『世界の帝国の歴史』
『Empire(エンパイア)』は『帝国』を意味します。人間は最初、個人で生きていました。そのうち人が集まり部族に。やがてその部族は国家へ。そして人はついにその国家を半ば強引に統合する『帝国』への野心を燃やしてしまいました。
MEMO
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目次
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1.『世界の帝国の歴史』
今回配合するレシピはこちらです!
- 『女王トミュリス 史上最強の戦士』
- 『300』
- 『300-2』
- 『アレキサンダー』
- 『ガーディアン ハンニバル戦記』
- 『クレオパトラ』
- 『アレクサンドリア』
- 『モンゴル』
- 『ブラック・ウォリアーズ オスマン帝国騎兵隊』
- 『ブーリン家の姉妹』
- 『エリザベス』
- 『エリザベス:ゴールデンエイジ』
- 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
- 『アラトリステ』
- 『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
- 『ワーテルロー』
- 『マニカルニカ ジャーンシーの女王』
- 『アンナと王様』
- 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
- 『大いなる幻影』
- 『インドへの道』
- 『ヒトラー 〜最期の12日間〜』
- 『THE PROMISE/君への誓い』
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紀元前530年頃の人物で、中央アジアのカスピ海東岸に勢力を有していたマッサゲタイ族の女王、トミュリス。歴史的に極めて重要な人物で、あのペルシャ帝国のキュロス大王を討ち取ったのだからすごい。カザフスタンの映画だが、映画小国ならではの『謎の誇大演出』などもほとんどなく、映画としてのクオリティが高い。
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『300』と続けて観るべき映画。スパルタの300人の精鋭部隊の裏で、もう一つの戦いがあった。実在の人物テミストクレスが、ペルシャ帝国の王ダレイオスを討つところから始まる。
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1580年頃。カトリックだった異母姉メアリー女王のあとに、プロテスタントのイングランド女王として即位したエリザベス。カトリック大国スペインの国王フェリペ2世のイングランド制圧や、イングランド王家の血を引くスコットランド女王メアリー・スチュアート、スペインとの『アルマダの海戦』等についての歴史が描かれる。
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2022年にロシアがウクライナに侵攻して世界に衝撃が走りました。もう帝国主義という考え方は過去のものとしてきたはずなのに、こうなってしまいました。しかし、歴史の専門書には『ロシアと中国』が何かをする可能性があるということは、書かれていたことでした。さてここで、世界の帝国の歴史をおさらいしましょう。
世界初の帝国が誕生したアッシリアの時代から、現代にかけての世界の覇権の推移を見てみよう。
STEP.1
アッシリア
紀元前7世紀の前半~紀元前609年。オリエントの統一王朝を成し遂げるが、アッシュル・バニパルの残虐性のせいで帝国が破綻する。
STEP.2
アケメネス朝ペルシャ
紀元前525年~紀元前330年。キュロス、カンビュセス2世、ダレイオス1世また統一し直し、インド北西部からギリシャの北東にまで勢力を伸ばす。
STEP.3
アルゲアス朝マケドニア王国
紀元前330~紀元前148年。フィリッポス2世がギリシャを、アレクサンドロスがペルシャを制圧。
STEP.4
ローマ帝国
紀元前27年~1453年5月29日(完全な崩壊)。カエサルが攻め、アウグストゥスが守る形で『ローマ帝国』が成立。
STEP.5
モンゴル帝国
1200~1300年。チンギス・ハンが大モンゴルの皇帝となり、5代目フビライ・ハンの時にはアレクサンドロスよりも領土を拡大。
STEP.6
オスマン帝国
1453年5月29日~。かつてのローマ帝国は、『神聖ローマ帝国』と『ビザンツ帝国』の東西分裂をしていて弱体化していた。1453年5月29日、メフメト2世がビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを征服。
STEP.7
スペイン帝国
