MOVIE RECIPE
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- レシピ数:10
- 紹介映画:144
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『実在の大金持ち達』
今回配合するレシピはこちらです!
王族・皇族
- 『エリザベス』
- 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
- 『王妃マルゴ』
- 『マリー・アントワネット』
- 『ラストエンペラー』
- 『クレオパトラ』
- 『アレキサンダー』
- 『始皇帝暗殺』
- 『モンゴル』
ビジネスパーソン
- 『アビエイター』
- 『ゲティ家の身代金』
- 『フォックスキャッチャー』
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『スティーブ・ジョブズ』
- 『ソーシャル・ネットワーク』
- 『チャーリー』
- 『ハイネケン誘拐の代償』
- 『嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(ウィザード・オブ・ライズ)』
アウトロー
- 『エスコバル楽園の掟』
- 『アメリカン・ギャングスター』
- 『L.A.ギャング・ストーリー』
- 『アンタッチャブル』
- 『ギャング・イン・ニューヨーク』
- 『ゴッドファーザー』
- 『ディパーテッド』

大英帝国の基礎を作った女王。彼女の統治した時代は、とくにエリザベス朝と呼ばれ、イングランドの黄金期と言われている。だが実際には裏で奴隷ビジネスを行っていたり、もちろん植民地支配を進めていたりして、帝国発想の時点で、マフィアに近い考え方をしている。

世界各地を植民地化・半植民地化して繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王として知られ、その治世は「ヴィクトリア朝」と呼ばれる。これも同じである。例えば彼女が企業の経営者で、各地を渡り歩いて開拓し、世の為の商品やサービスを展開した代償に繫栄したならいいが、そうではない。

王妃マルゴは、フランソワ2世、シャルル9世、アンリ3世の3人のフランス王の妹であり、ナバラ王、のちフランス王となったアンリ4世の最初の王妃である。幼い頃から際立つ美貌と、教養がありギリシャ語、ラテン語などの語学や哲学などにも造詣が深い彼女は、宮廷の華として誰もが憧れる絶世の美女として成長していった。

フランス国王ルイ16世の王妃。オーストリアとフランスの政治的同盟のためルイ16世へ嫁いだ彼女は、ヴェルサイユ宮殿での宮廷生活で贅の限りを尽くした。彼女を擁護する話もたくさんあるが、仮面をつけて外で遊び、大きくお金を浪費。自分のドレス代は年間10億円というのだから、やはり彼女に悪い噂が立つのは仕方ない。

清朝最後の皇帝で後に満洲国皇帝となった溥儀(ふぎ)の生涯を描いた歴史映画。彼は皇帝というその身分であるからゆえ、赤ん坊の頃からその世話を焼く大勢の大人たちがいた。彼自身が財産を散財させたようなことはないかもしれないし、窮屈な思いもしたかもしれないが、大富豪には違いない。

古代エジプト、プトレマイオス朝のファラオ(女王)クレオパトラ7世フィロパトル。その立場からして豪華絢爛そのものであるが、彼女の生きざまを見ると『必死さ』が所々に垣間見え、苦労の連続だったという事実が浮き彫りになっている。

紀元前4世紀のマケドニア王アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)の生涯を描く伝記映画。当時のギリシア人が考える世界の主要部(ギリシア、メソポタミア、エジプト、ペルシア、インド)のほとんどを一つにつないだ若き『世界征服者』であり、歴史上において最も成功した軍事指揮官であると広く考えられている。

史上初めて中華を統一した始皇帝が暗殺未遂にあう映画。彼は暴力を使って力づくで支配したため、中央集権国家づくりの貢献は大きいが、滅亡も早く、『膨張と成長の違い』も考えさせられる一生を送った。

チンギスハンは、大小様々な集団に分かれてお互いに抗争していたモンゴルの遊牧民諸部族を一代で統一し、中国・中央アジア・イラン・東ヨーロッパなどを次々に征服し、最終的には当時の世界人口の半数以上を統治するに到る人類史上最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を築き上げた。
ビジネスパーソン

実在の大富豪、実業家であるハワード・ヒューズの波乱に富んだ半生を描いた。20世紀を代表する億万長者として知られ、「資本主義の権化」「地球上の富の半分を持つ男」と評された。

1973年に、当時フォーチュン誌から”世界一の大富豪”に認定されたゲティオイル社社長のジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された実話をフィクションを織り交ぜて描く。

1984年のロサンゼルスオリンピックのレスリングで金メダルを獲得したマーク・シュルツと、デュポン財閥の御曹司であるジョン・デュポン自ら率いるレスリングチーム結成プロジェクトの「フォックスキャッチャー」についての真実が描かれる。

ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 – 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』(The Wolf of Wall Street)を原作として描かれる。日本公開版ポスターのキャッチコピーは「貯金ゼロから年収49億円 ヤバすぎる人生へ、ようこそ。

Apple者の創業者であるスティーブジョブズの伝記映画。アシュトンカッチャーの方は全体図が見え、マイケルファスベンダーの方は知られざる一面が見られる。ビルゲイツとやりあった『バトルオブシリコンバレー』というテレビ映画もある。

2009年に出版されたベン・メズリックの著書『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』を映画化したもので、創業者のマーク・ザッカーバーグがソーシャル・ネットワーキング・サイト「Facebook」を設立させる様子、更にそれに伴う訴訟を描いている。

イギリス出身の映画俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー、作曲家であり、サイレント映画時代の王チャーリー・チャップリンの生涯を描いた伝記映画。チャップリンの死後、金銭目的で遺体を誘拐した2人の犯行の実話をもとにした『チャップリンからの贈りもの』という映画もある。

1983年11月に発生した、世界的なビール製造会社「ハイネケン」の経営者でオランダ屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが誘拐された事件を題材としており、誘拐した者と誘拐された者の両者の視点から実話の真実に迫る内容となっている。

この映画のモデルであるバーナード・ローレンス・マドフとは、アメリカ合衆国の実業家、元NASDAQ会長。史上最大級の巨額詐欺事件の犯人として知られる。
アウトロー

アメリカ合衆国において自身の組織した麻薬カルテルによるコカインの取引を独占し、その過程で、死ぬまでに推定300億ドル(2021年の時点で640億ドルに相当)もの純資産を蓄えた、史上最も裕福な犯罪者とみなされている。

ハーレムの名物男で知られた”バンピー”ジョンソンの運転手だったフランク・ルーカスが、彼の力を借りて麻薬界の大物に成り上がる。警察にまで汚染が広がる当時のニューヨークで彼を挙げようとする人はなかなかいなかったが、勇気ある正義の男が数人立ち上がった。

