MOVIE RECIPE
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- レシピ数:8
- 紹介映画:94
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『迫真の演技』
この演技はそう簡単には真似できない。注目の演技シーンがある映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『酔拳2』
- 『レイジング・ブル』
- 『セブン・シスターズ』
- 『モンスター』
- 『HUNGER/ハンガー』
- 『ジュディ 虹の彼方に』
- 『ペーパーボーイ 真夏の引力』
- 『ドラゴンタトゥーの女』
- 『ブラック・スワン』
- 『フラッシュダンス』
- 『レインマン』
- 『トッツィー』
- 『グッドモーニング, ベトナム』
- 『スプリット』
- 『告発の行方』
- 『リリーのすべて』
- 『博士と彼女のセオリー』
- 『マイ・レフト・フット』
- 『レナードの朝』
- 『レニーブルース』
- 『シャッターアイランド』
- 『チョコレート』
- 『ブロークバック・マウンテン』
- 『時計じかけのオレンジ』

もはや説明不要。ジャッキーチェンの演技を真似しようと思ってもそれは無理な話だ。伝説の武道家ウォン・フェイフォンを演じるのは『ワンチャイ』でもそうだし、彼の映画は基本的にそうだが、代表してこの映画を。もちろん、ブルースリーもドニー・イェンもジェットリーもすべてがそうだ。

実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタをデニーロが演じる。ミドル級チャンピオンまで上り詰めた鍛え上げられた肉体と、引退後の肥満体型を表現するために体重を27kg増量。徹底した拘りから生まれた造語、「デ・ニーロ・アプローチ」の完成形とも言える役作りを敢行し、第53回アカデミー主演男優賞を初めアメリカ国内の映画賞を多数獲得した。

ノオミ・ラパスが7つ子の姉妹を1人7役で演じているのだが、これはすごい。『プロメテウス』で彼女を初めて観た時まだ慣れなかったが、あのようなビッグタイトルに出演するだけの実力があることを認めさせている。

シャーリーズ・セロンが実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの生涯を演じた。それまではその卓越した容姿を生かして美人女性の役が多かったが、役者魂を感じさせる映画だ。

1981年に発生した北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキを中心に、刑務所内での囚人に対する暴力と囚人たちの人としての尊厳のための抗議運動を、ほぼ台詞なしで描いている。マイケルファスベンダーのストイックさが伝わってくる映画だ。

『オズの魔法使』のジュディ・ガーランドの伝記映画。ゼルウィガーは全ての歌唱シーンを本職の歌手による吹き替えなしでこなしており、その演技はキャリアベストと絶賛されている。歌だけじゃなく、少女時代に薬漬けになってドラッグにメンタルが追い込まれた女性の人生を、リアルに演じている。

突然のハッとするシーンがある映画なのだが、途中を盛り上げるニコール・キッドマンの警察署でのシーンが衝撃的である。

ルーニー・マーラの代表作とも言える作品で、モザイクがかかるほどのギリギリのシーンを演じる。かといってその『代償』も払わせるし、デヴィッドフィンチャーの完璧主義な監督技術も相まって、隙のない完成度が高い作品となっている。

バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白な白鳥と官能的な黒鳥の二つを演じることになったバレリーナが、プレッシャーにより徐々に精神が崩壊していく様を描いたサスペンス映画。恐らく、白鳥の湖がこれほど意味深に聞こえるのは最初で最後だろう。ナタリーポートマンの代表作だ。

プロのダンサーになるという夢を抱きながら、昼は製鉄所で溶接工、夜はキャバレーとなる近所のバー、マウビーズでセクシーなダンサーをしながらダンスの練習に励む18歳の女性。彼女のダンスは躍動感と臨場感があふれる。

自由奔放な青年と重いサヴァン症候群の兄との出会いと兄弟愛、そして人間としての変化を描いたヒューマンドラマ。ダスティンホフマンの演技が光る。

役者のオーディションに落ちるが諦めきれず、女装して違うオーディションに挑んだところ、合格してしまった男の物語。ダスティンホフマンが元々身長が低いこともあり、女性を演じても違和感が小さく、女性を見ているかのような錯覚を覚えるときがある。

