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『ある』からといって与えてはいけない

ライオネル、二コール・リッチー親子と、弊社社員との共通点があった。それは、『ある』から といって与えてはいけないという教訓である。それは、どんな親子、師弟、上下関係にも当てはまることになるかもしれない。私と親との間にも、それが当てはまるだろう。

ライオネル・リッチーは、子供がいなかった。だから養子を迎えた。それがニコール・リッチーだった。だが彼女は悪友、パリス・ヒルトンと共に、やりたい放題の毎日を送った。何をしても父親、ライオネルが許し、あるいは金で解決したのだ。ある日ニコールは、未成年なのにクラブで酒とドラッグをやり、男の頭をビンで殴った。警察沙汰になったがその時もライオネルは、金で解決したのだ。その後ニコールは、見る美無残に激ヤセした姿をパパラッチに写真を撮られ、こう書かれた。

『ニコール、君がしたいのはダイエット?それともドラッグ?』

彼女がこうなってしまった要因は、どこにあったのだろうか。『愛情がある』、『お金がある』、『言ってあげられる助言がある、経験値がある』。だが、『ある』ということが、常として相手の幸福へとつながるというわけではないことを、忘れてはならないのだ。『在りかた』、『与え方』をよく見極めなければ、時に『ある』ことは、逆効果になってしまうこともあるのだ。そして、『ある』だけではなく、挫折し、叱られ、制裁を受けて初めて、幸せになれる権利を手に入れることができるのだということを、人は、忘れてはならない。

参考文献

by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

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