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トルストイ『いかなる時でも、お辞儀はし足りないよりも、し過ぎたほうがいい。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

トルストイは『お辞儀』をする習慣があったのだろうか。日本のお辞儀を考えた時、サッカー界で長友選手の真似をする海外の選手がいるが、 普通、そういうことが起きるということは、『お辞儀は日本独特の文化』ということになる。だとしたら、トルストイが『お辞儀をし過ぎた方がいい』と言うのは、違和感がある。訳が間違っているか、あるいはそうだとしても、短絡的に考えない方が良さそうだ。

 

まず考えたいのは、『慇懃無礼(いんぎんぶれい)』という概念である。意味は、言葉や態度が丁寧過ぎて、かえって無礼である様。つまり、トルストイの言葉の意味を短絡的に解釈すると、『慇懃無礼』となり得る故に、注意が必要である。私も実際に慇懃無礼な人間を何度も目にしたことがある。 例えば、会議中なのに部下が割って入ってきて、『お茶になります。』などと、少し自分の存在感をアピールするような強めの口調で言って、会議の足を引っ張るのだ。気を引こうとする。

 

お茶

 

このメタメッセージは、

(俺がわざわざお茶を入れてやったぞ。それについてしっかりと評価しろよ。)

 

という押しつけがましい誇示、自己主張なのである。これでは、いくら『なります』などと敬語を使っていても、実際の部分では自分の事しか考えていない。自分の事しか考えていない人間に『礼儀』などない。こういうことを考えた時、トルストイの言葉をどう受け止めるべきだろうか。慇懃無礼ではダメだ。つまり、本当の礼儀ならいい。『押しつけがましさが無い』。これがあって初めて本当の礼儀だ。見るべきなのは以下の黄金律である。

 

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実は、この微妙なラインを見極めるのは、難しい。ただ頭を下げっぱなしにするのも押しつけがましいし、物を贈り過ぎるのも対応に困るだけだ。

 

文化の違いも大きく影響してくる。そういうことを全て踏まえた上で、礼儀を考えなければならない。全人類に共通する明らかな答えはないのだが、しかし、『気持ちは伝わる』という言葉を、覚えておきたい。

 

『いかなる時でも、お辞儀はし足りないよりも、し過ぎたほうがいい。』

 

追記:しかし私はつい先日こういうことがあった。私はこのサイトで、『四聖』に数えられる、

孔子

孔子

ソクラテス

ソクラテス

ブッダ

ブッダ

キリスト、を見よ。

キリスト

世の偉人たちと向き合っているから、

偉人

 

どうしても自分の見識は高く、物事を見る目は鋭いを自負していた。しかし、それが仇となって過信を生み、ある人の人生を否定するような言い方をしてしまったのだ。謙虚さが足りなかった。そして、その話の後にすぐにそれに気づいて謝罪のメールを送ると、『色んな生き方あるからね。私も勉強になりました。』と返事が返ってきた。深い言葉である。私は下記のような黄金律も捻出したというのに、多様性を重んじることができていなかったのだ。

 

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私はまさに『お辞儀がし足りない』傲慢不遜な人間に成り下がってしまったのである。そのせいでその人との関係が一瞬不和に陥った。幸い、下記の黄金律のおかげで私はすぐに謝罪ができたが、

 

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それをしていなければ我々の人間関係は終わっていただろう。私が否定したからだ。当たり前である。慇懃無礼になり、無意味に人に媚びを売る必要はない。だが、無意味に人の人生を否定し、多様性を軽んじ、思想の統一でもしようかという、越権行為にひた走ってはならない。

 

 

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