1571年、スペインは『レパントの海戦』であのビザンツ帝国を滅ぼしたオスマン帝国を破り、地中海の制海権を奪取(正確にはまだオスマン帝国に制海権があった)。更に、『ポルトガルの併合(1580年)』で『スペイン帝国』は最盛期を迎える。
STEP.8
オランダ
1588年、『オランダ独立戦争』、『アルマダの海戦』に勝ったオランダは、急速な経済成長を遂げ、アムステルダムは世界の貿易・金融の中心地となり、スペインに代わって世界貿易をリードする『栄光の17世紀』を迎える。
STEP.9
イギリス
1677年、1651年から続いた『英蘭戦争』の結果、覇権がオランダからイギリスに渡る。
そしてこの後だ。規模もヨーロッパから『世界』へと変え、まとめ方は『世界で強い勢力を持った国』とする。
STEP.1
フランス
1800年前後。ナポレオンがヨーロッパで暴れまわるが、イギリス・オランダ・プロイセンの連合軍に敗れ退位。
STEP.2
イギリス
1830~1900年頃。ヴィクトリア女王の時代に『大英帝国』黄金期を迎える(パクス・ブリタニカ)。
STEP.3
ドイツ帝国
1870年頃~1918年。ドイツ帝国率いる『三国同盟』とロシア率いる『三国協商』の『第一次世界大戦』が勃発。
STEP.4
三国協商
1918~1938年頃。ナチス・ドイツが現れる前はまだこの連合国が力を持っていた。
STEP.5
連合軍
1945年~。特にアメリカ・ソ連。『第二次世界大戦』に勝った連合国は、引き続き国際的な力を保持。
STEP.6
アメリカ
1990年頃~。ソ連が崩壊し、アメリカ一強(パクス・アメリカーナ)の時代へ。

アッシリアからはじまり、ペルシャ、アレキサンダー大王のマケドニア、ローマ、モンゴル帝国と、この世界を『支配』する人が後を絶たなかった。
2.『ローマ帝国の歴史』
ローマ帝国の歴史が分かる映画を、なるべく時系列順で紹介する。
ローマ帝国が作られたのは紀元前27年。カエサルがその礎を築き、アウグストゥスが初代皇帝となった。紀元前509年~紀元前27年までは皇帝のいない国、つまり共和政ローマだった。もし、カルタゴ(北アフリカ)のハンニバルが『人格者』じゃなければローマ帝国は存在しなかったかもしれない。その後、『パクス・ロマーナ』の時代に突入。
パクス・ロマーナ
「ローマの平和」を意味し、ローマ帝国の支配領域(地中海世界)内における平和を指す語。パクス(パークス)とはローマ神話に登場する平和と秩序の女神である。
しかし、375年にゲルマン人の大移動によってヨーロッパを支配していたローマ帝国は崩れていく。そして、395年にローマ帝国が東西に分裂し、476年にゲルマン人のオドアケルによって西ローマ帝国が滅びる。西洋史では、ここが古代と中世の転換点となる。『グラディエーター』はフィクションだが、『最後の善なる皇帝』マルクス・アウレリウスが登場する。ローマ帝国は、彼の息子コンモドゥスを境に衰退していった。『キング・アーサー』は伝説だが、400年代のローマ帝国の様子を想像することができる。
その後長い時間をかけてローマは単なる『イタリア』としてこの世界の一つの国に落ち着くようになる。オドアケルは、『初代イタリア国王』の異名を持つ人物だ。800年にカール大帝が『カールの戴冠』によって教皇レオ3世から『西ローマ皇帝』として認められ、
- 古典ローマ文化
- キリスト教文化
- ゲルマン文化
の融合に尽力するも、死後、彼が作り上げた大フランク王国は分裂し、
- イタリア
- 西フランク王国(フランス)
- 東フランク王国(神聖ローマ帝国、ドイツ)
となった。962年、オットー1世はヨハネス12世から『神聖ローマ帝国』の帝冠を授かり、古代ローマ帝国を正式に受け継ぐ。その後もローマ帝国の名前は存在し続けるが、1453年5月29日、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)がオスマン帝国によって滅ぼされ、ローマ帝国は1500年の歴史に幕を閉じた。
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- 『ガーディアン ハンニバル戦記』
- 『スパルタカス』
- 『パウロ 愛と赦しの物語』
- 『グレート・ウォリアーズ』
- 『クレオパトラ』
- 『ジュリアス・シーザー』
- 『ベン・ハー』
- 『パッション』
- 『クォ・ヴァディス』
- 『ポンペイ』
- 『第九軍団のワシ』
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前述したように、西暦4世紀(400年頃)、キリスト教が定着し異教の排斥が行なわれ始めた時代の、女性天文学者ヒュパティアの学問に殉じた半生をアレクサンドリアを舞台に描く。アレクサンドリアの大図書館は異教の魔窟として破壊され、異教徒には改宗か出国しか道は残されなかった。
