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『深奥の鍵』(MOVIE RECIPE)

『深奥の鍵』
深奥とは、非常に奥が深いことを意味します。そして今回は『その深奥でかけられた鍵』にスポットライトを当てます。なぜ深奥にあるのか。そして、なぜその上に鍵がかけられているのか。人間の心は、とても奥が深いのです。
MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

目次

MOVIE RECIPE

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このレシピの詳細

  • レシピ数:8
  • 紹介映画:68

1.『トラウマ』

まずは心に深く傷がついた心的外傷(トラウマ)についてだ。心は『ない』が、確実に人間の一生に強く影響する。ゆえに、トラウマというのは極めて奥が深い話である。塗り薬などの対策は何の意味ももたらさない。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ミスティック・リバー』
  2. 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
  3. 『ボーン・コレクター』
  4. 『シャッターアイランド』
  5. 『インセプション』
  6. 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
  7. 『レイチェルの結婚』
  8. 『ランボー』
  9. 『クリフハンガー』
  10. 『心が叫びたがってるんだ』
  11. 『ウォールフラワー』
  12. 『ブレイブワン』
  13. 『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』
  14. 『セントラル・インテリジェンス』
  15. 『守護神』
  16. 『Ray/レイ』
  17. 『キング・オブ・ハーレー』

 

 

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実在した潜入捜査官の話だが、彼もまたあるトラウマに悩まされていた。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

戦争にもPTSDがつきものですが、それはまた別のレシピでまとめています。人は誰もが大小関わらず何らかのトラウマを持っているもので、例えば食べ物の好き嫌いなんかにも影響していることも。私もそのせいで食べられないものがあったり、苦手なものがあります。しかしネアカなので意識的にはそれを『違う明るい考え方』で塗りつぶすようにして克服するようにしていますが、傷が深ければ深いほど、人に甚大な影響を与えてしまうものです。

 

 

 

2.『差別』

黒人差別はまた違うレシピにまとめたので、ここでは違った形での根の深い差別に焦点を当てる。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『チョコレートドーナツ』
  2. 『フィラデルフィア』
  3. 『ミシシッピー・バーニング』
  4. 『女王陛下のお気に入り』
  5. 『アレクサンドリア』
  6. 『シンドラーのリスト』
  7. 『グアンタナモ、僕達が見た真実』
  8. 『プリティ・リーグ』
  9. 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
  10. 『ドリーム』

 

 

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同性愛者でありエイズ患者であることを同僚に隠している男がいる。その後彼はなぜか解雇されるが、解雇の実質的理由はエイズ診断の影響だと確信する。男は弁護士を頼んで戦おうとするが、その弁護士も彼を色眼鏡で見る。果たして彼は、何かを証明できるのか。そして弁護士の男はこの問題を通し、何を学ぶのか。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

ここに黒人差別の話を載せれば更に奥が深い人間の闇が描かれてしまいます。基本、異人種が少人数でいれば、『弱い者いじめ』が発動しやすくなりますね。これはTwitterなどでもそうだったのですが、フォロワー数だけで何かを判断している人が大勢いて、2000人あたりまでは足の引っ張りが多かったのですが、それを超えてくると何も言われなくなってきました。『力』に逆らえないこのあたりの人間心理も関係していることでしょう。

 

 

3.『深奥の鍵』

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『追憶の森』
  2. 『フラットライナーズ』
  3. 『シャッターアイランド』
  4. 『思い出のマーニー』

 

 

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これはここには書けない。この映画がなぜここに入ってくるのかということは書けない。

 

 

 

 

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観たことがある?・・本当にそうだろうか。この映画の本当の価値が理解できる人間は、深い深い海の底に堕ちた経験がある人間だけだ。(内観と『思い出のマーニー』

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

このくくりが最も重要な項目です。どれだけ重要かというと、あのブッダ(釈迦)が6年以上も自らを痛め続け、苦行という苦行を積み重ねても、『この境地』にある圧倒的な教訓とはまるで比較にならない事実を悟ったのです。私は無宗教の立場でこの話を何年も言い続けているのですが、これからも真珠や小判に目がくらみ、真価に気付けないまま人生を終えてしまう人であふれるでしょう。それはある種仕方ないですね。あのブッダでさえ、辿り着くために困難を極めたのですからね。

 

 

