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ラ・ロシュフーコー『死と太陽は直視することは不可能である。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

人の死体を直視したことがあるだろうか。ばらばらの死体。あるいは、切断された子供の死体。もう、考えただけで嫌だろう。思慮を止めてしまう。つまりそれは、『直視していない』。

 

太陽を直視するとどうなるかというと、目が焼けてそのうち視力が低下し、目が見えなくなってしまう。前述したような死体や、目を覆いたくなる事実から目を逸らすということはまるで、失明しないように太陽を見ないという、自己防衛本能と同じなのである。

 

目

 

『死』を直視するとどうなるだろうか。

 

例えば私などは、小さい頃に毛虫に身体を刺され、それでぶつぶつが出来て発狂し、アカスリで持ってすぐさま風呂で身体中を洗ったが、それがいけなかった。みるみるうちに洗った場所全てにその、ぶつぶつが飛び火し、身体中にぶつぶつが蔓延してしまったのである。

 

私はそのことを思い出すと、つまり今もだが、身体中の身の毛がよだち、気が気じゃなくなってくる。これは、トラウマ(精神的外傷)なのである。それを『直視』しようとするだけで、もうこういう症状が出てしまう。ということは、『死』ほど恐ろしい実態を直視するということは、どういうことなのだろうか。それは、ロシュフーコーの言う様に、『出来ない』のかもしれない。

 

永久に。だってまだ我々は、『その体験』を、していない。

 

ソクラテスは言った。

『わたしは、善いことかもしれない死を、はじめから、よくわからないのに恐れて逃げることは絶対にしない。』

 

一見するとソクラテスは、とても賢明で、知者に見える。事実、死を恐れない勇者として、無知の知を説いた賢者として、これからも永久に語り継がれる、聖者の一人だ。だが、そのソクラテスですら、『死を直視』はしていなかった。なぜなら彼が言う様に、『~かもしれない』、『よくわからないのに』ということで、そこに実体は見えていないのである。

 

目

 

『死』。それは一体、何なのだろうか。それはソクラテス曰く、『神のみぞ知る』のである。

 

 

 

 

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