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ルソー『人は常に自分の幸福を望むものだが、常に幸福を見分けることが出来るわけではない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

まず見ておきたいのが、作家の五木寛之は著書『大河の一滴』にある、この一文だ。

あるシベリア帰りの先輩が、私に笑いながらこんなことを話してくれたことがある。

『冬の夜に、さあっと無数のシラミが自分の体に這い寄ってくるのを感じると、思わず心が弾んだものだった。それは隣に寝ている仲間が冷たくなってきた証拠だからね。シラミは人が死にかけると、体温のある方へ一斉に移動するんだ。明日の朝はこの仲間の着ている物をいただけるな、とシラミたちを歓迎する気持ちになったものだった。あいだに寝ている男が死ぬと、両隣の仲間にその死人の持ち物、靴や下着や腹巻や手袋なんかを分け合う権利があったからね。』

 

では、シラミが自分の体にぴょんとはねてきたら、今を生きる人間はどういう反応をするだろうか。かつての私なら大声を上げて、あるいはシラミという自分の人生の足を引っ張る害虫に対し憤慨し、駆除を考えたり、衛生面のチェックをはじめたり、とにかくその直面した『不幸』な事実に対して、憤ることだろう。

 

不幸

 

『かつて』と言ったが、実際は『今も』だ。著者の五木寛之も、今となっては新幹線に乗りながら除菌グッズを使用している自分と過去の自分を照らし合わせて、不思議な感覚になると言う。我々は常に、生きているだけで幸せなのだということを戒められるワンシーンだ。それと同時に、ルソーの言う様に、五木氏の気持ちが変わったように、人間の心は常に『贅沢』を求めてしまう虚ろなものだということなのだ。

 

ソクラテスは言う。

 

ショーペン・ハウエルは言う。

 

ただこの世を生きていることに、ひたすら感謝したいものだ。それこそは、この世に生きる全人間に与えられた能力であり、だとしたら、誰しもが本当は幸せな人生を生きていくことができるのだ。たとえわずかな時間でこの世を去ることになった人であってさえも。

 

 

 

 

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