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452年。『アーサー王とサクソン人の戦い』。『アーサー王伝説』はあくまでも伝説の域に過ぎないが、この映画を観ると別に彼らのような人が存在していたと考えてもそうおかしくはないと感じる。400年代の『イギリスができる前』の西洋の様子が想像できるのも貴重。
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帝国と言えばローマ帝国を思い浮かべる人が多いですよね。ゴロとして覚えやすいことも影響しているかもしれません。印象としても、モンゴル帝国とかオスマン帝国と聞いても、その要となる城や皇族、部隊や活動内容、エリアなどがパッと思いつかないことも関係しているでしょう。そのエリアの人なら別ですけどね。
ここには、映像や宣伝など、人間の認識に関係する心理作用が働いているでしょう。例えば、『MITSアルテア8800』と『アップル』では後者の方が覚えやすいですよね。これは、『星野リゾート』で有名な星野さん愛読書の『マーケティング22の法則』のうちの一つ、『心の法則』が関係しているのですが、スティーブジョブズのアップル社が躍進できた背景には、そういう人間の認知能力も関係していたのです。
3.『帝国の覇者』
『戦場で抜きんでたリーダー』というレシピは他でまとめたので、ここでは帝国の覇者にスポットライトを当ててピックアップする。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『女王トミュリス 史上最強の戦士』
- 『300』
- 『クレオパトラ』
- 『アレキサンダー』
- 『始皇帝暗殺』
- 『項羽と劉邦』
- 『ロビン・フッド』
- 『ブレイブハート』
- 『モンゴル』
- 『フューリアス 双剣の戦士』
- 『グラディウス ~希望への奪還~』
- 『ジャンヌ・ダルク』
- 『ブーリン家の姉妹』
- 『エリザベス』
- 『エリザベス:ゴールデンエイジ』
- 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
- 『アラトリステ』
- 『ワーテルロー』
- 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
- 『フロム・ヘル』
- 『ヒトラー 〜最期の12日間〜』
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ポスター画像出典:『映画.com』 レビュー これは歴史的に非常に価値がある作品だ。トミュリス(Tomyris)は、紀元前530年頃の人物で、中央アジアのカスピ海東岸に勢力...
前述したように、紀元前530年頃の人物で、中央アジアのカスピ海東岸に勢力を有していたマッサゲタイ族の女王、トミュリス。敵対するのはペルシャ帝国のキュロス大王となる。キュロスはメディアを打倒してイラン高原での覇権を確立、続いてリディア、新バビロニアを滅ぼし、西アジア世界を包み込む大帝国の支配者となった。
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実際にあったと言い伝えられている、古代最高の戦い。『ペルシャ戦争』と『ペロポネセス戦争』で、アテネとスパルタは手を組み、ギリシャVSペルシャの戦いが行われた。...
前述したように、ペルシア王クセルクセス率いる100万のペルシア軍がスパルタを制圧しようとする動きが描かれる。クセルクセス1世とは、上記キュロス2世の子カンビュセス2世が死亡後のペルシャをまとめた人物である、ダレイオス1世の息子である。
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前述したように、紀元前48年頃。世界三大美女であるクレオパトラは、一体どういう人物だったのかが描かれる『ジュリアス・シーザー』もあるが、知名度からしてこちらをピックアップ。ここで挙げられる帝国の覇者は、ジュリアス・シーザーである。
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ポスター画像出典:『映画.com』 世界で三番目の世界帝国は、マケドニアのアレクサンドロス三世の時代に存在した。アッシリア、ペルシャの次がそうだ。そしてそ...
前述したように、紀元前336年頃、世界で三番目の帝国の覇者アレキサンダー大王(アレクサンドロス3世)。ギリシャ神話の神『トロイ』にも登場するアキレスの子孫という血統を持つ彼が、どのようにして東方遠征を成し遂げたか。壮大な音楽も有名。
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『始皇帝暗殺』 ポスター画像出典:『映画.com』 紀元前221年、荊軻(けいか)という伝説の殺し屋が、あの始皇帝を暗殺して欲しいと依頼される。これは実話であ...
