偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け


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考察
この話はよく考えて紐解く必要がある。自分ではそんなつもりはないが、知らぬ間に人の粗を探していることは往々にしてある。なぜなら、対象者やその管轄とする範囲内の状況を、その人物が責任を持って改善しようと思っているかもしれないからだ。だとしたら本人は『粗探し』だとは思っていない。むしろ『前始末』であり『カウンターインテリジェンス』であり、リンカーン曰く、『不測の事態に備えた』のである。
『延長自我』とは聞かれもしないのに、自分の話を押し付けて相手を困らせ、不快にさせてしまう現象をいうが、しかし『自分の話を押し付けたつもりはない』のが、前述したような人間の思慮である。相手が『余計なお世話』だと思っていれば、こちらがいかに『思いやり』で言っていてもそれは『延長自我』とされる。あるいは、相手が『神経質になりすぎだよ』と思っていれば、こちらが『不測の事態に備えたい』と思っていてもそれは『延長自我』とされる。だとしたら何が『延長自我』なのか、なにが『不測の事態に備えた前始末』なのかわからなくなってくる。
しかしどうだろう。『不測の事態に備えた前始末』を怠った警察が、事件の後に世間から非難され、『もっと前に出来ることがあったはず』、『警察の怠惰だ』、『相談をしていたはず』、『税金を返せ』、と、言われているのを見たことがないだろうか。そう考えるといささか、ジョン・ワナメーカーの言う『拡大鏡を持ち歩く人』が、悪者とは言い切れなくなってくる。
もちろん、王道で考えればそういう意味では言っていないだろう。『短所を責めるな。長所を磨け』ということだ。しかし、こんな風にも考えられるのであった。正直言って常に拡大鏡を持って凝視してくる警察は腹が立つ。だが、彼らのそうした『努力』のおかげでその地域の犯罪率が減っているという確固たるデータがあるのだ。私はたまに、拡大鏡を持ち歩くがゆえに嫌われていて、しかし最後に『なぜ彼は拡大鏡を持ち歩いていたのか』ということが判明する映画で、感動することがある。
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