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ショーペン・ハウエル『世間普通の人たちは、難しい問題の解決にあたって、熱意と性急のあまり、権威ある言葉を引用したがる。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

私は、そういう『世間普通の人』という枠組みがあまり好きではないので、普遍的に蔓延している、そういう常識に、あまり染まりたくないと考える方だ。だから、『守破離』の『離』のごとく、それを使わないで世を渡っていこうとする、そういう非常識なところがある、と自分で自覚している。しかし、それを何年も続けていてわかったのだが、世間普通の多くの人は、『離』の境地を理解しない。つまり、『守』もまともに出来ていない、稚拙な人間である、という風に解釈しようとする。

 

その解釈に至るにはいくつか理由があって、まず単純に、自分がその境地を知らないが故に、理解することが出来ない。そして、自分が誰かよりも下の境地である、ということを認められる人間は少なく、往々にして人というものは、自分を人と比べて、優れていると思い込みたい、という考え方に依存していることから、(こいつが離の境地にいるわけがない)という解釈を『したい』のである。『権威ある言葉を引用したがる』という事実を考えた時、確かにそこには、『そうして自分の権威をひけらかしたい』という、見栄や虚栄心が含まれていることもあるわけだが、もう一つ、『そうじゃなければ、人々はそこに権威を感じることが出来ない』という、人間心理が関係しているのである。

 

フランスのモラリスト、シャンフォールは言った。

 

人間には、『理解できる範囲』があるのだ。ガウディも、

 

と言っていることからも、その人間心理が存在することは、明白である。従って、『権威ある言葉を引用したがる』ことは、熱意と性急のあまり、という、『慌ててしまって、見過ごした』的な発想も出来るが、あえてそうした言葉を使わなければ、『権威が損なわれる』おそれもあるということなのである。

 

例えば私で言うなら、『離』のスタイルとして、マニュアルにこだわらず、本質だけを押さえた、柔軟な立居振舞をした。しかし、周囲の人間は、それを『戦略』でやっているとは理解せず、『何でお前の様な適当な奴が結果が出るんだ。おかしい。』などとして、『もっと結果が出るに相応しい人間がいる』ということを、暗に示唆した。

 

 

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