4.『依存症』

依存症も極めて奥が深い話である。例えば麻薬一つ考えても、(またか・・)とあきれるくらい、同じ人がその乱用によって逮捕された話が聞こえてくる。あなたには、逮捕されたとき『ありがとう・・』と呟いたある常用者のこの言葉の意味が分かるだろうか。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『お買いもの中毒な私!』
  2. 『SHAME -シェイム-』
  3. 『あまくない砂糖の話』
  4. 『インサイダー』
  5. 『ドン・ジョン』
  6. 『グランド・ジョー』
  7. 『ブルーに生まれついて』
  8. 『ハーフネルソン』
  9. 『さらば愛しきアウトロー』
  10. 『ラッキー・ユー』
  11. 『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』
  12. 『アメリカン・サイコ』

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

人がそれに依存する理由は、『ダメだという背徳感にこそ快楽がある』事実があること。そして、『どうせ必ず人生が終わってしまう』という事実なども関係しています。何か強力なそれをやめる理由があればいいのですが、それをその快楽が上回ってしまっているんですね。自分の中で。非常に複雑な話です。

 

 

5.『本性』

人の本性がよくわかる教訓映画がある。一見すると違うが、実際のところ、そうである。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『闇金ウシジマくん』
  2. 『スマグラー おまえの未来を運べ』

 

 

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同じ作者が描くだけあって、この彼の動向は興味深いものがある。へらへらしていてごまかして人生を生き、『誰かが何とかしてくれる』と淡い期待を持つ。だが、自分の人生の舵を握っているのは自分なのだと、彼は人生の究極の窮地に陥って、悟る。

 

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

私の部下もここで描かれる人物と似た心を持っているのですが、まあ人間というものは逃げて、逃げて、逃げ続けるものですね。部下だけじゃないんです。そういう人であふれている。私はというと、私の場合は少し変わっていて、自分の人生を頑迷に変えないところはあるのですが、悪知恵が回るのか、『逃げる』というよりは『正当化』がうまい。逃げるのは大嫌いですから。性格的に。

 

 

6.『盲目と麻痺』

例えばテロや戦争はまさしく、盲目と麻痺。洗脳状態でもあり、一時的だとしても異常な精神状態にある。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『アレクサンドリア』
  2. 『ガンジー』
  3. 『ホテル・ムンバイ』
  4. 『ホテル・ルワンダ』
  5. 『キングダム・オブ・ヘブン』
  6. 『パラダイス・ナウ』
  7. 『アミスタッド』
  8. 『シンドラーのリスト』
  9. 『東京裁判』
  10. 『キリング・フィールド』
  11. 『ブラザーフッド』
  12. 『スペシャリスト 自覚なき殺戮者』

 

 

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この場合、ヒュパティア『以外の人間』の盲目に、ただただため息が出る。また同時に、あの時代にあって真実を貫き通した彼女の勇気と知性に、敬意を表する。

 

 

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』を観れば、更に『麻痺』というテーマについて分かります。アイヒマン方向の、戦争の話だけにとどまらないのです。この映画を観ると、ちょっと背筋が凍りますよ。私は人間を研究することが多いので、むしろ最高の教訓映画となりました。

 

 

7.『IRA』

『IRA』とはアイルランド共和軍であり、簡単に言うと『イギリスに乗っ取られた北アイルランドを取り返し、全アイルランドを統一する』為に命懸けで戦う者たちのことである。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『クロムウェル』
  2. 『マイケル・コリンズ』
  3. 『パトリオット・ゲーム』
  4. 『HUNGER/ハンガー』
  5. 『レクイエム』
  6. 『RONIN』
  7. 『デビル』
  8. 『ジャッカル』

 

 

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運営者
運営者のIQから一言。

もちろんその他にも根が深い問題と言えば、世界の国々がそれぞれで抱えています。日本の隣国はロシア、北朝鮮、韓国、中国ですが、そのすべてにおいて何かしらの問題を抱えていますからね。ロシアが侵攻したウクライナも、隣国です。彼らの主張では、『もともとロシアだった』ということ。IRA問題はそのうちの一つの例にすぎません。

 

 

 

 

 

8.『命を使う』

命を使いきる。それは人間の『使命』である。しかし、この使い方は本当に正しいのか。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『パラダイス・ナウ』
  2. 『おやすみなさいを言いたくて』
  3. 『シリアナ』

 

 

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我々はラストシーンで、凍り付く。

 

 

 

 

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この映画でもある考えさせられるシーンがある。

 

 

 

運営者
運営者のIQから一言。

『彼ら』の気持ちを考えるなら、『パラダイスナウ』を観るのが一番でしょう。それ以上私が言うことはありません。人生はとても、複雑なのです。

 

 

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