一人のラジオDJが、兵士達を笑いとロックで癒し、ベトナム人と触れ、戦争の冷酷さに翻弄される5ヶ月を描いたベトナム戦争映画。彼の軽快なトークが光る映画がいくつかあり、そのうちの一つがこれだ。

多重人格者の犯人に誘拐された女子高生を描く。が、主人公は彼女というよりも圧倒的な存在感を示しているジェームズマカヴォイ演じるその人物である。

アメリカで深刻な社会問題となっていたレイプにスポットを当てた問題作。レイプ被害者であるサラを演じたジョディ・フォスターの迫真の演技が光ると思って後で調べたら、彼女はこの映画で第61回アカデミー賞主演女優賞、第46回ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞していた。

世界初の性別適合手術を受けた人物・リリー・エルベを題材としている。エディ・レッドメインの憑依的な演技だけで作品が成り立つ作品となっている。

理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻であるジェーン・ホーキングの関係を描き出している。エディレッドメインが、博士が患った筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病の状態を、真剣に演じている。

生まれつき脳性麻痺で左足しか動かすことのできないクリスティ・ブラウンの同名の自伝を映画化した作品。五体満足のすべての人間は、一度は目を通すべき作品となっている。ダニエル・デイ=ルイスが第62回アカデミー賞主演男優賞を受賞した。

マウント・カーメル病院に入院していた嗜眠性脳炎の20名に、1960年代に開発されたパーキンソン病向けの新薬L-ドーパを投与してその結果を見る展開がある。デニーロ演じる難病患者の姿が、今も尚頭に印象深く焼き付いている。

実在の毒舌漫談家レニー・ブルースの生涯を描いている。ダスティンホフマンが真剣かつ軽快にマシンガントークをする姿が印象的。命懸けとさえ受け取ることもできる迫真の演技である。

ある連邦捜査官の二人が謎の孤島にやってくる。そこはある種の精神病院だ。ミステリー要素が強いこの映画で、背筋が凍り付くような異様なシーンもあるが、その中を探索するディカプリオの迫真の演技が光る。

アカデミー主演男優賞を3回受賞している唯一の俳優であるダニエル・デイ=ルイス自身は「私に役者としての復活の気持ちを与えてくれた俳優」としてヒース・レジャーを挙げている。2007年の全米映画俳優組合賞(SAG賞)受賞のスピーチでは『チョコレート』と、

そしてこの『ブロークバック・マウンテン』での彼の演技を称賛している。

警察に就職した昔の仲間に頭を掴まれ水槽に沈められるシーンの撮影で、マクダウェルの呼吸用に空気を送るパイプが仕掛けられていたが、撮影の際には故障したのか空気が送られず、マクダウェルは演技ではなく本当に窒息状態に陥った。

ダニエル・デイ=ルイスは、ヒース・レジャー死去直後の2008年全米映画俳優組合賞、主演男優賞の受賞スピーチにおいて、自分に映画界復帰の気持ちを与えてくれた俳優としてヒース・レジャーの名前を挙げ、「『ブロークバック・マウンテン』での彼の演技は、比類なく、完璧でした」と語り、「映画の最後のあのトレーラーの場面は私が今まで見た全てのシーンのどれにも引けを取らないほど感動的でした」と述べて、賞をヒース・レジャーに捧げたといいます。
しかし、若くして世を去った戦友に対するリスペクトもあるでしょう。死んだ人を悪く言う人はめったにいません。例えば宮崎駿も手塚治虫の生前は悪口を言って彼なりに切磋琢磨していましたが、彼の死後に彼よりも高齢になった時、「手塚さんは今の僕より若くして亡くなった方ですから、僕より若い人なんだ、とこのごろは思っているんです。年寄りがとやかく言うことではありません。」と述べています。
もちろん、ヒースレジャーもとてもいい俳優でしたし、ジェームズディーンもそう。オードリーヘップバーンもそうでした。また、ダニエルだってそうだし、デニーロもそうです。ジャッキーチェンやブルースリーのような演技だってそう。彼ら、彼女らの演技を真似ることはそう簡単にはできません。
2.『怪演が光る映画』
『迫真の演技』とはまた少しだけニュアンスが変わる、『怪演』という言葉が相応しい俳優たちの演技が見れる映画がある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ダークナイト』
- 『ザ・ファイター』
- 『マシニスト』
- 『カジノ』
- 『ジョーカー』
- 『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』
- 『12モンキーズ』
- 『パリより愛を込めて』
- 『タクシードライバー』
- 『ブラック・レイン』
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『レオン』
- 『カリートの道』
- 『ミザリー』
- 『噂の二人』
- 『シークレット・アイズ』
- 『ボーイズ・ライフ』
- 『キング・オブ・コメディ』
- 『スリー・ビルボード』
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
- 『フルメタルジャケット』