1940年代末のアメリカ、ロサンゼルス。街はミッキー・コーエン率いる巨大ギャングによって支配され、あらゆる犯罪が横行し、頼みの警察もある者はコーエンの配下の汚職警官、ある者はコーエンを恐れて取り締まりをしない、といった状況であった。ここまでの3作は非常に内容が似ていて、結果的にやはり『正義の警官』たちが立ち上がってマフィアを潰す動きを見せる。なぜ同じ動きになるのか。興味深い話だ。

禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」の戦いの日々を描いた実録映画。実話だからすごい。

ニューヨークのマフィア組織「五大ファミリー」の一つ、ガンビーノ一家のボス、ジョン・ゴッティの生涯を描いている。

映画になるようなマフィアは往々にして武器や麻薬、人身売買等に手を染め、莫大な利益を得ている。そのうちフランク・コステロという人物はコーサ・ノストラのボスであり、冷静沈着で暴力を好まず政治力を駆使して「暗黒街の首相」と呼ばれた。マーロン・ブランドは、コルレオーネの役作りのためにコステロの音声テープを聞き、そのしゃがれ声を真似したと言われている。

この映画でジャックニコルソンが演じる男が『フランク・コステロ』という。マフィア最高幹部会コミッションの議長であり、FBIのジョン・エドガー・フーヴァー長官やニューヨークのウィリアム・オドワイヤー市長など政界・司法界の大物と付き合いがあった、アウトロー界の大物だった。

良くも悪くも、とにかくどういう人がお金持ちになっているかを見て、為にならないことはありません。パッと見るとやはり『ズル、強引、卑怯、裏技』というような正攻法ではないイメージが頭に浮かびます。アウトローたちなどはもうそうですよね。しかし、女王ほどの身分にいても、奴隷ビジネスをして人身売買しているなら、それはもうこのアウトローたちと同じことです。アウトは外、ローは法律。法の網を破ってでも大きな利益を狙って『義』をないがしろにする人のことを『拝金主義者』と言いますが、戦争で武器を売って財を得た大企業もまた、あまりいい印象とは言えません。
現在、奴隷ビジネスなどをやれば法律違反に該当します。時代は違えど、例えば『子供の頭を撫でる』行為は、1万年さかのぼっても何も悪くない行為だし、未来永劫違反にはならないでしょう。その中で、『今は違反だけど、当時は違った』というギリギリの行為で利益を得た人は、果たして本当に成功者と言えるのかどうか、疑問です。しかし、それを踏まえたうえで考えると、ビジネスのヒントが得られるような気がしてきますね。
2.『金持ちの道楽』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『アビエイター』
- 『ゲティ家の身代金』
- 『エスコバル楽園の掟』
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『ダークナイト』
- 『トゥームレイダー』
- 『フォックス・キャッチャー』

前述したように、実在の大富豪、実業家であるハワード・ヒューズの波乱に富んだ半生を描いた。彼は16歳で父から譲り受けた莫大な遺産を元手に商売を始めて成功するが、やはり最初がそうだからなのか、彼の手がけた飛行機や映画は、どこか趣味の領域に見えてしまうところがある。

前述したように、”世界一の大富豪”に認定されたゲティオイル社社長のジャン・ポール・ゲティについて描かれる。彼は一代でそこまで成り上がったこともあり、財産を人生の一部として考えているところがあった。ゆえに、それが執着に代わり、大切なものを見失っていく様子が描かれる。

前述したように、史上最も裕福な犯罪者とみなされたパブロ・エスコバルだが、『俺たちに明日はない』で有名なボニーとクライドが実際に乗車していた車を所有していたり、様々な娯楽道楽にお金を使っていた。

前述したように、ジョーダンベルフォートの伝記映画だが、大成功したことをいいことに、会社にストリッパーを大勢呼んで不純異性交遊を頻発させたり、盛大なホームパーティを開けばドラッグの乱用、飛行機のファーストクラスでもやりたい放題と、税の限りを尽くした。

バットマンの正体であるブルースウェインは大富豪なわけだが、彼のバットマン活動は金持ちの道楽と取る人もいるだろう。また、この映画でジョーカーが大金を燃やすシーンがあるのだが、また少し意味が違うが、それはそれで金持ちにしかできないことであり、エゴを満たす浪費的な意味で考えると該当することになる。

幼いころに父であるクロフト卿を亡くしたララ・クロフトは世界各国の遺跡から宝物を発掘する一流のトレジャーハンターとなっていたわけだが、これも金持ちの道楽と言えばそうなる。

前述したようにデュポン財閥の御曹司であるジョン・デュポン自ら率いるレスリングチーム結成プロジェクトの「フォックスキャッチャー」についての真実が描かれる。こうして客観視すると、やはりどうしても道楽感が漂う。

特に両親や先祖の遺産を受け継いで富豪になっている人からは、道楽感が漂いますね。日本でもカジノで100億円すった人もいますし、宮崎駿の息子である吾郎氏からもその印象があることは否めません。私はファンですから悪くは言いませんが、宮崎駿は圧倒的な『基礎』を積んでいますからね。その部分をないがしろにして建てた城など、砂上の楼閣。見た目が派手なだけで、基礎ある人にはかないません。ここに挙げたすべての人が『成金、遺産相続人、アウトロー』ですから、膨張路線に走りがちになるのは当然。『膨張』は弾けるのが相場であり、『成長』とは一線を画すものです。まあ、私でも浪費してしまうでしょうけどね。お金の扱いはそう簡単なことではありません。
3.『成り上がり・一発逆転』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『モリーズ・ゲーム』
- 『女王陛下のお気に入り』
- 『ラリー・フリント』
- 『ボヘミアン・ラプソディー』
- 『ロケットマン』
- 『ロックスター』
- 『ジャージー・ボーイズ』
- 『グッドフェローズ』
- 『イヴの総て』
- 『エリン・ブロコビッチ』
- 『幸せのちから』
- 『スラムドッグ・ミリオネア』
- 『ハードラッシュ』
- 『エントラップメント』
- 『ナショナル・トレジャー』
- 『天空の城ラピュタ』

前述した映画の中では、遺産相続人系がほとんどここに該当するが、代表してこの映画が挙げられる。彼の場合は相続したわけではなく、成金である。

モーグルでオリンピック出場を嘱望される選手だったモリーブルームが、アクシデントによってその道を挫折し、非合法ポーカークラブの運営をするようになった様子が描かれる。彼女はそこで映画スターのプレイヤーXを筆頭に多くのセレブを接客し、成り上がった。

