MOVIE RECIPE
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当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

1.『強い絆、温かい絆』
映画を観ていて、家族の在り方を考えさせられる場合がある。私は家族の形が複雑だったからそのレーダーの信憑性は高い。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ブリグズビー・ベア』
- 『ライアーライアー』
- 『フィールド・オブ・ドリームス』
- 『マン・オブ・スティール』
- 『ダンガル きっと、つよくなる』
- 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
- 『ワンダー 君は太陽』
- 『ジョンQ -最後の決断-』
- 『となりのトトロ』
- 『世界にひとつのプレイブック』
- 『パラサイト 半地下の家族』
- 『ウィンターズ・ボーン』
- 『私の中のあなた』
- 『デイ・アフター・トゥモロー』
- 『おおかみこどもの雨と雪』
- 『インターステラー』
- 『幸せのちから』
- 『ドリーム』
- 『オーロラの彼方へ』
- 『アメリカン・ギャングスター』
- 『ANNIE/アニー』
- 『サマーウォーズ』
- 『グッバイ、レーニン!』
- 『クワイエット・プレイス』
- 『ALWAYS 三丁目の夕日』
- 『ノウイング』
- 『プリズナーズ』
- 『ネバーランド』
- 『スリー・ビルボード』
- 『マイ・レフトフット』
- 『ブレイブ』
- 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

この場合、かなり特殊なケースだから普通の家族ではないが、次のジャンルの『絆を思い出せ』とも少し違う。

離婚したような状態で、妻の方には違う男性がいる。しかし、子供は懐いている。だが男の方に嘘つきの悪い癖があり、表面は明るいが複雑な関係になっている。だが、映画全体で家族の絆を描いている。

不思議な状況の中、男が自分の人生と向き合うが、それを家族が支える温かく平和な物語である。
マン・オブ・スティール
スーパーマンの圧倒的な存在感とアクションに埋もれがちになるが、彼の両親はとても素晴らしい。模範的な両親であり、彼らがもしもう少し荒んでいたら、スーパーマンはヴィランになってバットマンたちの圧倒的な脅威となっていたかもしれない。

非常に厳しい訓練を強いる父親で、本当はレスリングのために男が欲しかった。その気持ちのすれ違いによってすれ違いや軋轢が起きるが、全体的に家族の強い絆が描かれる。

この家系の男にだけ特殊な能力が与えられる。息子はそれを恋愛関係など、とりあえず思いつくようなことに使う。だがそのうち本当に大事なものに気付き、その能力をそのために使い始める。

トリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、27回の手術を受けるなど長らく入退院を繰り返している子供がいる。彼はその数奇な運命によって複雑な人生を強いられるが、両親は決して彼を見放さなかった。

男の息子は、重度の心臓病で、一刻も早い心臓移植手術が必要だった。だが、彼にはお金がない。そしてアメリカの自己破産の原因の第一位は『医療問題』だ。お金を自己負担しなければならず、それに振り回されてしまっている現実がある。『お金がないなら治療はできない』ということだ。だが、息子の命がかかっていた男は、ある行動に出る。

『魔女の宅急便』などもそうなのだが、全体的に家族の温かい絆が描かれるのはこの作品だ。だから私はもしジブリ作品でどれか一つだけしか観れない状態になったらこの作品を観る。映画館の再上映の際もこれに投票。結果は『千と千尋の神隠し』になった。

躁うつ病の男が、8ヶ月精神病院に入院。彼はその退院後もなかなか人生を取り戻せず、家族もそう早急には何かを求めなかった。だがこの場合、家族の絆だけは心底で繋がっているようで、それがいくつかの場面で重要なかじ取りに繋がる。最後、デニーロ演じる父親が、粋な行動に出て彼のことを支える。

かなり特殊な状況で、必ずしも人が参考になる家族の在り方ではないが、その特殊な生活状況を強いられた仲間意識も強いようで、彼らの絆は強い。

いくつかの姓に属する人々が血縁と姻戚関係によって強く結びつき、独特の閉鎖的な因習と「掟(おきて)」が、法律よりも重んじられている。そういうある種『何かの民族』のようなエリアと環境に生まれた家族がいたが、母はおらず、父親が行方不明になる。だが、残された17歳の少女は、弟たちの面倒を決してぞんざいにはしなかった。

