MOVIE RECIPE
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当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『第三次世界大戦(最終戦争)』
キューバ危機やロシアのウクライナ侵攻の際に話題になったが、もし第三次世界大戦が行われたらどうなってしまうのか。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『リベリオン』
- 『わたしは生きていける』
- 『TENET テネット』
- 『死の谷間』
- 『ザ・ウォーカー』
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
- 『オブリビオン』
- 『トータル・リコール』
- 『風の谷のナウシカ』
- 『Vフォー・ヴェンデッタ』

第三次世界大戦後に出現した全体主義体制の都市国家。そこは、独裁政党が君臨し、二度と戦争が起らないように感情を持つことを禁じられた社会だった。この映画は製作者の意図を超えた奇跡を生んでいる。

近未来のイギリス。アメリカ人であり15歳の少女はイングランドの田舎で親戚と暮らすことになるのだが、どうもこの平和は続かないらしい。第三次世界大戦が勃発してしまったのだ。このジャンルの中では最もリアルに第三次世界大戦を描いた作品。ほとんどが『その後』の話だが、これは渦中を描く。

これは謎を楽しむ映画でもあるので詳しくは書けないが、第三次世界大戦を阻止する為の謎の存在”TENET”、というのが一つの鍵となる。私はこれすらも知らない状態で観たのでこれ一つ知っておくだけで結構分かりやすくなるだろう。

核戦争で文明が崩壊した後の世界。荒廃した世界を描くために砂漠や赤土のような場所が使用されることが多いが、この場合は『山』である。確かに、文明がない時代には大自然だけがあったわけで、そこにはこうした木々が生い茂る山々がただ悠然と存在しているということになる。だがこの映画の見どころは、残された人間が織り成すドロドロしたドラマである。

最終戦争によって国家も文明も滅びた世界。ある男が「本を西へ運べ」という心の声に導かれ、目的地も分からぬまま30年間もアメリカを西に歩き続けている。一体この荒廃した世界で人々はどのようにして生きていけばいいのか。『次』は何を重んじて生きていけばいいのか。

核兵器による大量殺戮戦争勃発後、生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界を舞台とする。この場合は砂漠化したエリアが舞台となる。『ウォーターワールド』はそっくりな環境で海だが、温暖化が原因のため、戦争は関係ない。

西暦2077年。60年前に起きた異星人スカヴからの侵略を食い止めたものの、核兵器によって荒廃してしまった地球。人類の大半は、土星の衛星であるタイタンへの移住を余儀なくされていた。この場合は人間同士というよりは、異星人撃退のために核兵器を使用したため、地球が荒廃したという状態。

21世紀末の世界大戦により人類は大量の化学兵器を使用した。その結果地上の大半は居住不可能となり富裕層と貧困層で、生活する場所を分けられていた。そこでもまだ資本主義の世界が広がっていて、貧困層は富裕層のための労働力となり、働き続けていた。

「火の七日間」という最終戦争によって、巨大産業文明が崩壊してから千年後の地球。荒廃し砂漠化した大地は錆とセラミック片に覆われ、「腐海」という有毒の瘴気を発する菌類の森が徐々に拡大していた。瘴気と腐海に棲む昆虫に似た巨大な蟲達に脅かされ、わずかに生き延びた人類は衰退の一途を辿っていた。

舞台は第三次世界大戦後。かつてのアメリカ合衆国が事実上崩壊し、独裁者アダム・サトラーによって全体主義国家と化したイングランド。ある女性が夜間外出禁止令を破っての外出中、秘密警察に発見され乱暴されそうになる。そこにガイ・フォークスの仮面を被る謎の男“V”が現れ、鮮やかな手並みでイヴィーを救った。その直後、“V”はイヴィーの目の前で裁判所の爆破テロを敢行する。

明確に『第三次世界大戦』のキーワードを出していなくても、アインシュタインがこう言っています。『第三次世界大戦がどのように行われるかは私にはわからないが、第四次世界大戦で何が使われるかはお教えできる。石だ!』そこに戦争によって荒廃した世界があれば、それは第三次世界大戦があったと判断されます。米ソ英が「人類を数回滅亡させるほどの核兵器を保有するようになった」という話もありますし、次に戦争で核が使用されたら世界は滅んでしまう可能性が高いですね。
2.『地球荒廃』
地球が荒廃する理由は戦争だけではない。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
- 『風の谷のナウシカ』
- 『ウォーターワールド』
- 『オートマタ』
- 『レディ・プレイヤー1』
- 『ブレードランナー』