18世紀初頭のイングランドを舞台にアン女王の寵愛を奪い合う女性2人のしたたかな攻防を描いた宮廷ドラマで、成金とは違うが、奴隷的な立場から一転して女王に仕える立場まで成り上がった女性と考えると、アビゲイル・メイシャムはここに該当する。

有名ポルノ雑誌『ハスラー』の創業者であるラリーフリントの伝記映画。フリントのケンタッキー州での貧しい生い立ちから、合衆国最高裁判所のハスラー・マガジン対ファルウェル事件に基づく、ジェリー・ファルエル牧師との法廷闘争までを網羅している。

イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、1970年のクイーン結成から1985年のライヴエイド出演までを描いた伝記映画。成金とはまた様子が違うかもしれないが、歌手は往々にして一代で地位、名誉、財産を得られる傾向がある。

同じく、エルトンジョンの伝記映画で、上記作品と酷似したライフスタイルが見られる。

無名のローカル・バンドからイギリスを代表するヘヴィメタル・バンド「ジューダス・プリースト」に加入したティム・オーウェンズのサクセス・ストーリーというのが基礎になっている。これも上記同様、一発当てて成金となり、その知名度と金の使い道で自堕落な生活を送ってしまう様子が描かれる。

『君の瞳に恋してる』等で有名な、フランキー・ヴァリがリードボーカルのフォー・シーズンズの経歴を基にした『ジャージー・ボーイズ』の映画。この場合は上記作品と少し様子が違って、ドラッグやSEXに溺れ狂った描写はない。

1955年から1980年にかけてのニューヨーク・マフィア界で生きた、ヘンリー・ヒルという実在の男を題材とした作品。彼は11歳でブルックリンのタクシー配車センターでマフィアの使い走りとなり、やがて闇煙草の密売や、偽造クレジットカードの使用などを皮切りに、トラックの荷物強奪や違法賭博・ノミ行為・八百長試合の設定といった犯罪に手を広げていく。

実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルとした、メアリー・オアの1946年の短編小説を原作としている。イヴという女性が爪を隠して成り上がっていく様子が描かれる。

大手企業PG&Eから、環境汚染に対する史上最高額の和解金を勝ち取ったエリン・ブロコビッチの半生を描く。

事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれたが、最終的には成功を掴んだ実在の男性、クリス・ガードナーの半生を描いた作品である。

インド南部の大都市・ムンバイを舞台に、実在の人気テレビクイズ番組『コウン・バネーガー・カロールパティ』に出場したスラム育ちの青年が不正を疑われて潔白を主張する様子を通じ、インド社会の現実を描く。

かつて裏社会に名を馳せた、凄腕の運び屋だった男が、麻薬や偽札の密輸に手を染めなければならないトラブルに巻き込まれる。

2000年問題による機械の誤作動騒動を狙って、実に80億ドルもの金額を強奪しようという華麗な強盗劇が展開される。私の知る限り、この8500億円近い悪事の報酬額は、映画史上最大である。

考古学者のアドベンチャーものの作品で、華麗な一発逆体の展開がある。

ドーラ一家の最後の行動に注目である。

『マネーショート』で27億ドルの利益を会社にもたらせた人物が描かれますから、悪事ではないパターンとしては相当な額と言えます。ただ、スティーブジョブズやマークザッカーバーグ、レイクロック等の起業家が活躍する映画の背景を考えると、その売り上げや企業価値などはそれらを軽く超える価格にまで跳ね上がっていますから、扱われる規模で考えるとそこにはかないません。
冒頭に転落の話をしましたが、ここに挙げた映画の中では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』くらいがそこに該当すると言えます。ドラッグに溺れたアーティストたちも該当するでしょうか。『ラチェット効果』とは、一度上がってしまった生活水準に依存し、収入と釣り合わない生活をしてしまう人間心理ですが、ある宝くじで一億円当てた人が、それで男の欲望の9割を果たしたのはいいのですが、すぐに資金は枯渇してしまい、ラチェット効果によってその後の生活が逆に破綻してしまったというケースがありました。
4.『お金が必要なんだ』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『魔女の宅急便』
- 『チャップリンからの贈り物』
- 『ハイネケン誘拐の代償』
- 『幸せのちから』
- 『モンスター』
- 『ブレイブ』
- 『ウシジマくん』
- 『スマグラー』
- 『ウィンターズ・ボーン』
- 『シンデレラマン』
- 『ジョンQ -最後の決断-』
- 『タイム・トゥ・ラン』
- 『11・ミリオンジョブ』
- 『アウトバーン』
- 『ウォー・ドッグス』
- 『パーフェクト・ストーム』
- 『ザ・タウン』
- 『パワーゲーム』
- 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』
- 『マッド・シティ』
- 『ローマンという名の男 -信念の行方-』

まずはその名言が出てくるこの映画。彼女もまた生きていくために、働くしかなかった。

チャップリンの死体を盗んだこの犯人らも、どうしてもお金が必要な状況に追い込まれていた。

それはこれも同じである。ハイネケンを誘拐して大金を手に入れたかった。ただこの場合、最後の最後まで観ることで興味深い展開が待っている。

前述したように、事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれたが、最終的には成功を掴んだ実在の男性、クリス・ガードナーの半生を描いた作品である。自分の最愛の子供のために、絶対に成功するしかなかった。

実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化した。彼女はなぜそうなってしまったのか。なぜ彼女は、死刑にならなければならなかったのか。

とあるインディアンの家族が生活に追い込まれていた。父親は甲斐性なしと妻に見下され、それでも彼は、父親としての責任を感じる強さを持つ男だった。そして彼は決断した。したからこそ息子に、男同士の話をした。そして彼は向かった。その謎の会社は、問題解決と同時に大きな代償を求める、闇の会社だった。

お金が必要で仕方ない。そういう人に『トイチ』で貸すなんて、末端である。『トゴ』、『トジュー』で貸すのだ。10日で10割、1万円貸したら、10日後には2万円で返す必要がある。それくらい追い込まれた人間の心理とはいったいどのようなものなのか。