急性前骨髄球性白血病という複雑な病気を強いられた子供とその両親の姿が描かれる。また、息子は息子で構ってもらえずに非行に走り、家族間にいつまでたっても真の平和は訪れない。一体いつになれば彼女たちに安穏の日々は訪れるのか。だが本当は、この家族は最初から愛に溢れていたのだ。

地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を現実味を持って描いたパニック映画で、終末系の壮大な規模の作品だからそっちに目が行きがちだが、主役の気象学のエキスパートの男と、はぐれてしまったその息子との関係に強い絆を感じる家族の物語でもある。

自分の子供がおおかみこどもになってしまった理由は、彼女が狼男を愛したからだった。その特殊な環境がゆえに子育てに翻弄される彼女だが、家族のために思い切った人生の決断をするなどして、愛に溢れた行動に出る。子供は思春期を迎えて異変を起こし始め、この状況が相当特殊なのだと再認識させられるが、彼女たちはまぎれもない、家族だ。

この映画では一見すると宇宙規模の壮大な話だが、『家族の絆』と『愛』こそが最大にして最高のテーマとなっている。だが恐らくクリストファー・ノーランと言えどそこまでは理解していないだろう。だが、私が話をすればすぐに意味を理解する。彼はそういう男である。

事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれ、未来を掴もうとして息子と二人で奮闘する男性、クリス・ガードナーの半生を描いた作品である。ウィル・スミスの本当の息子が出ていることもあって、家族の絆を感じやすい作品となっている。

全体的には当時の黒人女性たちがどれだけ大変だったか、ということに焦点が当たるが、親としての行動にも注目。

オーロラを通した『もしかしたらあり得るのかもしれない』不思議な現象を通して、消防士として殉職した亡き父親との接触に成功する男。彼はこの父親の死によって人生を少し狂わされていたが、これで人生を取り戻せるか。

彼は有名な悪党として名をはせ、やったことは認められない。だが、アメリカが戦争の武器を売ってニューディール政策以上の回復をしたことや、彼の家族に対する接し方を観ていると、複雑な気持ちになってくる。

世界でも有名な10歳の少女アニーは、4歳の時に両親にレストランに置き去りにされ、現在は似た環境の孤児たちと一緒に何とか暮らしていた。彼女は両親を見つける為に毎日夢を見て、ひたむきに生きる。果たして彼女は幸せになれるだろうか。

なつきという少女の家庭が由緒ある歴史を持っていて、親戚なども含めて人間関係の絆が強い特徴を観ることができる。両親も最後に出てくるが、逆に両親なしであの絆を魅せてくれたからこの作品は名作なのかもしれない。

東西ドイツ統合後の庶民の身に起こった悲喜劇を家族像と共に描いた作品で、母親は当時の東ドイツの国家体制に傾倒していて、西ドイツの発想を批判。もしドイツが統合されたと知ったら持病の症状が重くなったりショック死する可能性もあった。それゆえ、母を守るため息子たちは一世一代の大勝負をしかける。

B級にもなりがちなリスクを抱えるこの手の映画がそうならないことの理由の大きな理由の一つに、この家族の愛が関係している。聴覚障害を持った娘が、それゆえに物語を複雑化させたり、カギになったりするが、最後の方で彼女と父親が見せる絆に、映画館の観客は固唾をのんだ。

昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台としていて、特に何か大きな問題は起こらないが、『サザエさん』のようにそれなりの日常はあって、それに奮闘する一家を観て、日本人である我々は民族意識などを特に意識していなくても、ある種の感慨を覚える。

終末系というのは『土壇場』でもある。土壇場というのは、人の本性が出やすい場面でもある。ということは、人間が最も大事にしているものが浮き彫りになるのだ。私はこの映画で彼が最後に取った行動が、人間の真理だと考えている。これを観て10年以上経つが映像は焼き付いているし、その間に様々な勉強や経験をしたが、考えは変わらない。

ある平和な家族がいた。だが、ある時その平和が崩れた。一体なぜ?この映画ではその理由と、それを追いかけているうちに鬼のようになる父親の愛と、ギリギリの尊厳を描く。

劇作家ジェームズ・バリーが、ピーター・パンのモデルとなった少年と出会い、その物語を完成させるまでを描いた実話を基にした、ヒューマンドラマ。彼は妻がいたが、ある家族と親密になり、そこでピーターパンの発想に辿り着いていく。

娘を理不尽な形で殺された母親も、最初はもちろん警察に任せていた。だが、いつまでたっても解決しない。そのうち彼女は行動に出始める。まず最初の行動が『三つの看板』に書いた、警察へのメッセージだった。

