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サン・テグジュペリ『人間であることは、自分の意志をそこに据えながら世界の建設に参加しているのだと感ずることである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

試しに、隔離された部屋で数か月過ごしてみるといい。食事と排泄が出来るだけだ。人間との会話は出来ない。そういう状況でまず人間が最初に取る行動は、往々にして『独り言』や『徘徊』だ。それでまず『誤魔化す』のである。そして、最初こそ食器口から出される簡素な食事にストレスを覚えるが、その内、その唯一の『イベント』だけが楽しみになり、自分の人格についての記憶もおぼろげになってくる。

 

 

自分がどういうときに腹を立て、自分がどういうときに感動するかという記憶も薄れて来るようになる。人は、他人と話をしたり、文字を書いたりして自分の心情を把握するのだ。その『心情』が今、どういうものなのかを見失い、自分の名前も、その文字も、どういうものだったかという記憶を徐々に失っていくのだ。それは、パソコンでキーを叩くことが当たり前になり、久しぶりにペンで文字を書いたときに、上手く書けなかったり、変換に頼っていたことで、漢字を思い出せないあの感覚と似ている。

 

私は車を5年ほど運転しない時期があり、それでいきなり運転したとき、道路交通法がどうだったのかを上手く思い出せず、その日のうちに2回も連続で切符を切られたことがある。『左折禁止違反』と『一時停止違反』だ。本当に忘れていたのだ。それはとてもショッキングなことだったが、しかしそれが事実だった。

 

同じように、自分の人格も徐々に忘れていってしまうのである。人は、それを常に『更新して生活している』と言っていい。他の要素を通して、『成長を確認している』のだ。それはつまり、『人格の形成』を意味し、『人間の人格には他の要素が重要』だということが浮き彫りになるのである。その『他の要素』が全くゼロになってしまったその孤独な空間では、人間は、更新はおろか、人格そのものさえ、見失ってしまう。だから、留置場や刑務所、拷問場というものがあり、そこに括り付けて精神を衰退させ、反省させたり、戒めたり、弱らせて情報を絞り出そうとするシステムが存在するのだ。

 

往々にして人間は、『他の要素』、つまり『社会』と接することで、『人格』という機能を発揮することが出来る。その社会に、『貢献』できることが出来るのであれば、こんなにも心が満たされることは無いのだ。孤独の状態で感じていたのは『虚無』だが、その真逆の『充足』を覚える。『自分の意志』が、そうして『他の要素』に優良な影響を与えているのを見ることは、人間の人格にも同じく、優良な影響を与えるのである。

 

 

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