上記作品と同じ漫画家が書く世界観。彼もまた同じようにお金がなかった。この漫画かは、悪循環と分かっているのにお金を借りてしまう人間の気持ちを熟知している。

両親がいない。だが幼い弟と妹がいる。自分は17歳の少女だ。生きていかなければならない。では、何をすればいいか。よぎるのは恐ろしい発想だが、彼女は軍隊に志願するような道を選ぶ女性だった。だが、思い通りにはいかないのが人生。彼女たちの運命はいかに。

大恐慌時代に活躍した、映画のタイトルとなったあだ名の実在のプロボクサー、ジェームス・J・ブラドックの大番狂わせの試合を描いた伝記映画。だがそれで言うと『俺たちに明日はない』を筆頭としたこの時代の強盗たちは、皆似たような環境を強いられていた。

アメリカの医療制度、保険制度の問題を風刺したヒューマンドラマ。つまりアメリカでは、自己破産の原因の第一位が医療費の未払いである。彼の息子が今回、手術を必要としている。しないなら死ぬかもしれない。一刻も早い心臓移植手術が必要だ。だが、お金がないなら手術できない。それでいいのか。

B級にも近い単なる強盗事件の話だが、デニーロが端役として固めていたり、根幹にあるテーマが普遍的かつ訴求的であり、中々見ごたえがある。彼はなぜ強盗をしなければならなかったのか。

1982年に実際に起きた、当時のアメリカ犯罪史上最高額の1100万ドル強奪事件を基にした犯罪映画。事件の真相は、意外な内容だった。

天才的なドライブテクニックを持つ自動車泥棒が、恋人の手術費用のためにマフィアと取引をする。だが、その世界そう思い通りにいくものではない。

実際に起きた米国政府に対する詐欺事件についてまとめた、武器商人で後に作家に転向したエフレム・ディベロリの回想録とローリング・ストーン誌に掲載されたガイ・ローソンの記事が原作となっている。

1991年秋の大嵐で行方不明になったアンドレア・ゲイル号を巡る人々を描いた。彼らは危険だと分かっていて海に出た。そこに利益があるからだ。

広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街、ボストンのとあるこの街では、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくという異常状態が続いていた。負の連鎖である。それゆえ、終始銀行強盗が軸になる話だが、とある男女のやり取りに、注目すべきポイントがある。

自身の失敗の腹いせに会社の経費を私的流用してしまい、会社の極秘任務を背負わされた男が描かれる。

『そろそろ家族のために真剣に生きていきたい』と思い始めた青年が、新しい人生のために元手を集めようとする。だがその選んだ『楽』な選択肢のツケは大きかった。そして後半、この映画の主人公は変わっていく。

1993年に宗教団体ブランチ・ダビディアンが起こした事件などを背景としている。

サヴァン症候群で抜群の記憶力と弁護士として優れた才覚があったものの、真面目で融通が利かない性格のため法廷に立たず、裏方である法律アドバイザーとして働いていた男。彼は不器用でもある。ゆえに、お金が必要だった。そして手を出してしまったのだ。

お金が必要なのは皆同じです。ですから、そのために時に人は、大きく道を踏み外してしまいます。私も拝金的に生きた時代があるのでわかりますが、極端で完璧主義でもあった私は、ある日社長夫人でもあった祖母に『なぜ働くのか』と問うと、『そんなの働かないといけないに決まってるじゃん』と、嘲笑された。だが、我々はまるで会話できていませんでした。
フランスの哲学者、ルソーが書いた著書『人間不平等起源論』の文中にはこうあります。
「人間が一人でできる仕事(中略)に専念しているかぎり、人間の本性によって可能なかぎり自由で、健康で、善良で、幸福に生き、(中略)。しかし、一人の人間がほかの人間の助けを必要とし、たった一人のために二人分の蓄えをもつことが有益だと気がつくとすぐに、平等は消え去り、私有が導入され、労働が必要となり、(中略)奴隷状態と悲惨とが芽ばえ、成長するのが見られたのであった」
マリーアントワネットが映画『マリーアントワネット』でこうしたルソーの考え方に触発され、宮殿の庭に小さな世界を作ってそこで自由に暮らすシーンが展開されますが、浮世離れしていた彼女はともかく、とにかくこれは、マルクスが言ったように『仕事というのは、それを提供する資本家と、それを受けるプロレタリアート(労働者)に分かれるのであり、そうなると人類に格差が起き、平等性がなくなる』という考え方と同じ的を射ています。
隷属状態。それはつまり、『お金が必要なんだ!どうしても必要なんだ!仕事を下さい!・・どんな仕事でもやります。・・やるしかないんだ・・』ということ。こうした強迫観念が人間の人生を蝕み、人を落とし穴に次々とはめていくのです。お金は、人間が生み出したものです。仕事も、人間が生み出したものです。その、人間が自由に、便利に生きていくために生み出したものに支配されて生きていく人が、後を絶ちません。そしてそのために悪事に手を染めたり、体を売ったり、追い込まれて命を絶つ人も大勢います。本末転倒なのです。
彼らのような人生を見ていると、そういう気持ちが一つ浮かび上がってくるのが事実です。
5.『プロレタリアートの意地』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『マルクス・エンゲルス』
- 『蟹工船』
- 『ブラック・シー』
- 『ライオット・クラブ』
- 『天国と地獄』
- 『スパルタカス』
- 『トータルリコール』
- 『エリジウム』
- 『スノーピアサー』
- 『タイタニック』

その話をするなら、この人物を避けて通ることなどできない。プロレタリアートという言葉は、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが『共産党宣言』で使った例によって広く普及した。彼らこそが『共産主義』の概念の生みの親であり、最も現実世界に影響を与えた哲学者が、マルクスである。

目を覆いたくなるような地獄の蟹工船内部から物語が始まる。当時の蟹工船はある種の無法地帯であり、貧困層から募集した出稼ぎ労働者に対する資本側の非人道的酷使がまかり通っていた。『おい、金稼ぐんだろ?だったらこの条件でやれよ』ということだ。だが、彼らは立ち上がることを決意するのだ。

海洋サルベージの専門家だった男がある日突然、11年間勤めた会社を解雇される。それまで仕事一途で家庭を顧みなかった彼は妻と息子にも去られ、途方に暮れる。すべてを取り返そうとして、一発逆転の計画を思いつく。だがそもそも、彼らにこうさせたのは一体何だったのだろうか。

オックスフォード大学に実在する上流階級の子弟限定の社交クラブ「ブリンドン・クラブ」をモデルにしている。2万人いる学生の中からたった10名しか入れないこのエリート集団はまさに、『それ以外の存在』を下級と見下す、傲岸不遜な連中の集まりだった。

