1分間顧客サービスにあるのは、『1%のルール』だ。たとえどんなに能力が低くても、たとえその小さな一つが1%程度の効果しかなくても、それが積もり積もれば、どうなる。1年で365%だ。それだけの向上が認められるのだ。私はこの本に出会う前に『スライムの法則』という概念を部下に指示していた。ゲーム世代の私からすれば、至極当たり前に発想された概念である。
『スライム』というのは『ドラゴンクエスト』に出て来る最弱のキャラクターだが、これを倒せないプレイヤーは存在しない。極めてゲームの初心者でも倒せるようになっていて、愛着さえ湧く敵キャラだ。だが、スライムを倒しても経験値は少ない。経験値が足りなければ、いつまでもレベルが上がらない。レベルが上がらなければ、次のステージに行けない。だが、少ないだけで、『ある』。経験値は積まれるのだ。これを『1%のルール』と照らし合わせて考えた時、見えて来るものがあるはずである。
参考文献
:1分間顧客サービス+一瀬雄治 (Yuji Ichise)