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種田山頭火『無理をするな、素直であれ。すべてがこの語句に尽きる、この心構えさえ失わなければ、人は人として十分に生きてゆける。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

身長170cmの人の『素直』、『等身大』とは、170cmである。その人の『無理』、『背伸び』とは、それ以上の申告、誇示主張である。背伸びをする人は往々にして『見栄、虚勢』に自分を支配されている。自分が自分以外の何者かに支配されている人が、『人』としての定義に当てはまるかどうか、考えたいところだ。

 

デカルトは言う。

 

何しろ『人』とは『意志』である。よく『魔が刺した』と言うが、あれは言うなれば『魔性』。聖書における『ヘブライ人への手紙』には、親が子を叱るとき、そこにあるのは、

『神が自分の聖性を子に与えようとしているからだ』

 

聖性

 

とあるが、確かに『聖性と魔性』が備わっているのが人間。しかし、そのうち『魔性』に支配されている人は、傍から見たらまるで『悪魔』である。私はこの世にどうして『悪魔』が捻出されたのかということが、少しだけわかったある事件があった。部下が失敗を異常なほど積み重ねていたとき、私がそれをまた発見して注意しようとすると、部下はその失敗を隠蔽し、こう主張した。

 

や、やってませんよ!それだけは本当にやっていません!

 

しかし彼はその失敗をやっていた。『居眠り』である。もう、普通の人では考えられないくらい、同じことを何度も注意していた。そしてその日も、部屋から応答がないと思っていたら、仕事部屋で仕事中に、彼は居眠りをしていたのだ。

 

居眠り

 

仮眠をする時間も睡眠をする時間も当然与えられている。しかし彼は、『人が見ていないから』という理由で、自分の欲望を暴走させてしまっていたのだ。私は彼が寝ている姿をはっきりと見た。しかし彼は、まるで『私のその記憶がすべて間違いですよ』とでも言うかのように、

 

ね、寝てません!それだけは本当です!

 

と言って、身の潔白を主張した。その時の彼の顔はまるで、『悪魔』そのものだった。私は何かを悟った気がした。きっと昔の人は、こういう風に『自分のことだけを考えている人』を目の当たりにしたとき、その人の顔が人間には見えなかったのだ。私も大げさでもなんでもなく、彼のその時の顔が人間には見えなかったのだ。

 

いつもは優しいはずの男が、家族に暴力をふつったり、女性を暴行したりすることがある。彼を知る他人は、

 

いつもはいい人なんだけどな。

 

と口をそろえる。 まるでその事件の瞬間だけ違う人格が憑依したかのようなイメージが浮かび上がる。私はそういうことを受け、昔の人々が『悪魔に憑依された』と想像したと悟った。

 

(この顔を昔の人が見たら、悪魔が憑依したと表現してもおかしくないな。)

 

そう悟ったのである。殺人、強姦、隠蔽、人身・武器・麻薬の売買、裏切り。どう考えたって『魔が刺した(差した)』で済む問題ではないだろう。

 

殺人

 

彼らを『人』として定義づけるのは難しそうだ。何しろ『人』とは『意志』であり、その『意志』が奪われて、あるいは支配されて『魔に刺されて意識を失っている状態』は、少なくともその一時的の間は、人ではないのである。見栄や虚勢に支配されている人間もそれに近い。何しろ『隠蔽(170cmではないと誇示主張)』している。そこにあるのは、相手への配慮などではなく、自分自身のエゴそのもの。自分のエゴを貫く、自分本位な人間がどういう存在かは、前述したとおりだ。

 

『人』とは、『意志』であり、『意志』とは、『我(エゴ)』ではない。満州の劇作家、別役実は言った。

 

それが『初期設定』なのであれば、それを支配した、『自分よりも他人の事を考えられる』気持ちが『意志』だ。『意志がある』のが『人間』なのである。

 

『無理をするな、素直であれ。すべてがこの語句に尽きる、この心構えさえ失わなければ、人は人として十分に生きてゆける。』

 

『人として』だ。人が悪魔ではなく人として生きていくためには、自分の人生を等身大に、素直に生きていくことが求められるのである。

 

 

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