詳細はあまり書かないが、よく観ればこの映画がプロレタリアート問題に関与している話だと分かる。そしてタイトルの意味も。『なぜ誘拐が起きたのか』ということだ。

カール・マルクスはこのスパルタクスこそ、「古代プロレタリアートの真の代表者」と評した。

21世紀末の世界大戦により人類は大量の化学兵器を使用した。その結果地上の大半は居住不可能となり富裕層はヨーロッパを中心としたブリテン連邦に住み、貧困層は反対側のオーストラリアを中心としたコロニーに居住する事になり、コロニーの住民はブリテン連邦労働力の為にザ・フォールと呼ばれる巨大なエレベーター (重力列車) に乗りブリテン連邦に通勤し働いていた。

2154年、超富裕層は、大気汚染や人口爆発により生活環境が悪化した地球から離れて、衛星軌道上に建造されたスペースコロニー「エリジウム」で暮らしている。エリジウムでは、高度な科学技術によって市民は傷病から解放され、水と緑にあふれた理想郷での暮らしを享受でき、それは地球上で暮らす貧しい人々の憧れとなっていた。一方、荒廃してスラム化した地上ではどうか。

2031年。世界は地球温暖化を食い止めるべく散布された化学薬品によってすべての陸地が雪と氷に覆われ、極寒に耐えられない生物は死に絶えてしまった。生き残ったわずかな人類は永久機関によって動き続ける列車「スノーピアサー」の内部にて暮らしていたが、そこでは前方車両に住む富裕層がすべてを支配し、最後尾に住む貧困層は赤子すら共食いの対象にせざるを得ないという悲惨な扱いを受けていた。

この映画をよく観ると分かるように、ジャックたちはお金がないゆえに最下層にいて、脱出が遅れてしまう描写がある。

私が祖母に話をしたのはこういう根幹的な話です。これについては、ダライラマ14世や宮崎駿も、『マルクス主義』として賛成していること。彼らも私も、過激なテロ行為や冷戦といった類を肯定するとか、応援、推奨するというバカげた考えを持っているわけではありません。ただ単に、『人間に格差ができるのは正しいのか』という話をしているだけ。大きな力を持ってしまった大金持ちは、何代にも渡って優位な立場を守り続け、そこで生まれた子孫は他の人々と全く違う環境で人生を生きます。
かたや、『アメリカンギャングスター』のフランクルーカスのように、物心がついたら兄弟の口の中に警察がショットガンを突っ込んでいるような環境で生まれた人もいます。ブラジルのファベーラで生きる運命を背負った子供たちは、生きる為に盗むしかない。また、手塚治虫の『ブッダ』の中でも、2500年前の貧困の時代、物を盗んで大人に袋叩きに遭う子供の姿が描かれます。こんな世の中でいいのか。為政者はどうするべきか。
私は政治の話は嫌いですが、しかし私の話の根幹には、政治が世に生まれた理由と同じものがあるのかもしれません。
6.『遺産』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『バニラ・スカイ』
- 『パニック・ルーム』
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』
- 『ナイブズ・アウト』
- 『砂と霧の家』
- 『あなたへ』
- 『グラン・トリノ』
- 『大いなる遺産』
- 『WASABI』
- 『シャレード』
- 『スターリンの葬送狂騒曲』
- 『清須会議』
- 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
- 『レインマン』
- 『ある貴婦人の肖像』
- 『アビエイター』
- 『ダークナイト』
- 『ダークナイト・ライジング』
- 『トゥームレイダー』
- 『フォックスキャッチャー』
- 『ワンピース』

出版界の王様と言われていた父の経営する大手出版社を引き継いだ若き富豪でプレイボーイの役を、トム・クルーズが演じる。

夫と離婚して間もないメグは、11歳の娘・サラと共に、少し前に死去した老富豪が住んでいたニューヨークの豪邸に引っ越してくる。そこに、富豪の遺族の一人である男が屋敷に設けられた緊急避難用の密室「パニック・ルーム」にある隠し財産を狙ってやってくる。

富豪のマダムがいて、彼女の遺産である不動産(彼女が所有していたグランドブダペストホテルそのものを含む)、証券、美術品などの財産を狙ってひと悶着がある。

ミステリー作品なので詳細は書けないが、遺産が一つのキーワードとなる。

遺産が一つのキーワードとなる。実は相当深い話に接触しているのだが、この映画単体ではそれに気付ける人は少ない。

長年連れ添った妻が亡くなった。彼女は一通の手紙を遺していた。彼は少し寂しかった。どこか、自分の知らない彼女がまたいたのかと、落ち込んだ。だが同時に、躍動を感じた。嬉しいわけではない。生きているこの自分の命を、もう一度見つめ直そうと思った。

グラン・トリノとはフォードの車種、フォード・トリノのうち、 1972年から1976年に生産されたものを指す。これも一つのキーワードとなるが、一つのそれでしかない。最後に添える、おつまみか何かのようなものだ。イーストウッド史上最高作品と名高い名作である。

とある巨額の遺産が一つのキーワードとなる。数人のキーパーソンが登場し、そのうちのいずれかがくせ者となる。

フランスの警察官ユベールは、19年前に姿を消した最愛の女・ミコが死んだと知らせを受ける。そして、なんとユベールとミコの間には娘がいたのだ。それだけではない。彼女に遺されたのは、二億ドルと謎の鍵。一体何が起きているのか。

富豪の夫との離婚を決意した女性。旅行からパリの自宅に戻ると、家財道具一切が部屋から持ち出されており、夫の姿も見えない。そこへ、司法警察の警部が現れ、夫の死を告げる。遺されたのは、小さなバッグに手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛てた未投函の手紙、偽名のパスポート4通。そして、なぜか彼女は命を狙われることになる。

1953年の独裁者スターリンの死によって引き起こされるソビエト連邦内の権力闘争が描かれる。スターリンの死後のソ連をどうするかということは、大きな問題だった。

それで言うとこの清須会議もそうである。織田信長の後を継ぐ者を決めるわけだが、柴田勝家、羽柴秀吉、前田利家、丹羽長秀等の猛者たちが集い、それぞれ様々な思惑を抱く。特にのちの豊臣秀吉に対して向けられる目は、明らかに妬み嫉みが混じっていた。

ボードレール家の三人姉弟ヴァイオレット、クラウス、サニー。ある日3人で砂浜で遊んでいるところに、自宅が全焼し、両親が亡くなったとの知らせを受ける。財産を引き継ぐ為、銀行より法的な身元引受人のオラフ伯爵と引き合わされるが、オラフは遺産目当てに彼ら3人を暗殺しようと企てる。

