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キケロ『奴隷制度は人間の権利の否定であり、人間の価値の否定である。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

『平和は静かな自由であるが、隷属はいっさいの悪のうちで最悪であり、戦いによってだけでなく、死をもって排除しなければならないものだ。奴隷制度は人間の権利の否定であり、人間の価値の否定である。』

 

今それを言うのは簡単だが、例えばキケロが息をしたような、紀元前100年という時代。

 

キリストよりも、

キリスト

 

100年も前の時代で、それを発言することは、今とは勝手が違う。黒人奴隷についての、マルコムXや、キング牧師ネルソン・マンデラや、ジュリウス・ニエレレジョモ・ケニヤッタ然り、全ての黒人たちにとっても、この話はとてもセンシティブなものである。そんなことはわかっている。わかっているはずなのに、わかっていない人間が、キケロから2000年以上も経った、現代においても、未だに根強く存在していて、差別は行われている。

 

しかし、私がここで考えたいのは、こんな方向からの観点である。

 

ソフォクレスは言った。

 

つまり、これはまず短絡的に『奴隷制度』という慣習や既成概念に対する、揶揄・批判であるのと同時に、もう一つ、メタ・メッセージが含まれていると考えるのだ。

 

アリストテレスは言った。

 

つまり、自分の人生の舵を握り、主人となって文字通り、主体的に生きる人は、例え生まれた身分が奴隷であっても、彼は奴隷ではない。だが、自分の人生の舵を握ることを放棄し、舵を握ってくれる主人を探して反応的に生きる人は、例え生まれた身分が自由民であっても、彼は奴隷である。自由民の中にも、奴隷のような生き方をしている者がいる。奴隷として扱われる者の中にも、自由民として主体的に生きる者がいる。この決定的な事実に着目したいのである。

 

ちなみに私の部下は、私という鬼よりも怖いメンターがいながらも、『僕は道具でいいです。』という言葉を言い捨て、奴隷に成り下がった。以来、当然幾度となく、その方向に向かう度に胸ぐらをつかみ、そのまま一本背負いをし、あるいは顔面をそのまま踏みつけ、(その方向に向かうことは、死を意味する。子々孫々もだ。)というメッセージを乗せて、指導・教育を続けている。もう7年が経った。しかし、彼の骨の髄にまで染みついた被害者意識は根強い。私が言いたいのは、『奴隷』という存在が、何であるかということについてだ。

 

 

 

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