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ニーチェ『夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

いや、私の近くにいる『嘘つき』は、他人にもつくし、自分自身にもつく。だから一見するとこの言葉の信憑性は低い。その人間の場合は、こう発言したのだ。

 

僕は一生現実逃避して生きていきます。
僕は道具でいいです。

 

これがもし『自分自身に嘘をついていない』と思うのであれば、その目に節穴が空いていないかどうか、鏡で確認した方がいい。語弊を恐れず言えば、だったら自殺しろよということなのである。そして彼は、決してそうはしないのだ。だとしたらしがみついているだろう。人生に。命に。執着しているだろう。自分に。欲望に。

 

それなのに、『道具でいいです』とかいう言葉を言っているのだ。それはつまり、『僕は奴隷や下僕でいいです。全ての権利を捨て、尽くしていきます。』と言っているのと同じなんだから、一切の私利私欲の主張をやめなければならない。

 

当然、『呼吸』もダメだ。食事も排泄も、生きることもダメだ。車にも乗れない。道具が車に乗っていいかどうか考えればすぐにわかることだろう。しかし、『それはする』し、『自殺はしない』のであれば、執着している。人間でありたいという願望を、心底に抱いていることがすべて露呈している。だが、『道具でいいです』と発言する。それが『矛盾』でなく、『自分自身に対する嘘』でなく、何だと思うだろうか。

 

だが、それを考えた上でニーチェのこの言葉を成立させようとするならば、これは『意識・無意識』の話だ。夢想家は、『他人に嘘をついている自覚』がない。しかし、実にロマンチックに、夢を抱き、『こうなりたいんだ』と言って、現在の自分以上の人格を思い描いて、悦に入っている。それはつまり、現在の自分自身ではない自分に目を向けているわけであり、その未来の自分を『自分自身だと思い込む』ことは、自分自身への認識ミスであり、嘘(虚像)を信じるということになる。

 

嘘つきは、『他人に嘘はつくが、自分に嘘をついている自覚』はない。という、『意識・無意識』の話だ。

 

 

 

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