遺産問題で、久しぶりにサヴァン症候群の兄と出会った弟。彼は最初、『であるからして』彼を見下していて、態度はどこか冷たかった。だが、たった一人のこの兄弟と時間を過ごすにつれ、徐々に違う感覚が芽生えてきた。

アメリカ生まれの美しい娘イザベルは両親を亡くし、イギリスの親戚で裕福なタチェット家に身を寄せていた。イザベルの望みが、進歩的で自立した生き方だと知っているラルフは、自分が受け継ぐべき莫大な財産がイザベルに渡るよう配慮する。だが、そうと知らないイザベル。彼女は選択ミスをしてしまう。

前述したハワードヒューズだが、1922年、ヒューズが16歳のとき母エイリーンが病死し、その2年後に父が急死した。彼は18歳で孤児となったが、遺産として87万1,000ドルと評価されたヒューズ・ツール社の株(75%)と当時、ほとんどのメーカーの石油・ガスの掘削機が使用していたドリルビットの特許を受け継いだ。

バットマンは富豪のブルースウェインの夜の姿だが、彼にアルフレッドという有能な執事がいたり、フォックスというバットマンのテクノロジーを全面的にサポートするブレーンがいたり、バットモービルやバットスーツを含めた金のかかった装備を用意できるのは、莫大な遺産を相続したからだ。

そしてこの作品ではその『遺産によって創り上げた一つのシステム』を、ある人物に相続させるように仕向けるシーンがある。

幼いころに父であるクロフト卿を亡くしたララ・クロフトは世界各国の遺跡から宝物を発掘する一流のトレジャーハンターとなっていた。これも、この説明テキストを考えても分かるように、『娘がお金持ちの父親から遺産を譲り受けた』という話が見えてくる。

前述した作品だが、ジョン・デュポンとはかつてのデュポン財閥の資産相続人の一人だった。創業者はパリ生まれのフランス系アメリカ人のエルテール・イレネー・デュポン(1771年 – 1834年)である。

「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる、探せ!この世の全てをそこにおいてきた!」

遺産相続問題で家族が揉めることは本当に無様で醜いですよね。ですから私は親や祖母の生前から『遺産はいらないから、他の兄弟にあげてくれ』と言っていました。テロが頻発していた時、母がLAに行くと言ったので『行くのはいいが、死ぬことを想定して、遺書を書いていってくれよ。俺はこの家はいらないから妹にあげてくれ』と言いました。実家のことですね。そのようにして私は『遺産相続』はしないと決めていました。
しかし、ある時あるタイミングが重なって、相続ではなく『ビジネス』でこの問題に参入できることがわかりました。親はファイナンシャルインテリジェンスが高くなかったので、無駄な税金や保険料を長いこと支払い続けていたのです。私は経営を長い間続けてそのあたりの知識はありましたから、ビジネスとしてこれを最適化。母もその最適化案に賛同していました。
しかし、兄弟が無知ゆえに、難癖をつけてきてしまったのです。この話は長くなりますから割愛しますが、私の相続放棄の意向を聞いた際には全力で止めなったのに、このビジネスで私が報酬を得て、兄弟よりも報酬が高くなると知ると、『それは平等ではない』というような意見を(遠回しに)言ってしまったのです。すべては無知によるもの。サラリーマンの彼では、そう考えるのが限界だったのです。
まあでも、普通でしょう。私は変わった人間ですが、普通、お金には執着するし、兄弟間では嫉妬や足の引っ張り合い、身分証明に、背比べは起こってしまうものです。20代前半で起業した私の方が少し変わった人生を送っているということですね。遺産問題は誰もが、こうなってしまうものです。
7.『大金持ちになる方法』
今回配合するレシピはこちらです!
株式投資
- 『ウォール・ストリート』
- 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
起業
- 『ソーシャル・ネットワーク』
- 『スティーブ・ジョブズ』
- 『幸せのちから』
発明
- 『ジョイ』
- 『エジソンズ・ゲーム』
買収・フランチャイズ化
- 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
カジノ
- 『カジノ』
賠償金
- 『エリンブロコビッチ』
麻薬・違法賭博
- 『グッドフェローズ』
- 『アンタッチャブル』
- 『ブロウ』
- 『バリー・シール/アメリカをはめた男』
- 『エスコバル楽園の掟』
奴隷ビジネス
- 『エリザベス』
枯渇・蔓延・渇望・ニーズ
- 『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』
- 『タキシード』
- 『ザ・インターネット』
- 『チャッピー』
裏技・番外編
- 『バグダッドスキャンダル』
- 『エントラップメント』
株式投資

前述した作品だが、株式投資と証券ビジネスは、詐欺まがいと言っていいかなり強引な営業方法だったが、人々の『お金が欲しい』という欲望をうまく煽ってお金を動かし、利益を確保した。

前述したように、この大騒動で27億ドルの利益を会社にもたらせた人物が描かれる。しかし上記作品と違って暗い雰囲気なのは、大勢の人がサブプライムローン問題で人生を狂わされ、死者もたくさん出ているからだ。
起業

前述したように、創業者のマーク・ザッカーバーグがソーシャル・ネットワーキング・サイト「Facebook」を設立させる様子、更にそれに伴う訴訟を描いている。

前述したように、Apple者の創業者であるスティーブジョブズの伝記映画。アシュトンカッチャーの方は全体図が見え、マイケルファスベンダーの方は知られざる一面が見られる。ビルゲイツとやりあった『バトルオブシリコンバレー』というテレビ映画もある。

前述したように、事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれたが、最終的には成功を掴んだ実在の男性、クリス・ガードナーの半生を描いた作品である。自分の最愛の子供のために、絶対に成功するしかなかった。
発明

アメリカ合衆国の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生を描いている。ある日、割れたグラスの掃除に使ったモップを絞ろうとして手を怪我したジョイは、触らずに絞ることが出来るモップのアイデアを思いつく。

1880年代のアメリカで、電力の供給方法を巡って直流送電派のトーマス・エジソンと交流送電派のジョージ・ウェスティングハウスが繰り広げていた電流戦争の様子を描いている。ニコラ・テスラといった陰の実力者も登場。彼が目を付けた『ナイアガラの滝発電所』というのはすごい。
買収・フランチャイズ化