1932年にアイルランドで22人兄弟の10番目に生まれた、実在するクリスティ・ブラウンは生まれつき小児麻痺で立つことも話すこともできず唯一左足のみ、かろうじて動かすことができた。だがこの映画で非常に興味深かったのは、彼の家族が彼に対し、まるで『当たり前』かのように普通に接していたことだった。彼もすごいし、この家族もすごい。

自身もチェロキー族インディアンの血を引いているジョニー・デップが初めて監督・脚本・主演の3役をこなした隠れた名作。貧しい環境で生きる彼には家族がいて、子供もいる。そして、ある時『妙な高収入の仕事』の話を見つけ、一人その地に向かう。(そういうことか・・)。彼は覚悟を決め、その報酬と共に、家族との時間を過ごす。

名作『若草物語』を原作としていて、1860年代のマサチューセッツ州に暮らすマーチ姉妹の暮らしぶりを描き出していく。

家族の絆を温かく、強く感じられる作品は普遍的ですから、多くの人に愛されます。子供にも堂々と見せられるというメリットが大きいですかね。それで家の中で常に映像を流して子供を夢中にさせても問題ないし、むしろ教訓になり、ついでに育児になって自分の時間を作ることができますから、『便利』という面も持っています。例えばディズニーアニメは世界の名作を世界規格にカスタマイズして見やすくしていますから、例えば現地の宗教要素などは排除されています。
2.『家族の絆を思い出せ』
家族といっても血が繋がっているだけで、扶養の義務はあっても借金の肩代わりをする義務まではない。様々な問題で破綻したり冷え込む家族は大勢ある。だが、これらの映画を観てその絆を、家族の良さを、思い出したい。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ブレイクアウト』
- 『スタンドアップ』
- 『バケモノの子』
- 『人生の特等席』
- 『リトル・ミス・サンシャイン』
- 『ビューティフル・ボーイ』
- 『普通の人々』
- 『プールサイド・デイズ』
- 『ゼロ・グラビティ』
- 『思い出のマーニー』
- 『チェンジング・レーン』
- 『モリーズ・ゲーム』
- 『ゲティ家の身代金』
- 『しあわせの帰る場所』
- 『それでも、愛してる』
- 『アウトサイダー』
- 『カリフォルニア・ダウン』
- 『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』
- 『プーと大人になった僕』
- 『ワイルドライフ』
- 『ラブ・アゲイン』
- 『みんな元気』
- 『マイ・ブラザー』
- 『奇跡のシンフォニー』
- 『あなたへ』
- 『ザ・ファイター』
- 『レインマン』
- 『ミセス・ダウト』
- 『レイチェルの結婚』
- 『ラン・オールナイト』
- 『マッチスティック・メン』
- 『ラストミッション』
- 『ルーム』
- 『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

裕福な家庭だがその代償に仕事人間になってしまっている父親であり夫。そのため、家庭は冷え込んでいた。だがこの家にある不法侵入者が。彼らにかき回されるうちに、意地悪に言えば『吊り橋効果』だが、それでも一つの共通目標を持つことで家族の絆を思い出していく。

世界初のセクシャルハラスメント訴訟をもとにした作品だが、彼女がそうして強い決断をするまでは、彼女の親は彼女を『結婚に失敗した失敗者』のような扱いをしていた。だが彼女の覚悟の大きさに触れていくたびに、家族の絆を思い出す。親として彼女にしてあげられることを考え、熱い行動に出る。

両親の離婚で父親と別れ、親権を取った母親につくことになるが、その母も交通事故で急死してしまう。少年は『家族』がどんな存在かさえ忘れてしまっていて、渋谷の街をうろついていた。そして不思議な世界に迷いこみ、ある熊の姿をした男と出逢う。これは、彼の心の中にいる『何人かの重要人物』と、彼らとのドラマを描く、親子愛の物語である。

妻を亡くし、男手ひとつで育てたある頑固な男がいる。この親子には確執のような距離が空いていて、娘は若く、父親はこういう性格だから話が一向に真相に近づかず、微妙な関係が続いてしまっているのだ。だが、実はその空いている距離にはちゃんとした『意味』があった。

様々な事情を抱え、中には人生の大きな壁にぶつかったように見える問題ばかりの家族が、一番小さな娘、あるいは妹であるオリーヴが、美人コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の予選を通過したことを通して、一緒に行動することを余儀なくされる。抱えている問題がゆえ、道中様々なことが起こるが、オリーヴの純粋な子供心を皆で守りたい気持ちは一致していて、次第にそれで気持ちが一つになっていく。

