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あの時、戦後の日本が『高度経済成長ができた真の理由』とは?

日本は戦後、GDP2位の経済大国になった。戦争に負け、世界で唯一核爆弾を落とされ、致命的なダメージを負ったというのに、そこから這い上がり、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になったのだ。


GDP

国内総生産。つまり、国内で産み出された付加価値の総額。トヨタ車を1億台売って、大金を得たとか。


ちなみに2018年のGDPはこうなっている。


順位名称単位: 10億USドル前年比地域推移
1位  アメリカ20,494.05北米
アメリカの推移
2位  中国13,407.40アジア
中国の推移
3位  日本4,971.93アジア
日本の推移
4位  ドイツ4,000.39ヨーロッパ
ドイツの推移
5位  イギリス2,828.64+1ヨーロッパ
イギリスの推移
6位  フランス2,775.25+1ヨーロッパ
フランスの推移
7位  インド2,716.75-2アジア
インドの推移
8位  イタリア2,072.20+1ヨーロッパ
イタリアの推移
9位  ブラジル1,868.18-1中南米
ブラジルの推移
10位  カナダ1,711.39北米
カナダの推移
  合計84,633.15
世界の名目GDP(USドル)ランキング


現在は3位だ。中国に抜かれ、しかもその差は大きく離されている。4位のドイツといい勝負をしているレベルだが、戦争に勝ち、様々な利権を手に入れたアメリカ、日本人の10倍の人口である中国に対し、今でもなんとか食い下がる、不屈の精神を持つ民族だと言っていいだろう。


もちろん戦後ほどの勢いはないし、むしろ日本をけん引した大企業も低迷してしまっている現状はある。東芝は東日本大震災以降、原子力発電事業に手を出し、震災でダメージを負い、不正会計をして粉飾決算をし、隠蔽工作して信頼を損ね、


株主

石坂泰三土光敏夫の墓前で土下座しろ!


と株主に罵倒され、1万人を超える社員をリストラし、数多くのメイン事業を手放すことになった。


また、『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』にはこうある。

かつて日本の製造業を牽引した世界に誇るブランドの多くが苦境に立たされています。私が就職活動をした20年前にトヨタと並ぶ日本の誇りであったソニーは、当時は今のアップルのような存在でした。世界中の若者がCoolな『Sony』というブランドを愛して身につけたがっていたのです。それがあの当時ちっぽけだったサムスンにまで後塵を拝する日が来るなどとは想像できませんでした。シャープに至っては苦境を通り越してもはやその惨状は極まっています。度重なる大規模リストラがどれだけ多くの社員やその家族たちに切実な問題をもたらしているか。


  • 東芝
  • Sony
  • シャープ


これだけのトップ中のトップをひた走る大企業たるリーディングカンパニーが、この現状。確かに、今の話をするなら、勢いは低下していると言っていいだろう。中国の勢いも、当時の日本のバブルの時と同じ流れであると多くの人が分析していて、いつかそれが崩壊するときが来るとも言われている。


リーディングカンパニー

リーディング。つまりリードする。そのビジネスモデルをリードする、見本になる企業。


しかし、今回考えるのはそこではない。あの時、戦後の日本が『高度経済成長ができた真の理由』についてである。


五木寛之の著書、『大河の一滴』にはこうある。

当時の行政官の告白…『自分たちは分かっていた。あの工場が有明海に有毒な汚染物質を流しだしていたことは、当然のように理解していた。けれど、その時点では止めることが出来なかった。なぜかというと、それは当時の日本が飢えていたからだ。食糧増産のためには、農村に科学肥料を送る必要があった。もしもあの時点で汚染を恐れて工場の操業を止めていたならば、日本の復興は二十年ほど遅れていただろう』


もちろんすべての企業の飛躍の裏に、こうした陰が潜んでいるということではないだろう。だが、『龍馬伝』を観た人は、もう一度よく目を凝らし、あるいは思い出すべきである。岩崎彌太郎が作ったあの天下の『三菱』が飛躍するために必要だった最初の軍資金が、『戦争の為の武器売買』だったということを。




Wikipediaにもこうある。

慶応3年(1867年)、吉田東洋門下の福岡藤次に同行を求められ長崎へ行く。そのころ土佐藩は開成館長崎商会を窓口に、欧米商人から船舶や武器を輸入したり、木材や樟脳(火薬原料)、鰹節など藩物産を販売しており、吉田東洋の甥の後藤象二郎が弥太郎に主任を命じた。貿易商人ウォルシュ兄弟や武器商人グラバーと取引し、維新後グラバーは三菱に雇われた。坂本龍馬が脱藩の罪を許されて亀山社中が海援隊として土佐藩の外郭機関となると、藩命を受け隊の残務整理を担当した。