まずこれは前述したように、核兵器による大量殺戮戦争勃発後の世界。生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界を舞台とする。この場合は砂漠化したエリアが舞台となる。

これも前述したように、荒廃し砂漠化した大地は錆とセラミック片に覆われ、「腐海」という謎の森が広がる世界の話だ。実はあの砂漠に見える大地は『砂』ではなく『セラミック』等の人工物なのである。この映画がどれだけ奥が深いかということは、『この記事』に書いた。

この場合、温暖化の進行により北極・南極の氷が溶けて海面が上昇した結果、海だけが広がる海洋惑星となったという状況が存在している。大自然の大きな流れによる氷河期や温暖化は止められないが、人為的な問題なら人間の責任だ。少しでもそういう意識を強化したい。

2030年代末に太陽のフレア光が増加したことで、地球は砂漠化が進行し、人口の99.7%が失われた。生存者は安全な都市網を再構築し、過酷な環境で人類の手助けを行う原始的なヒューマノイドロボット「オートマタ」を開発した。人間のほとんどが死んでしまうこの状態は前述した『死の谷間』にも状態が近いと言える。

2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。これも荒廃する原因は戦争ではないが、人為的な責任も大きいと言える状態が広がっている。

21世紀初頭、環境破壊により人類の大半は宇宙の植民地(オフワールド)に移住。遺伝子工学技術の進歩により、ロボットに代わるレプリカントと呼ばれる人造人間を発明し、彼らは宇宙開拓の前線で過酷な奴隷労働や戦闘に従事していた。確かにそのような機械が宇宙開拓をしてくれれば人類にとっては助かるが。

戦争だけではなく、環境破壊や政治の機能不全等によっても地球は荒廃してしまいます。元々『荒廃』とは、『人間が住む前の地球の姿がそこにある』状態を示すので、その他の生命は別に騒がないんですよね。動物も虫も植物も、なんなら宮崎駿の言うように、『地球のことを考えたら、本当は人間なんていない方がいいんだ』ということなのです。ただ、『環境破壊』における荒廃となると、その植物も生命も存続できませんから、これは人間以外にも迷惑がかかります。人間は地球のリーダーのように振る舞ってこの世界を生きていますから、そのあたりのことについて、熟考しなければなりません。なってからでは遅い。その真理に気付くことができるのも、人間だけなのです。
3.『惑星移住』
地球に住めなくなれば他の惑星に移住するしかない。それはもちろん究極の選択だが、それしかないならそうするしかないのだ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『エリジウム』
- 『オブリビオン』
- 『ブレードランナー』
- 『インターステラー』
- 『アフター・アース』
- 『オデッセイ』
- 『アド・アストラ』

これも上記の『地球荒廃』に入れられる映画なのだが、2154年、超富裕層は、大気汚染や人口爆発により生活環境が悪化した地球から離れて、衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス型スペースコロニー「エリジウム」で暮らしているという状態になっている。選ばれた場所だけがここにいけるから、地球人の多くはここを羨望の目で見上げる日々が続く。

前述したように、異星人撃退のために核兵器を使用したため、地球が荒廃し、人類の大半は、土星の衛星であるタイタンへの移住を余儀なくされていた。しかし映画自体はその設定を忘れてしまうほど、その惑星で起こるミステリアスな物語に魅了され、あっという間にラストシーンを迎えてしまう。

前述したように、21世紀初頭、環境破壊により人類の大半は宇宙の植民地(オフワールド)に移住。人間はこれを黒人等を奴隷として扱って問題になったが、レプリカントなら確かにその人権問題は起きない。だがこ場合、彼らに知性があることがポイント。ただのロボットとして動いてくれればいいのだが。

近未来の地球は、巨大砂嵐が日常的に発生する異常気象により地球規模で植物・農作物の大量枯死が発生し、ほとんど間違いない確率で人類は滅亡すると予見されていた。そうなると、移住できる惑星を探すしかない。現時点での人間が作り出した宇宙映画の最高峰の作品がこれだ。
アフター・アース
これも『荒廃する地球』に入れられる映画で、時代設定も最も近い。2025年、人類は自らの故郷である地球の自然環境を破壊してしまい、遠く離れた惑星ノヴァ・プライムに移住せざるをえなくなった。ウィル・スミス親子が共演したことで話題となった。

火星の有人探査計画のチームの一員として参加して、一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、彼を救いだそうとするチームのクルー達と、地球のスタッフ達の努力を描く。『火星で独りぼっち』という印象が強い映画だが、彼らは本来、『地球以外の惑星に住む未来』を想定しながら探索をしていた。