『怪演』というキーワードで筆頭に挙げる作品として、これをトップに持ってこないわけにはいかない。ヒースレジャーの演じたジョーカーは、あのジャックニコルソンでさえ超えている。ノーランパワーもあるだろうが、臨場感と躍動感のレベルが違う。

プロボクサーのミッキー・ウォードとディッキー・エクランドを描いた伝記・スポーツ映画であり、この兄のディッキーを演じたクリスチャンベールが、麻薬で狂ったデンジャラスな男を見事に怪演している。

重度の不眠症で痩せ衰えた男が周囲で起きた奇妙な事件を何者かの陰謀と疑うようになっていく姿を描いている。彼は実に、一年もの間、睡眠をとっていないということで、その追い込まれた男の姿を、クリスチャンベールが見事に怪演している。これ以上は痩せられないというほど、やせ細っている。

現実の世界がクレオパトラが魔性の女の女王なら、映画界の女王は彼女になるだろう。シャロン・ストーン演じるジンジャー・マッケンナは、ジェリー・マクギーという実在する人物。この彼女の怪演は、『氷の微笑』のそれを超えている。

『ダークナイト』のそれには及ばないが、これもこれでまた違う方向でのジョーカーの怪演に成功している。人間とはいい加減なもので、落ち着いた今ではそんな人はもういないが、公開当時はこの作品がまるで世界の頂点に君臨する映画かのように騒ぐ人もちらほら見かけた。

カントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュの伝記映画で、特に彼の2人目の妻となった歌手のジューン・カーターとの関係を描いている。ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンは映画中の歌をすべて自分達で歌っており、リースはアカデミー主演女優賞を受賞した。ホアキンの薬に溺れた怪演もすごい。

未来から過去に戻り、地球が荒れる前にその原因を突き止める使命を負った男が奮闘する。だがそんな話をしたところで精神病院に行くのがオチ。その病院で出会ったブラッドピット演じる男の怪演が、すごい。

見習いのCIAエージェントと敏腕捜査官がコンビを組む。ジョン・トラヴォルタの怪演が光る。

デ・ニーロが鏡に向かい「You talkin’ to me?」と呟きながら自分の鏡像に銃を向ける場面は、脚本には書かれておらず、マーティン・スコセッシ監督とデ・ニーロが即興で練っていったという。

マイケルダグラス、アンディガルシア、高倉健、松田優作という豪華なメンツ。高倉健についてドキュメンタリー映画『健さん』でマイケルが大絶賛するが、怪演ということで注目するべきなのは松田優作である。世界に何ら引けを取らない演技が決め手になり、もし存命であればこの後デニーロと共演の作品が決まっていたという。

実際の元株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの波乱万丈の伝記映画。マフィアでも何でもないがかなりアウトローな作品で、パーティやドラッグに抵抗がある日本人には万人受けしないだろう。だが、世界規模で考えたらこれは至極のエンターテインメントである。ディカプリオの怪演がすごい。

ジャンレノ作品がすべて最高なわけではない。他の映画では、たとえリュックベッソンと組んだとしても、この映画を超えることができていない。最後の音楽までもがセットで作品の一部という映画は、そう多くはない。更に作品をかき回すゲイリーオールドマンの怪演が光る。

元麻薬王のカリートをアルパチーノが、親友の弁護士デイヴをショーン・ペンが演じるのだが、このショーン・ペン演じる男が物語を引っ搔き回す。

スティーブンキング作品。『ミザリー・シリーズ』の熱狂的な愛読者と称する中年女性をキャシー・ベイツが演じるのだが、この映画は彼女の狂気的な演技で成り立っているようなものだ。

オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンといった当時を代表する噂の女優が、この映画でも『噂の二人』になる展開の物語を演じる。だがこの映画で最も注目すべきなのは、彼女たちを引っ搔き回す『ある少女』の怪演である。本当に憎たらしくて、邪魔で、うざったい。だが、彼女がこの物語を盛り上げている。

キウェテルイジョホー、ニコール・キッドマン、ジュリアロバーツといった名優が揃い、その演技力の実力で確実に物語を構築している。更に注目すべきなのは、犯人と疑われる青年の演技で、この男が本当に腹立たしい。だが、彼がこの物語を盛り上げている。

作家で大学教授のトバイアス・ウルフの若き日を描いた自伝小説の映画化作品である。上記作品同様、デニーロ演じる男が本当に憎たらしくて邪魔なのだが、彼がいなければこの映画はちっとも面白くならない。

興行的には圧倒的に失敗している。だが、ある人によってはこの映画がデニーロ史上最高の映画。黒澤明や松田優作といった人物も極めて高く評価していて、松田の場合、『もうとても、俺なんかとは比較になるようなもんじゃねえよ』と落胆さえしている。

殺された娘のために立ち上がる母親の姿が描かれる。彼女を演じたフランシス・マクドーマンドも実力派俳優で、この作品でも主演女優賞を得ているが、サム・ロックウェル演じる狂気的な警察官も極めてこの作品の価値に貢献している。彼もまた助演男優賞を獲っている。

あらゆる要素が奇跡的に重なりあって『史上最高のエンタメ映画』の座に君臨し続ける作品だが、ビフ・タネンの怪演もその中の大きな要素の一つだ。

『ほほえみデブ』という男の怪演によって、この映画の主人公が彼でさえあるようなインパクトを与えている。だが、彼を引き立たせているのはベトナム戦争という本当の狂気と、役者が怒ってしまうほど迫真の演技をしてみせた、実際に戦争の経験があったR・リー・アーメイの教官の存在等、いくつもの要素だ。

このR・リー・アーメイは、最初テクニカルアドバイザーとして参加していましたが、演技指導で彼の罵詈雑言の迫力を見たキューブリック監督により、ハートマン軍曹役そのものが与えられました。キューブリック監督は彼を「これまで仕事をしてきた中で最高の俳優の一人で、1シーン撮るのにたった2、3回のテイクで十分だった」と評価しています。
キューブリックは完璧主義であり、例えば『シャイニング』のジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえる「叩き割ったドアの裂け目から顔を出したジャック・ニコルソンの狂気に満ちた表情」を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンを2週間かけ、190以上のテイクを費やしました。このことからも、R・リー・アーメイの演技というのがどれだけ優れているかというのが分かります。軍曹の台詞の一部は彼が手がけ、また一部の演技は彼のアドリブだということです。
3.『一人複数役』
一人で複数役を演じている映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『クラウド・アトラス』
- 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
- 『スプリット』
- 『セブン・シスターズ』

映画は19世紀から未来まで、文明崩壊後までの異なる時代に舞台を置いた6つの物語を描き、トム・ハンクスらキャストは各エピソードに応じて複数の人物を演じるという、複雑な手法が取られる。1849年、2144年、2321年の物語をウォシャウスキー姉妹が監督。1936年、1973年、2012年の物語をトム・ティクヴァが監督している。

冷戦時代のソ連とアメリカの核戦争を風刺したブラックコメディ。ピーター・セラーズが博士、大佐、大統領の一人三役を演じる。コロンビア ピクチャーズは、彼が4役を演じることを条件に資金提供を同意した。これは、「キューブリックの監督作品『ロリータ』の成功はセラーズの演技によるところが大きい」と評価されたためである。