実話をもとに、薬物依存症に陥ってもがき苦しむ青年と彼を懸命に支え続ける父親の姿が描かれる。

ある、何か異常な過去を抱えた家族がいる。だが、彼らは極めて、普通の家族に見える。だが、やはりどこかおかしい。一見すると、生活のすべての行動は普通だが、よくよく見ると普通じゃない。この家族は過去になにがあり、そして現在どうなっていて、将来どうなりたいのか。それを家族全員が、誰一人答えを出していない様子だった。

14歳の少年は、離婚した母親と共に生活しているが、母親の新しい恋人との関係に悩んでいた。ある日、ひと夏を一緒にサマーハウスで過ごすことになり、複雑な生活が続く。彼は彼で自分の居場所や人生を探すが、母親の方もそれは同じことだったのだ。我々は最後、この映画の原題が『The Way Way Back』だということを、深く考えることになる。

この映画のWikipediaにも、相変わらず詳しく正確な説明が書かれていてありがたい。だが、『地球の重力(Gravity)を存分に感じながら立ち上がるところで物語は終わる』というところだけを解釈してこの映画を理解したつもりにならない方がいい。この映画で最も重要なのは、『なぜその時、音楽が鳴り響いたのか』ということだ。

この映画がまさかここまで深いテーマに触れているなんて、想像すらしていなかった。せいぜいしていたのは(同性愛?)とか(なんかジブリっぽさが薄い絵だな)とかその程度のことだ。だが、この作品は忘れようと思っても忘れられない、至極の一作となった。

あなたがもしメンサでも、ハーバードを出ていても、IQが300あっても、次の質問に答えられるかは疑問だ。『なぜこの人は、家族と和解できた?』

モーグルでオリンピック出場を嘱望される選手だったモリー。だが事故の怪我によって将来は絶たれ、人生が狂い始める。父親との距離もすっかり空いてしまっていた。だがやはり、親子の絆というものは別次元である。ある有名な日本の不良の男も、母親が『迷惑だけはかけないで』と衰弱しながら言うと、大きく心を揺り動かされていた。家族の絆が、彼女に何を与えるか。

1973年に、当時フォーチュン誌から”世界一の大富豪”に認定されたゲティオイル社社長のジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された実話をフィクションを織り交ぜて描く。彼はそれだけの人物であるがゆえ、シビアな人生を歩いてきた。だから孫が誘拐されたという話で、心底に築いてきたものが動揺することはなかった。だが、本当に彼の姿は人として正しいのか。全体を通して、様々な教訓を得る映画である。

これといって特に大問題が起きるわけではないが、ある日母を事故で失ったこともあって、厳格だった父親と確執を抱えた息子の姿が描かれる。100分ほどの映画で、小さな世界の話だが、実力派の豪華キャストが揃っていることもあり、我々はこの映画から何かを得る。

『それでも、愛してる』の『、』を飛ばしたくなるが、それはしない方がいいだろう。そういう映画である。父親である主役の男が鬱病になり、それを軸にして家庭が崩壊に向かっていく。もちろん、心底で願っていることは一つだ。だが、そのたった一つのところに黙って向かっていけないのが人間。彼らは家族の絆を取り戻すのか。

14歳の少年が両親を失い、兄2人と共に生活している。やはり両親がいないと生活は荒んでいくが、彼らは彼らなりに強い絆を持っていた。

全体的に大地震による天災に振り回される構図になっているが、主役のレスキュー隊員の男は、娘との仲は良好だが、妻とは離婚協議中という、複雑な状況にあった。だが土壇場で人間の本性は出る。妻が付き合っている男と、この男の『父親・夫』としての器が露呈し、家族はこの悲劇によって新たな再発見をする。

過去に母親から暴力を振るわれたと誤解を招くような発言をしてしまった女が、母親から激しい怒りを買ってしまう。それが引き金となり大喧嘩に発展した二人は、ついに全縁状態となる。確かにそうなるくらいだから母親もかなりとがった性格だが、彼女は旧友しか知らない複雑な事情を抱えて生きていた。娘は母との和解の方向に足を進めながら、その秘密に触れていく。

『くまのプーさん』を原作としているから、クリストファーが主人公である。あれからずいぶん経った。首都ロンドンで旅行カバン会社で働くクリストファーは、多忙のゆえ愛する妻と娘との間に溝を作るようなってしまった。