紀元前3世紀・戦国時代の中国。残虐な暴君として描かれがちだった始皇帝を、一人の悩める人間として描いた作品であり、彼を取り巻く人物の人間模様と後に史記で語られることになる虐殺と粛清の背景が物語の中心となっている。
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紀元前195年晩年の劉邦が楚漢戦争を回想しつつ韓信を粛清していく姿を描く。前漢(ぜんかん)、つまり漢の初期の王朝を興した劉邦。それに『楚漢戦争』で敗北した項羽の二人を軸にした物語である。
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時代は12世紀末。上記作品とほぼ同時代となる。十字軍の兵士としてフランスで戦っていたロビンフッド。彼は実在しないが、ここにも『獅子王リチャード1世』という十字軍の重要人物が登場する。上記作品と併せて確認したい人物である。
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1280年頃。イングランドの支配からスコットランドを救った革命家ウィリアム・ウォレスを主人公とした映画。残虐で冷酷なイングランド王エドワード1世の侵略によって家族を殺害されるも、難を逃れるところから物語が始まる。
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1250年頃の中世ヨーロッパで一大王国を率いたダヌィーロ・ロマーノヴィチの波乱に満ちた半生を描く。歴史的事実にファンタジー要素がプラスされている。今回もモンゴルのバトゥが絡んでいる。
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1400年頃。フランスの英雄として扱われてきたジャンヌ・ダルクを一人の少女という視点から描いた映画。フランス・ヴァロワ朝の第5代国王で『勝利王』と呼ばれたシャルル7世とのやり取りが描かれる。
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前述したように、1520年頃。『エリザベス女王の母アン・ブーリンの壮絶な人生』。アン・ブーリンは、イングランド王ヘンリー8世と駆け落ち的な恋をして、英国国教会が作られた。
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前述したように、1560年頃。女王としても世界一有名だが、女性としても世界一有名ではないだろうか。それがエリザベス女王その人である。だが、彼女が英国の女王となるまで、そしてなってからもそれは、平たんな道ではなかった。
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ポスター画像出典:『映画.com』 レビュー 1580年頃。カトリックだった異母姉メアリー女王のあとに、プロテスタントのイングランド女王として即位したエリザベス。カト...
前述したように、1580年頃。カトリックだった異母姉メアリー女王のあとに、プロテスタントのイングランド女王として即位したエリザベス。カトリック大国スペインの国王フェリペ2世のイングランド制圧や、イングランド王家の血を引くスコットランド女王メアリー・スチュアート、スペインとの『アルマダの海戦』等についての歴史が描かれる。
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『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 ポスター画像出典:『映画.com』 アン・ブーリンとヘンリー8世からエリザベス女王が生まれ、彼女はカトリックを信仰する...
前述したように、『エリザベス』の続編と言ってもいい。ちょうどあの映画が終わった後に何があったかを切り取った映画で、歴史映画に造詣が深い人にはたまらない作品だ。事実、批評家の評価も高いという。あのエリザベス女王がなぜメアリよりも有名になったのか。そこには、やはりこうしたいくつかのからくりが存在したのだ。そして、メアリ・スチュワートの息子ジェームズ1世はエリザベス女王の跡を継ぎ、その後のチャールズ1世の時に、クロムウェルが登場するのである。
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前述したように、1945年。『偉人でも凡人でもないヒトラーの最期』当時、誰もがその名を聞いたら凍り付いた一人の男がいた。ナチスの総統、ヒトラーである。彼は一体何をしたかったのか。そして、どう死んだのか。
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そして、帝国の覇者として認めることはできませんが、現在ではプーチン率いるロシアが怪しい動きを展開しています。ヒトラーを筆頭とした日独伊三国同盟を打ち破ったアメリカを筆頭とする連合国は、第二次世界大戦で勝利したことで力を持ちます。しかし、そのうちイギリスとフランスは度重なる戦争の戦費と、戦場となった自国の修繕に追われ、経済的な部分でアメリカに頼らざるを得なくなります。そして、『アメリカ一強』の時代が長らく続くわけです。
帝国主義はもう淘汰されましたが、中国、ロシアが怪しい動きをする可能性があるとにらまれてきました。そして、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が勃発。彼らからすると『元々ここはロシアだ』という考え方で、ウクライナが自分たちから離れることを強く拒絶した流れが根幹にあります。ロシアがアメリカを攻撃したら『第三次世界大戦』に結びつく可能性はありますが、ロシアがウクライナを攻撃するのは、それとは少しだけ意味が違うところがあります。
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