偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。
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目次
考察
理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始したマキャベリ。確かに『君主論』を読むと、マキャベリからは捉え方によっては人間的な暖かさを感じられない。駒のように人を扱う戦略を、冷静沈着に説き進めるからだ。
しかしそれがマキャベリの人間に対する評価だ。人間は尊いが、同じくらい愚かでもある。彼がその現実から目を逸らさないだけで、ある種私は彼を通して、人間のまがまがしさを見ただけに過ぎないのである。
ソ連の作家エレンブルグは言う。
ドイツの哲学者ショーペン・ハウエルは言う。
例えば、ルソーの言う、
という言葉を考えたとき、『呼吸する自分』と『行動する自分』とに分けて考えることが出来るわけだが、前者はある種、無意識。後者はある種、意識的に自分の環境を打破する強い意志を感じる。
これで言えば、マキャベリの言う、
『運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる。』
という言葉の『半分』の意味とは、一つは『無意識』で、もう一つが『意識的な打破』である。我々は、環境や運命によってショーペン・ハウエル曰く『カードを配られた』わけで、あるいはカエサルの言葉を借りれば、『賽は投げられた』のである。
ブッダ(釈迦)もキリストも言う様に、人間には『罪』があり、孔子が言う様に『利己』の心があり、ソクラテスが言う様に『無知』を包み隠して生きながらえようとするのが人間だが、もう一人の自分で『意識的に打破』することが出来るのが、祈りであり、内省であり、内観であり、無知の知を知ることであり、運命の支配なのである。
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