偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け


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考察
いや、正確には『される』が、『ヒットする』ということになるのはあり得ないということだ。コアなファンなら、その作家が書いたもの全てが好きになる。例えば、現代の日本で言えば宮崎駿という巨匠がいるが、彼の作品が『全て好き』という人もいるし、『なんで風立ちぬなんだよ』という人もいるだろう。『紅の豚はちょっと、飛行機とか興味ないし』という人もいるはずだ。私も最初はそうだった。『トトロ』や『ラピュタ』の方が好きだった。
しかし、その内大人になって様々な経験を積み重ねたり、なぜそこで飛行機が題材として使われているかという理由、背景を知る等すると、最初に抱いていた感想とは違う感想を抱けるようになり、今ではむしろ、寝る前は必ず『紅の豚』を流しながら寝るのが日課だ。しかし、当時は違ったわけだ。そこにあるのは、『ニーズ』である。それが、普遍的か、そうじゃないかということがカギである。
例えば、前述した『トトロ』や『ラピュタ』は、日本人の普遍的なニーズを抑えている。『アンパンマン』や『ドラえもん』、『サザエさん』もそうだ。親子で仲良く見れる。楽しく歌を歌うこともできる。そういうニーズは、全ての子供がいる家庭に、普遍的に当てはまるものである。しかし、『紅の豚』や『風立ちぬ』は、飛行機という題材にこだわられていて、飛行機に別に興味がない人は、(なんでこんなに飛行機を押してくるんだ)という感想を持ってしまうわけである。
実は、宮崎駿自体が、飛行機が大好きなのだ。そういう背景が、まず大黒柱として存在しているのである。そこにあるのは、宮崎駿のある種の『我(エゴ)』である。(これを描きたい!)と力強く思ったから描いたのだ。そして、そのメッセージを理解する理解者も少なくない。しかし、それが普遍的なニーズに合致するかどうかということとは、また別の問題なのである。
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