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ラッセル『世界の災いの一つは、何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。理性的な人間なら、自分が絶対に正しいなどとむやみに信じたりはしないだろう。私たちは常に、自分の意見にある程度の疑いをまじえなければいけない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

私が『四聖の言葉』の冒頭に書いている挨拶文で、このラッセルの言葉と同じ的を射ている文面がある。

 

自分の意見こそ正しい。

 

そう考えてしまう延長線上にあるのが、不和、軋轢、確執、衝突、暴動、対立、そして、戦争である。だとしたら我々が信じる『特定のなにか』とは、『争いの根源』でなのではないだろうか。私が幼少の頃に抱いたのは、そういう疑問である。

 

戦争

 

もちろんそれを信じる者は、それに救われた者だろう。それが無ければ病んで、悔やんで、死んでいた。だとしたら救世主だ。神だ。それを信頼して何が悪い。それを信仰して何が悪い。皆にそれぞれ、そういう起因と、物語があるのだ。

 

『だが』、である。

 

だからといって戦争をして無慈悲な殺人が行われていい理由にはならない。

 

『世界がわかる宗教社会学入門』にはこうある。

宗教には、テロリズムのイメージがある。宗教とテロは関係性が強いのかこれはもちろん誤解で、実際はテロリストが宗教を口実にしているだけ

 

あるとき、『キリスト教に失望した人間が仏教徒になった』と告げられたダライ・ラマ14世は、その男に『ギリシャ正教とキリストと聖母マリアのイコン』を見せて、こう言った。

 

こういう人間が、世の中にはいるのだ。

 

『世界の災いの一つは、何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。理性的な人間なら、自分が絶対に正しいなどとむやみに信じたりはしないだろう。私たちは常に、自分の意見にある程度の疑いをまじえなければいけない。』

 

ダライ・ラマが『特定のことを独断的に信じる』偏った人間であれば、ブッダの道を信じる彼が、異教の祖のイコンを持っているわけがない。彼は人格的に素晴らしいのだ。そういう人間の意見は貴重であり、傾聴に値すると言っていいだろう。見るべきなのは以下の記事である。

 

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色々な人がいていい。それも決定的な事実だ。

 

色々な人

 

だが、それぞれが『特定のことを独断的に信じる』偏った人間だった場合、この世に生まれるのは不和となる。『不和』は、『世界平和』と対極にある事実である。人間が目指すべきなのは不和ではない。世界平和なのだ。その決定的な事実から目をそらさない人間は、自分の心境や信条、生い立ちや信念、そして信仰に頑なに執着しない、勇気ある人間である。

 

 

 

 

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