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スピノザ『幸福は徳の褒賞ではなくて、徳そのものである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

短編小説の名手、オー・ヘンリーは言う。

 

あるいはソクラテスは、

 

と言った。これはつまり、スピノザの言う様に『徳そのものに価値がある』ことを意味していて、『その褒章や勲章、地位、名誉、財産』という『後付け』には、価値があるわけではないということを裏打ちしている。

 

財産

 

ドストエフスキーは言った。

 

あるいは、吉川栄治ならこうだ。

 

早く登頂したい?とんでもない。我々の人生のハイライトは、『今』だ。例えば私の祖母は今、死期を待って静かに過ごしている。つい数年前までは、社長夫人として生きてきた自分の人生を過信し、傲慢不遜な立ち居振る舞いを示すこともあった彼女が、今はただ、ひっそりと気温や体の節々の不調に抗いながら、生きながらえている。彼女は自分の家を売り、娘である私の母親の家、つまり私の実家に引っ越しをするとき、私がその家の不用品の処分を手伝ったが、こうつぶやいていた。

 

いいよこれもいいよ、捨てていいよ。私はもう終わりだ…。

 

そのような発言を孫の前でわざわざ言う必要はない。だが言った。そこには、どんな心理が働いているだろうか。

 

孫

 

死期を迎えた人は知っている。死んだら天国に、お金は持っていけないということを。そして、死んだらずっと前に死んだ、あの人やこの人に会えるとは限らないということを。天国があることすら、確実ではないのだから。私の祖母はクリスチャンだ。『天国』というキーワードに敏感である。しかし、本当のところはどうだろうか。心底から、粉みじんも疑うことなく、その信仰に敬虔でいられているだろうか。それは、長い間そばで見ている私がよくわかっている。詳しいことなら下記の記事に書いた。

 

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手に入れたものは、いずれ必ずその手から離れていく。それは自分のこの命が有限だからであり、形あるものはいずれ滅びる運命だからだ。だが、夏の夜空に打ちあがる大花火は、どうしてあんなにも人の心を動かすのだろうか。我々は花火だ。儚い運命を尊い人生に変える、誇り高き命だ。

 

花火

 

 

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