前述したように、ジェームズマカヴォイが多重人格者を演じる。

前述したように、ノオミラパスが実に一人7役を演じる。

実際には『博士の異常な愛情』でピーターセラーズが演じたのは3役となり、それで話がまとまったようです。あのキューブリックであっても、当時はこうして権力者にあれこれと指示される立場だったわけですね。『スパルタカス』も、カークダグラスという大御所の存在によって、ほとんど自分で監督をしたという実感がなく、あまりこれを自分の作品だと考えていないところがあったようです。まあ、宮崎駿も『ナウシカ』の時、『コペルニクス的転回を狙った』と言ったら、インタビュアーに眠たい顔をされていましたからね。
人間はいい加減ですから、すっかり有名になった後の周りの態度はコロッと変わります。しかし、そうなる前はどんな大御所であろうと、辛酸をなめた時期があるということですね。それが分かれば、現在そういう時期にある人の慰め、励ましになるのではないでしょうか。
4.『キャラクター賞』
迫真の演技とも、怪演ともまた少しニュアンスが違う、ユニークな演技をしてみせたキャラクターたちをピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『マイ・インターン』
- 『ビルマの竪琴』
- 『ジョジョ・ラビット』
- 『パリより愛をこめて』
- 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン』
- 『マスク』
- 『アラジン』
- 『Ted』
- 『ライセンス・トゥ・ウエディング』
- 『ピアノレッスン』
- 『シャイニング』
- 『ライフ・イズ・ビューティフル』
- 『ニュー・シネマ・パラダイス』
- 『フルメタルジャケット』
- 『ダークナイト』
- 『ジョーカー』
- 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
- 『スクール・オブ・ロック』

デニーロとアンハサウェイが主演だが、ジェイソンという男が、外の緊急事態に気付かず車で待機中に迫真の踊りで音楽を楽しむシーンで、思わず笑ってしまう。

シリアスな戦争映画だが、戦地で会話する一人のおばあちゃんが、かなり味のある演技をしていてかわいらしい。

子供たちが可愛い映画だが、何と言ってもヨーキーのぽちゃっこ具合が神。

ジョントラボルタ演じるワックス捜査官がいい味を出している。

やはりこの4人の中でも、コメディアンでもあるザック・ガリフィアナキスのキャラクターが飛び抜けている。

キャラクター賞と言えばジャックスパロウにそれを贈呈しないわけにはいかない。ローンレンジャーもチャーリーモルデカイもダークシャドウもあるが、全くこのキャラクターには敵わない。

ジムキャリーが演じるキャラクター作品の中でトップにいるのがこれ。この陽気なキャラクターを真似できる俳優はそう簡単には出てこないだろう。

ウィル・スミスが演じたランプの魔人であるジーニーも、『マスク』に並ぶだけの実力を持っている。

ブラックでアダルトな一面も持っているテッドだが、見た目があまりにもキュートなので、どうしても憎めない。

「結婚準備講座」を考案したロビンウィリアムズ演じる牧師の『弟子』に位置する少年のキャラクターが面白い。

声が出ない女性とその娘がスコットランドから未開の地・ニュージーランドへ旅立つ映画。この娘役の少女が天真爛漫で可愛い。

とあるホテルに住むことにした小説家の男の息子は、不思議な能力「シャイニング」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する。やはり、ジャックニコルソン演じるこの男の怪演ぶりがすごい。

第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。主人公であるユダヤ系イタリア人のグイドは、典型的なネアカで、常にジョークを言ったりしてしゃべり続けるユニークな男。ひどい境遇に陥っても尚貫く彼のその潔い態度に、誰もが心を揺り動かされる。

中年を迎えた映画監督が、映画に魅せられた少年時代の出来事と青年時代の恋愛を回想する物語。主人公の少年期は「トト」と呼ばれていたが、彼がキュートで素晴らしい。もちろん、彼のことを息子のように扱うアルフレードもまた、素晴らしい。

前述したように、『ほほえみデブ』の存在感がすごい。

ダークナイトからは、バットマンとジョーカーの2者が挙げられる。その他にもこの漫画にはトゥーフェイスやペンギンなど様々なヴィランが登場するが、この作品での2者は群を抜いた存在感がある。

この作品でのジョーカーもまた、上記作品とは違った方向で、いいキャラクターである。

私はホラー映画を観ないのだが、スティーブンキングの作品は圧倒的にホラーが多いのに、拒絶反応が全くなく、むしろ最高のエンターテインメントに仕上がっているからすごい。ここからは『例のピエロ』が挙げられる。

