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ショーペン・ハウエル『人はなんでも忘れることができるが、自分自身だけは、自分の本質だけは忘れることはできない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

人はなんでも忘れることができるが、自分自身だけは、自分の本質だけは忘れることはできない。それを考える時、例えば、こんな絵を見てみる。どういうインスピレーションを抱くだろうか。今、自分の本質が何であるかを忘れ、あるいは見失っている人も、こうして、自分の心底の部分で、うずくまってその本質が、存在しているという印象を受けるはずである。自分のことをひた隠しにしようが、あるいは、『見たくない過去』として蓋をして、カギをかけ、隠蔽しようが、本質たる本当の自分の要素は、そこに存在している。

 

エーリッヒ・ケストナーは言った。

 

そこに書いたのはこうだ。

『心の見張りをする』。それはつまり、 『自分の理解者はこの世には一人もいないんだ』 と言って見せ、部屋に閉じ込めた可愛そうな一人ぼっちの人格を守る門番、あるいは見張り番かのように振る舞う精神世界における行動である。

 

自分がその本質を部屋に閉じ込め、カギをかけた理由は何なのか。なんにせよ、理由があってそうしたのだろう。私もそうした経験があるから、よくわかる。私の場合は、両親から宗教を強要されて育ち、それを拒絶すると『反抗期』だとか『聞き分けのないろくでなし』のように揶揄され、彼女らの『操り人形』になるか、家を出るか、自殺するかのいずれかの選択肢しかないように思えた時期があったわけだ。

 

(この世に理解者などいない。信じることが出来るのは、自分ただ一人だ。)

 

その時点で、仲が良かった兄にも、同級生や学校の教師にも、そのどの人間関係においても失望していた私は、そう考え、(どうせ理解されない)と思って心のドアに鍵をし、次々と内から湧き出る私利私欲の衝動に身を任せ、刹那的な生活を繰り返し、『薄め』、『ぼかし』、そして『封印』しながら、毎日を生きながらえていた。しかし私は、常に『違和感』を覚えていた。例えば、逃亡するとき、その逃亡する自分を俯瞰で見た時、あるいは、その『逃亡者』たる自分に対する、周囲の対応の仕方、態度、それらを通して、(本当に自分がなりたい人物像は、こうじゃなかった)という、そういう違和感を、常に抱いていたのだ。

 

自分の心底が、今の現状を全くよしとしていない。それがこの違和感の正体であり、不思議と私は、その違和感に従って行動することで、心底が合点がいくような、そういう感覚を得ることが多々あった。

 

私は、これこそが『自分の本質』であると考えている。様々な理由があって、それを封印した過去がある。しかし、それでもそれは『一時的な応急処置』であって、『治癒・治療』ではなかった。ガンを患った患者に、バンドエイドを貼ったところで病気は治らない。我々は、いつか必ず自分の心にかつて閉じ込めた本質と向き合って、話し合い、抱き合い、あるいは背中を押してもらって、前に進まなければならないときがくる。

 

関連リンク:内観と『思い出のマーニー』

 

 

 

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