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ウォーレン・バフェット『幸せと金は別物である。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

世界で五本の指に入る金持ちがそう言っているのだ。斜に構える気持ちはわかるが、彼らの立場になって、彼らが見た景色から出た発言には、耳を傾けた方が賢明だ。確かに人は金を求める。何しろ、金が無ければ衣食住が整わない。それはつまり、自分や自分の家族の生命にかかわる。この社会を生きていくためには、もうお金と人間は切っても切り離せないのだ。この体制を変えることはもう、地球が壊滅的な状況に陥るまで、変わることは無いだろう。変えようと思わないのだ。

 

だが別に、『金を儲ける』ことは本当はいいことだ。問題なのは、その『儲け方』と、『金の使い道』である。例えば、武器や麻薬を売り、人身売買をして稼いだお金は、汚いお金である。その汚いお金で、確かに短絡的に考えれば衣食住は揃うが、見えない部分で心が闇に毒され、それがいずれ何らかの歪みとなって負の連鎖を生む。本人たちは負の連鎖の原因が自分だと理解していない。なにしろ、悪に手を染めなければ生きていけない、という、余裕のない状況を強いられていていたからだ。

 

余裕がない人はの規範意識は低い。規範意識の低い人が取る行動は、倫理の道から外れがちだ。そしてその人たちは負の連鎖の『つなぎ役』に成り下がっていることを理解していないから、また新たなる負の連鎖を次々と生み出し、そしてこの世から闇と混沌は消えない。重要なのは、儲け方、使い方。『お金』を創造したのは、人間である。それによって、人間が、自らの心をコントロールしようとしたのだ。その人間が、人間の道を踏み外してまで金を得ようとする。この決定的な矛盾に目が向けられるかどうかだ。

 

お金とどう向き合うかによって、人の価値は決まると言っていい。ウォーレン・バフェットはこうも言った。

『金は人の本性を変えない。金は人の本性を浮きだたせるだけである。』

 

私も何人見て来ただろうか。金によって人格を支配され、人生をこんがらがらせた人間を。足の引っ張り合い、裏切り、逮捕、リーク、死者、まがまがしい人間の一面を、いやというほど見た。かくいう私も、そのこんがらせた人間の一人なのである。人間はそれに気づかなければならない。ウォーレン・バフェットの言うように、『幸せとお金は別物』なのである。

 

小説家、吉川栄治は言った。

 

金は天国に持っていけない。だとしたら拝金的な人生を送ることは、人生の黄昏時に、この世に悔いを残す。金に執着し、金によって支配され、この世を思うがままに操ってきたと思い込んでいたが、死に際に悟るのは、自分は『金』などというたかだが宇宙の片隅にある地球に住む、『人間が生み出した物質』に支配された、単なる凡人だった、ということなのである。幸せな人生とは、悔いの残らない人生だ。

 

 

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