そもそも平等でないものを平等に扱うことほど不平等なものはない。これは2500年前の釈迦の言葉だという。社員が仕事に対して取り組んだ結果、一定の成果をあげた場合、その貢献度にふさわしい評価と処遇が伴わなければ、初めは『がんばろう!』という気持ちでいたとしてもやる気は萎えてしまう。反対に怠け組がのさばることになる。教育や訓練を受ける機会はなるべく全社員に平等に与えるが、努力して出した成果に対する評価と、その評価にふさわしい処遇(金銭・昇進等)は決して平等であってはならない。ぬるま湯につかって場当たり的に生きてきた人間は、『機会は平等に。処遇も平等に』という考え方に陥りがちである。
参考文献
経営の教科書