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宮崎駿『地球のことを考えたら本当は人間なんていない方がいいんだ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

まず断っておきたいのは、彼がこの言葉を言ったという証拠が見つからない。私の記憶にあるだけだ。だからこれについての確証は出せないが、しかし私は幼少の頃からジブリアニメを観て育ち、今でも何度も何度も録画したものをつけて仕事するときがあるぐらいだ。

ジブリのレアなグッズが売っていれば必ず買うし、テレビで特集がやっていれば必ず観る。そして、金曜ロードSHOW!で毎年放映されるジブリアニメは、全て必ず録画し、『火垂るの墓』や『平成たぬき合戦ぽんぽこ』等は、未だにもったいなくて観ないで取っておいているぐらいだ。『三鷹の森ジブリ美術館』もまだ行っていない。それだけ好きだということだ。

だから私が聞き間違えるという可能性は低いし、だからといって神格化しているわけではないし、極めつけは私の記憶力は人一倍良いことから、おそらくこの発言をしていたはずである。それに、このページにある彼の名言の中に、

今は、人間の都合のいいものだけが 自然だと思われています。蚊やハエは要らないものだから 自然ではない。殺したってかまわないんです。でも、そのような人間中心主義的な考えは 根本的に間違いだと思います。人も獣も木々も水も、 皆等しく生きる価値を持っている。

という意見があることからも、極めて蓋然性(がいぜんせい。事実である可能性)が高いということがわかる。

事実宮崎は、『未来少年コナン』の最終戦争後という設定を深く考えていた時、『植物』や『森』の重要性を発見していた。宮崎は言った。

『アメリカのサバイバル映画なんかによくありますけど、廃墟が累々としてて砂漠になっている。そこに人が生きているわけ。…嘘だと思うんですね。土をね、本当にダメにしたら、人間生きられないですよ。人間が生き残っているっていうのは、実は自然が回復するとかそういうことがあって、植物が残ってくれているから人間が生きられるんであって、ぶっ壊しても自然が回復してくれる(って思ってる)ところがね、日本人そのものだなって。』

宮崎駿は、中尾佐助の『栽培植物と農耕の起源』を読み、風が吹き抜けるほど感動して、植物から目が離せないようになったのである。その後宮崎は、屋久島や白神山地に取材をしに行き、それが後に『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』という名作を生み出すきっかけになったことは有名だ。

日本テレビで放映された『スタジオジブリ物語』にはこうあった。

1970年、『人類の進歩と成長』を謳った大阪で行われた日本万国博覧会、この一大イベントを成功させた日本は、経済大国への道をひた走る。1972年には『日本列島改造論』が発表され、更なる改造、開発が推進された。やがて『Japan as No.1』と称されるほど、経済は強くなっていった。一方、70年代はまた、『公害・環境問題』が沸点を超え、爆発した年代でもあった。

これまで、開発と呼ばれ、進歩だと思われていたものが、実は、破壊であったことが、次々と明らかになったのだ。(イタイイタイ病、四日市ぜんそく等の発覚)この時代、宇宙から地球を観た映像が、人々の意識を変えた。地球は『全体で一つの命』の様に見えた。

『風の谷のナウシカ』には有毒なガスを発する菌類の森、『腐海』と呼ばれる森に地球が覆われている様が、描かれている。そこには、『人間は地球の加害者だ』という宮崎駿の思いが反映されていた。

『僕等自身がこの時代を生きてきて、ビニールが出来た時にすごい物ができたと感動し、アメリカの自動車ラッシュの渋滞の写真を見てすごいなと感動したり、農薬が出来た時に日本の米は助かったって思い、化学肥料が出来た時もそう思った。しかし、全部裏目に出ちゃったわけですね。誰か責めるわけにはいかなんですよ。僕ら加担したわけですよね。』

映画中盤、地下世界に落ちたナウシカたちが、『腐海』の本当の意味を発見する場面は、見る者に深い感銘を与えた。『毒』を放つものが、実は『毒を浄化』していた。この斬新な世界観に影響を与えたのは、『水俣病に関わるニュース』だった。水俣湾は、水銀に汚染され、死の海になった。魚を食べられないので、漁民は漁をやめた。

数年経つと、この湾には、他の海では見られないほど多くの魚がやってきた。岩にはカキがいっぱいついた。海中の泥を調べてみると、独自に進化した驚異の細菌が発見された。(有機水銀分解菌)水銀を浄化する能力を身につけていたのだ。これらの事実が宮崎に大きなインパクトを与えたのである。

