偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。
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目次
考察
『何ごともはじめは難しいということわざは、ある意味では真理かもしれないが、より一般的には何事もはじめは容易だ。最後の段階に登ることこそ一番難しく、これに登り得る人間は稀だと言える。』
フランスの東洋学者、アントワーヌ・ガランは言った。
彼らが言うように、『最初は難しい』。これは事実だ。だが、ゲーテが言うように『最初は容易だ』。これもまた事実だ。『安易』、『易しい』と言ってもいい。例えば筋肉隆々の人間が、150kgのバーベルを持ち上げていたとしよう。それを見て、自分も(持ち上げたい)と思った。だが、当然最初から150kgは無理だった。『最初は難しい』からだ。だから、まず50kgから始めた。するとこれなら出来た。『最初は容易だ』からだ。『易しい』設定で始めたのだ。しかもそれで
(出来たぞ俺だって)
と少し自惚れた。『安易』だからだ。
だが、どんどん突き詰めていくうちに、ついに150kgまで持ち上げられるようになったのはいいが、その時はすでに、自分の心はこう思うようになっていた。
(ここで満足するのは男が廃るぞ)
そして彼は常に現状に満足することなく、バーベルを持ち上げるのだった。黒澤明は、作中で読まれることのない、封筒の中の手紙までスタッフに作り込ませた。リアリティを出すためには、それが欠かせないと思ったからだ。
そんな世界のクロサワは、ついにカンヌ国際映画祭のブランプリを受賞するまでになった。
しかし、黒澤明は授賞式の場でこう言ったのだ。
『最後の階段を登った』という人間は逆に、大した人間ではないのかもしれない。
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