意味
なにしろ、危機が完全に去ることなどあり得ない。目に見えるものだけに囚われている人間は、例えば嵐がやめばこう思うだろう。
晴れてきたな…。もう嵐の危険性はないか。
だが、その後に地震が起きて、あるいは事故に遭って命を落とす可能性があるのだ。つまり、
- 嵐リスク:5%
- 地震リスク:20%
- 自動車事故リスク:30%
- 電車事故リスク:20%
- 飛行機墜落リスク:10%
- 船沈没リスク:15%
- 転落リスク:15%
- 感染症リスク:35%
- テロリスク:3%
などという、あらゆるリスクの可能性を数値化したデータが、常に『自分の目に映っていない』からといって、
もうあらゆるリスクはなくなった
という発想をするのであれば、そこにいるのは単なる盲目的な人間である。そんなデータは、目の前に映っていてもいなくても、常に存在しているからだ。
危機が完全に去ることなどあり得ない。したがって、危機が完全に去ることを待っている間に、一生は終わってしまうだろう。そして、そうした人生は悔いを残すことになる。この一生は、最初からあらゆるリスクにさらされているのだ。いつか必ず沈没することも決まっている。だが、それでもその間、思う存分航海が出来るのだ。悔いの無い航海を、最後まで貫くのだ。それが人生だ。人間の矜持だ。
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