人類は火星に宇宙基地を建造し、地球外生命体の探査に乗り出している。映画的には親子問題を描いているところがあり、宇宙で行方不明になった父親のことが頭から離れない子供役をブラッドピットが演じていて、全体的に暗い雰囲気がある。宇宙の壮大な暗さも影響しているだろう。

惑星移住など壮大すぎて腰がひけますが、ビル・ゲイツを超えて世界一の大金持ちになったイーロン・マスクのスペースX社は、「火星への人類移住」を本気で進めています。スペースXが使命として掲げるのは「人類を多惑星種にする」ということのようです。ただ、私が持っている宇宙専門の本には、それを実現させるためには『何百年、何千年もかかるけど、火星を温暖化させることができれば人類は惑星に居住することができる』とあります。乾燥して氷に覆われた火星をテラフォーミング(地球化)させることは至難の業だと。しかし、彼は本気だということですからね。
4.『あり得なくもない未来』
荒廃する地球とはまた印象が変わるが、このような未来もあり得なくもない。『ターミネーター』まではなくても、このあたりなら分からない。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『エリジウム』
- 『A.I.』
- 『マイノリティ・リポート』
- 『ザ・サークル』
- 『Her/世界でひとつの彼女』
- 『イーオン・フラックス』
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
- 『リベリオン』
- 『アバター』
- 『サロゲート』
- 『GAMER』
- 『レディプレイヤー1』
- 『アリータ: バトル・エンジェル』
- 『シェイプ・オブ・ウォーター』
- 『ライフ』
- 『シックス・デイ』

まずは前述したようにこれだが、2154年、超富裕層は、大気汚染や人口爆発により生活環境が悪化した地球から離れて、衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス型スペースコロニー「エリジウム」で暮らしているという状態になっている。130年も猶予があるし、先ほどの火星の話よりはあり得なくもない。

地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈んだ状態があるから、これも上記までのレシピに入れられる映画でもある。ここでは、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍している状態があるが、どの映画もそのあたりは似たような設定だ。ただ、さすがスピルバーグとキューブリックが共作しようとしていただけあって一線を画している。

プリコグ(precog:precognitive、予言者)と呼ばれる3人の予知能力者たちで構成された殺人予知システムが実用化された近未来。それに従って予防的治安維持機能を遂行する犯罪予防局によって、システムの導入以後、西暦2054年のワシントンD.C.の殺人発生率は0%になったと報告されていた。予知能力とかそういうことはないだろうが、AIが似たようなことをできそうだ。

画期的なSNSを開発した世界一のSNS企業“サークル(The Circle)”へ転職する彼女だが、入社から約1週間後、CEOが新たなサービス『SeeChange』を発表した。これはあらゆる場所に設置可能な小型カメラだが、現在のスマホも似たようなものだ。そこらへんに監視カメラがあるのと同じなのだから。これはその一歩先を行った背筋が凍る世界の話だ。

人工知能型OS・サマンサに恋心を寄せてしまう男の物語。まず、2002年に『シモーヌ』というアルパチーノの映画があり、その5年後の2007年に日本で『初音ミク』が登場する。その年に開発され、2011年には『Siri』という人工知能がApple社から登場。流れはこの映画の方向に向かっているとも観ることができる。
イーオン・フラックス
2011年に致死性のウイルスが突如発生、人類の99%が死滅したことで、世界は人類滅亡の危機に陥った。ワクチンで生き残ったわずか500万人の人類は、救世主の子孫グッドチャイルド一族の圧政的な管理化の下、汚染された外界と壁で隔てられた都市で暮らしていた。『オートマタ』にも似ているし感染ということでは『コンテイジョン』にも近い。コロナ問題が直撃した世代には強く響く内容でもある。

未来に行った時の例の『ホバーボード』や『瞬間乾燥服』などがそうだ。鮫が飛び出すホログラムや3Dくらいならもう実現している。あの時は、30年後の2015年10月21日にタイムトラベルする設定で、もうそれをとっくに過ぎているが、このあたりならもう実現は目に見えている。

前述したように、第三次世界大戦後に出現した全体主義体制の都市国家。そこは、独裁政党が君臨し、二度と戦争が起らないように感情を持つことを禁じられた社会だった。『マイノリティリポート』にも『犯罪率』という話があったが、その最終結果の『戦争』を敵視するあまり、人間から感情を奪ったわけだ。アクションに目が行きがちだが、これはとても奥が深い話なのだ。

