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ニーチェ『天国には興味深い人たちが一人もいない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

この言葉はいろいろと問題がある。まず、『天国』など、ない。そしてニーチェは天国で有名なキリスト教が大嫌いだ。また、『天国にいる人』というが、死んだ人を『人』と数えるあたり、あまり信憑性がなくなってくる。ニーチェがこのような、非科学的で根拠のない話をするかどうか、という話だ。恐らく高い確率でしないだろう。それなのに、している。

 

ということは見えてくるのは、この言葉は『天国』を含めた宗教的な発想をする人間に対する、皮肉であり、揶揄であり、批判であるという考え方である。それに言葉にも『興味深い人たちが一人もいない』とあるし、どちらにせよ、その方向、その方向にいる人間に対して否定的な考えが垣間見えてくる。

 

 

違う解釈で考えてみる。では、『地獄』はどうなのか。言われているのは天国だけだから、地獄に対しては否定していないわけだ。しかし、地獄も存在しない。鬼がいて、ということにはならない。それがニーチェがいた国でそういう地獄が想像されていたということはないだろう。

 

だとしたらこれは、『死んだ人には興味がない』ということなのか。幾多もの偉人たちがいて、ニーチェ自身ショーペン・ハウエルらにひどく影響を受け、尊敬する人間はたくさんいたはずだ。それなのに、『死んだ途端に興味がなくなる』という、あまりにも現実的過ぎるニーチェの考え方から生まれた言葉なのか。

 

あるいは、天国だろうと地獄だろうと、現世だろうと、自分という存在はこの世に一つだけしかないのだから、自分が最も興味を持つべきなのは、あらゆる世界において自分たった一人だけ、という、『天上天下唯我独尊』を意識した言葉なのか。

 

それとも、人々が『天国』と指定する場所にいる『想像された人物』の、非合理的でイカサマっぽい神格化された実体のない妄想に、まったく興味が持てないし、持つ必要もない、という、私と同じような考え方から生まれた言葉なのか。

 

 

 

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