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ユング『ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。あらゆるケースに適用する人生の秘訣などない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

人間の無意識の奥底には『集合的無意識』という人類共通の素地が存在すると提唱したユング。だが、ユングが言うように、そこから生まれる人生の生き様や価値観は、靴のサイズのように人それぞれであり、客観性を装った周囲のアドバイスもまた、その人の偏見に過ぎないのである。私の人生には、どうもこの『窮屈な靴』を無理やり強要する人間が多かった。幼少から自我が発達していた私はそれについてどうしても受け入れることが出来ず、
反発した。

 

靴

 

そしてそんな私の凝り固まった心を溶かしたのは、後になって私が『永遠の恩師』と慕うことになる、優れた指導者たちだった。彼らは、道を踏み外した私にさえ、『窮屈な靴』を強要しなかった。例えば、道を踏み外した者を矯正することを、『更生させる』と言うが、彼らの『更生』の考え方が、その他の人と一線を画していたのである。

 

恩師の一人は言った。

『色々あったよな。お前も後悔したし、人も傷ついた。取り返しのつかないこともあった。でもな、それでも人生は続くんだ。ここから”更に”、”生きて”いかなければならないんだ。 ”更に生きていく”覚悟はあるか?あるならお前はもう、”更生”した人間だ。』

 

まるで『北風と太陽』だった。彼らが私にしてくれたのは、『強制的ではない、矯正』だったのだ。つまり、『窮屈な靴』を、強要しなかった。それが、私がすべての年上に、大人に、指導者に、教育者に、してほしかったことだった。それから10年以上経った今でも、私は彼ら『恩師』のことを、裏切れない強い気持ちに支えられている。彼らは、私の人生の根底に強く突き刺さる、メンターとなって生きつづけてくれているのだ。これこそが『教育』の真髄である。

 

それでも、その後の人生で『窮屈な靴』を強要する人間は後を絶たなかった。だが、今回のユングや、かつての恩師のように、一流の人間の言うことには、いつも耳を傾けることが出来た。そして私の人生には、『窮屈な靴』を強要する人間は激減した。私はこれからの人生で、第二部に入ろうが第三部に入ろうが、自らが学んだこの大きな教訓を、力強く、胸を張って、話していくつもりだ。

 

自分にしか生きられない人生がある。というよりも、我々が生きているこの人生は、最初から唯一無二なのだから。

 

 

 

 

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