売れないロックミュージシャンかつ最高の教師を演じたジャック・ブラックの、圧倒的代表作と言える。

その他、『その男凶暴につき』の我妻や、『俺ちゃん』など様々なアメコミヒーローたち、ゴジラ、ハリーポッター、孫悟空やワンピースのキャラクターなど、様々なキャラクターが映画の世界を盛り上げます。また、やはりキャラクターのトップオブトップに君臨するのは『ジブリ』と『ディズニー』でしょうね。これはもう別格であり、グッズなどもクオリティが高ければ、高くても売り切れになるという人気ぶり。ほとんどが公開して何十年も経っているのにも関わらずこの絶大な人気は、別次元だと言えます。
私も様々なキャラクターショップやテーマカフェに行くのが好きなのですが、任天堂、ポケモン、スクエニショップ等様々なショップがある中で、やはりこの2つの異次元の人気には、いつも驚かされます。驚くというか、ワクワクしていい物があったら必ず買ってしまうほどですね。ちなみに、マリオやゼルダ等、様々なゲームキャラクターが登場する『スマブラ』のDLCにおいて、最も参戦で盛り上がったのが、ラストを飾った『キングダムハーツ』のソラでした。スクエニとディズニーが組んで作られたキャラクターですから、世界が泣き叫んで盛り上がりましたね。
5.『これ以上痩せられない』
役者魂として、これ以上は痩せられないほどやせ細った姿を披露した俳優が出演する映画をピックアップ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ジョーカー』
- 『マシニスト』
- 『HUNGER/ハンガー』
- 『キャスト・アウェイ』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』

前述したようにジョーカーの映画だが、ジョーカーを演じるにあたってフェニックスは撮影開始3ヶ月前には80kg以上あった体重を「1日をりんご1個と少量の野菜のみで過ごす」過酷な食量制限によって58kgまで減量した。

1年間眠っていない主人公を演じるため、クリスチャン・ベールは身長183cm、体重85キロの体型から、毎日りんご1個とツナ缶のみで過ごし、30キロ近く体重を落として55キロまで体重を落とした。ベールは45キロまで落とそうとしたが、彼の健康を憂慮した周りによって止められたという。本作の撮影終了後、『バットマン ビギンズ』のオーディションのため、半年間で45キロも体重を増やした。

前述したように、1981年に発生した北アイルランドの刑務所でのハンストが描かれる。マイケル・ファスベンダーはハンストに突入したサンズを演じるために、わずかな水と栄養注射で容姿を作り変えた。あまりの激変ぶりに驚いたアイルランド人記者に「サンズは死んでしまったけれど、僕はずっとここにいるから大丈夫」と答えて、彼が死ぬのではないかと心配した記者を慰めたという。

無人島で4年間過ごす男を演じる為に、トム・ハンクスは体重を23キログラム増量し、撮影の大半が終了した後に「数年間無人島で暮らした姿」を作るために体重を減量し、さらに髪と髭を伸ばした。

サノスによって全宇宙の生命の半分が消し去られてから3週間。宇宙を漂流していたトニー・スタークを演じる為にロバートダウニーJr.がかなりやせ細った体で冒頭のシーンを演じている。

私もストイックな性格ですから、これくらいのことならできます。過去に72㎏から58㎏にまで減量させていますからね。筋肉を気にせず、かつ仕事ということになるなら余計にできるでしょう。映画の場合は膨大なギャラですから。ただ、クリスチャンベールは『バイス』のこともあり、もう『デニーロアプローチ』とも言えるこのような無茶な体作りはやらないと言っていますから、私のそれよりももっと過酷な状況があったことでしょう。
クリストファーノーランがアメコミという伝家の宝刀に違う角度からスポットライトを当て、ヒーローものが嫌いだった彼を動かした。そしてそれが更にヒーローものが嫌いだったヒースレジャーの心を動かし、『ダークナイト』に繋がった。プロフェッショナルがプロフェッショナルを呼び、天才たちが呼応し、奇跡を呼び起こした。そういうことが背景にあることを考えるとまた、映画の奥行きが深くなり、価値が高くなる実感を覚えます。
6.『圧巻の芸』
映画の中で、圧巻の芸を見せる役者たちがいる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『セッション』
- 『雨に唄えば』
- 『カクテル』
- 『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』