一介のセールスマンだったクロックが、マクドナルド兄弟が営んでいたマクドナルドを世界最大のファーストフードチェーンに成長させ、兄弟の持つ経営権を手中に収めるまでを描いている。この作品がビジネスではなくここに該当するところがポイントだ。
カジノ

ある天才賭博師を通じて、まだマフィアの支配下にあった1970年代から80年代のラスベガスを描いている。
賠償金

大手企業PG&Eから、環境汚染に対する史上最高額の和解金を勝ち取ったエリン・ブロコビッチの半生を描く。
麻薬・違法賭博・密造酒

主役の男が、11歳でニューヨーク・ブルックリンのタクシー配車センターでマフィアの使い走りとなり、やがて闇煙草の密売や、偽造クレジットカードの使用などを皮切りに、トラックの荷物強奪や違法賭博・ノミ行為・八百長試合の設定といった犯罪に手を広げていく。

伝説のマフィア、アルカポネが描かれる。彼は禁酒法時代のシカゴで、高級ホテルを根城に酒の密造・販売・売春業・賭博業の犯罪組織を運営。30歳になる前にカポネ一家の年間の収益は6200万ドル(現在の貨幣価値に換算すると8億3千万ドル)にもなった。

1970年代に伝説のドラッグ・ディーラーとなったジョージ・ユングの半生を、家族や恋人との愛と葛藤を織り込み描いている。

パイロットとしてCIAの仕事をしながら、麻薬の運び屋でもあった実在の人物バリー・シールの実話をもとにしたフィクションである。

しかし上記2作品とも裏にいたのはこのパブロエスコバルである。アメリカ合衆国において自身の組織した麻薬カルテルによるコカインの取引を独占し、その過程で、死ぬまでに推定300億ドル(2021年の時点で640億ドルに相当)もの純資産を蓄えた、史上最も裕福な犯罪者とみなされている。カポネは一家全体で、彼は一人でこの純資産である。
奴隷ビジネス

『ワンピースマガジン10巻』にはこうある。『大航海時代以降、カリブ海のスペイン領ではさとうきびを生産するプランテーションが発達した。しかし、プランテーションが拡大するに伴い、労働力が不足するようになってきた。そのような状況下、目をつけられてしまったのがアフリカ大陸の人々だ。』
枯渇・蔓延・渇望・ニーズ
劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ
まずはこのアニメ映画で何を言いたいのか確認する。

そしてこの映画で『汚染、水、売る』というキーワードを確認する。もうここまでで大体のことがわかる。

インターネットを普及させることでどういう状態になるか、想像するべきである。

この映画でも、会社のネットワークにアクセスし、警察組織に配備されているロボットらをすべてコンピューターウイルスで破壊して治安を悪化させ、それを自分の発明したロボを用いて沈静化させることでライバルを失脚させ、更に自身のロボの売り込みを図ろうとする展開がある。
裏技・番外編

元国連職員マイケル・スーサンが自身の体験をもとに執筆した小説の映画化で、国連史上最悪の政治スキャンダルとされる、困窮するイラク国民を救うはずの夢の人道支援プログラム「石油食料交換プログラム」の裏で行われていた不正を描いた作品。実にプログラムの資金に関する18億ドル(約2000億円)を超える汚職が明らかになった。

インターネットを普及させることでどういう2000年問題による機械の誤作動騒動を狙って、実に80億ドルもの金額を強奪しようという華麗な強盗劇が展開される。私の知る限り、この8500億円近い悪事の報酬額は、映画史上最大である。

『モリーズ・ゲーム』等も違法賭博に該当しますが、大規模のものだけ該当させています。こうして並べてみると見えてくるのは『エネルギーの雪だるま』です。雪玉と言ってもいいのですが、小さい雪玉だったエネルギーの塊が、コロコロと転がしていくと雪だるま式に大きくなっていく。その構図が一番わかりやすいのが50年くらいかけて地道に正攻法で転がし続ける企業の発展ですが、その転がし方は人それぞれで、裏技を使って一気に大きくする人や、『裏ルート』で雪玉を転がして膨張する人もいます。
あるいは、最初からあるエネルギーの塊に目を向けて、『太陽光発電』のようにエネルギーを利用したり、抜き取ったりして自分の手元にあるエネルギーを増大させるか。投資してもらうこと、あるいは自ら投資することもそうですが、違法行為である裏技はもちろんNG行為としても、ここに挙げられた人々のほぼ全員が、『エネルギーの増大に躍起になっている』ということ。そして、いかにしてそれを自分の人生の時間の中で、限界まで増大させられるかということが考えられています。
8.『ビジネスはシビアだ』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
- 『ソーシャル・ネットワーク』
- 『スティーブ・ジョブズ』
- 『ウォルト・ディズニーの約束』
- 『エジソンズ・ゲーム』
- 『インサイダー』
- 『あまくない砂糖の話』

マクドナルド兄弟からマクドナルドを『奪った』ようにも見える人が大勢いるだろう。また、彼が作中で言う『競合他社が溺れているのを見たらどうするか』というセリフについても注目だ。

前述したように、訴訟の話が出ている。ビジネスには常にそういう小競り合いが起こり続ける。

『バトルオブシリコンバレー』のビルゲイツとの問題もそうだが、彼の技術を真似したとか盗んだとか、それで訴訟したりもめたりということが頻繁に起こっている。Googleも著作権侵害で『全米作家協会他対Google裁判』を起こされているし、反トラスト法や様々な問題を常に起こし続けている。

『メアリー・ポピンズ』シリーズの作者、パメラ・トラヴァースが、1961年にウォルト・ディズニーと『メリー・ポピンズ』映画化の交渉をする過程が描かれる。この映画で彼が『ビジネスマン』であることが分かる。彼のドキュメンタリー映画でも共産主義の流行でボイコットされ、憤慨し、その後反共産主義になった起因が描かれる。

様々な異名を持つエジソンで、「発明王」、そしてリュミエール兄弟と並んで「映画の父」。このほか、自らの発明の権利を守るため訴訟を厭わなかったことから「訴訟王」の異名も持つ。彼はTHE・ビジネスマンと言っていいほどシビアな性格で、その鋭い棘が刺さって痛い思いをした人も大勢いた。

アメリカのタバコ産業の不正を告発したTVプロデューサーと大手タバコ会社副社長を描く。ニコチンに依存性があると分かっていて販売していたら大事だということだが、それでも販売するし、買う人がいるし、そしてこの話の顛末までトータルで考えて、考えさせられる事実である。

