目次
考察
イギリスの作家、ウィリアム・ヘイズリットは言った。
あるいは、スターリンは言った。
どうも人間は、目の前の『遠近』によって捉え方が変わってしまう特性があるようだ。この他にも、毎日スーパーで1円でも安く買おうと奮闘する主婦が、実は車や家等の大きな支出をする際、額が大きすぎて把握できず、数百万円を損してしまうことがたまにあるが、ポイントは、ヘイズリット、スターリンが指し示す人間や、この主婦の愚かな行動には、『悪気はない』ということなのだ。『麻痺』の様な感覚なのである。ただ、実態を把握できないだけなのだ。
また、こういうデータもある。観葉植物は心を癒すと言うが、その際も、『遠くの緑』より『近くの緑』の方が効果が高いというのだ。つまり、デスクの上にちょこんと植物を乗せておく。こっちの方が、窓の外に見える遠い木の緑よりも、心を癒すのだと言う。これは、人間のちょっとした『麻痺』の話である。
また、もちろんそれは少し変わった角度からの考察である。ここで考えたいのはマザー・テレサのこの言葉だ。
確かに人間に、こうした麻痺の感覚はある。遠い異国で理不尽な事件が起きていても、今、目の前で自分に良いことがあれば、大笑いしてしまい、幸福に浸ることができる。
それでは、『世界平和』にはならない。世界中のすべての人が幸福になり、はじめて世界平和は訪れるからだ。
だが、それでもマザー・テレサの言うように、世界を平和にするためには自分の身の周りのことを最適化するしかない。いや、全ての人がそれをすればこそ、世界平和は訪れるのだ。
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