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ジョン・スチュアート・ミル『「自分こそ正しい」という考えが、あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。これほどばかげていて根拠のない考えはない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

『自分こそが正しい』と思っていたら、自分の人生を変えることは出来ないからだ。私もそういう人間の典型で、事実、どう考えたって自分が絶対に正しいことが多かった。それは、グーがチョキに勝つというほど明白なものであり、そういう確固たる事実に、私はただ忠実になっているだけで、別に写真に撮って、音も取って、証拠を残し、大人数の意見を集めてそれを立証してもいいが、私はそうした行為に『ちっぽけさ』を覚えていた為、頑なにそれをしなかった。

 

しかし、『裁判所』があること一つを考えただけでもわかるように、人間というものは、そうした第三者の判断を入れなければ、

 

(相手が悪いに決まっている。相手のあの傲慢な態度を見たか!)

 

などという具合に、自分に非があることを認められないものなのである。

 

 

私はそうした人間の愚かな特性に『挑戦』するイメージで、しかし、それがわかっていても(それがどうした)と言って、(俺はそれをしない)という具合に、別に他の意見をかき集めることはせず、自分の主張を貫いたものである。私からすれば、それが立証される確率がほぼ100%であることがわかっていたのだ。というか、たとえ第三者をそこに介入させたとしても、その介入者が間違った判断を下すこともあるし、事実、冤罪という理不尽な事件があり得る以上、よほどの第三者でなければ、介入させても意味がないことを知っていたのだ。

 

ソクラテスは言った。

ソクラテス

 

第三者の意見など当てにならないのであり、当てにする必要もないのである。しかし、かといって『俺はこういう人間だから』と言って切り捨てて、自分のことを頑なに変えようとしなければ、周囲の人間は対応に困るだけである。『そんなこと言われたら、もう終わりだよ』と言うしかないのだ。

 

コンコルドの誤謬』とは、『退き際の重要性』を説いた教訓である。自分の考えに固執し、過信していると、時にはソクラテスの様に、命をも落とすことになることを覚えておく必要がある。もっとも、ソクラテスはそれを『過信』だとは思わないだろうし、ソクラテスの処刑に票を入れた民衆たちや、その後を生きる全ての人間たちは、彼の死と、生き方、知性、人生哲学について真剣に考えさせられ、人として一歩前に成長させられることになるのだが。

 

 

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