砂糖を摂り続けたらどうなるか、摂らないとどうなるかということを自分の体を使って実験した人物のドキュメンタリー映画。かなり興味深い内容が展開される。

松下幸之助から『経営の神』の名を引き継いだに等しかった『au』の生みの親、KDDI創業者の稲盛和夫は、JALが破綻したとき、『アメーバ経営』と『稲盛フィロソフィ』を導入してV字回復させるという奇跡的な経営術を披露してみせました。その中には例えば、メモならコピー用紙に書けとか、エレベーターを使う必要などどこにあるといった、徹底的な経費削減の戦略もありました。彼は、『1億円必要な場所には喜んで寄付するが、10円で買える焼き栗を20円で買うようなことはしない』として、『生き金、死に金』を熟知した人間でした。
また、ビルゲイツもそういうところがあります。資産家であると同時に倹約家としても知られている彼は仕事のため世界中を飛び回っていますが、一般旅客機に乗る時には極力エコノミークラスに座るようにしています。来日した際に日本法人のスタッフからファーストクラスの航空券を渡されると「日本のマイクロソフトはこんな無駄遣いをする会社なのか。何だこのファーストクラスの搭乗券ってのは。1時間ちょっとのフライトに、何故そんな無駄に会社の金を使うんだ!」と激怒したといいます。
マスコミのインタビューで、エコノミークラスを好む理由を質問された際には「会社の金でも個人の金でも、無駄なことに金を使うことは理解できない。ファーストクラスの料金に(エコノミークラスの)何倍もお金を払ってみたところで、到着する時間は同じなのだから」と答えました。自家用ジェット機も所有していますが、使用する際には燃料代・整備費は会社側に一切請求せず、かかった経費は全て自前で支払っています。
その他、語ることが膨大にあるのでここで終わりますが、最後は恩師からもらったこの言葉で締めくくります。『厳しくないと生きていけない。でも、優しくなければ生きる資格はない』。どちらか一方だけでは、生きていけないんですね。
9.『金持ちの代償』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ゲティ家の身代金』
- 『アビエイター』
- 『フォックスキャッチャー』
- 『ハイネケン誘拐の代償』
- 『チャップリンからの贈りもの』
- 『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』
- 『ブリングリング』
- 『天使のくれた時間』

前述したように、1973年に、当時フォーチュン誌から”世界一の大富豪”に認定されたゲティオイル社社長のジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された実話をフィクションを織り交ぜて描く。彼がその誘拐事件で見せた本当の顔とは。

ハワード・ヒューズが母親に体を洗われているところから映画は幕を開ける。そのとき母親からひとつの言葉を教わる。「QUARANTINE」…和訳すると「感染予防のための隔離」という意味である。後にこの単語にヒューズは苦しめられることとなるのだった。

前述したように、デュポンの映画だが、彼がこのような行動を取ってしまった理由は何だろうか。

前述したように、ハイネケンが身代金目的で誘拐されてしまった事件。有名になるとこういうことがある。また、『J・エドガー』ではリンドバーグの娘が誘拐されてしまった事件も描いている。

チャールズ・チャップリンの死後、金銭目的で遺体を誘拐した2人の犯行の実話をもとにしている。

ニューヨークの大物ヘッジファンドである男が一代で莫大な富と名声を築き、家族にも恵まれ幸せな毎日を過ごしているかのように思われた。だが彼はその築き上げた地位に執着してしまい、人生の大きな壁にぶつかる。

アメリカ合衆国で実際に起きた空き巣事件を原作にしている。被害者はパリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハン、ミランダ・カーなどのセレブたちだった。

ある金持ちの男が過去に代償にしたものについて心底で悔いていて、とある事件をきっかけに人生をやり直せることになる物語。本人の意識ではその後悔を認めていない。

ただし、これらの教訓と同じくらい重要な要素として『代償の法則』というものがあります。例えば、三塁に進むためには二塁から足を離さなければなりません。高校生になるためには、中学生を卒業しなければならない。そこにいくら愛着があり、楽しかった思い出がたくさん詰まっていても、前に進むためにその場から離れなければならないのです。人生で群を抜く結果を出している人は、この法則を熟知している人が多いですね。例えば簡単な話で言えば、『浪費癖をやめて、その代償として1億円貯金した』とか。『暴食癖をやめて、その代償としてダイエットに成功して健康な人生を手に入れた』とか。
10.『お金の教訓』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『ウシジマくん』
- 『嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(ウィザード・オブ・ライズ)』
- 『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』
- 『ウォール街』

前述したこの作品は、『膨張と成長は違う』ということ。膨張は弾けるのが相場であり、踏むべき手順を踏んで大きくなった成長は、基礎がしっかりしているためそう簡単につぶれることはない。

あるAV女優をやる羽目になったカフェの店員が、5円を落としてそれを無視したシーンがある。そこでウシジマが、『その5円の価値が分からないから、お前は借金してるんじゃないのか』と言うのだが、ウシジマという男はたまにこういうことを言うのだ。

元NASDAQ会長で史上最大級の巨額詐欺事件の犯人として知られるこの男は、なぜこのようになってしまったのか。

前述したように、この映画もまたここにピックアップしたい。彼の華やかな生活の裏では、ロシアの銅山への投資に失敗し大損失を出してしまい、多額の負債を返済しなければならない状況があった。

続編の『ウォールストリート』でもそうだが、大金を扱う人間は常に魔物と戦い続けなければならない。その続編ではガルブレイスの著書『バブルの物語』にもあるオランダのチューリップバブルの崩壊についてもわずかに触れるシーンがあるが、教訓が詰まった映画である。

私のごく身近でも大金が関連した借金問題がありました。我々の知らない間に土地を勝手に担保したとか、詳しい話は別の記事でまとめているので割愛しますが、結局その人は40年以上住んだ家、土地で言えば70年以上愛着のある場所を手放すことになりました。すべて、安易な判断によるツケが回ってきたという結果となりました。
お金というのは人間関係を壊しますからね。例えば家族間で考えても、『扶養の義務』はあっても、『借金返済の義務』はありません。どんなにふざけた家族でも、その人が生活できないなら扶養してあげなければならないのですが、その人の借金を肩代わりすることまでやる必要はありません。
お金というより、欲望ですね。人間の欲望に直結しているのがお金です。世界一の長者になったこともある投資家のウォーレン・バフェットはこう言っています。『金は人を変えない。金は人の本性を浮き立たせるだけである。』我々人間が最も目を向け、鍛えなければならないのは『心』なのです。
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