index

魯迅『もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

偉人

運営者
ふむ…。

[adrotate banner=”6″]

目次

考察

私がこの半生を生きてきて、かくも虚ろで無情なこの世を生きてきて、確かだと思ったことがいくつかある。それはもちろん、真理、原則、ときに神であることには違いないが、もう少し人生の黄金律に特化すると、

 

『チャンスは待っていても来ない。自分から掴むものだ。』

 

ということと、『出る杭は打たれる。』ということである。この二つの背景に共通して垣間見えるのは、まるで『コロンブスの卵』、そして『コペルニクス的転回』である。

 

『コロンブスの卵』とは、アメリカ大陸の発見はだれでもできることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を立てることを試みさせ、だれにもできないのを見て、卵の尻をつぶして立ててみせたという逸話から ”一見簡単そうなことでも初めて行うのは難しい”というたとえである。

 

『コペルニクス的転回』とは、”発想法を根本的に変える”ことによって、物事の新しい局面が切り開かれることをいう。『蔓延している常識を破る』というべきか、 『既成概念に囚われない』というべきかまずはブッダの言うように、世の中が『諸行無常』であるということを理解し、※諸行無常とは、この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。

 

パレートの法則』が示すように、周りには『80%の非常識な常識を持つ人』であふれていることを理解し、※パレートの法則とは、別名80対20の法則。あらゆる事柄は、往々にして80対20で成り立っているという法則。

 

金も仕事もスポーツも宗教も、そして法律も常識も、全ては人間が勝手に創り上げた概念であり、そこには『人間本位』にも似た思い上がりが常につきまとうということを理解することが重要で、魯迅の言うように、『もともと地上には道はない』ことを示唆しているのが、それらの言葉の背景にあるのだと確信する。

 

それなのに人は、『道は既に出揃っている』とか、『この道を荒らすな』とか、自分の人生を脅かされるのが嫌だという理由で、自分本位かつ人間本位な考え方から脱することが出来ない。魯迅の言うように、『歩く人が多い道だけが、道である』と誤解し、『もともと地上に道などない』という自分にとって都合の悪い真実をすっかり闇に葬ってしまう。

 

『歩く人が多い道だけが、道』なのであれば、いつも言うようにキリストソクラテスは、『正当な処刑』を受けたことになる。彼らは私利私欲に支配された無知な大衆によって、処刑されたのだ。

 

私は日本の世界遺産をすべてこの目で見てきて、たくさんの秘境や絶景を見てきたが、往々にして類稀なる絶景へと続く道とは、舗装されていない荒れたオフロードだった。

 

オフロード

 

自分の信じる道をひた歩くべし。それこそが、人間が出来る最善の生き方である。たとえ道半ばで命を失ってもそれは、

 

『命を全うした』

 

そういうことにならないだろうか。

 

 

 

[adrotate banner=”7″]

関連する『黄金律

あわせて読みたい
『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』   第9の黄金律 『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』   他と異なることで迷うことなど何もない。元より、唯一無二の命なのだ。例えば、それだけでそこには...
あわせて読みたい
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』   第10の黄金律 『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』   生命が、その命を度外視してなし得ることは、尊い。   『人生は物語の...
あわせて読みたい
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』   第11の黄金律 『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』   自分のこの命を何と心得る。この広漠とした果てしない宇宙、過去、未来...
あわせて読みたい
『「生きる」ということの本当の意味とは。』   第12の黄金律 『「生きる」ということの本当の意味とは。』   『生きる』というのは命の躍動だ。命の浪費ではない。   『生きるとは呼吸することではない。...

同じ人物の名言一覧

あわせて読みたい
魯迅の名言・格言一覧 中国の思想家。男。中国の小説家であり、翻訳家・思想家で有名な魯迅は、1881年の9月25日に生まれます。日本へ留学した際に日露戦争のニュース映画を見て、中国人がどの...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次