ジャズドラマーを目指す青年を演じるマイルズ・テラーはジャズドラマーを演じるため、2か月間、一日に3~4時間ジャズドラムの練習を続け、撮影で自ら演奏しており、作中の手からの出血はマイルズ本人のものである。

古い作品だからと甘く見るべきではない。観ればすべてが分かるだろう。
トムクルーズらがバーテンダーを演じるのだが、そこで魅せる芸は圧巻である。

前述したように、伝説的天才ヴァイオリニストであるパガニーニを、「現代のパガニーニ」とも言われる人気ヴァイオリニストでモデルのデイヴィッド・ギャレットが演じるのだが、特に演奏に興味がない人も、この演奏には圧巻だと思わざるを得ないだろう。

その他にも、ベートーヴェンの映画でゲーリーオールドマンがピアノを実際に演奏しているとか、何かの映画でバトンを使って圧巻の芸を魅せてくれる映画などの話もあります。ゲーリーに関しては『という話も』とかいう曖昧な話しか書いていないのでここには載せませんでしたが、彼自身ピアノが趣味なので、ある程度は確実に弾いてるでしょう。また、『ロック・スター』でマークウォールバーグが圧巻の歌声を披露しまうが、それは差し替えのようです。
7.『トップスターがここまでやった』
トップスターなのに見栄や虚勢に囚われず、役を演じ切った俳優がいる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ペーパーボーイ 真夏の引力』
- 『7月4日に生まれて』
- 『危険なメソッド』
- 『マグノリア』
- 『夜になるまえに』
- 『ダーティ・グランパ』
- 『モンスター』
- 『バイス』
- 『アメリカン・ハッスル』
- 『ザ・ファイター』
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 『アメリカン・サイコ』
- 『乱』
- 『蜘蛛巣城』

前述したように、ニコール・キッドマンがここまでやるか、という演技が見られる。

トム・クルーズは役作りのため、約1年間車椅子に乗って生活した。だが彼はデビューの2作は脇役、1983年の『タップス』も『アウトサイダー』もちょいやく。『卒業白書』、『トップガン』、『レインマン』があってこの作品のため、彼にとってはこの時期、勝負の時期だったかもしれない。

精神科医カール・グスタフ・ユングとジークムント・フロイト、そして精神分析医のザビーナ・シュピールラインの3人のドラマを描く。このうち彼女を演じたキーラナイトレイが、そこまでやるかという怪演ぶりを見せている。

予測不能なラストシーンが見どころの本作だが、今のトム・クルーズでは考えられないような下品なキャラクターを演じている。

キューバ出身の作家・詩人、レイナルド・アレナスの自伝で、彼をハビエルバルデムが演じる。また、ジョニー・デップが女装した男(あるいは同性愛者)として登場するのだが、これがまた貴重な感じである。

奇天烈な祖父を演じたデニーロと、それに振り回される孫を演じたザックエフロン。途中、羽目を外しすぎて素っ裸で踊り狂うシーンがあるのだが、爆笑必至。

前述したように、それまで美人役ばかりだったシャーリーズ・セロンがこのような殺人犯の役を演じ、役者魂を感じさせる作品となっている。

第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニーを描いている。ベールは役作りのために体重を40ポンド(約18kg)増量した。

1970年代にアトランティックシティで起きた収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を基にしている。肥満体の天才詐欺師を演じるにあたり、ドーナツやチーズバーガーなどの高カロリー食品を大量摂取し激太りさせた。

彼の場合『マシニスト』の話は前述したが、この映画でもコカイン中毒の元ボクサーを演じるにあたり13キロの減量だけではなく、実際に髪の毛を抜き、歯並びまでも変えて役作りに挑んだ。

前述したように、実際の元株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの波乱万丈の伝記映画。ディカプリオの怪演がすごい。トップ俳優がここまでやるのだから、ハリウッド映画は世界に君臨し続けるのだ。

