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鍵山秀三郎『普通だったら惨めになる境遇を、綺麗にして矜持を保った。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

『私の家では、物を机の上に置くにも、斜めには置かない。必ず縦横そろえて置くのです。少年時代、東京に住んでいたとき、私は比較的裕福な生活をしていました。それが一変したのは、太平洋戦争の影響で岐阜県に疎開したときです。父の兄が家を継いでいたのですが、冷遇されて、敷地内の柱も腐ってポロポロの掘っ建て小屋に、一家全員が入れられた。ところが私の両親は、そうした待遇にも絶対に愚痴を言わなかったのです。

 

そして何をしたかというと、そのあばら家を磨き、補修し、片づけて綺麗にした。普通だったら惨めになる境遇を、綺麗にして矜持を保ったのです。いつも毅然として生きていた両親。その姿に私は12歳の子どもながら人生の貴さを実感したのです。実際にはいかなる境遇になっても卑屈にならず、お互いの尊厳を認めつつ正しい生き方に徹するのはたいへん難しいことです。でも幸いなことに私は親を通じて人間らしい美しい生き方があることを知っていたのです。』

 

鍵山秀三郎が、なぜあんなにも掃除をするようになったのか、これでその根幹がわかった。いかなる境遇に陥っても卑屈にならず、決して悲劇のヒーロー・ヒロインを気取らない。この人としての矜持が、気運を呼び込んだのだ。この、毅然とした態度が鍵山に与えた影響は甚大だっただろう。言い訳をして、卑下して、悪態をついてもいい。だが、毅然としてもいい。この選択が、人間の運命を決めるのだ。

 

『刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。一人は泥を眺め、一人は星を眺めた。』

 

 

 

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