アバターは惑星移住というよりは、地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物を採掘するために、惑星に目を向けた話だ。あのような異星人がいるかはさておき、そのあたりのことなら十分にあり得そうだ。アバター自体はまだ先になりそう。

それで言うとこれも同じ系統だ。脳波で遠隔操作できるロボット<サロゲート>が開発された近未来。人々はサロゲートを分身として使役し、自身は家から一歩も出ずに社会生活を営むことが可能となった。ただ、これも前述したイーロン・マスクがこの脳波研究をしているため、200年もすれば実現する可能性がありそうだ。

これもその2作品に近いが、マインドコントロール技術の発達した2034年の世界で、俳優として応募してきた人間の意識を操り仮想空間のキャラクターとして動かすことのできる「ソサエティ」というコミューンをつくるまでになっている状況がある。

これもその系統だ。2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。この4作品の中では一番あり得そうだが、感覚的にはやはり200年ほど必要だろう。

地球と火星連邦共和国(URM)の間で繰り広げられた没落戦争(ザ・フォール)から300年。地球最後の空中都市”ザレム”と、ザレムから排出された廃棄物が積み上がる地上のクズ鉄町”アイアンシティ”に世界は分断されていた。ある日クズ鉄の山から300年前の少女サイボーグの頭部を発見するのだが、時間さえあれば、この方向もあり得なくもない。

これは逆に1960年代の話なのだが、人間が『進化した次の形態』になる可能性はあるし、多様性の主張がより強くなって、このような恋愛が正当化される可能性もあり得なくもない。この数千年にはないことだが、近年だけで人口が爆発的に増加しているわけだから、急激な展開もあり得なくもない。

無人火星探査機で火星の土を持ち帰る。持ち帰った土をISS内で分析したところ、生きた微生物が含まれていることを確認し、クルーたちは喜びに沸く。地球外生命体発見のニュースは地球上でも報道され、微生物は「カルビン」と名付けられる。そこまでは十分あり得そうだ。そして、『この後の展開』も。
シックス・デイ
2010年、クローン技術の発達によって様々な動物がクローンで生み出され、人間の生活を豊かなものにしていた。ただし、創世記で神が人間を創った日に由来する法律「6d法」により、人間のクローンを作ることは禁じられていた。これはとっくに時間設定を過ぎているし、クローンは相当後の話になりそうだが、登場するホログラムや自動運転の未来技術などの方は、実現する可能性が高い。

ここに本当は『コンテイジョン』や『アウトブレイク』が入れられたのですが、2019年にコロナ問題が起き、『近い現実』が本当に実現してしまいました。それらの映画では、『こういう自然な流れで感染する可能性は十分にあり得る』という説得力のある展開をしていましたが、やはりその説得力は勘違いではありませんでしたね。『宇宙人が地球を侵略する』という話はまだまだ眉唾物ですが、この手の話は蓋然性が高いわけですから。人間としては、好奇心や探求心の追求の延長線上に何があるかを考えた、知性ある行動が求められます。
5.『超えてしまった未来』
時代設定として超えてしまった映画。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『シックス・デイ』
- 『2001年宇宙の旅』
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
シックス・デイ
前述したように、2011年という設定だが、これはもう超えてしまった。

これも2001年だからとっくに過ぎている。映画自体は1968年のものだ。

前述したように、30年後の2015年10月21日にタイムトラベルする設定。

ドラえもんの場合は『22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット』という設定ですから、2100年~2199年の間なのでまだすぎていません。しかし、感覚的にはタイムマシンやどこでもドアなど、あそこまでの便利なアイテムが発明されることは200年経ってもあり得ないでしょう。しかし、なぜか未来にならあり得そうな気もするから不思議ですね。原始時代までさかのぼるなら、ライターで簡単に火が付くことですら『神の仕業』だと言うでしょうからね。個人的には、タイムマシンが発明される可能性がある遠い未来には『もう地球はない』というのがあり得そうな未来です。ないから作れず、タイムマシンで未来人がこっちに来ないんですね。
6.『この世界の否定(新世界)』
今のままではいけないという発想から、今の世界を否定し、テロリズムに近い発想をしてしまう人もいる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『天空の城ラピュタ』
- 『12モンキーズ』
- 『ヴィレッジ』
- 『モンゴル』
- 『キングダム』
- 『始皇帝暗殺』

ムスカという敵の親玉が古代都市とも古代兵器とも言えるラピュタに乗って『ラーマーヤナ』だとか『旧約聖書』だのと言うシーンがある。そして世界を滅ぼそうとするが、彼が世界を支配するために、まず現在の世界を潰して支配し、支配下に入れようとするわけだ。