1980年代後半のマンハッタン・ウォール街を舞台に、投資銀行で副社長を務める一方で快楽殺人を繰り返す主人公を描くサイコ・ホラー。ベールはこの映画でも、『この男はこういう性格のはずだ』として、体をストイックに鍛え上げたという。

有名な落城シーンはワンカット一発撮りで撮り直しは不可能なため、撮影本番では城内に仲代ひとりを残してスタッフが撤収してから火を放ち、8台のカメラで撮影した。仲代は猛烈な炎と煙を背景に命懸けの演技を行った。仲代は顔半分に火傷を負い1週間休んだが、「役者って、画(え)になりさえすれば、何だってやってしまうんですよ」と語っている。

ラストに三船の演じる主人公が無数の矢を浴びるシーンで知られるが、このシーンは実際に三船やその周囲めがけて本物の矢を射って撮影した。三船は後年になって、矢が飛んできたときの気持ちを「この時は怖かった。『後でぶっ殺すぞ』と思ったよ。震えながら逃げ回ったけどね」と語っている。

また、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』という映画のトム・クルーズもなかなかの見ものです。言われるまでどこにトム・クルーズがいるか分からないという人もいるでしょう。先ほど、『シャイニング』のジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえる「叩き割ったドアの裂け目から顔を出したジャック・ニコルソンの狂気に満ちた表情」を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンを2週間かけ、190以上のテイクを費やしたと書きましたが、
完璧主義の監督とそれに付き合う(付き合わされる俳優)
がいるわけです。火傷をした仲代達矢も、本物の矢で射られた三船敏郎も命を懸けましたが、その完璧主義についていけない人もたくさんいたでしょうね。事実、黒澤明の悪口を言う役者もいました。ただ、悪口や愚痴なんて、子供でも言いますからね。それが的を射ているかどうかは定かではありません。定かなのは、黒澤明の方がその役者よりも圧倒的に、世界規格として通用する一流のクリエーターだったということです。
宮崎駿で考えても、その目まぐるしい朝令暮改に多くのスタッフが辞めていったそうです。『ついていけない』ということだったのでしょう。しかし、彼のような完璧主義だからこそ世界に通用するのです。デヴィッドフィンチャーも、クリストファーノーランも、似たような洗練された作りこみを感じる映画をいくつも作っています。文句を言う人は最初から『自分の命を懸けて作品を創る』という覚悟がなかったのかもしれません。
8.『マシンガントーク』
軽快なマシンガントークが光る演技が見られる映画がある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『レニー・ブルース』
- 『グッドモーニング, ベトナム』

前述したように、ダスティンホフマンがレニーブルースになりきって軽快なマシンガントークを展開する。

前述したように、一人のラジオDJを演じたロビンウィリアムズが、圧倒的なトーク力で兵士たちを盛り上げる。

明石家さんまはプライベートでも朝までひたすらにしゃべり続けていて、冗談で『あの人は躁病だよ』と言われていますが、そのくらい軽快なマシンガントークがこれらの映画で観ることができます。ビートたけしなども昔の映像を見ると凄まじいマシンガントークで、そのトークの勢いだけでネタを構成させている力づくの芸風さえ見ることができますし、横山やすし、島田紳助や上沼恵美子もそうですが、トークの勢いというのはそれだけで『力』だということが伝わってきます。
ちなみに私も彼らに匹敵するほどしゃべり始めたら止まらない性格で、しかも彼らと違って『ガチの話』しかしません。10代の頃ふざけてばかりだったので、その反動でもう真面目な話しかしなくなりました。部下もいて、彼が道を踏み外しやすい性格ということもあり、私がふざけるわけにはいかない、という責任もあるのです。よって、実の家族なども私との会話から逃げるようにして距離を取っていますね。圧倒的に喋り続けて、数時間なんて簡単に過ぎますから。しかもすべて正論を言うようにしていて、ブッダや孔子の話にまでつなげて真理を軸にして説くので、『もうついていけないよ』という顔をしているのがよくわかります。
まあ私には関係ないですけどね。相手が『楽しい話を望んでいる』からといって、それをするべきだという理由にはなりませんから。・・っていう性格ですから、もう大変ですよ。ええ。
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