バックミンスター・フラーは言った。

あなたはお金を儲けたいのか、それとも意味をなしたいのかを決めることだ。なぜなら両者は、お互いに相容れないのだから。


これらの事実からあなたは何を得るか。


論点構造タグ

#戦後復興の陰影構造 #高度経済成長の代償 #公害と行政判断 #戦争ビジネス起源 #義利合一の限界線 #意味をなすか金を儲けるか #倫理より生存優先 #大企業の原罪

問題提起(一次命題)

戦後の日本が「奇跡的な高度経済成長」を遂げられた本当の理由は何か──きれいごとではない現実の構造はどこにあったのか。

因果構造(事実 → 本質)

・日本は敗戦・占領・被爆という致命的状況から、世界第2位の経済大国へ成長した
→ 表面的説明:勤勉さ/技術力/団結/輸出ドライブ

・五木寛之の引用:
 行政官は「有明海への有毒廃水」を理解していながら止めなかった
 理由:
 - 日本が飢えていた
 - 食糧増産に科学肥料が不可欠
 - 工場停止=復興が20年遅れると判断

→ 「公害の放置」という犠牲を前提にした復興加速

・三菱の起点:
 岩崎彌太郎が維新前後に武器・船舶の売買で軍事マネーを得ている
 → 戦争のための武器商売が、のちの財閥・大企業の初期資本となった

→ 結論:
戦後の高度成長の“真の理由”には、
公害・軍事取引・倫理的グレーゾーンの容認
という「陰の決断」が深く関与している。

価値転換ポイント

【従来価値】
・高度経済成長=努力と技術と勤勉の成功物語

【新価値】
・高度経済成長=「飢えを避けるため、公害と倫理リスクを呑み込んだ選択」の結果
・大企業の栄光の裏には、戦争ビジネスや環境破壊という“負の資本”が含まれている

思想レイヤー構造

【歴史レイヤー】
・敗戦・占領からの復興
・有害物質を垂れ流す工場と、食糧増産のための化学肥料
・三菱の武器商売起源(グラバー・坂本龍馬周辺)
・戦後~高度成長期の「公害容認」フェーズ
・現在の日本:GDP3位・大企業の失速(東芝・ソニー・シャープ)

【心理レイヤー】
・「飢え」と「復興」を前にしたときの倫理の後退
・行政官の自己正当化(止められなかった、という告白)
・成功物語だけを信じていたい大衆心理
・「墓前で土下座しろ」と怒る株主と、その裏の歴史への無知

【社会レイヤー】
・国家レベルでの「短期生存優先」構造
・公害・軍需産業・不正会計など、大企業が抱える構造的リスク
・中国をかつての日本バブルと重ねて見る言説
・リーディングカンパニーの栄枯盛衰と、社会全体の依存関係

【真理レイヤー】
・「お金を儲けたいのか/意味をなしたいのか」は、個人だけでなく国家にも向けられる問い
・義(真理・倫理)と利(利益)の両立は理想だが、歴史上しばしば“利が義を侵食する”
・真の意味での義利合一は、過去の負債と向き合うところからしか始まらない

【普遍性レイヤー】
・どの国も、復興や成長の裏に「見たくない犠牲」がある
・高度成長=美談だけで語れない“光と影のセット”
・お金・力・成長を求めるとき、「何を犠牲にしているか」を直視する必要がある

核心命題(4〜6点)

  1. 戦後日本の高度経済成長は、勤勉さだけでなく「公害を承知で工場を止めなかった決断」によって加速された。
  2. 三菱をはじめとする大企業の初期資本には、武器取引など戦争ビジネス由来のマネーが含まれている。
  3. 「復興を20年遅らせないため」という大義名分が、公害と人命・環境を犠牲にする選択を正当化した。
  4. バックミンスター・フラーの問い「金を儲けたいのか、意味をなしたいのか」は、戦後日本の歩み全体に突き刺さる。
  5. 本当の義利合一は、“過去の影”をなかったことにせず、正面から見据えたうえで利益を設計し直すところから始まる。

引用・補強ノード

・五木寛之『大河の一滴』:行政官の告白(有明海と工場)
・NHK大河『龍馬伝』:三菱の起源=武器・船舶取引
・Wikipedia:岩崎弥太郎とグラバー・開成館長崎商会の取引
・バックミンスター・フラー:金と意味に関する命題
・関連黄金律:「お金を稼ぐことは、良いのか。それとも悪いのか。」

AI文脈抽出メタデータ

主題:
戦後日本の高度経済成長の“真の理由”──公害容認・戦争ビジネス・義利の葛藤という構造的背景。

文脈:
戦後史、企業史、公害史、倫理学、バックミンスター・フラー思想、黄金律(義利合一)。

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