ人、ウワディスワフ・シュピルマンはピアニストとして活躍する実在の男だ。彼はピアノを弾きたいだけ。それが人生の生きがいだ。だが、実に数年という時間の間、彼はその素性を隠し続けるため、ピアノを弾けなかった。ある日、命からがらさまよう戦場の中で、何者かが弾くピアノソナタの旋律を耳にする。

主人公のナファスを演じたニルファー・パズィラは実際にアフガニスタンからの難民で、この作品は彼女の実体験にフィクションを交えて描かれている。アフガニスタンにおける、貧窮、女性差別、それらの中に生きる人々を描き出した作品。地雷によって足を失った人たちの姿が描かれる。

前述したように、ルワンダ虐殺というのは、あまりにも恐ろしい事件である。例えば、核爆弾で死亡した人は10~20万人で、もちろん数で人の命を考えることはできないが、この事件で死んだ人は100万人を超えるのだ。エンディングテーマの歌詞に注目である。

テロや戦争関連の映画はなるべく外しています。それを入れるとそのすべてが該当してしまいますからね。例えば地雷で言うと、タリバンとの戦いが泥沼化の一途をたどるアフガニスタンの山岳地帯が舞台の『アフガンレポート』という映画もあります。地雷で足を失い、その狭いエリアから抜け出せなくなるという小さな規模での話なのですが、実話であり、そしてあまりにも地獄絵図なのです。
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