ここまで深く調査すれば、この言葉の意味もグッと理解が深まるだろう。更に理解を深めるためには、『風の谷のナウシカ』をはじめとする、彼の作品を観ればいい。確かに、人間に悪気はないのかもしれない。だが、悪気がないで済む問題と、済まない問題があるのだ。

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補助的分析(AIによる語彙・背景・正確性の中立整理)

※本節では、運営者の内省(言葉だけを見て内省した解釈)ではなく、AI(ChatGPT)による「中立性」と「正確性」を基準に、今回の名言を整理します。名言の多くが出典未確認である現実を踏まえつつ、語彙・背景・意味領域を客観的に位置づけます。

名言提示(再掲)

宮崎駿『地球のことを考えたら本当は人間なんていない方がいいんだ。』

一般的な解釈

この言葉は、「人間は地球環境に対して最も大きな負荷を与えている存在であり、純粋に地球という惑星の立場から考えれば“人類不在の方が自然にとっては良い”という逆説的真理」を示しています。宮崎駿は、文明批評・環境思想を一貫して作品に込めてきた文脈において、人間中心主義を揺さぶり、自然への畏怖と謙虚さを取り戻させる思想的意図をもってこの言葉を述べました。
この発言は、「人間/自然」「文明/生態系」「創造/破壊」という対立軸を強烈に浮かび上がらせ、エコロジー哲学・文明論としても重い意味を持っています。

思考補助・内省喚起

この名言は、「自分は“人間中心”の価値観にどれほど自動的に依存しているか」という問いを与えます。
日常の行為・判断において、自然を“利用する対象”としてのみ捉え、人間の快適さや発展のために地球が犠牲になっている現実を見過ごしてはいないでしょうか。
また、“人間がいないほうが地球に良い”という極端な構文は、逆説を通して“人間が自然に対して取るべき態度”を再考させる装置になっています。

翻訳注意・文化的留意点

文化的背景:
宮崎駿の思想には、
・反消費社会
・反人間中心主義
・自然への宗教的畏怖
が一貫して流れているため、英訳では mere pessimism と誤読されぬよう、文明批判的ニュアンスを補足する必要がある。

語彙の多義性:
「いない方がいい」=“自然界の利益だけを純粋に考えた場合”という条件付きでの評価であり、“人類否定”の断言とは異なる。
「地球のことを考えたら」=生態系・気候変動・生物多様性の側に立った視点の採用。

構文再構築:
意訳例:
“If one thinks purely from the Earth’s perspective, humanity’s absence would actually be better for the planet.”

出典・原典情報

※出典未確認
スタジオジブリ関連のインタビューで繰り返し語られてきた思想に近いが、文言は後世引用の可能性がある。一次資料の要確認。

異訳・類似表現

異訳例:
「地球を中心に見れば、人間はむしろいない方が自然にとって幸せだ。」
「人間不在こそ地球の理想形である。」

思想的近似例(日本語):
「自然は人間を必要としていない」── 環境思想
「人間は地球の主ではなく寄生者である」── ※出典未確認
「風のように生きよ、自然と争うな」── 民俗思想

思想的近似例(英語):
“The Earth does not belong to us; we belong to the Earth.”── ※伝承的名句
“Humans are the only species capable of destroying the planet.”── environmental discourse

タグ(思想分類)

#環境思想 #文明批判 #人間中心主義 #自然観 #逆説構造 #価値転換 #エコロジー哲学 #存在論

語義分解(主要キーワード)

用語 定義 補足
地球のことを考えたら 生態系・自然界の視点を採用すること 人類中心から自然中心への転換
人間なんていない方がいい 人類の環境負荷を逆説的に示す評価 人類否定ではなく文明批判の装置
いない方がいい “自然界にとっては”という条件付き評価 価値文脈の切り替えを示す

位置づけ構文(思想国家における構文的機能)

この名言は、「価値観の基準を“人間中心”から“地球中心”へ切り替える」という思想的転換を強制する構文です。
構文としては、
・価値転換構文
・逆説構造
・文明批判構文
に分類され、思想国家内部の「環境倫理/価値基準/存在論」と強く連動する核を持ちます。

感受対象(思想UX設計における対象読者)

・環境問題に関心を持つ読者層
・文明と自然の関係に疑問を抱く層
・人間中心主義を相対化したい思想層

この言葉を更に5つの視点から再考する

➡ 『地球のことを考えたら本当は人間なんていない方がいいんだ。』をさらに深めて読む

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