父の失業。母の浮気。別離、そして新たな道―。壊れゆく家族の姿を14歳の息子の心情を通して描く。

ネタバレになるのでここにはあまり書かない方がいい。

妻に先立たれた老人の男。毎年家にやってくる子供たちを楽しみに待っていたが、今年は全員が来ないという。なぜか。彼は時間もあることだし、子供たちの元へと直々に向かうことに。子供たちはどこかよそよそしい。何かを隠しているようにも見える。だが、我々は最後、この映画から家族の絆を強く感じる。

極めて稀有な状況に陥る。だが、その前は普通の家族だった。ネタバレになるのでここにはあまり書けないが、これは、見ごたえのある壮絶な物語である。

ニューヨーク近郊の孤児院で暮らす少年は、両親が必ず迎えに来ると信じている。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまう。果たしてその音の正体とは何なのか。そして、彼は両親と再会できるのか。

最愛の妻が亡くなった。お互い一途で、つつましい夫婦だった。だが、死んだ後一通の手紙が遺されていた。(なんだよ。俺が知らないことが、まだあるのかよ。俺たちの関係は、どういうものだったんだよ。)彼はある種の複雑な想いを抱えながら、愛した人の人生を探しにいくたびに出る。

実在するボクサーの話だが、彼の家庭が『粗悪』と言って差し支えないような、排他的で建設性がない、偏ったものだった。それゆえ、兄も薬物乱用者として弟を振り回す。兄もふくめ、家族は主役のこの弟のことを彼らなりに愛しているようだが、真剣に生きたい弟は、離別すら頭をよぎっている。果たして彼らの運命は。そして彼はボクサーとして生きていけるのか。

自由奔放な青年がある日、自分に遺産が入ってこない理由を探り、重いサヴァン症候群の兄にたどりつく。何の愛着もない彼はその兄を利用して、自分勝手な欲望のために悪用することも頭をよぎるが、そぬち彼らは兄弟の絆を取り戻していく。

失業した声優の男は家族を愛していて、子供たちからも愛されていた。だが収入のない父親、無責任な夫に嫌気がさしていた妻は離婚を決意。男はユニークな方法でこの家族を取り戻そうと奮闘する。

10年間、薬物治療のリハビリ施設の入退院を繰り返していた女が、姉のレイチェルの結婚式のために実家に帰ってくる。では、なぜ彼女は依存症になってしまっていたのか。

マフィアのヒットマンだった伝説のアウトローも、息子からしたら犯罪者だった。確執に近い人間関係があった二人だが、ある時ピンチを通して再び濃厚に接触することに。息子は関わりたくない。父親もそんなことはわかっている。では、一体この二人はどうなるのか。

詐欺師の男が自分の内的な精神状態について治療を受けるが、その中で10年以上前に離婚して以来連絡を取っていない元妻のことを考える。彼女が当時妊娠していた子供がどうなったのか気になり始めるのだ。娘は14歳になっていた。そして彼女との出会いが、彼の歪んだ人生に影響を与えていく。

男は5年間も家族を放っておくような人間だったが、彼にも理由があって、CIAの極秘任務を行っていたのだ。彼は自分の余命が短いことを知り、家族と向き合おうと考えるが、当然のように家族はこれを拒絶。彼は家族を取り戻すことはできるか。

2008年に発覚した、24年間に渡って自宅の地下室に閉じ込められ、父から壮絶な扱いを受けていた事件、フリッツル事件を基に描かれる。彼女は『その部屋』に、子供と一緒に住んでいた。彼女は無事にここを出られるのか。そして、出たとしてこの部屋が世界のすべてだと思っている子供の運命は、どうなってしまうのか。

5歳の時に両親とはぐれてしまい、オーストラリア人夫婦に引き取られたサルー・ブライアリーがGoogle Earthを使って本当の家族を探し出す。だが、このオーストラリアの両親も子供想いのとてもやさしい人たちだった。果たして彼は、真の両親と出逢えるか。これは、実話である。

家族の絆と言っても、見えませんからね。なにかへその緒のような物理的なつながりは見えない。しかし面白いことに、必ず何かで繋がっているんですよね。ある時私は、10年ぶりだかに『妹が歩いている姿を後ろから見た』のですが、まるで母親のようでした。よくは分かりません。ちょっとした仕草なのか何なのか、そっくりだったんです。本人も気づいていないでしょう。こうして、知らぬ間に何かの形で繋がっている。それが家族なんですよね。
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