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キルケゴール『しばらく二人で黙っているといい。その沈黙に耐えられる関係かどうか。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

私はこれは一理あるが、更に深くに潜れる話であると考えている。例えば、私の部下に『吃音症』という黙り込んでしまう病気を患った者がいる。彼にとっては、黙り込むということが、善か悪か。一度考えて頂きたい。考えられないという人は、これ以上深く潜れないから、いずれまた読むといい。私は指導者として、彼の『沈黙』とどう向き合うべきか、もう8年以上考えている。映画『英国王のスピーチ』では、同じく吃音症に悩まされたジョージ6世が、どうやってその病気を克服したかを観ることが出来る。つまり、『克服する』ということがあるのだ。だとしたら私は、『沈黙を許す』ことはしてはならない。

 

また話を変えると、『内省』という概念がある。それは、こうして私が偉人の言葉を通して心と向き合って、思ってたこと、あるいは、ある規範についてどうすることが最善かを考え抜くことを指す。その『内省』の更に奥深いやり方に、『内観』というものがあるが、これらは全て、自分の心と向き合う時間を確保しなければ出来ないことであり、他に人がいたら出来ないのだ。

 

内観

となると、『沈黙に耐えられる空気の様な存在』など、別に最初から望むものではない、という発想も頭をよぎるのだ。私は二人でいて沈黙になるぐらいなら、一人の時間を確保し、自分の心と向き合って内省する。二人でいるなら、二人でしか出来ないことをやる。それが私の考え方だ。キルケゴールの言い回しだと、沈黙がある種の最終到達地点の様なイメージになるが、私は『沈黙』は、ある種の『責任放棄』であると考える。

 

論語にはこうある。

『孔子が言われた「腹いっぱい食って、一日中のらくらりして一向に心を働かさないというのは何とも困ったものだ。それなら博打や双六といった勝負事をしたほうがまだマシだ」と』

 

10年前の私ならキルケゴールのこの言葉に、

 

(そういう関係がやっぱり自然で、家族になるにふさわしいんだよな)

 

という感想を抱いたが、『教育』と本気で向き合っていくと、『沈黙』への意識は変わった。それが個人的な私の意見だ。

 

 

 

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