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小早川隆景『私は決断する前には、長く思案する。しかし、いったん決断した後で二度と後戻りをしない。思案に思案を重ねたうえで得た決断であるからだ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

豊臣秀吉の軍師、黒田官兵衛は、小早川に言った。

 

黒田官兵衛
私は決断は早いが、あとで後悔することが多い。ところが、そなたはそういうことが少ない。なぜなのですか?

 

小早川は言った。

『あなたは優れた軍師である。一を聞いたら十を知る。それに比べると私は愚鈍で、 一を聞いたら、まずその”一”に引っかかってしまう。そして、長く思案して決断するようになったのだ。』

 

思案

 

数年前、私はこの言葉をどこかのアウラ性のあるツイッターかなにかで見て、身体に激震が走ったのだが、そのままそれを見失ってしまった。私もこういうタイプだ。私も、極めて頑なであり、考え方が頑固だ。だが、自分は『頑迷』ではない。なぜなら小早川の言うように、その決断に至るまでに重ねた思慮が、あまりにも深く、自分にとってそれ以上無いものだからである。実験もした。検証もした。考察し、比較し、分析し、待ってもみた。そうして至った決断である。もはや、『その延長線上』には何もなかったのである。だとしたら道を転換するだろう。

 

その後道中で、達観にも似たずっしりとしたこちらの態度を見て、好奇心に溢れた人間に、こう尋ねられる。

 

あなたならあの道をそのまま真っ直ぐ進んでいれば、もっと華やかな人生があったかもしれないのに、もったいないですよ。

 

言いたいことはよくわかる。『だから』それまで、あの道を歩いていたのだ。そして方向転換をした。その道の延長線上には、未来が無いからだ。たとえ道中に屋台が出ていて華やかでも、その道の終着点が『行き止まり』だったとすればどうだろうか。私はもう、『お祭り』は十分楽しんだ。残す人生は、確かな道を歩いていきたい。思慮浅く生きると人は、黒田官兵衛の言うように、失敗して後悔することが多い。思慮深く生きる人間とは、むしろそれだけ、過去の思慮浅く生きたことによる経験を、忘れられない人間なのではないだろうか。

 

 

 

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