これはここに詳しく書けないが、『そういう人物』がカギを握る。

これもここに詳しく書けないが、『そういう人物』がカギを握る。それを知っておくとおかないとでは、映画に対する印象が全然違うだろう。

この世界で最も領土を拡大したと言われるモンゴル帝国の創始者。彼はもちろん残忍な人間としての側面もあるが、この映画を通して彼の成り立ちを見ると、また新たな視点が見えてくる。

特にこの映画を通して始皇帝を見ると、彼がなぜ中華を統一したのか、またそこになぜ暴力が必要だったのかということの彼目線が理解できる。

その始皇帝の話でもあるし、その始皇帝を暗殺するわけだから、その始皇帝が創った世界を否定する人間がいた話でもある。

始皇帝の『秦』の時代は、実は十数年しかもちませんでした。儒教を軽んじて、法家だけを重視したからです。『焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)』という言論や思想の統制を目的とした措置を行ってしまったのです。そして法家(法律)を重視し、儒教を弾圧したために、十数年しかもたなかったわけですね。その失敗を生かし、秦の統一帝国を継承した『漢』は、儒教と法家の両方の理論をあわせて国家を運営すべきだと考え、400年以上も続きました。
7.『犯罪発生率を低下させるには』
この地球で環境破壊や戦争などについて考えるのと同時に、犯罪発生率についても考える必要がある。人間は地球のリーダーであり、その他の生命から見て恥ずかしくない行動を取るべきだからだ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『青い珊瑚礁』
- 『ヴィレッジ』
- 『マイノリティ・リポート』
- 『オートマタ』
- 『リベリオン』

続編の『ブルーラグーン』と併せて観たい映画だが、要はこの状態は『アダムとイブ』に近いわけだ。この作品の場合は最後に取った行動が感慨深いものがあり、そこで彼らの人生が完結するが、続編の場合、女性が『化粧』をしたり、他の文化が入ってきたりして、秩序が崩れるシーンがある。人間がどこまで発展するべきなのかを考えさせられる映画である。

これは詳しく書けないが、このテーマと彼らが取った選択肢を熟考したい。

前述したように、予知能力者たちで構成された殺人予知システムが実用化された近未来。それに従って予防的治安維持機能を遂行する犯罪予防局によって、システムの導入以後、西暦2054年のワシントンD.C.の殺人発生率は0%になったと報告されていた。

前述したように、荒廃した後の地球とオートマタの映画だが、このオートマタには、生命体に危害を加えてはならない、自他のロボットの改造を行ってはならない、という2つのプロトコル(制御機能)が設定された。地球の犯罪抑止を人間以外の存在に任せるという発想がちらつく。それは『アイロボット』でも同じような展開がある。

前述したように、第三次世界大戦後に出現した全体主義体制の都市国家。そこは、独裁政党が君臨し、二度と戦争が起らないように感情を持つことを禁じられた社会だった。この映画は製作者の意図を超えた奇跡を生んでいる。

『リベリオン』は深すぎて、ここには書かない方がいいでしょう。リンクした感想記事に詳細を書きましたので気になる方は見てください。ここには、孔子や韓非子、まだヴィレッジには老子の『小国寡民』という哲学が関係しています。人間から感情をなくせば確かに『欲望を間違った方向に向ける』ことはない。つまりそれは、『犯罪がなくなる』ことを意味します。しかし、そこに本当に『人間』はいるのか。そういうテーマを突きつけられるわけです。では、ムスカたちのような野心に支配された人間が現れたらどうするか。テロや戦争をなくすための、必要悪はないのか。とても深い話なんですね。
8.『宇宙船地球号』
我々はこの広漠とした宇宙を旅する、『地球号』という宇宙船の乗組員という仲間である。その認識が、世界を変える。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『THE 11 hour』
- 『ボヤージュ・オブ・タイム』

この映画の感想文は、3000作品のうち最も膨大なものとなった。よって、ここには書ききれない。

これも奥が深い映画で、多くの人はこの映画をただの『自然ドキュメンタリー』程度に解釈してしまっている。

レシピですから詳細を書きたいのですが、量が膨大なので感想記事に。特にこの2つの映画は頭一つ飛び抜けてますね。この映画の価値の高さを分かりやすくするために要点を一つだけ言うと、前者にはあのスティーブンホーキング博士が出ているし、後者の監督はハーバードを首席で卒業し、ハイデッガーの著作の翻訳本を出版したり、マサチューセッツ工科大学で哲学を教えるようなレベルの識者だということです。
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