index

カミュ『希望とは一般に信じられている事とは反対で、あきらめにも等しいものである。そして、生きることは、あきらめないことである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

運営者
ふむ…。

[adrotate banner=”6″]

目次

考察

『生きることは諦めないこと』ということだけを考えるとなると、とても希望に満ち溢れていて、勇気付けられる印象を得るのだが、その前についている言葉が問題で、『希望とは一般に信じられていることとは反対で、諦めに等しいもの』と言っているのだから、冒頭の言葉によって『希望』を感じたのは、間違った捉え方である、という事実が明確になるわけである。『希望=諦め』という図式を証明するとなると、そこに必要なカギは、『執着』ということになるだろう。人生に執着しているから、この世に絶望を覚えるのだ。

 

ブッダは言った。

ブッダ

 

自分の人生が、最初から自分のものではなく、思い通りになどならない、という決定的な事実を理解するところに、執着は存在しない。

 

(なんだ。どうせ死ぬんだ。だとしたら最初からこの世に、希望も絶望も無いか。)

 

ブッダはこうも言った。

 

我々は、生まれた瞬間から、老化していて、死に向かっているのだ。絶望から逃げようとするから、『絶望』を覚える。最初からこの世は、『絶望』なのだと考えれば、淡々と命を全うすることになる。人間以外のその他の一切の生命がそうであるように。人が死ぬのは、この世の摂理だ。それに逆らうことはできない。しかし、それでも『生きたい』と思う。そこにあるのは、人間のエゴである。

 

ミズダコは、自分の子供を産んだと同時に、命を落とす

 

 

それに比べて人間はどうだ。執着し、『絶望はいやだ』と言って命乞いをし、エゴを貫いて生きながらえる。逃げるからそうなる。しがみつくからそうなる。しかし、それを『初期設定』の部分で、丸ごと変えてしまえばどうだろうか。

 

生きること、老いること、病むこと、死ぬこと、それは最初から決まっていたことなのだ。だとしたら、そこに『希望』がある。(もしかしたら絶望から逃れられるかもしれない)と期待するから、『絶望』に支配される。死ぬことから逃げない。それは人間にとって究極のテーマだ。しかし、その他の生命が逃げていないというのに、人間だけ逃げるのか。そんなことを考えながら、今日も明日も、人間は命を全うしていく。

 

 

[adrotate banner=”7″]

関連する『黄金律

あわせて読みたい
『人間が戦うべき相手は外にはいない。「内」にいるのだ。』 第15の黄金律 『人間が戦うべき相手は外にはいない。「内」にいるのだ。』   確かに人間は、闘わなければならない。だが、その相手は『外』にはいない。   『...

同じ人物の名言一覧

あわせて読みたい
カミュの名言・格言一覧 フランスの作家。生誕1913年。男。アルベール・カミュ(画像) 名言一覧 『人間は理由もなしに生きていくことはできないのだ。』 『冬のさなか、わたしはやっと気づいた...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次